赤城登山鉄道
赤城登山鉄道
 赤城山 利平茶屋(1,030m)〜鳥居峠 (1,400m)2回目の記録です 
※PM 1:00スタート(単独)
 
全行程2時間00分※休憩含む  最大標高差370m (歩行距離往復3.6km)
1回目2007.6.5(火)  2回目2007.8.30(木) 3回目2007.9.4(火) 


 下記の写真は利平茶屋公園から眺めた鳥居峠です。(微かに山頂駅跡が見えます)

昭和32年7月21日 赤城山頂〜利平茶屋開通(営業距離 1.0km) 
昭和42年11月5日 休止    昭和43年06月1日 廃止

             赤城山観光の目玉として登場した鉄道

東武鉄道が赤城山観光開発を趣旨として、昭和32年に開通した念願のケーブルカーです。東武路線を軸とした鉄道とバスを使った独自の策の、赤城山観光最短ルートでした。しかし新大間々〜利平茶屋は悪路で非常に時間がかかっってしまった。モーターリゼーション時代の到来と、昭和41年赤城有料道路の南面ルートと開通により、マイカーでの乗入れが支流となって客足が伸び悩んで利用者が激減しました。10年後の昭和42年に休止となり、翌年から永久廃線となりました。
幼少の頃観光出来るのは、義務教育の遠足か、修学旅行に限られていました。偶然にも赤城登山鉄道現役の時代に乗車できたのは偶然だと思います。(頂上駅は霧で景色も無く、土産に赤城山が描かれているペナントを買った事ぐらいしか覚えていません)

近年の赤城山は大沼周辺の宿泊施設や地蔵岳へのロープウェイの閉鎖。走り屋の乗り入れ等で観光客は以前より減少したと思われます。だが徐々に赤城山の自然は戻り、地元やボランティアの方々の力により、群馬県屈指の登山・ハイキングコースになったと思われます。

※主に、左が私が撮った写真で、右は山頂駅跡の資料写真を撮影し使用しました。


利平茶屋公園には立派なバンガローが沢山あり、宿泊キャンプ等にには最適の場所です。周辺は綺麗に整備されていて自然の宝庫になっています。公園内は鳥居川が流れており、バーベキューや夏の水遊び、鳥居川に沿って遊歩道が整備され、ハイキングなど自然を満喫することができます。軌道線跡の利平茶屋〜鳥居峠までのコースは歴史と重なり、お気に入りのルートです。
東屋のある場所が、利平茶屋駅跡です。左から伸びた廃線跡が伺えました。
現役時代の利平茶屋駅です。この場所から沢山の人々が、鳥居峠へと毎日ケーブルカーに乗って、登って行きました。
   利平茶屋駅ホーム跡です。

利平茶屋森林公園の奥にある駅舎は撤去されて、現在は水道、トイレ付の休憩用の東屋になっています。
      花形時代の登山車両
急勾配を駆け上がって行くように作られた、ケーブルカー独特の造りです。車両は計2台での運行でした。最大乗車人員121名です。
こちらが登山口です。登山口は廃駅手前右側にあります。 東屋の裏がケーブルカーの出発地点です。先に行くと路線は無くなっています。
 歩き初めて25分位、狭い登山道を抜けると御神水分岐点付近、なんと線路脇に電柱が見えます。電線はありませんが、35年近く経っても残っているのには驚きです。

御神水に下り、楽しみの湧水です。美人の水・御神水・智慧の其々違った湧水を何度も飲み比べをしましたが、美人の水が一美味しかったです。
交差地点の鉄橋は今では跡形もなく、木々に埋もれて路線切断状況でした。交差地点の少し上の左方が現在の御神水地点です。
コンクリートの歪な階段と中央のコンクリート部分を登り始ましたが。中央斜面に立つと下に転げ落ちそうで不安定になります。雑草から覗く軌道跡は小幅が合わないので歩きにくい。右にゆるくカーブし見上げるとレストハウスが見えて来ます。予想以上にコンクリートの階段は疲れます。さっき飲んだ湧水が、早くも顔から流れ落ちますのでペースを落とします。膝に手をやり一段一段地道に登ります。

58%もあると傾斜はかなり急です。山頂駅に近づくにつれ、ここ場所からをケーブルカーが走っていたのかと思うと改めてビックリです。

赤城山鋼索鉄道に関して、資料室に書かれていたことを転載。

1957年(昭和32年)7月21に開通。
 当時は前橋からの定期バスが開通したばかりで、
 他には交通手段がありませんでした。
・水平長1033m
・傾斜長1100.518m
・両端高低差363.42m
・勾配586〜255o/oo
・最大輸送能力960人/h
・客車自重9.5t
・最大乗車人員121名
・運転速度3.25m/sec
・ケーブルカーの運営開始と同時期に、大沼湖畔にロッジを、また、
 地蔵岳にリフト、ロープウェイを設置しました。
・総工費4億円
・赤城山回遊割引乗車券 330円(2等)【赤城〜中央前橋】
 利平茶屋〜赤城
 
赤城山頂〜利平茶屋
 赤城山大洞〜赤城山頂
 中央前橋〜赤城山大洞

・東武鉄道がこの事業の主体。
1957年(昭和32年)運行。昭和41年に自動車道路の整備によって
 乗客が減り、1967年(昭和42年)11月に停止されたのち、
 廃止になりました。

              こちらは鳥居峠にある赤城山頂駅です。

ケーブルカーは片道6分で山頂駅を結び、利平茶屋から車で来ると1時間位かかります。旧赤城山頂駅は現在サントリー・ビア・バーベキューホールに変わり、赤城登山鉄道の史料も沢山展示されています。右上の写真は赤城山観光観光全盛期の、ケーブルカー乗車待ちの長い列を撮った写真です。今の鳥居峠からは想像も出来ません。
現在この軌道跡は、登山道として再復活されています。実際歩いてみると病み付きになり、計三回登りました。今後も度々歩くと思います。御神水を求めて鳥居峠から800段下ったコンクリートの急勾配58°を往復する観光客の姿を目にするが、どう見ても(行きはよいよい帰りは怖い)と思います。
  
 天候・晴れ
 
 出会った人 1人だけ 
 
 桐生市からお越しの好青年で毎週登って
 いるそうです。
 今回は利平茶屋〜鳥居峠を初めて休み
 無しで登ったと言っていました。
 ※私は御神水辺りで抜かれました。

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