・至仏山 標高2,228m  標高差、約821m  歩行距離、約10.7km


鳩待峠(9:00)⇒山ノ鼻(9:45)⇒田代(10:00)⇒山ノ鼻登山口(10:15)⇒
至仏山頂上(12:30~13:20)⇒小至山(14:00)⇒オヤマ沢田代(14:23)⇒鳩待峠(15:15)

 (歩行時間5時間25分:全所要時間6時間15分) am9:00~pm15:15 yahoo地図
周辺MAP
至仏夏山ルートガイド
至仏山は尾瀬ヶ原の西にある山で、燧ヶ岳と並んで尾瀬を代表する日本百名山です。登山道は南東側の鳩待峠からと北東側の山ノ鼻からのコースがあります。今年、無料で配布された“利根沼田地区日本百名山(夏山)ルートガイド”に記載された山ノ鼻からの周回コースを歩いてみました。一般的に紹介されて比較的歩きやすいコースは、鳩待峠からの往復です。※季節によって山ノ鼻ルートは通行規制がかかるみたいです。
デジブックで編集しました。(注!再生するとBGMが流れます)
道路規制が無い8月の平日に、鳩待峠のPを目指して車を走らせましたが、なんと鳩待峠大駐車場(有料@2.500)は満車で入れません!尾瀬の人気に改めて脱帽です・・・。気を取り直して戸倉P(有料@1.000)まで戻り、小型バス(有料片道@900)に乗りこみ時間を気にせず、初めての至仏山&尾瀬ヶ原入門に気分が高まりました。
乗り合いバスの運転手は、細いくねくねした舗装道路を無線で状況を把握ながら巧みに運転し、中型バスを何と5台も追い越します。前列に座っていた連れはしばらく唖然!としていました。やがて、賑やかな鳩待峠に到着します。

 
山ノ鼻へ向かう木道は歩き易く良く整備されていて、3.3kmの道程を緩やかに標高を下げて行く感じです。何組もの遠足チームを平行した板道より申し訳ない気分で追い越しますが、木々からこぼれる陽射しは優しく気分が高まります。

左手に至仏山が見え始め、野鳥の鳴き声を聴きながら快適歩きです。水芭蕉の穂を見て、尾瀬地区に入ったんだなと実感してきました。体力作りの為、ミネラルを5リットル詰め込んでのザック歩きです。

前を見ると、私の10倍もの荷物を背負っている山小屋関係者が歩いていますので脱帽です。
山ノ鼻に到着です。売店、休憩所、ビジターセンター、山小屋などがある“尾瀬銀座”です?本日も天候も良く暑い日になってますので、若いグループのお兄さん達につられ、缶ビールで喉を麗します。・・・美味い!


燧ヶ岳が迫ってくる田代方面へしばらくの爽快探索です。周辺は爽やかな
挨拶の交差で賑やかっていました。

しばらく尾瀬の自然を楽しみましたが、名残惜しくも時間の都合で引き返します。至仏山が優雅に近づいてきます。

目の前に100名定員の尾瀬ロッジが見えてきます。先ほど分岐付近で飲んだビールはすっかり醒めていました。
山頂では無いですけど、平地で360度の絶景が見渡せます。程なくして登山道に入りますが、風が遮断され蒸し暑くなってきます。

湧水が溜まった木段の間を濡れないように選びながら登って行くと、やがて周囲の木々が低くなります。樹林帯を抜け出し、森林限界に出たようですが、ゴロ石とガレ場の急登は結構体力を消耗します。

序所に岩が大きくなりゴロゴロとした登りになって、すべり易くなってきます。ルートガイドでは蛇紋岩の下りは要注意!と書かれていました。

先ほどから、後ろを振り返れば尾瀬ヶ原と燧ヶ岳、高いアングルから尾瀬の風景を一望できます。

2回ほど山頂にカモフラージュしたピークを登って行くと、上越国境の山々がガスの切れ間から見えてきます。まだまだ単調な木道階段の登山道がづづき、先ほどから後輩と一緒に登っていた赤いシャツの男性のペースが一気に落ちてきました。・・・?


至仏山山頂に到着です。天候は忙しく、短時間で晴れたり、ガスったりです。

雲が多めですが上越国境に連なる山々の、素晴らしい景色を目の前にします。
登りで一緒だった5組のハイカーさん達とは、抜かされ追いつきの繰り返しでしたのでほぼ団子状態での到着でした。最後まで連れと同じペースで登ってきた、赤シャツのお兄さんがいませんでしたので、ちょっぴり気になります。山頂は鳩待峠方面から登って来た若いハイカーさん達が到着しましたので、大変賑やかになってきました。昼食の後は、バナナといつもの珈琲を味わいます。ゆっくりしたので下山ですが、生憎、雲が近くまで来てしまいました。
歩きにくい山道を下がって行くと、ガスのかかった小至仏山頂が迫ります。時折、ガスの切れ間から奥利根湖と奈良俣ダムが眼下に顔を出します。

小至仏を過ぎ、しばらくしますと、なんと贅沢な木道の登山道に変わります。ベンチ置いてある休憩所付近には沢山の紫色のアヤメの花が咲いていて、心を癒してくれます。
オヤマ沢田代の湿原があり、沢山のワタスゲが一面に咲いています。不思議な風景に、しばらく立ち止り、感動します。
こちらのルートは雨が降ったみたいで、木道と山道は濡れて少し滑り気味ですが、山ノ鼻口コースと比べると、難易度は結構低い感じがしましたので、初心者の方は鳩待峠からのピストンがお勧めみたいです。帰りの乗り合いバスはグットタイミングで、待ち時間なしでした。
沼田インターへ向かうR120号線の片品村付近には、沢山の個人農家の直売所があり、新鮮野菜愛好会の連れは、2件も梯子した甲斐があり、大根をおまけにもらっていました。 5年ぶりに懐かしの白沢の初穂の湯で、ゆっくり汗を流し疲れを癒します。


国内最大の高層湿原、尾瀬ヶ原。私はつい最近まで群馬県にずーっと住んでいましたが、尾瀬地区に足を踏み入れたのは恥ずかしながら初めてです。西方にそびえる至仏山は夏、高山植物の花々に彩られています。至仏山を作り上げているのは蛇紋岩という岩石で、独特の環境の中で、多くの高山植物が咲いていました。

おまけ
高山植物保護のため、残雪期の5月~6月は入山禁止です。
通年、7月1日より入山解禁となります。尾瀬地区を歩かせて頂き感じた事は、
綺麗な尾瀬歩きのマナーを遵守する方々が入れる地区だと、改めて実感しました。

天候 : 晴のち曇り 
全く当てにならない疲労度 ★★★☆☆(連れに評価してもらいました)
出会った人 至仏山 30人位

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