両神山

両神山  標高1,723m   標高差1,053m 埼玉県小鹿野市   mapion地図

往路 日向大谷駐車場-(5分)-両神山荘-(98分)-清滝小屋-(41分)-両神神社-(24分)-両神山
復路  両神山- (20分)-両神神社-(32分)-清滝小屋-(77分)-両神山荘-(3分)- 日向大谷駐車場
歩行時間・・168分+132分=300分で通常より早めでした。  全所要時間・・395分   
※歩行時間は単行動なので調子や気分によって違いますので、参考にはなりません。
日本百名山の両神山は、秩父多摩国立公園の一角にある標高1,724mの山です。独特のギザギザが際立つ、特異な山容として知られている山で、イザナギ、イザナミの二つの神を祭っていることから両神山とつけられたという言い伝えや、日本武尊がこの山を見ながら8日間歩いたということから八日見山と名付けられたという伝説などを含めて、山名については多くの説があるみたいです。
、静かで優雅な両神山でした。        ※22年の八丁尾根コースへ
遅刻ハイカーの私は「道の駅両神温泉」で車中泊したおかげで珍しく、6時40からの登山開始です。

 
高速深夜割引を使って「道の駅両神温泉薬師の湯」に到着し、缶チューハイを2本飲んで午前2時にお休みですが・・・。すぐ目が覚めてしまうので5時30分に起きて、コンビニで買ったおにぎりを食べ、顔を洗って道の駅を出発です。道の駅から日向大谷までは10km位の距離があり、手前の集落付近は道が細いが、早朝なので対向車はありませんでした。

 
日向大谷の下の駐車場に着きましたが、予想に反して貸切です。この先の有料駐車場も貸切で500円となっていました。ちなみにトイレ使用料は100円の自己申告のセルフ入金みたいです。両神山荘でワンちゃんがお出迎えです。

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ワンちゃんは山道方面へ勢いよく走っていってしまいました・・・何故? 私も犬の後を追うように両神山荘の脇の登山口より登り始めます。飼い主(民宿)?の声がして、しきりにワンちゃんを呼んでいますが付近にはいません。

 
登山口から3分位で鳥居をくぐります。小さなお堂の中に勧蔵行者像が安置されて、その後も石像や石碑が点在し、信仰の山であることが伺えます。

 
やがて七滝沢コースの分岐である会所です。この地点までアップダウンの道が続き、高低を稼げませんでした。目の前をワンちゃんが歩いてましたが分岐でいなくなったので戻ったみたいです。七滝沢を木橋で渡り、道標や目印の赤テープも沢山あり、迷うこともなさそうです。

 
道標は距離入りで数ヶ所に設置してあり、励みになります。途中、少しグロテクスな石像が祀られていました。山道はその後も薄川を左右に何度か渡ります。ジグザグの登りで沢から離れると展望の利かない急傾斜をただ、ひたすら登りこみます。

 
八海山に到着!(先日登った獅子岩の石碑に書かれた八海山神社と関係あるのかな?)奥の岩に小さめの八海山の石像が祀られています。さらに20分位歩くと弘法之井戸の水場です。ちょろちょろ水が出ている程度なのでペットボトル補充は時間がかかりそうなので断念し、喉をしめらせます。

 
水場を過ぎると、ほどなく小奇麗な清滝小屋に到着しますが、休業中で避難小屋になっていました。ログハウス風造りで中を覗いてみると沢山の布団がありました。小屋周辺には、トイレがあり、ベンチやテーブルが置かれている休憩所になっています。※この山小屋はある意味、両神山の隠れたシンボルかもしれません。

小屋の裏手には大きな岩壁の清滝があります。水量は少ないが落差が高く、下の方はシャワー状態で降り注いでいました。

 
右上を見上げると石像が祀られているみたいです。急登りの鎖を上らないと良く分からないみたいなので物好きな私は登ってみます。1本目の鎖の頂上には石像が2体ありました。又、鎖が下がっているので2本目も、もちろん登ります。最高部には1体の石像がありました。(右上の写真)下りは岩場が濡れているので滑らないように鎖をしっかり握って下がります。※確認が出来、自分なりに満足です!

