唐松岳(初雪)

燕岳 標高2,763m  北燕岳 標高2,750m  標高差約1,369m 歩行距離約10.6q yahoo地図

第2無料P(6:00)⇒中房登山口(6:08〜6:15)⇒第一ベンチ(6:42)⇒第二ベンチ(7:04)⇒第三ベンチ(7:23)
⇒合戦小屋(8:03〜8:10)⇒燕山荘(8:55)⇒燕岳(9:20〜9:30)⇒北燕岳(9:40〜9:45)⇒燕岳(9:55〜10:05)
⇒燕山荘(10:25〜10:48)⇒合戦小屋(11:18)⇒中房登山口(12:28〜12:36)⇒第2無料P(12:43)

 (歩行時間5時間33分:全所要時間6時間43分)  am6:00〜pm12:43 第2無料Pより  コースmap

歩行時間は単行動なので調子や気分によって違いますので参考にはなりません。

燕岳は、北アルプス)にある標高2,763mの山。山体すべてが長野県に属する。日本二百名山及び新日本百名山に選定されている。中房温泉が登山口であり、大天井岳を経て槍ヶ岳へ向かう表銀座コースの始点でもある。北アルプス三大急登の一つである合戦尾根を登り切った稜線上にある。花崗岩でできた独特の山体と、高山植物の女王と言われるコマクサの群生でよく知られている。周辺のハイマツ帯には、ライチョウが生息している。山名は、春の雪形が、ツバメに似ているためつけられた。1915年(大正4年)の長谷川如是閑の『日本アルプス縦走記』で燕岳が記され、この10年前からの期間内で命名されたとする説がある。(Wikipediaより)

北アルプスの入門コースと言われる燕岳。中房温泉登山口から合戦尾根まで樹林帯で眺望は余りありませんが、要所に休憩ポイントと「合戦小屋」がありますので、飽きずに登れます。「合戦小屋」を過ぎると次第に眺望は開け、素晴らしい景色と一緒に「燕山荘」が見えて来ます。以降は絶景のオンパレードです。「燕山荘」までのコースは比較的狭まいですが、道中危険な箇所は殆ど無く、体力のある方なら日帰りでも容易に楽しめます。※合戦尾根は北アルプスの三大急登になっていますが、難なく標高を上げられました。
有明山荘を右手に見ながら進んで行くと、カーブに橋があります。橋を渡って左に下ると第一駐車場(簡用トイレ×2)があり、早くも満車状態でした。一旦戻り、橋の手前を直進して第二駐車場にてセブンで買ったおでんと角のウイスキーを美味しく頂き、連日の車中泊です。※今回は軽エブリーワゴン(4WD)で車中泊ですが、なかなかGoodです。5時30分に起床し、パンをかじって6時にスタートです。
登山口には「中房温泉」と「公衆WC」と「バス停」があります。立派な登山口を見ただけでも、燕岳の人気の高さが伺えます。中房温泉休憩所では数組の登山者がベンチに座り、美味しそうに朝食を食べていました。トイレをお借りし出発です。出ばなからの急登が続きますが、体に優しくサクサク登れる感じでした。
山道は狭いので、遅い団体さんに遭遇したら追い越しするのが難儀な感じです。間もなく第一ベンチ休憩場所があり、少し下がった所に水場があります。第一ベンチを過ぎた辺りから徐々に追い越しを始め、第二、第三ベンチも素通りする頃、燕山荘宿泊帰りの方と続々とすれ違います。「山頂からの景色は素晴らしいですよ〜」と、挨拶を交わすたびに励まされました。途中、木の階段や根っ子や抉れた箇所もありますが足場は良いです。
寒波に見舞われ出来た氷柱でしょうか?本日は、昨日の唐松岳初雪登山と違って天候も良く、樹林帯の中の山道は風が遮断されて頗る暑い!昨日の唐松全行程では500mlペットボトル1本未満で済みましたが、富士見ベンチ当たりで早くも1本消化です。合戦小屋の案内表示があるので、なんとな〜く小屋で一休みしたい気分になりました。
標高を上げると紅葉ポイントに入っていきます。合戦小屋に到着すると大勢の登山客で賑やかっています。私も菓子パンと果汁100%のジュースを飲んで一息です。※合戦小屋は売店と食堂専用小屋で、荷物を運ぶリフトも可動していました。流石にスイカ販売は終了していました。合戦小屋を過ぎると周りの山々が綺麗に見えるようになります。
次第に眺望が開け始めます。左手に大天井岳を見ながら標高を上げると、見覚えのある尖がり頭が要塞のように頭を出し始め、更に標高を上げると全容が見えてきます。
このコース唯一の鎖設置場所ですが、鎖が無くとも問題なく歩けます。すぐに稜線に出て、燕岳の頭部分と周辺の景色を眺めながら燕山荘を目指します。
燕山荘はテレビ東京スペシャル番組で放映された事もあり、女性を多く見かけました。山自体が北アルプスの女王燕岳と呼ばれるくらいですからね。高瀬谷の後方には、裏銀座〜槍ヶ岳、穂高まで広がり、素晴らしい・・・♪山荘での休憩は燕岳の帰りとして山頂を目指します。

燕山荘前の山座同定盤より眺める北燕岳、後方には立山〜剣〜白馬の山並みと右下にはテン場。
モニュメント群にマッチした山容は、まさに自然の美術館という感じです。有名なイルカ岩は、槍を背に「あっぱれ!」の一言です。

