浅間山 標高2,568m 小浅間山 標高1,655m 標高差、約1,163m 全歩行距離、約13km    

行程 峰の茶屋(am6:40)⇒小浅間山分岐(am7:00〜7:10)⇒東前掛分岐(9:28)
浅間山山頂(9:28)⇒ソラーパネル(9:45)⇒浅間山(pm10:15〜11:00)

⇒分岐合流地点(11:13)小浅間山山頂(12:00〜12:20)⇒峰の茶屋(12:40)
   (歩行時間4時間45分:全所要時間6時間00分)  am6:40〜pm12:40 yahoo地図

※単行動の自己責任ですので、全く参考にはなりません。
浅間山は活火山のため「噴火警戒レベル」が設定されています。火口付近は火山噴火に伴い、1972年より立ち入りが禁止されています。その後、沈静期には規制が解除されたこともありますが昨年、火山活動が活発になり、2009年2月1日には警戒レベルが「3」に上がり、その後もごく小規模な噴火が起きました。昨年4月から「2」に緩和され、2010年4月15日に警戒レベル「1」に引き下げられました。警戒レベル「1」では、火口まで約500メートルの前掛山まで、小諸側からの入山が認められています。ただし、浅間山は活火山であるため、基本的に登山者の自己責任での登山となっています。
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深夜の峰の茶屋トイレ付駐車場(約20台P可)に到着し、寝つけに何時ものハイボールを頂き車中泊!6時過ぎに起きて支度を整え出発です。登山口は道路を挟んで反対側にあり、横着な私は車で移動です。※上記の写真は早朝、峰の茶屋駐車場より浅間山をアップで望みます。

登山口には注意看板が設置されていて、「現在はレベル1」ですが、小浅間山〜浅間山は登山禁止になっていて、小諸口からのコースは前掛山までです。以上の理由から、前掛山が浅間山登頂の代変えになっています。火山活動の変化によっては、小浅間登山も禁止される可能性があります。
 
白い建物の東大観測所の脇から回り込みます。歩き始めはよく踏まれていて幅も広く、快適なハイキングコースで20分弱で、樹林の中に立つ火山警報の塔があり、警報塔を過ぎると直ぐに馬返し(小浅間分岐)です。大きな岩に白ペンキで矢印が描かれていて、小浅間山頂が目の前に見えます。ここまでは今回で3回目の訪問ですが・・・。
自己責任でトラロープを跨がせて頂きました。小浅間山との鞍部から樹林帯の少し急な砂利道ですぐに森林限界を超えます。火山砂礫の為、大変と歩きにくい道です。
汗をかき始めた頃、振り返ります。キャタピラーの跡が付いた広い山道と小浅間山が見え、浅間隠山・鼻曲山の間から榛名山・赤城山が重なって見えます。


しばらく歩きますが、彼方まで道筋がず〜とず〜と伸びています。大き目の砂礫になり、大変と歩きにくく端っこから踏み跡の無い、歩きやすい場所を選んでひたすら登っていきます。やがて標高2,000m地点を通過。
東前掛山との分岐で、右の巻き道を進みます。巨大な火山砂礫になって歩きずらく難儀です。ステッキでもあれば、いくらか楽かもしれませんが何時もの如く持っていません。道筋なりに登って行き、高度を稼ぎますが・・・。一向に山頂へ近づく気配がない、嫌気がさしそうな火山砂礫のザクザク歩きです。
振り返ると、小浅間山と離山は雲の中。妙義山・西上州方面の展望が素晴らしく、結構登ってきたんだな〜と、実感です。
斜めに付けられた踏み跡はだんだん勾配が増し、不安定な火山砂礫は大変と歩きにくく、油断をすると自然にムーンウォーク歩きになります。やっと山頂が射程距離に入って、安堵します。
登り上がると、いきなり山頂!って感じです。絶景ならぬ恐怖の絶叫噴火口を目前にして、一旦手前の避難シェルター入口まで戻りガスを避け、本日始めての休憩です。手抜きの昼食で栄養補給をし、気合いをいれます。


