水沢山~二ッ岳(雌岳・雄岳)  2013 12 31
  
水沢山 標高1,194m   雄岳 標高1,340m  雌岳 標高1,308m 標高差約671m   歩行距離約9.8㎞ 

水沢神社駐車場(8:34)⇒登山口(8:37)⇒ベンチ(8:55~8:58)⇒お休み石(9:11~9:14)⇒
十二仏群(9:42~9:44)⇒水沢山山頂(9:57~10:09)⇒水沢山西登山口(10:30)⇒
つつじヶ峰休憩所(10:47)⇒オンマ谷分岐(10:57)⇒七合目休憩所(11:14~11:25)⇒雌岳(11:34~11:39)⇒
雄岳(12:02~12:45)⇒七合目休憩所(12:57)⇒オンマ谷分岐(13:14)⇒つつじヶ峰休憩所(13:25)⇒
水沢山西登山口(13:38)⇒水沢山山頂(14:02~14:06)⇒お休み石(14:33)⇒水沢神社(14:52~15:01)⇒駐車場(15:03)
 (歩行時:4時間57分 全所要時間6間時間29分)  am8:34~pm:15:03  yahoo地図  コースmap
榛名神社とともに、榛名山を代表する信仰の地である水澤観音は坂東三十三観音の16番目の札所。参詣者でにぎわう初詣、節分を始め、一年中訪れる人が絶えない。この水澤観音の西にそびえる鋭峰が水沢山で、健脚向きのハイキングコースがこの水澤観音から延びている。山頂からの展望は素晴らしく、360度の視界の中に関東平野から西上州、そして赤城山、谷川方面の山並が一望でき、視界が良い日には富士山も望める。二ッ岳(雄岳・雌岳の総称)は榛名山の東に位置する、伊香保森林公園(東西2.9km、南北1.9km)に佇む二子の山で、ゆったりと自然を満喫する散策や素晴らしい景色を楽しむことができる。
榛名山系の登山コースの中で一番標高差のある山は、東に位置する水沢山で、地元の方々にこよなく親しまれています。登山口には水沢観音、手前には名物、水沢うどん街が並んでいて、観光名所にもなっています。私も平均して年に10回ほどのペースで登っていますが、一昨年から少なくなっています。思いつきで登る事が多分にあるので、登頂回数を数えてないので、何回登ったかは定かではありません。今回は水沢山と二ッ岳を組み合わせたコースを、数年ぶりに歩いてみました。水沢山以降は静かですが、心地の良い歩きが出来る素晴らしいコースでした。

2日連続で水沢山にお邪魔です。水沢観音駐車場に8時半少し前に到着すると、早くも常連の方々が次々と下山して来ます。大晦日ですので早めに登り、有意義な1日を送るのでしょうね。

神社を経由しないで、駐車場の北側から直接登山口へと向かいます。登山口に入り、慣れた山道を登って行きます。本日は体調がイマイチなのと先が長いので、ゆっくり登って行きます。ベンチ広場を過ぎ、お休み石でひと息つきます。

お休み石先の水瓶では可愛い野鳥(ヤマガラ)が水遊びをしていました。お休み石を過ぎると急坂になり、疎らに下山者とすれ違うと「本日は静かですよ!」と言っていました。大き目の柴犬が目の前に近づき、おとなしく下がって行きます。
 しばし頑張ると石仏群に到着です。毎度の如く、赤城山を望みます。石仏にはお供え物が置かれていて、もう数時間で2014年になる実感がわいて来ます。
 
 前方に水沢山山頂と相馬山が見えて来ます。ツインの石仏より、東肩(石仏群)を眼下に望む。
 
二日連続の水沢山山頂に到着です。今から向かう雌岳と、アンテナがトレードマークの雄岳が見えます。中央の鋭鋒は相馬山です。以前は相馬山を周回してから水沢山に帰って来ました。本日は南西方面は少しかすんでいて、富士山は見えません。ちなみに昨日は視界良好で富士山~八ヶ岳まで見渡せ、山頂では高崎からお越しのご夫婦と会話を楽しみました。奥さんは北海道の札幌出身の方で、とってもフレンディーな方でした。
   
          谷川岳                 黒檜山~地蔵岳(赤城山)           雄岳・雌岳(二ッ岳)
 
小野子三山(十二ヶ岳-中岳-小野子山)の後ろには平標山~万太郎山~谷川岳~朝日岳が見え、子持山の後ろには上州武尊山等が見渡せます。
山頂からは伊香保森林公園側の西登山口へ向けて下がって行きます。こちら側は積雪が多くなり、痩せ尾根ですので、軽アイゼンを装着しますが・・・。間違えて、ハイキングシューズを履いて来てしまいました。
 
西登山口は車道まで、すっかり積雪に覆われています。車道を横切り森林公園内へと入り、つつじヶ峰コースを進んで行き、つつじヶ峰休憩場を過ぎてつつじヶ峰より、相馬岳を望みます。やはりハイキングシューズでは靴に付いた雪が浸みてしまい、足の指先が冷たくなってテンションが下がります。
 