    ハイマツの緑や花崗岩のモニュメント群の中の白っ茶けた山道を歩きます。

燕岳山頂への道は、花崗岩崩れの不思議な雰囲気を漂わす素晴らしい空間で、気分は高まります。
燕山荘から燕岳山頂までは約25分の行程で、勾配も緩く、沢山のモニュメントもあったりして退屈しません。最後は急登りに少しなるだけです。

狭い山頂には、先客3名がいました。京都市からお越しの若い仲良しカップルと、生まれて初めて登山をしたと言うおね〜さんです。おね〜さんは、燕山荘にも泊まりたくて頑張ったそうです。今までの歩いた経験は上高地位で、山らしき山に登るのも初めてだそうで、登りは中房登山口から燕山荘まで8時間30分かかったそうです。何はともあれ、山デビューが単独の山小屋泊ですので将来が有望です。沢山褒めて励ましました。
燕岳山頂から望む北燕岳。後方には立山〜剣岳〜〜〜白馬岳〜鹿島槍ヶ岳等のBigな山並みも一望できます。風当たりが強いのでジャケットを重ね着します。
立山〜剣岳から白馬〜鹿島槍方面のアップです。昨日積雪で行けなかった五竜〜鹿島槍ヶ岳方面は真っ白!雪が降らなかったら今頃、鹿島槍付近にいたのでしょうね。
北燕岳へ向かう風景をふと見ると、ガイドブックで良く目にする山容と同じです!往来する人も無く、豪華な貸切道で歩きます。ここは、高山植物の女王、コマクサの群生地としても有名な場所です。
北燕岳へ10分位で到着しますが、山頂は非常に狭く、最後は岩登りで両手も使いますので、本日の行程では難易度が一番高い場所です。
皆さん当然北燕岳へ向かうのだと思ったら、私一人の貸切でした。眺望360°はスーパービューです。こんなことだったら一眼レフを持ってくればよかったと、「後悔先に立たず」でした。※更に先の峰まで行くと行き止まりになって、難易度が一挙に上がります。東沢岳方面へ行くには北燕岳を登らないで右から巻いて行きます。
中天井岳〜大天井岳〜前穂高岳〜奥穂穂高岳〜北穂高岳〜南岳〜大喰岳〜槍ヶ岳方面。
笠ヶ岳〜抜戸岳〜双六岳〜三俣蓮華岳〜黒部五郎岳〜鷲羽岳〜水晶岳方面 ※裏銀座方面。
帰りも燕岳山頂へ登ります。この場所から見ると、山頂のオベリスクと呼ばれる尖塔は見事な風景です。
本日2回目の燕岳山頂より稜線越しに燕山荘を望みますが、やや逆光気味でした。
先日登った笠ヶ岳のアップです。笠新道も北アルプス三大急登です。南アルプスと富士山も見えます。
ポカポカと暖かい秋晴れは、のどかで、静かで、なんと気持ちの良い日なんだろう〜♪こんな時は食事もそっちのけで、生ビール(大=@1,000)を、グラスに透けて映った燕岳と一緒に、豪快に乾杯で〜す。
燕山荘前の可愛い石仏さんを後にして、中房温泉入浴を楽しみに下山開始です。日帰りでも自分なりにゆっくり出来た感じです・・・。
紅葉を見ながら下山して行くと、燕山荘泊に向かう登山者と沢山すれ違います。合戦小屋は相変わらず憩いの場所になっていて、山道も活気が溢れていました。
各休憩場所は通り過ぎ、得意のちゃっちゃか歩きで標高を下げて行くと、硫黄の臭いが漂い始めます。おそらく中房温泉の源泉臭かと思います。
燕山荘から1時間40分で中房温泉登山口に到着です。一旦、無料駐車場に戻ってから車で中房温泉「湯原の湯」駐車場(登山者駐車不可)に車を止めます。入浴料は700円で露天風呂のみですが、上質な源泉かけ流しでゆっくり温まる事が出来、満足致しました。
幻想的山頂の岩塔群で、代表的な自然美のひとつの「イルカ岩」には、自然の素晴らしさと驚異を感じました。
おまけ 

 天候にも恵まれ、燕山荘から北燕岳のコースは北アルプス周辺の山々が目の前
 に迫り、最高の景色で素晴らしかった。山頂周辺では、沢山のモニュメントがお見事でした。
 登山口から急登の連続ですが、危険個所もなく比較的登りやすい山道でした。
 最近歩いた北アルプスの中では、燕岳は女性の登山者が多く、平均年齢が低いのが実感出来ました。
 北アルプスの女王燕岳と呼ばれるだけあって人気の名山でした。

 燕山荘のテラスでは生ビール(小・中・大)があり、生酒を始め角のハイボールやチューハイ等、
 品揃えが大変と豊富で、おつまみやケーキセットがありました。
 売店ではTシャツや各種オリジナル商品の販売をしていました。流石、人気の山小屋ですね。
 中房温泉へ向かう暗い県道327号線の細い道で鹿3頭と、
 帰りの明るい同じ場所では猿が群をなしていましたが、人間慣れしている様子でした。

天候=曇り、晴れ
出会った人=沢山いました。
全く当てにならない疲労度:★★☆☆

●トップページヘ  ●登山のページへ