・御嶽山 標高3,067.9m  標高差、約867m  歩行距離、約6.9km


田ノ原登山口(10:18)⇒遥拝所分岐(10:20)⇒金剛童子(11:10)⇒王滝頂上(12:30)⇒
剣ヶ峰頂上(13:00~14:00)⇒王滝頂上(14:20)⇒金剛童子(15:03)⇒田ノ原(15:40)

 (歩行時間4時間22分:全所要時間5時間22分) am10:18~pm15:40 yahoo地図
古来信仰を集める霊峰、御岳山。王滝村の田の原天然公園や三岳村の御岳ロープウェイからのアプローチがメインです。いずれも古くから利用されている登山道で片道3~4時間のコースで、体力が普通にあれば初心者でも登ることができます。 御嶽神社や霊神碑などが建ち、神秘的な雰囲気に包まれる御岳山頂からは、晴れていれば北アルプス・八ヶ岳・中央アルプス・富士山や浅間山まで一望出来ます。
周辺MAP
王滝口登山情報へリンク
木曽の御嶽山は~、幼少の頃、聞いた有名な歌でしたので名前は知っていましたが、当時は木曽が何処にあるのか全く知りませんでした。まさか標高が三千mもある山だとは思ってもいませんでした。
新しく出来た権兵衛 トンネルを抜けて爽快にドライブ走行です。田ノ原登山口より御嶽山を見上げますが、風にのってガス雲がかかり始めます。

鳥居をくぐりしばらく平坦な道を進むと、すぐ右側に大きな五円玉がトレードマークの御宮があり、さらに進んで行くと御嶽神社が右手にあります。

 
大江権現までは緩やかな階段状に整備された登山道です。明治9年頃まで御嶽山登山は大江大権現の以降、女人禁制だったみたいです。さらに登って行くと、通称「アカハゲ」という赤土がむき出しになっている道になり、丸太の階段になります。

やがて溶岩がゴロゴロ転がった急な道になり、いたる所に鳥居や社があります。通称「金剛童子」祠付近では、些細な内容で親子喧嘩をしていました。『お前、手袋しなければ駄目と言ったろう』・・・『したくないと言ってるでしょう』・・・『言うことを聞きなさい!』・・・・。

道端で休んでいるおじさんがいました・・・何でも下山中に右足を捻り、挫いて歩けなくなってしまったそうですが、救急隊を呼んだそうです。※連れが心配をしてしばらく様子を伺っていました。
傾斜も次第にきつくなり森林限界を越える頃、八合目に到着しました。赤いおべべのお地蔵さんや避難小屋があり、次から次へと軽快に信者の皆さま方が下山をしてきます。
この辺りからは中央アルプスの山並みが見えるはずですが、ガスの為視界不良ですので、随所に咲いている花を見ながら黙々と登っていくと、徐々に明るくなってきます。

9合目の手前でガスが無くなり、王滝頂上が見えてきたので、辺り一帯の人達と互いにほっとし合いました。

立派な御嶽山案内MAPが設置されていています。王滝口頂上山荘の脇を抜けて行くと御嶽神社頂上奥社本宮があります。
手を合わせお参りしていると、強烈な硫黄の匂いが風にのってやってきます。目の前には最高峰の剣が峰が、ガスの切れ間から顔を出します。

御嶽神社頂上奥社本宮を通り抜け、硫黄臭を嗅ぎながら八丁ダルミから左手を見ると、噴気口から微かな墳音とともにガスを噴出しています。映画でみる火星や金星の地表を想わすかの、異様な風景が印象的でした。ガスの中から宇宙人では無く、信者の方々が姿を現します。
素晴らしい形のオブジェを横目に見ながら、岩混じりの赤い地表の急登を行くと石段になります。山頂直下の2軒の山小屋脇を抜け、剣ヶ峰頂上に到着です。

御嶽山(3,067m)山頂からは残念ながらガスが邪魔して、遠くの山々は隠れています。眼下に見えるコバルト色の二の池は素晴らしい。すぐ横で食事をしていたご夫婦は、お鉢めぐりを終えたら、二の池の畔の青い屋根の山小屋泊だそうです。


水の涸れた一ノ池とコバルト色の二ノ池は日本一高いところにある池で
標高 2,905mです。奥は摩利支天山。

山頂から、目の前には北・中央アルプス等が見えるはずでしたが・・・、残念ながらガスに覆われ遠方の眺望は得られませんが、眼下にはロープウェイ駅の鹿ノ瀬方面が見えます。ゆっくり休んだので下山開始です。
標高は三千メートもあるので、ガス混じりの風は寒くなってきまので、少しペースを上げて下山です。
硫黄臭漂うオブジェ越しに、御嶽神社頂上奥社本宮を望みます。9合目を過ぎた付近には雪渓があり、8月に雪に触れられたので何気に満足しました。
赤土道の「アカハゲ」を過ぎたあたりに右足を挫いたおじさんが、救急隊の方々によって救出されていますので、先ずはひと安心です。
勾配が無くなり、田の原天然自然公園を両脇に見ながら、出発地点の王滝口が見えてきます。まだまだ賑やかな駐車場には、登山者ではなく周辺散策目的の観光客の姿も多かった感じです。
帰りに親切なスタンドのお兄さんに教えてもらった木曽温泉せせらぎの四季の湯で汗を流します。源泉は茶色で鉄の香りがして温度はちょっとぬるめで、自分にはちょうど良かった。川のせせらぎが聞こえて、なかなか情緒がありました。

おまけ
昨日の駒ヶ岳方面に続いての御嶽山登山になりました。駒ケ根温泉の二人静のフロントの方が、木曽の御嶽山へ行くには、新しく出来た権兵衛 トンネルが近いですよ、との情報を頂き、予定よりも1時間近く早く着きました。御嶽山は霊峰と呼ばれるように信者の山としての歴史は古く、随所に神社や祠があり、今でも御嶽教の信者による登山が盛んに行われている山だと実感しました。スペック的には急登ですが歩きやすい山に感じました。

天候 : 晴のちガス!のち晴れ 
全く当てにならない疲労度 ★★★☆☆(後輩に評価してもらいました)
出会った人 80人位 

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