二子山~子の権現

二子山標高882.7m   武川岳 標高1052m  伊豆ヶ岳 標高851.4m 子の権現 標高640m 
(芦ヶ久保駅から吾野駅コース)  歩行距離約20㎞  (奥武蔵)

芦ヶ久保駅(9:05)⇒二子山雌岳(10:13)⇒二子山雄岳(10:18)⇒焼山(10:55)⇒蔦岩山
(11:40)⇒
武川岳(11:55~12:05⇒前武川岳(12:13)⇒山伏峠(12:45)⇒伊豆ヶ岳
(13:22~13:52)⇒ 古御岳(14:08)⇒
高畑山(14:35)⇒ 中ノ沢頭(14:35)⇒天目指峠
(15:00)⇒
子の権現(15:35~15:45)⇒吾野駅(16:50)  ※電車で芦ヶ久保駅へ
●歩行時間6時間55分 ●全所要時間7時間45分 am9:05~pm4:50 yahoo地図

歩行時間は単行動なので調子や気分によって違いますので参考にはなりません
健全・健康歩きの出来る伊豆ヶ岳~子の権現コースはお気に入りのコースです。今回は少し距離を延ばして、芦ヶ久保駅から武川岳も含めて歩いてみました。二子山から子の権現までの縦走コースは主だった12のピークがあり、随所にアップダウンがあります。花粉症の私にとって嬉しい雨上がりですので症状も出なく、爽快気分で里山縦走歩きを楽しみました。帰りは吾野駅から車の駐車してある、芦ヶ久保駅まで西武秩父線で帰ります。
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関東ふれあい道  伊豆ヶ岳を越えるみち  (後半の伊豆ヶ岳~子の権現)   
このコースは、有馬秩父・奥武蔵の山々を始め、晴れた日には関東平野を一望できる伊豆ヶ岳を中心とした全長約14.5kmの健脚向きの自然歩道です。沿線には、足腰の守り神として有名な子の権現や西川材で名高い杉檜の樹林帯。また天目指峠・高畑山・古御岳・正丸岳といった尾根が続き、奥武蔵の自然を幕うハイカーが多数訪れるところです。 
※正丸駅の説明板より