肉眼で見た噴火口は自然の驚異を物語っています。

二酸化硫黄の放出で、生物が全く存在しないであろうと思われる山頂です。垂直に切れ落ちた爆裂火口は現在は静寂していますが・・・?噴火口から強烈な硫黄の匂いがしてきます。
時計回りでお鉢巡りを開始です。風向きによって凄い硫黄臭が音と共に吹上げ、慌ててタオルで口を塞ぎながら歩きます。何やら上空に偵察ヘリコプターが近づいてきますので、緊張して立ち止まります・・・!隠れる場所はありませんので遠くに去っていった頃、お鉢めぐりを再開します。前掛山山頂から、ご夫婦らしき人が私を確認出来たようで手を振ってくれましたが、多分○○に見られたのでは?
前掛山、黒斑山が綱なる浅間連峰と四阿山、後方には北アルプスも微かに見渡せます。写真では分かりづらいですが、沢山のハイカーがシェルター付近にいました。
新しいソーラーパネルが設置されていて、観測機器の電源になっているのでしょうか?本日初めての人間様と遭遇しました。赤いジャケットを着ているので目立ちます。小諸からお越しのおじさんは、浅間山荘登山口から前掛山経由で、つい勢い付いて来てしまったとか・・・!先ほど上空を旋回したヘリコプターには驚いたらしく、赤いジャケットを着てきた事をちょっぴり後悔していました。私に、仲間がいて良かったと賛同してくれました。※お鉢巡りは危険なのでパスだそうです。
半周を回ったお鉢めぐりは難易度を増し、大岩を乗り越えてから爆裂火口との境を歩きますが、足を滑らせれば百に一度も助からない驚異(恐怖)の噴火口を、覗き込んでみます。
スタート地点に戻り、お鉢巡りは終了です。軽井沢方面から風が吹き上げ、少し寒くなってきましたのでほっと珈琲でしばし寛ぎます。
下山開始です。眼下は軽井沢方面ですが、離山も雲に覆われ見えなくなってきました。下山は東前掛山経由で一旦登り込み、以降は砂礫を滑らしながら、単調な道程を貸し切りで下がっていきます。
ザクザクと音を鳴らしながらの下山に飽きた頃、小浅間山から沢山の雄叫びが聞こえてきます。途中で同年代位のご夫婦が颯爽と山頂へ目指して登って行きました。
家族連れのハイキングコースで賑やかな小浅間山です。東峰山頂から景色を眺めますが、浅間山は雲に隠れ時々顔を出す位です。
帰りは順路を下らず、砂礫の斜面をザクザクと音を立て滑りながら下りますが、浅間山と違って歩きやすいです。途中からショートカット道を下っていくと、すぐに賑やかな峰ノ茶屋駐車場に帰着しました!※時間が早いのと体力も残っていますので、ふるさと渋川へ向かいます。
久しぶりに馴染みの水沢山へ登らせて頂き、常連さんが沢山いて、懐かしさを感じました。以前は自宅から15分で来られましたが、今となっては最寄りのインターは花園です。
駐車場で美味しいアイス珈琲を頂きます。コクがあってスキルが高い珈琲に毎回満足です。行き慣れたお気に入りの日帰温泉利久でゆっくりと疲れを癒し寛ぎました。
おまけ 

 10年前に亡くなった父の昔のアルバムに、風化しかけた白黒の浅間山登頂写真があり、
 以前から気になっていましたが、タイムマシンでもなければ正規に山頂へは行けません!
 マナーを守らず申し訳ない気分ですが、好奇心旺盛の私は思い立って登ってしまいました。
 踏み跡から察し、自己責任で登る方はいるみたいです。
 
 天候=曇りのちやがてガス! 出会った人=3人(自己責任の方)  ・小浅間山20人位です。
 全く当てにならない疲労度:★★★☆☆


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