風格のある名峰、越後駒ヶ岳 2014.8.14


越後駒ヶ岳
 
標高2,003m)   標高差約938m   累計標高差約1,192m   歩行距離約15.7km  yahoo地図 

枝折峠登山口(06:09)⇒明神峠(06:37)⇒道行山(07:20~07:21)⇒小倉山(07:53~07:56)⇒駒の小屋(09:18~09:29)⇒
越後駒ヶ岳(9:45~10:20)⇒駒の小屋(10:37~10:45)⇒小倉山(11:44~11:45)⇒明神峠(12:52)⇒枝折峠登山口(13:11)

(歩行時間6時間10分:全所要時間7時間02分)  am6:09~pm13:11
駒ヶ岳の山名は全国各地に多いが、上越線の車窓から望む越後駒ヶ岳の山容は、誇らかに天馬空を翔けるの観があり、登山者の登高意欲をそそらずにはおかない。銀鉱採掘で繁栄した元禄時代の銀山平は、人口1万4000人余りといわれるが、銀山への往復で関門の枝折峠を越えた当時の人々は、四季折々の駒ヶ岳をどんな思いで見上げたことであろうか。登山道はその枝折峠から小倉山、百草ノ池をたどる明神尾根伝いと、佐梨川畔の駒ノ湯から、道行沢と小チョウナ沢の中間尾根を小倉山へ登るコースがあり、小出駅から銀山平行のバスを利用して、いずれも約5時間の登高となる。また、昭和39年に開かれた、通称「裏の尾根道」は、八海山の大倉登山口経由で越後三山森林公園まで車道があり、モチガハナ沢とデトノアイソメ沢に挟まれた尾根を登るコースで、峻険な水無渓谷や八海山東面岩壁の大観を楽しめる。明神尾根の標高1800m地点に駒ノ小屋があり、中ノ岳、八海山へと三山縦走をする際に利用される。小屋からオツルミズ沢源頭のお花畑を登りつめれば一等三角点の頂上で、豊斟淳尊の銅像と大山祇命の石像、石碑などがある。山麓の湯之谷温泉郷は観光地として人気が高い 。(ヤマケイHPより)
関越自動車道、小出ICより国道352で枝折峠へ。奥只見シルバーラインにて銀山平まで行き、R352を少し戻る形で枝折峠へ向かいます。R352は、大湯温泉辺りから急に狭くなるので、帰りも奥只見シルバーラインを使ったほうが無難です!山と高原地図記載では、枝折峠の駐車場は30台と書かれていますが、実際は下にも駐車スペースがありますので40台は可能かと思われます。道中最後のコンビは、奥只見方面の樹海ライン(R352)に入ってから、右側にローソンがあります。

 
深夜2時の到着時は5台だけでしたが、お盆時期ですので朝6時の出発時点では、枝折のメイン駐車場は満車になっていました。下の駐車スペースもほぼいっぱいです。登山ポストは、トイレ脇の登山口にありますので、速やかに提出し、出発します。
 
枝折峠を右に巻くように歩いて尾根に出ます。眼下の奥只見湖は雲海の流れに埋もれています。周辺には幻想的な滝雲を目当てに写真家?が多くいました。
 雲海と共に奥只見秘境の隠れた名峰、荒沢岳が大きく見えます。 遥か先に越後駒ヶ岳と中ノ岳が見え、気分が高まります。やがて爽やかな風が吹き、心地よい歩きでスタートです。
 
         観音様               ハクサンシャジン             ヤマアジサイ
 
湯の駒との分岐になっている大明神、十合目。この少し上が明神峠(標高1235m)です。道の真ん中には三等三角点が設置されていました。ここから百草ノ池付近までアップダウン走行が続き、気温も著しく上昇して行きます。
 
 明神峠付近より望む、風格ある越後駒ヶ岳(別名、越後魚沼岳)
 
        湿原の池塘        行道山との分岐、沢山の方が休憩をしていました。    真っ直ぐな木道!  
 
  越後駒ヶ岳の山容を見ながら、心地よい稜線歩きをしばし楽しみます。     ひと際、目を引くナナカマド
 
展望は余り望めないまま、時間的に中間地点の「小倉山」に 到着です。百草ノ池の標識がありますが、池が見当たりません? 随所に「平成22~25年施工」表示のプレートが貼られた、良く整備された木段が設置されています。
 
      アザミ         オオカメノキの実        オクモミジハグマ?       シロバナニガナ
   アキノキリンソウ        イワオトギリ          何の赤い実?    振り返って、眼下に百草ノ池!
 