 
清滝の下には水場があり、結構な勢いで水がでているので味噌汁&珈琲用に確保します。しばし登ると産体尾根です、眺望が開け、山頂が見えます。

 
急坂になりクサリ場が連続しますが、根っこや岩で足場がしっかりしているので、難しくはありません。樹林帯を登りこむと両神神社本社に着きます。狛犬が2匹いますが狼みたいな顔をしていました。奥に御嶽神社の本社が並んでいます。

  
両神神社を過ぎ、登山道に至る所にロープが張られ、迂回道に案内されます。白井差からのコースの地権者と県との折り合いが合わず、従来の登山道が通行禁止となった為、並行に沿った巻き道から山頂を目指します。
(白井差登山道は、2000年から廃道となってましたが、3年位前に地権者が自ら作った白井差新ルートを一日30人位の事前予約制で入山を許可しているみたいです。但し、条件付きの規定を守って、環境整備料@1,000円を収めるみたいです。 ※両神山の最短ルート)

 
ここがメインの最後の梯子と鎖場で(関東の山あるき100選)に載ってた風景と同じ場所です※ガイドブックで見ると難易度が高そうですけど、難なく登れました。

 
こまで貸切です!山頂はほとんど、岩で出来ていますので座る所は限られています。狭い山頂を1時間も独占貸切出来るとは思ってもみませんでした。330度位?の素晴らしい展望ですが、ガスり気味なので遠くの展望は得られません。残雪の少し残った八ヶ岳は見ることができますが、北アルプス・南アルプス等はシルエット状態です。あいにく富士山のシルエットは見えませんでした。

 
先ほど水場で確保した湧水を沸かし、ほうれん草の味噌汁とローソンで買ったおむすびを景色をおかずにしながら幸せ気分で頂きます。やはり自然の水で沸かした味噌汁は気分的に凄くうまい!しばし満喫して名残惜しいですが下山です。

 
下山途中の両神神社付近までは貸切登山でしたが、やっとこ3組4名のハイカーと次々とすれ違います。最後は清滝小屋ですれ違いました。東京からお越しのハイカーで、渋滞にはまり4時間かかり登山開始も遅れたそうです。立派な一眼レフをぶら下げていて感じの良い人でした。※本日は早起きしたので何時もと逆で、初のトップバッターでした。 時間は沢山あるのでお湯を沸かし、清滝小屋でゆっくり珈琲タイムです。帰りは36の丁目石を気にしながら帰ります。

 
両神山荘が見えてきてホットしました。セッカチ歩きをしていたので、予想以上に疲れた感じで、山荘付近の色々な花が疲れを癒してくれました。

 
車中泊をした道の駅に戻り、両神山を望みます。両神温泉薬師の湯でラーメンを頂き、ゆっくりとしました。露天風呂は無いけど内湯は温めで私好みの温度でした。※睡眠不足と疲労と満腹感と温泉で温まったせいで眠くなり、車の中でしばらく、うたた寝状態でした!

おまけ

 両神山を初めて間近で見たのは、2年前の四阿屋山からで、霧に霞んでいましたが迫力があり
 ました。秩父方面の山に登ると、独特のギザギザが際立つ山容が見えて、いつかは登りたいと
 思っていた気になる山でした。コースも登り甲斐があり、清滝山小屋や両神神社等は百名山の
 両神山を引き立てている感じです。

 関東の山あるき100選にはグレードは健脚向と書いてあり、群馬の山歩き130選の
 ガイドブックでは一般と書いてありましたが?私が登った感想は前者だと思います。


 天候 : 晴れですが、少しガスありで残念でした。
 出会った人=下山途中までなんと貸切!両神神社を過ぎてから3組4名で男性のみです。
 全く当てにならない疲労度:★★★☆☆翌日は何時もの如く、腰が少し痛くなってしまいました。


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