皇海山

皇海山 標高2,144m  標高差約794m  歩行距離約7.2km  沼田市利根地区

行程:皇海橋⇒(70分)不動沢のコル⇒(30分)山頂⇒(80分⇒)皇海橋
 (歩行時間180分、全所要時間220分) 
yahoo地図 皇海山登山マップへリンク(PDF)

※歩行時間は単行動なので調子や気分によって違いますので、参考にはなりません。 
赤城山・榛名山方面から初春の皇海山を眺めると、雪筋の入った独特な貫禄のある山に見えます。
故、深田久弥氏の登山記によると、皇海山は遠くから眺めた形から推して、昔は笄山(こうがい山)と呼ばれていたが、そのコウガイが皇開と宛字され、やがて皇海となり、皇はスメラとも読むところから皇海はスカイと呼ばれるようになったと伝えられる。皇海山は、深田久弥氏の日本百名山の一座として、登山者から注目を集めるようになった。近年、群馬県利根村追貝の奥から栗原川林道が開放され、皇海山、鋸山への登山は時間が半分に短縮され、登りやすくなった。上記の文章が沼田市のHPに記されています。
一昨日、鳴神山で一緒になったご夫婦に明後日、ここから見える皇海山を予定してるんですよと言ったら皇海山での遭難死亡事故の話をしてくれた。おじさんの忠告により、早起きをして皇海橋Pへ9:50に到着しました。

ガイドブックや知人の話で知った、追貝ルートから皇海橋Pまでの悪路に備え、久々のスズキの軽太郎(4WD)の出動です。自己責任で林道に入り、途中いくつかの分かれ道ですが、標識沿いに行けば特に問題はありません。
他を圧倒した究極の悪路突入です!尖ったガレ石があるのでタイヤのバーストも心配になります。おまけに車高の低い軽では、凹凸の悪路で腹突き状態になります。仕方なく低速でゆっくり進みます。くりぬきトンネルを過ぎると少しは良い感じになりましたが・・・。長距離運転以外で、腰の具合が!

皇海橋手前Pには3組が支度をしてスタートしたばかりです。何気にナンバーを見ると練馬・多摩・横浜・和歌山で県内ナンバーは私だけ・・・。おまけに皇海橋を渡ったPには、練馬ナンバーで不思議な感じです。※早速2組6名のハイカーを遠慮しながら追い越して進みます。

登山道は渓流沿に進むので何度か渡渉します。昨日の雨の影響で水量が多いのでゴロ石の上を上手にヤジロベイ状態で歩きます。

渓流に沿って、大方は沢を歩きます。数ヶ所も分岐がありますが、目印テープが要所にあるので見落とさないよう進みます。不動沢のコル手前は急坂で、トラロープ伝いの登りで足場は滑り、雄一の難儀場所かもしれません。※不動沢のコルに到着で一安心です。

 
不動沢のコルの広場から辺りを見渡し一呼吸!私的に有難くない警告看板がありますが、今更絶対に戻れません。鋸山の頂きからの展望は良いみたいなので、帰りに予定しましたが・・・。

ルからは群馬・栃木の県境の尾根道で進みます。大きな倒木が何本も倒れた笹原をなだらかな感じで登りますが、頂上の少し手前はかなりの急斜面の場所もあります。コルからの標高差は350mもあります。

頂上に到着しましたが、噂通りの木々で遮られ、眺望はありません。しかしながら山頂は優雅な貸切で、ゆっくり好きな場所を選んで、美味しい昼食を頂きます。20分遅れで沢沿いで追い越した、年配のシングルハイカーさんが到着です。景色を見て、ガイドブックには偽りは無かったと、一声言ってました。和歌山県から2週間位かけて、関東周辺の日本百名山を登りに来ているそうです。男体山と日光白根山を一昨日から歩いて本日は皇海山で、明日からは赤城山と草津白根山に登ると、関東地区の百名山は制覇は終了とかおっしゃっていました。

もともと眺望の利かない山頂に霧がまいて、殆ど遠場は見えません!霧の中の鋸山を登っても意味がないので、残念ですが撤収です。コルへ下がる途中、登山口付近で追い越した東京からお越しの女性ハイカーさん達がハーハー言いながら、次々とすれ違います。帰りも慎重に目印テープをしっかり確認しながら下山します。

皇海橋手前の公衆トイレですが、非常に綺麗で登山届けはここで書くことを、今頃知った私はいい加減な性格ですよね。しゃくなげの湯(日帰り温泉)のパンフがあったのでもれなく頂き、向かう事にしますが・・・。

来た林道は遠慮して、冒険気分で根利への林道から、しゃくなげの湯を目指します。なんとラクチン林道で腹を突く心配は無く、結構な速度で走行できました。

根利の集落手前から、懐かしのアスファルト道で快適です。しゃくなげの湯に到着しましたが、残念ながら定休日でした。パンフを良く見ると木曜定休と書いてあります(何時もの如く、詰めが甘い私ですね)
しかしながら、近くの白沢温泉望郷の湯で、天さるそばを頂き、ゆっくり温まりました。


おまけ 

 私は腰痛持ちなので、軽自動車での悪路走行で1時間位、我慢しながら走り、車から降りた瞬間、
 なんとも言えない開放感でいっぱいでした。 根利の林道を最初から知っていれば、楽な展開に
 なったはずです。 
 目印テープが無ければ迷ってしまいそうな登山道で、踏み跡はあまり当てになりません。
 単独で初めて行かれる方は、目印テープに注意を払って登れば特に問題はありません! 
  
 ネットや知人の話から、皇海山をあまり期待をしないで登りましたが、予想以上に満足出来ました。
 

天候:曇り 
出会った人=5組13名  
全く当てにならない疲労度:★★☆☆☆


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