“道の駅あしがくぼ”で珈琲を頂いてから、登山者用未舗装の第二駐車場へ向かいます。雨上がりで水溜りが出来ていますので避けて駐車します。※第二駐車場利用の大半は、通勤者主体でした。橋を渡ると右側に二子山・武川岳方面の標識と説明板があり、レッスン1を棒読みしてから歩き始めます。
すぐに、西武線の線路の下の小さいトンネルをくぐり、左に進みます。沢道コースの要所に設置された、学習登山コースの看板はレッスン1~8まであります。
歩き始めは急坂ですが、すぐに沢沿いの道になります。兵ノ沢分岐の木橋には水場があり、両手いっぱいに頬張って美味しく頂きます。山道には今年初めてお目にかかる薄紫のツツジの花が咲いていて、沢山の清々しさと安心感を与えてくれました。
ジグザク道を登り、やがて尾根になります。二子山雌岳手前の急坂はロープが張られていますので、両手を使って登ると案外楽でした。二子山雌岳は木々に覆われていて眺望がないので通り過ぎます。
一旦下がって鞍部から急登りになり、すぐに山頂です。貸切の二子山雄岳(882.7m)山頂は冷たい風が吹いていて静寂しています。
先ほどからどんよりと雲に覆われています。予報では昼過ぎから晴れマークですので期待します。目の前に迫るは日差しの遮られた武甲山、掘削作業の重機やダンプカー等の動きが小さく見えます。先日登ったばかりのギザギザした山容がシンボルマークの両神山と小鹿野の二子山等の山々を眺みます。
二子山より標高を下げながら歩き始めると、本日始めてのハイカーとすれ違います。芦ヶ久保から焼山のピストン歩きの仲良しご夫婦でした。やがてロープの張られた滑りやすい急登を過ぎ、岩場を越えると焼山(850m)に到着します。
武甲山を望む絶景ポイントの焼山は、思いのほか周辺の景色も絶景でした。残念ながら日差しは雲に遮断され、光沢度に欠けています。
二子山の雄・雌岳を振り返ると、実際歩いた距離より何故か遠くに見えます。西上州の山々~等の眺望を眺めます。
焼山からは、小ピークのアップダウンを繰り返します。林道脇の小尾根に一旦なりますが、すぐに別れて山道に戻ります。標高を上げて行くと、山道途中の小岩付近に蔦岩山(1,004m)の標識があり、ピークなんだな~と!気付きます。
蔦岩山付近からは伊豆ヶ岳・古御岳が見え、正面にはなだらかに見える武川岳が迫ってきます。静かな山道を、枯れ葉を踏みしめながら進んで行きます。
武川岳(1051.7m)からの眺望は、無傷の武甲山が木々の隙間から見える感じで、眺望は決して宜しくありません。年配の小グループが自慢の手作り料理を交換しあって、楽しく昼食を楽しんでいます。私はいつもより、ランクアップのおにぎりを頂き、栄養補給です。ご婦人達の話によりますと、妻坂峠方面にはカタクリの花が咲いていたそうです。私は山伏峠方面に向かいますので見る事は出来ません。
賑やかな山頂を後にして、山伏峠方面への前武川岳へ向けて、標高を下げて行きます。少し登り込むと山伏峠と天狗岩との分岐にでます。分岐付近を見渡すと前武川岳(1003m)の表示が有りますが、表示が無ければ知らずに通り過ぎてしまいそうなピークです。ちなみに天狗岩方面は健脚向きと書かれていましたので、何れは歩いてみたいです。
前武川岳からは、気持ち良いくらい真っ直ぐ伸びた山道を下って行きます。樹林帯を抜けると見慣れた山容の伊豆ヶ岳が見えてきました。
県道53号線沿いの土手道に突き当りますので左へ進んで行きます。右下には山伏峠の道標が見えてきて、やがて県道を横切り、鞍部の山伏峠より伊豆ヶ岳まで登り込みます。
踏み跡で圧縮された山道を登って行くと、登りやすいのか? はたして悪いのか? 少し迷う、良く目にする木段があります。※私の場合は端っこを、脹脛を引っ張りながら登って行きます。
古御岳の分岐を過ぎると、山頂手前の岩峰になり、見慣れた伊豆ヶ岳(851m)山頂に出ます。※残念ながらこのコースは、お気に入りの男坂を使うことが出来ませんでした。
写真右には最初のピークの二子山。ツツジの後ろ側には武川岳が見えます。伊豆ヶ岳は本日の縦走コースの中間あたりになりますので、ゆっくり休憩をとります。
小腹が空いたので、本日はおやつにカップヌードルを頂きます。伊豆ヶ岳山頂からは秩父の山越しに浅間山、御荷鉾山等が見え、武甲山~副都心も見えます。長細い山頂を後にして子の権現までノンストップで進みます。
今まで気付かなかった“しりもち坂”の標識を確認です。時折、ロープを掴み、急勾配の坂をしりもちをつかないで下がっていきます。

子の権現まで続く尾根道主体の山道を、アップダウンを繰り返しながら進みます。小さい東屋がトレードマークの古御岳(830m)は展望が利かないので毎度の如く通過します。

山道を進んでいくと、やがてナローノ高畑山(695m)です。先ほど小走りで飛ばしていた元気な若い二人の青年が「ナローノって何の意味!」と言い合っていました。飯能市と千代田市からお越しの好青年です。

根っ子道の坂になったりした、変化に富んだ尾根道を進んで行きます。鉄塔が見えますので下から写真を撮ってみました。巻き道との分岐をピークに進み、やがてイモグナ頭?中ノ沢頭(622.7m)も通過です。
前方から賑やかな声が聞こえて来ます。伊豆ヶ岳ではお初になる“山ガール”との遭遇です。笑顔でピースサインをしてくれました。可愛い“伊豆ヶ岳ガール”は結構なスローペースで歩いていましたので、果たして西吾野駅まで無事、たどり着いたのでしょうか・・・? すぐに追い越し、アップダウンを繰り返して天目指峠(476m)に到着です。登山道は車道を横切り、少し急な坂をしばらく登り込みます。

