秩父 観音山 ワンコと 2013 12 06


観音山 標高698m   大石山 標高688m  標高差 約298m 歩行距離約4q 埼玉県小鹿野
観音院駐車場(11:35)⇒観音院(11:44〜11:50)⇒東奥の院(11:54〜12:00)⇒牛首峠分岐(12:13)⇒大山(12:40〜12:42))⇒
観音山山頂(12:56〜13:48)⇒牛首峠分岐13:58)⇒日尾城跡(14:28)⇒牛首峠(14:35)⇒観音院駐車場(14:54) 

 (歩行時間2時間13分:全所要時間3時間19分)  (11:35〜14:54)   yahoo地図  観音山MAPにリンク
その昔、「風もないのに風車がカラカラ回っている」と、あらぬ噂がたっていた水子地蔵に2回目の訪問となりました。観音山トンネル手前に山の斜面を切り開いた地蔵寺に、約14,000体もの水子地蔵が沢山祀られていて其々、かざ車を祀った地蔵さんには複雑な思いを感じとられました。
※こちらのPのトイレは水洗で奇麗でした。因みに観音院のトイレはくみ取り式ですので、地蔵寺のトイレがご婦人には良いでしょう。
観音山トンネルを抜け突き当りが観音院の駐車場です。入口の仁王門をくぐって参道の石段を登ります。本道まで296段、この数字はお経の数と同じで、お経を唱えながらとありました。
参道の石段沿いには句碑が点々と並んでいます。陽気なご婦人とすれ違いましたけれど、参拝者みたいでした。

観音堂手前では、紅葉を楽しめられましたので得した気分です。
石段を登り終わると岩壁に囲まれた観音堂があり、約20メートルほどの垂直な絶壁の滝を背にしています。鐘を撞いてみると、岩壁に響き迫力があります。西奥の院へ行きたかったのですが、崩落の危険があるため通行禁止でした。
絶壁からオーバーハング状態で流れ落ちる、「聖淨の滝」があります。チョロチョロと水量はありませんが、落下地点はしぶきが上がり良くわかります。滝壺には沢山の鯉がいました。
本堂の右手から山道に入り、前を通過していくと新生代第三期の地層が見られます。石段を上がり、右の見晴らし台へ向かいます戦国武将「畠山重忠」の家臣「本田親常」が矢を射通したといわれている岩穴らしき部分と的が見えます。
さらに右手上部には「西奥の院」があり、東屋から今から向かう左の「観音山」を望みます。ツン!とした山容はいい感じですね。そして右の山が今から向かう予定の、「大石山」です。
東奥の院から戻って山道に入ると、すぐに丸太の階段になります。段差が高いので短いワンコは端っこを登っていました。しばらく杉林の中を進んで行くと、「牛首峠」と「観音山」との分岐です。山頂まではこの分岐からのピストン歩きになります。
いい感じの倉中生徒会の手作り看板が目立ち始めます。トンチを利かせて「なるほど!」とつぶやきながら歩きます。尾根の出て左が観音山ですが、大石山へ向かうので右の「カラマツ峠」方面へ進んで行きます。
尾根に出ると「西秩父桃湖」と「合角ダム」が眼下に見えます。足跡がありますので、途中トラロープを自己責任で潜って尾根を進んで行きます。落葉に埋もれていますが、歩きやすい尾根道です。
二つ目のピークが大石山ピークです。山頂標識等は一切なく、太いテープが杉の木に巻きつけられていました。眺望は貧しく、長居をする場所では無いのですぐ引き返します。ワンコは「せっかく来たのにもう帰るの?」と言わんばかりの表情でした。そしてまたロープを跨ぎ「カラマツ峠」からの山道と合流します。
「合角ダム」が眼下に見えます。山頂手前に岩が削られた跡があり、仁王尊採石場跡と書かれた案内板が設置されていました。そして観音山三角点には巷で有名な「ジュース並の雨が降る!」の名物看板が立て掛けられていました。
 
観音山山頂に12:56分、到着です。岩山の山頂は、まずまずの展望が広がっています。両神山、右に白石山と奥に二子山が見えます。
両神山〜甲武信岳〜雲取山〜武甲山〜二子山〜西〜東御荷鉾山〜父不見山〜城峰山などが見渡せます。
 
西上州方面から奥秩父方面の 景色は素晴らしい。とても698mの里山とは思えない感じでした。いつものカップヌードルとおにぎりランチでゆっくりと昼食を楽しみます。風もなく暖か陽気で心地よい山頂です。先ほどお邪魔した大石山も見えます。
 
ワンコは好物のチキンスティックを頂き元気いっぱいです。食後は棒投げ遊びを楽しんでいました。ゆっくりしましたので「牛首峠」への分岐に急降下して行きます。
山頂から「牛首峠」と「観音山」との分岐まで戻り、牛首峠方面へ向かいます。落ち葉で埋もれたトラバース山道を、慎重に進んで行きます。やがて緩やかなアップダウン道に変わります。倉中生徒会の手作り看板が頻繁に出没していますが、本日2回目の看板「ジュース並の雨が降る!」だけは理解に苦しみました。
難易度の低い鎖場を下がって行きます。すぐ先には日尾城跡があり、小振りの本郭には祠が設置されていて、下段の祠が日尾城山八幡、上段にある祠が馬上城山八幡とありましたが、本当に城跡?と言う感じです。この城は戦国時代の山城で、寄居鉢形城の支城として上州から侵略してくる甲斐武田勢力に備えたものとのことです。
 
さらに下がって行くと馬上地区からの登山道と合流地点の「牛首峠」です。 ワンコは岩の上を歩いて行ってしまいましたが、行き止まりですのですぐ戻って来ました。牛首峠には、大きな岩と岩の間を峠道が続いています。
 
沢沿の道になり、岩神の滝との分岐を通り過ぎます。牛首峠から観音院駐車場へ下るルートはやや荒れ気味でした。
昇龍の滝分岐を通り過ぎしばらくすると、観音院駐車場が見えて来ました。帰りは久し振りに奥長瀞秩父温泉「満願の湯」でゆっくり温まりました。
おまけ
 ワンコを引き連れ、今回で2回目の訪問になる小鹿野町の「観音山」です。観音堂手前では、終わりかけていた紅葉を
 楽しむ事が出来ましたので嬉し限りです。山道は落葉に埋もれ、里山にも冬が近づいている気配がしました。
 余り期待しないで訪問した大石山は、期待しないで訪問しただけありましたので「ヨシ!」としました。
 途中お会いした登山者は一組四名だけの、ワンコも伸び伸びとした静かなハイキングになりました。
 
天候: 晴れ
出会った人:約1組4名
全く当てにならない疲労度 ★☆☆☆☆

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