旭岳(大雪山)

旭岳 標高:2290.9m 標高差約1,191m 歩行距離約12.8q yahoo地図

旭岳温泉登山口(6:58)⇒第二天女ヶ原(7:33)⇒姿見平(8:58〜9:28)⇒七合目(10:00)⇒九合目(10:39)⇒
金庫岩(10:45)⇒旭岳山頂(10:53〜11:33)⇒金庫岩(11:38)⇒九合目(11:41)⇒七合目(11:58)⇒
姿見平(12:25〜12:40)⇒第二天女ヶ原(13:38)⇒旭岳温泉登山口(14:22)

 (歩行時5時間59分 全所要時間7間時間24分)  am6:58〜pm:14:22   コースmap
北海道の屋根といわれる大雪山国立公園は、総面積約23万haで、原始の姿を今なおとどめる日本最大の山岳国立公園である。北から北大雪、表大雪、東大雪、十勝連峰と、通常4つの山域に分けられる。大雪山とは、本来一座に与えられた名称ではなく、公園全体の総称である。北海道最高峰である旭岳は、その中の表大雪に含まれる。この山域は、広大な溶岩台地に見られるお花畑、そして高層湿原などを有し、最も大雪山らしい特徴や景観が展開する山域であるといえる。大雪山系の山々はほとんどが2000m前後であるが、北緯41゜以北という位置にあり、気象条件が厳しく、標高は低くても本州の3000m級の山に匹敵する。なお、大雪山系の初雪は9月3日という記録もあるが、例年は9月中旬から下旬にかけてである。
当初のプランは旭岳〜黒岳(黒岳石室テント泊)縦走周回コースでしたが、残念ながら天候不良の為、コース変更を余儀なくされました。急遽変更プランは、旭岳〜間宮岳〜北鎮岳〜黒岳を普通に縦走して、層雲峡温泉泊でバスで戻ることにしました。しかしながら、朝から強風の為、RWは動いていません・・・。あらま〜、どうしましょ(@_@)!
旭岳登山口にもっとも近い「旭岳万世閣ホテルベアモンテ」に宿泊して、ちょっぴり贅沢な山歩きとなります。早朝まで降った雨は上がり、天候回復の兆しは見えて来ましたが、突風が吹き荒れています。
RWの始発は6時です。朝食バイキング開始時間は6時30分ですので、残念ながら朝食を取らずにRW駅へと向かいます。RW乗り場で少しの間待機をしますが、RWが動く見込みが無いとのことですので、急遽旭岳登山口より、連れを引き連れ、旭岳山頂へのピストン行程に変更します。周辺の皆さんも残念そうな表情でした。一旦無料駐車場に戻り、宿泊用の食糧・着替等の荷物を車に下ろします。
無料駐車場脇より、天女ヶ原〜姿見平経由で、旭岳へと向かいます。早速、ふきのとう&水芭蕉がお出迎えです。
踏み跡の少ない荒れた木道&山道を進んで行きます。湿地帯になっていますので沢山の花が咲いています。山道には雪融け水が沢山流れていますので、足元に注意を払って歩いて行きます。※エゾノリュウキンカorムラサキヤシオ
第二天女ヶ原付近で初めて人とお会いします。少し話をすると山岳ガイドさんで、ワンツーマンのガイドです。このコースは静かで良いコースだと言ってました。因みにRWが強風の為運休をしている事を知らなかったみたいです。水芭蕉が随所に咲いていますので気分が高まります。
緩やかなコースを過ぎると森林限界に入り、標高を上げて行きます。途中2回、綺麗な沢を横切って行きます。やがて残雪ゾーンに入って行きます。念の為、軽アイゼンを持って来ましたが、全く使う必要はありませんでした。
強風の為、運休しているRW山頂駅からのコースと合流して、姿見平へと向かいます。先ほどからジェット音(シューシュー!)を鳴らしながら噴煙を吐きだしています。遊歩道を左に回り込み、噴気孔をしばし見学です。昨日お邪魔した、登別温泉の地獄谷が甦ってきました。
        エゾノツガザクラ                   イソツツジ
姿見の池より望む旭岳です。突風が吹いていますので、噴気孔からの噴煙がこちらに回り込みます。連日嗅ぐ硫黄臭は慣れてきたせいか、イイ匂いに感じさせられます。
大雪の鐘に戻ります。この鐘は、1962年12月末に山岳部員10名が遭難し死亡した事件をきっかけとして、翌年に遭難者の慰霊と登山者の安全を願って設置され、守り神として、登山客を見守っているようです。
姿見平を過ぎると、砂礫と岩ゴロの山道に変わって行きます。朝食休憩をしていると3名の登山者が登って行きます。どうやら一人が山ガイドみたいです。振り返って旭岳石室と姿見平です。
6合目辺りから風が強くなりますので、姿勢を低くして歩きます。途中で2組5名を追い越して登って来ました。右後方に十勝連峰が見えます。当初予定していたテント泊or、層雲狭温泉プランが無くなりましたので、明日登る予定の十勝岳登山を眺めます。久し振りに層雲狭温泉でゆっくりしたかったな〜。
7合目付近では本日の先行者が下がって来ます。山頂は凄い突風が吹き荒れていたそうです。右方向には、ガスの掛かったトムラウシが見えます。
ようやく9合目です。眼下に植生限界ラインが見えます。天人峡付近と思われますが、自分的にアラスカ庭園を連想させられました。