 振り返って!枝折峠から歩いて来た長い稜線(アップダウンはありますが高低差は少ないです)
樹林帯を抜け、ようやく本格的な登りが始まります。8月半ばですが雪渓(横断する箇所はありません)が多くあります。岩場はペイントを目印に登って行きます。
    オオコメツツジ         シロバナニガナ         イワイチョウ         オヤマリンドウ
          振り帰って!                         露出岩には親切ペイント
 駒ノ小屋への水場の脇より駒ノ小屋に到着!  管理人さんとしばらく会話を楽しみます。   小屋前の休憩ベンチ広場  
 
 駒ノ小屋では多くの登山者が寛いでいました。そして小屋より、越後駒ヶ岳のベストアングル!
中ノ岳との分岐手前で駐車場でお隣だった燕市のお兄さんが下がって来て「山頂から八海山が良く見えますよ!」と笑顔で言っていました。分岐を左に行くと中ノ岳まで5kmです。
          すぐ右が山頂!                     越後駒ヶ岳山頂(標高2003m)に到着です。
 
正面は八海山です。私の場合、鎖場岩山より日本酒の八海山のイメージが強いみたいです。
 
保冷バックより、冷~たいドライで乾杯~♪ 日光白根-巻機-平ケ岳-至仏山方面も運良く望めました。恒例のカレーヌードルを美味しく頂きます! 本日はおにぎりでは無く、明太子と鮭と青菜のミニ弁当です。意外や意外、カレーヌードルと一緒に頂くと美味すぎ!
日本武尊ではなく、猿田彦の大神像です!せっかくですので、隣に置いてある剣を猿田彦さまにカッコ良く持ってもらいましょう~、 凛々しいお姿に変身!
 山頂でなんと!猿田彦さまの人気は急上昇です。そして一斉に撮影会が始まりました。     おまけに中ノ岳ともう1枚
 
眼下の雪渓越しに駒ノ小屋が見えます。途中でご一緒だった愛嬌のある三人衆が仲良く登ってきます。
 
    ハクサンコザクラ       マルバコゴメグサ         イワショウブ         キンコウカ  
    眼下の駒の小屋方面はガスが掛かって来ました。              ガスが掛かり始めた山頂!
綺麗な駒ノ小屋(WCは入ってすぐ左 @100チップ制)  冷たい水を頂いてから下山です。       振り返って!
          稜線の半分はガス!                      艶やかなツバメシジミのオス
 
    シモツケソウ          オオコメツツジ         シロバナニガナ         ミヤマママコナ
 雪渓より流れ落ちる大量の雪融け水が滝に!  山道に落とし穴?足がすっぽり入る大きさ。      時々、木道
眼下に流雲が無くなった奥只見湖を望みます。行道山との分岐を過ぎ帰路の稜線を望む!一番奥の高いピーク、明神峠を越えて帰るので、枝折峠まではまだまだ先です。
 湯の駒との分岐になっている大明神、十合目       ヤマアジサイ       綺麗なトイレ脇より13:11分、Pに帰着!
枝折峠の下の駐車場はまだ満車状態!今回も、奥只見国定公園「銀山平森林公園」内の日帰り温泉「白銀の湯」で入浴(@650)
 
おまけ

 70リットルザックのパッキングを終えて、お盆休みはテントを担いで、北アの蓮華温泉から
 白馬大池-白馬岳-雪倉岳-朝日岳の二泊三日の予定でしたが・・・。
 週間予報を見てみると14.15の降水確率は60%!昨年の雨の黒部五郎の二の舞になりそうですので、泣く泣く取り止め!
 先月予定倒れになり紅葉時訪問予定に変えた、越後駒ヶ岳方面の天候は良さそうですので、迷わず決めます。
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 深夜2時に枝折Pに到着し、3時間程仮眠です。
 早朝5時頃には登山者が続々と出発して行く姿が見え、眠い目を擦り、支度を整え、6時過ぎにスタートです。

 登山口より少し登り、尾根道になります。
 奥只見湖方面は雲海に埋もれ、幻想的な風景を見ることができました。
 近くには流雲を目当てに、沢山のカメラマン?の姿があちこちに見られました。
 深夜の山道にも真っ暗な道の脇にカメラマンがいました。

 やがて向かう駒ケ岳と中ノ岳の雄大な姿が確認出来、アップダウンが続く長い尾根道を進んで行きます。
 時折、見える越後駒ヶ岳の山容は風格と気品があり、周辺の山並みの中では圧倒的な存在感があり、ひと際上品な感じでした。
 最初は比較的涼しく爽やかな気温でしたが、太陽が山々より顔を出し、登って行くと気温もグングン上がって行きます。

 毎度のように2ℓのハイドレーションタンクにロックアイスをひと袋入れます。
 暑さ対策として、今回は、ソルティーライチ1本+ミネラルで満タンにした冷え冷えで美味しく飲めるようにします。
 保冷バックにペットボトルごと凍らせた、ミネラルとポカリを予備に入れて缶ビールも冷やします。
 冷凍温室みかんも美味しく頂きました。

 本格的な登りは百草ノ池標識を過ぎて前駒付近から始まる感じです。
 登山口から百草ノ池標識までは、アップダウンをしながら登るアプローチ道的な感じでした。

 穏やかな天候でしたので、山頂は比較的賑やかでした。

 猿田彦さまが手ぶらで鎮座していますので、隣に置いてある剣!と一緒に撮ろうと思いきや、
 トレラン風?の方が猿田彦さまに剣をうまく持たせてくれました。
 剣をもった猿田彦さまを撮影していると、周囲の人達も皆カメラや携帯を構えてあっという間に人だかりが・・・!
 人気急上昇の猿田彦さまとなり、撮影会に活気溢れました。

 山頂で皆さんと出発時間などを話しましたが、
 今回はガイドブックのコースタイムは、辛く書かれているような気がしました。

天候 :晴れのち曇り
出会った人 30人位
全く当てにならない疲労度:
★★☆☆(同行者のペースで歩いたので)

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