西天狗岳 標高2,646m  東天狗岳 標高2,640m  標高差約780m 歩行距離 約10km

唐沢鉱泉下の駐車場(8:35)⇒枯尾の峰分岐点(9:22)第一展望台 ⇒(9:55〜10:05)第二
展望台(10:30)⇒西天狗岳山頂(11:10〜11:30)⇒東天狗岳(11:45〜12:13)⇒中山峠分岐
(12:30)⇒黒百合ヒュッテ (13:25〜13:50)⇒渋の湯分岐点⇒(14:25)駐車場着(15:20)

 (歩行時間5時間22分:全所要時間6時間45分)  am8:35〜pm3:20
 yahoo地図
八ヶ岳は日本アルプス(北アルプス・中央アルプス・南アルプス)に次いでの大連峰です。八ヶ岳の八峰の指す場所は?深田久弥は著書「日本百名山」のなかで「西岳・編笠山・権現岳・赤岳・阿弥陀岳・横岳・硫黄岳・峰ノ松目」としていますが、地元では西岳と峰ノ松目の代わりに天狗岳と北横岳を入れているみたいです。
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唐沢鉱泉周辺登山map
天狗岳は西峰と東峰の双耳峰で一般的に東峰が主峰と呼ばれています。代表的な登山口は3ヵ所あり、渋ノ湯登山口、桜平登山口そして唐沢鉱泉登山口です。上記の写真はガス層に入った東峰山頂から西峰を望んだ所です。
白樺湖ビューホテルから国道152号線を県道17号線より、県道188号線に分岐します。三井の森別荘を通り抜けると幅広な未舗装道路にでます。間もなくして分岐があり、右は桜平登山口方面、 左は今から向かう唐沢鉱泉方面です。唐沢鉱泉下の登山者専用駐車場はバイオトイレ設置で20台位の駐車スペースがあります。仕度を整え、名古屋からお越しの年配グループさんより一足先にスタートです。
帰りに入浴予定の唐沢鉱泉を横目に、唐沢に架かるしゃくなげ橋を渡り、西尾根経由から針葉樹林帯に入っていきます。
早朝、大雨でしたので登山道は湿気が多く、汗ではなく露で顔が濡れてきます。西尾根の分岐点まで針葉樹の森の中を登りこむ感じですので眺望はありません。途中でお疲れ気味の男性を追い越すと、男性が「連れが先を歩いています」の一報を頂きます。枯尾の峰分岐で連れのご婦人達が休んでいます。唐沢鉱泉に泊まり、枯尾の峰分岐まで90分かかったそうです。ちなみに私たちは50分弱で通過です。
標高を上げ、樹林帯の先から陽が差してきます。西尾根付近から木々の隙間から景色が見え出し、第一展望台に到着すると解放感があります。

南八ヶ岳方面はガスがかかり始め、硫黄岳方面は独特な茶褐色系の山容風景が見えます。

見上げると、徐々に天狗岳山頂方面には雲がかかり始めますが、眼下は相変わらずの眺望が広がります。
標高を上げて行くと、ガス層手前の第2展望台に到着です。頭上の西天狗岳がシルエット状態でやっと確認できます。
耳をすませば何処からともなく、発電用のディーゼルエンジン音が聞こえます。眼下に山小屋が見えますので多分、オーレン山小屋から聞こえてくるのでしょうか?
西天狗山頂手前は、大きい“岩イワのガスガス”で冷たい突風が吹き上げ、ペイントを頼りに登って行きます。カインズホームで即席で買った手袋は石の割れ目に引っかかり、親指に大きな穴が開いていました。
予測通り、視界不良の西天狗に到着です。眺望も登山道も一切見えませんのでガスが抜けるまで“いつもの珈琲”タイムです。
一旦標高を下げ、すぐ隣の東岳へ登りこみます。しばらくの間ガスが抜け、切れ間から東峰が見え始めましたが・・・。

東天狗岳はジャケットだけでは寒く、防寒フリーズを重ね着します。山頂は忙しいガスの流れで時折、程良い眺望が見渡せ、登頂の達成感を温かいカップヌードルと一緒に満喫します。