真っすぐはロープが張られた相馬山の東尾根コースで登山禁止道ですが、やはりトレースは付いています。私も以前、3回ほど自己責任で通過した時があります。急な斜面を登り3ヶ所ある鎖場を登って行くと、ロープの張られた側からお邪魔する、相馬山山頂コースになります。一瞬、4回目の通過と思いましたが・・・、同行者がいますので、通常の順路でオンマ谷、二ッ岳方面へ下がって行きます。正面に相馬山がカッコ良く見えて来ました。真っすぐ進むとオンマ谷方面、分岐を右進んで二ッ岳へと向かいます。
 
雌岳へ向かう途中にしっかりした木橋があり、しばらくすると屏風岩が現れます。 積雪も多くなり、濡れた靴で足は冷たく、難儀な歩きになって来ました。七合目避難小屋で応急処置をします。予備で持っていた靴下に履き換え、コンビニ袋を履いて簡容防水処置です。避難小屋を過ぎて、右手の木段を登り込むと雌岳山頂です。ほんのひと工夫で足の冷たさは解消されました。
 
雌岳山頂からの景色は素晴らしく、眼下に尖がり山容の水沢山を望みます。アンテナ塔がトレードマークの隣のピーク、雄岳へと向かいます。
 
雄岳への分岐を右手に進み、八合目を過ぎるとしばらく急登します。 山頂には各テレビ局の電波を中継するための施設があり、先ずは東側に移動して、岩場の上にある展望岩に登り景色を楽しみます。
 
オンマ谷の向こう側には相馬山が聳え立ち、切れ落ちた岩肌が何とも危なげで絶景です。榛名湖を中心に榛名富士等の外輪山が多く存在します。榛名湖周辺からは、ほとんどの外輪山に容易に登る事が出来ます。
 
     相馬山の黒髪神社のアップ           榛名湖とゆうすげ元湯             地蔵岳の後方には浅間山
 
眼下には、先程登ったまん丸頭の雌岳と美しい三角頭に見える水沢山です。後方は赤城山を始め、皇海山~日光白根~武尊山~谷川連峰等が見渡せます。
 
岩峰より、雄岳山頂へと移動です。眺望は南東の岩峰の展望岩の方が遥かに良いです。デジタル放送仕様の新しい電波塔を眺めながら、本日もおにぎりランチと定番のカレーヌードルです。
 オンマ谷との分岐に戻り、相馬岳を眺めひと息です。休憩ベンチの上の積雪を見ると、数日前に降った雪の多さが伺えます。森林公園の端を横切り、水沢山へと帰ります。
 
次は「むし湯跡」との分岐ですが、寄り道をせず、来た道を戻ります。ちなみに「むし湯跡」にはむし湯を再現した建物と、炭焼窯跡を見ることができます。江戸時代から大正の初めまで水蒸気が噴出していて、旅館も4軒ほどあり、たいへん賑わった場所との事ですが、今では噴出も止まり、見る影もありません。※上の中央と右の写真は前回訪問時の2008年5月12日に撮影です。
つつじヶ峰付近では鹿やうさぎの足跡が多くありました。西登山口より、水沢山へ登って行く途中の電波塔で2名のご婦人とお会いします。厳冬仕様の服装で12本アイゼンを装着していました。痩せ尾根を登って行くと水沢山山頂です。
 
13:38分、貸切の山頂でひと息です。榛名山方面を振り返って、再び相馬山~二ッ岳を眺めます。野鳥(イワヒバリ)が近づいて来て愛嬌を振り舞っています。
 
十二石仏群へ下がって来る途中、2名の常連とすれ違います。お供え物を眺め、今年もあと10時間も無い事を実感しました。その後も常連がランダムに登って来ます。途中で道を譲ってくれた何時もお会いする前橋からお越しの年配女性の常連さんは来年70歳で、もうすぐ千回目の水沢山になりますよと、笑顔で仰っていました。
 
水沢観音経由で駐車場へと戻ります。一年間の安全登山を感謝し、お参りして帰ります。境内は初詣の準備で忙しそうです。駐車場には出店が並び始めていました。2日連続で水沢山にお邪魔しましたので、明日の初詣は日頃の感謝を込めて水沢観音で、と思います。
おまけ 

 登り納めは馴染みの水沢山から二ッ岳の往復コースにしました。
 駐車場に到着すると早くも、常連さんが続々下がって来ます。
 皆さん大晦日は多忙ですので、早めの歩き納めだったと思います。

 本日は何時もより体が重く不調を感じましたが、十二仏付近より体調は良くなって来ました。
 静かで広大な積雪の森林公園では、野鳥の鳴き声や風が靡く自然の音を聞きながら、心地良く感じました。

 間違えてハイキングシューズを持って来てしまい、軽アイゼンを装着すると締め付けられる感じです。
 極めつけは雪が浸みて足の指先が冷たくなり、痛くなってしまいました。
 コンビニ通の私は、便利なコンビニ袋を常備持ち歩いていますので、防水対策として素晴らしいアイテムとなりました。

 12月に入って寒くなった影響から弱点の腰に違和感があり、しばらくは無理の無い楽しい歩きを心がけて行きたいと思います。

天候 晴れ時々曇り
出会った人 ・水沢山(15人位) ・森林公園~二ッ岳(貸切)
全く当てにならない疲労度 ★★☆☆☆ 

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