天目指峠から子の権現への最終登りは、ニセピークみたいな登りがあるので、少し長く感じさせられました。祠と関東ふれあいの道コース案内板が設置された場所を過ぎると子の権現が見えてきます。

『山は甘くない!』の看板を過ぎ、子の権現手前の展望場所から眺める古御岳と中央の伊豆ヶ岳で、右奥にはスタート地点の二子山も遠くに見えます。子の権現からは鐘の心地よい音が響いて来ます。白い大きな両手を見ながら進むと、すぐに子の権現に到着です。※道中、3組7名様を遠慮しながら追い越して来ました。

午後3時35分に子の権現(640m)到着ですので、又もや静かな貸切参拝となりました。本坊は江戸時代末期に建てられたもので、茅と杉の皮で何層にも葺かれた屋根は子の権現のシンボルになっています。

子ノ権現は足腰の病に悩める者、誠の心で我を念ずれば、必ず霊験を授けんという遺言を子ノ聖が残したことから、昔から「足腰の神様」として世に広く知られ信仰され、境内にある日本一の鉄製の大ワラジと大下駄が目を引きます。お昼前後は、足腰祈願に訪れる登山者で賑わいます。

昭和11年に造像された仁王像です。屋根付き駐車場付近からは高山不動~顔振峠~日和田山等の山並みが開けます。ショートコースの西吾野駅と思いきや、やっぱり吾野駅へ、少し小走りで向かいます。
山道を下り終え、集落沿いの舗装の林道を進んでいくと、今回も浅見茶屋は定休日でした。滝不動を横目に歩いていきます。

 
国道299号線、橋の手前を吾野駅方面へ右折します。(初めて訪問した時、間違えて橋を渡って国道の登り線をずーっと歩いていった事を思い出します) 
駅に到着すると、先ほどの好青年と遭遇です。※4時56分発に乗車。
左の青年はベテランで、谷川連峰馬蹄形コースの日帰りや、積雪の富士山を単独で挑戦したりするエキスパートです。学生時代から20年以上のキャリヤの持ち主です。右の青年は頗る爽やかで、本日記念すべき初の、登山デビューだそうです。好青年達は正丸駅で下車、私は芦ヶ久保駅に向かいます。なんと!芦ヶ久保駅で一息入れていると、よっぽど相性が良いとみえて、又もや好青年と遭遇します。正丸駅の駐車料金節約の為、道の駅あしがくぼから相乗りだそうです。・・・また何処かで会いましょう。
今回で3回目になる、日帰り温泉“星音の湯”で汗を流します。※pm5:00以降の入浴は700円です。(タオル・バスタオル付)温泉は透明なお湯で入ると肌がつるつるとしてきて、上質な源泉を味わうことが出来ます。泉質はナトリウム一塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉温水(弱アルカリ性低張性冷鉱泉)です。露天風呂は二ヶ所あり、源泉風呂と薬草風呂があります。入浴後、手作りカレー(700円)にソースをかけて昔懐かしい味で頂きます。
 おまけ 
 しばらく山歩きを自粛していて、震災後、初めて4日前の4月16日に両神山(日向大谷コース)を
 小グループでゆっくりと歩きました。足も慣れた事もあり、本日は雨上がりですので花粉症の症
 状もなく、二子山~子の権現までの里山縦走歩きは思った以上に楽な展開で楽しく歩けました。
 上州に住んでいた頃から秩父方面のお山には度々、お邪魔していましたが、再度、秩父・奥武
 蔵のコースの良さを実感し、堪能した次第です。
  
 天候 : 晴れ時々曇り

 出会った人=伊豆ヶ岳まで4組10名  伊豆ヶ岳以降5組11名

 全く当てにならない疲労度:★★☆☆

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