西岳が本日始めてガスの切れ間から姿を現しました。

北東側の眺望は絶景ですが、遠方の山々までの視界は利きません。冷たい突風が吹きつけ耳が痛くなりますので今年始めてフードを被ります。一瞬の間にガスが巻き込み視界不良・・・。
途中で追い越した名古屋からお越しの若者カップルハイカーがガスの中、到着です。私たちと同じ黒百合ビュッテ経由の周回ルートみたいですが、道が分らないみたいです。プリントアウトした簡用地図を渡し簡単に説明します。以降、連れと一緒に後方を気にしながら下山です。
中山峠との分岐を黒百合平方面へ標高を下げると、陽が差し絶景が広がります。眼下に登山口方面の三井の森がはっきり見え、黒百合ビュッテも小さく見えます。
岩イワの“天狗の奥庭”から振り返ると天狗岳の西〜東が見え、若いカップルが下がってくるのが確認できます。
眼下に黒百合ビュッテが見えてきます。中山峠との合流点ですので、数組のハイカーの憩いの場になっていました。テント設営場もあり、セッテイグしているご夫婦の姿もみえます。連れによりますとトイレはチップ制で200円みたいです。珈琲を飲んでゆっくり休んでいると、名古屋からお越しの若者カップルハイカーが無事到着です。蓼科のホテルに泊まり、ゆっくり名古屋に帰るそうです。
黒百合ビュッテから唐沢鉱泉までの下山道は、濡れた岩イワで大変と滑りやすいので、ちゃっちゃか歩きは出来ません!時折の木板道も滑ります。 
渋の湯登山口方面からの分岐を過ぎ、木々の隙間から遠くの眼下に赤いトタン屋根の大きい建造物が見えますが・・・? 連れは唐沢鉱泉と一瞬、間違えていましたが、何の建物かと大変気になりました。標高を下げると紅葉が始まっていて、落ち葉がいい感じでした。
 
唐沢に架かる丸太橋を渡り、ナメ滝との分岐にでます。唐沢鉱泉の源泉元を横切ると、スタート地点の唐沢鉱泉に到着します。
付近は紅葉していて綺麗です。入口に入ると登山カード入れがありますが、今頃記入しても仕方ないので楽しみにしていた温泉に入ります。
館内は隅々まで手入れが行き届いて、大正ロマンを思わすかのレトロな雰囲気が印象的で、ご主人・女将さんのセンスの良さがわかります。温泉は微かに硫黄の匂いがして、熱い湯と温めの湯のバランスが心地よく、しばしの間、贅沢な貸切入浴を堪能でき疲れを癒しました。玄関口で出発地点で一緒だった、名古屋からお越しの年配ハイカーとすれ違い、笑顔で挨拶を交わします。
帰りはR299より麦草峠へ抜けます。峠手前の展望台からは北アルプスに沈む夕日が“ゆうやけ”に変わっていき、幻想的でした。
おまけ 


 仕事を終えてから白樺ビューホテルに向かいます。
 久々の低価格ホテル宿泊(@6,800)ですが、
 夕食バイキング時、生ビール・焼酎&サワー・日本酒・ソフトドリンク飲み放題は、
 私にとっては超!お得でした。
 深夜は大雨でしたが、朝には止んでいましたので一安心です。
 前日、ホテルのインターネットコーナーで
 山仲間の“ひらさんのHighトレッキング”の天狗岳のHPを参考にして、
 最終ルートを決めました。
 曇りがちの天候でしたが、八ヶ岳の雄大な感触を味わえ、
 充実した一日を過ごさせて頂きました。帰りはR299を十国峠越えで帰ります。
 鹿3頭、狐と狸が目の前を横断しています。
 極めつけは前方に鹿がいてガードレールと山壁に挟まれ、
 行き場の無い鹿の後をしばらく車でついていきます。
 ガードレールが切れると鹿は脇に去って行きました。

天候=花曇りのち“ゆうやけ!” 出会った人=25人位
全く当てにならない疲労度:★★
☆☆


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