月山


月山 標高: 1,984 m   標高差約594m   歩行距離約10.2㎞   

行程:8合目登山道口(6:21)⇒分岐(6:31)⇒畳石(7:10)⇒仏生池小屋(7:17)⇒行者返し(7:36)⇒
大峰の石碑(7:49)⇒月山(8:02~8:14)⇒ 大峰の石碑(8:28)⇒行者返し(8:41)⇒仏生池小屋9:02)⇒
石畳(9:09)⇒分岐(9:51)⇒御田原参篭所(9:56~10:04)⇒8合目登山口(10:10)

 (歩行時:3時間29分 全所要時間3時間49分)  am6:21~am:10:10  yahoo地図  コースmap
歩行時間は単行動なので、調子や気分によって違いますので参考にはなりません
山形県の中央に位置し、花の名山、山岳信仰の山として広く知られている月山は、北に鳥海山を望み、庄内平野を眼下に最上川と赤川に挟まれた地に泰然とそびえている。鳥海火山帯に属しており、生い立ちは鳥海山よりも古い。初期火山帯の活動は35万年前くらい昔のことである。東には葉山、南に朝日連峰とつながり、自然のスケールの大きさが魅力である。その魅力を引き出しているのが雪の多さであり、高山の湿原や花を育み、森を育て、豊かな水を集め、里に降りては大地を潤している。月山は羽黒山、湯殿山と合わせて出羽三山と呼ばれており、その歴史は古い。※山と高原地図HP参照
昨日鳥海山より下山後、月山高原ラインを延々と走ります。突き当たりの8号目大駐車場まで移動して、連日の車中泊です。残念ながら明日(10/01)より、天候が崩れる予報です。最初の予定では昨日、月山に登る予定でしたが、以前より登りたかった鳥海山を優先しました。予定していた湯殿コース若しくは姥沢コースは、鳥海山下山後としてのアプローチには遠くなりますので、大駐車場が完備されている8合目の、弥陀ヶ原コースに変えました。

大駐車場は昨晩よりず~と貸切です。心持ち寂しい雰囲気が漂うガスの中、登山口を6:21分、スタートです。右回りの御田原参篭所コースと思いましたが、誰もいないのは分かってますので、無量の池コースで進みます。上空は雲に覆われ、ガス山状態でした。
草紅葉に染まった湿原と池溏を貸切で眺めながら木道を進んで行きます。前方に御田原参篭所が見えて来ました。露で湿った木道はヌルヌルして滑りやすいで、雨が降らない事を願って進みます。
御田原参篭所との合流点です。弥陀ヶ原コースと山頂との分岐点になっています。草紅葉真っ盛りですので気分も高まりますが、上空はやっぱり、ガス山!
なんと言うことでしょう~。一気にガスが抜け、日が差して来たではありませんか!ニセピークの一の岳(1,679m)の尖がり頭が見えて来ました。※秋の天候は番狂わせが多いので、本日は助かります。
何とな~く、清清しい気分になって来ました。石畳が敷き詰められた「いし畳」を通過します。振り返れば鳥海山が、ハッキリ見えます。
「仏生池小屋」と仏生池がある、月山九合目(1,720m)に7:17分、到着です。小屋は既に営業を終了していました。小屋の前の仏生池は、水神八大竜王や三十六童子の伝説を秘めた池だそうです。
大峰のピーク手前は、行者返しと呼ばれる唯一の傾斜です。昔、役行者が山頂を目指したときに、蜂子皇子に仕える除魔童子と金剛童子が現れて、修行が未熟であるからと押し戻したところと伝えられています。行者返し坂の途中を右に進むと、小さい石碑が祭られていました。
大峰の手前のピークを横目に進んで行くと人工的な尾根道に出ます。ピラミッド型に隆起する月山の頂が早くも見えて来ました。呆気なく月山神社本宮に到着しましたので驚きです。8合目登山口からの山道は、良く整備された優しいハイキングコースでした。
誰とも会わない・・。誰もいない・・。貸切の山頂に8:02分、到着です。頂は月山山頂兼、月山神社本宮です。ここから先の神社内は撮影禁止になっていますので自粛です。山頂での撮影禁止の山は初めてですが、この一角は神聖な域ですので、敬意を払って鳥居をくぐります。

月山山頂小屋方面に散策です。静まり返った山小屋と周辺は、人の気配が全くしません!肘折コースと湯殿山・姥沢コースとの分岐点を散策します。
眼下は姥沢岳コース方面で、良い感じの稜線が見えます。雲が上がり始め、周辺の山々は隠れてしまいそうです。そう言えば先ほどより、顔の周りを小さくて細かくウザッタイ羽虫達が、いつもより低い場所を飛び回っています。気圧が低くなって来のでしょうね?
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大峰よりオモワシ山、後方には鳥海山を望みます。右眼下には、沢山の地塘が点在しています。そして前方より、ソロハイカーがやって来ます。忘れもしない8:30分頃、月山貸切道中は解除されました。話をするとバスを利用して、登山口を7:30分にスタートしたそうです。見覚えのある特徴的な顔をしていました・・・。そうです、鳥肌実(太る前)似の、陽気な方でした。
仏正岳と仏生池小屋が見えて来ました。行者返しを下がった付近より、ランダムに登山者とすれ違います。色付いた見ごろの紅葉を写真に撮りながら、皆さんは満足そうな笑顔でした。
前方に鳥海山を望みながら下がって行きます。そして今度こそ、肉眼で見覚えのある3人組が、前方よりやって来ます。昨日、鳥海山で2回ほどお会いしたお顔なのでビックリです。私と同じく埼玉県民で、川口市よりやって来たそうです。一緒に記念写真を撮りました。また何処かでお会いできたら嬉しいですね。
分岐を御田原参篭所参拝経由で帰ります。巷で有名な名物「なで兎」を、順番待ちしてから「なでなで」します。次から次へと観光客で賑やかになって来ました。
10:10分、8号目登山口に早くも帰着しました。大駐車場には、次々と大型バスが到着して賑やかになってきました。しかしながら天候は著しく悪くなります。ちょうど良い時間帯に月山へ訪問できたので、感謝です。帰路は月山IC近くの道の駅「にしかわ」の「水沢温泉館」に浸かり疲れを癒してから、さいたまへ帰ります。

おまけ

 本日は天候が期待できない最終日となり、雨具対策を万全にして月山に向かいました。
 スタート時点では霧が巻いて、ガス山状態でした。
 しかしながら一気にガスが抜け、予想もしていなかった素晴らしい景色を楽しむ事が出来ました。

 下山後はどんよりと暗くなって、ちょうど良い時間帯に歩けた事に感謝です。
 正直、期待をしないで登ったので、そのギャップが多くありましたので嬉しい限りです。

 昨日、鳥海山の展望台でお会いした自称、晴れ女さんが、本日の朝「月山!晴れになぁ~れ!」
 との念力を送ってくれる約束でしたので、利いたの事と勝手に解釈します。
 ありがとうございました。
 
天候: ガス後時々晴れ
出会った人:下山途中まで豪華貸切 以降は約18名
全く当てにならない疲労度 ★☆☆☆☆
(半日コースですので)

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