(SOS)のニセ金庫岩(右の岩)です。山道は大きく左へ回り込んで行きます。程なくすると貫禄のある親分の金庫岩が、どっしり構えています。なんでネーミングが金庫なの?
山頂から単独男性が下がって来ました。黒岳石室の避難小屋泊をして、縦走をして来たそうです。RWは強風の為、運休している旨を伝えると目を丸くしていました。右斜面にはメアカンキンバイの群生が咲いています。
10:53分、豪華貸切の旭岳山頂に到着です。 意外や意外、一昨日登った羊蹄山では熱中登山を余儀なくされましたが、大雪山では強風が吹き荒れ、非常に寒い!の一言です。平坦な旭岳山頂部、標高2290m北海道標高No.1です。
縦走予定だった黒岳が意外と近くに見えますので、今から向かおうとしましたが、層雲峡側のRWも止まっているみたいですので諦めます。
山頂のキバナシャクナゲの群生越しに、稜雲岳〜黒岳〜北海岳〜烏帽子岳〜小泉岳〜白雲岳の山並み
 北海道標高No.2標高の、北鎮岳(2,244m)〜中岳〜稜雲岳   トムラウシ〜十勝連峰を望む私
途中でお会いした、3名の登山者が到着しました。背後から、夏の思い出「♪夏がくれば思い出す〜、はるかな尾瀬遠い空〜」の笛の音が情緒豊かに聴こえてきます。振り向くと、北鎮岳ヘ向け、たて笛を気持ちよさそうに吹いていました。水芭蕉の花を見て登って来た本日の登山者は、心に沁みている事と思います。私はとても癒されました。
キバナシャクナゲの群生です。地獄谷を背にカレーヌードルを頂き、冷えた体が芯から温まります。強風の中でも、ジェットボイルは頼れる必殺アイテムです。 
下山角度から眺めた金庫岩です。どうしてもスフィンクスに見えてしまう私です。運休中の、RW姿見駅のアップ
 砂礫と岩ゴロの山道をチャッチャカ下がって行きます。       エゾノツガザクラの群生
       姿見平に早くも到着                 キバナシャクナゲ
          チングルマ                   エゾノツガザクラ
         エゾコザクラ                    コマクサ
  旭岳の雄姿を珈琲を飲みながら名残惜しみます。       続々と姿見平へ登ってきます。
水かさの増した沢を渡って下がります。足元の悪い山道を、charmingな、お二人さんが、元気に登ってくるではありませんか!東京からお越しのアメリカンレディー(左)とフィンランドレディー(右)でした。後続の登山者に話を伺うと、皆さん抜かされ、パワーを頂いたと、言ってました。※charmingなお二人さんには、掲載許可を頂いています。
なんと、笹に花が咲いているではありませんか・・・。生まれて初めてお会いする笹の花にちょっぴり、半信半疑です。続々と登山者(観光客?)とすれ違いますので、RWはまだ動いていないみたいです。
水芭蕉があちらこちらで咲いています。木道の雪が融け、落し穴ポイントになっています。第二天女ヶ原付近で振り返ります。
竹の子?誰かの忘れもの・・・。ゴンギツネからの贈り物なのでしょうか?1合目まで下がって来ました。この先は足場が悪くなります。
          ヒメイチゲ                   ミツバオウレン
         ムラサキヤシオ                    エゾイチゲ
       エゾノリュウキンカ                  ミヤマスミレ
旭岳温泉登山口に14:22分、帰着です。天候が崩れないうちに帰って来られましたので幸いです。本日の温泉は、旭岳温泉の「湯元湧駒荘」でゆっくり寛ぎ汗を流します。
旭岳温泉を過ぎてしばらくすると、キタキツネ(この子がゴンギツネ?)が、道路を歩いています。車を止めると近くにしゃがみ込んで、愛想を振りまいていました。雨がポツンと降って来ました。富良野で買い出しをして望岳台駐車場へと向かい、本日はレンタカーで車中泊です。※望岳台駐車場では台風並みの風と雨が吹き付け、車体が揺れて、中々、眠れませんでした。
おまけ 

 大雪山の天候は、夕方から大荒れの予報ですので、楽しみにしていた
 旭岳〜黒岳(黒岳石室テント泊)縦走周回は、残念ながらプラン変更を余儀なくされました。

 続いてのプランはRWを使って、間宮岳〜北鎮岳〜黒岳を縦走です。
 層雲峡温泉泊で、バスで戻るプランでした。層雲峡は、再来したかった秘境ですので残念です。
 ホテルを6時に出発しますが、残念ながら強風の為、RWは動いていませんでした・・・。

 しかしながら旭岳温泉登山口より、水芭蕉や花々を観賞しながら、静かな湿原が歩けました。
 姿見平や旭岳周辺は、RWが強風の為運休したので、思いの外、静かな山歩きが堪能できました。

 折角写した花の写真は、強風が吹き荒れていた為、へなちょこになってしまいました。

天候: 強風 曇り
出会った人:往、約9名  復、約15名
全く当てにならない疲労度:★★
(羊蹄山と違って、非常に寒かった)

●トップページヘ   ●前回へ  ●次回へ  ●登山のページへ