大源太山

大源太山 標高1,598m 七ッ小屋山 標高1,675m シシコヤの頭 標高1,472m

単純標高差約970m
  歩行距離約11km

行程:旭原林道終点登山口(9:18)⇒謙信ゆかりの道分岐(9:38)⇒渡渉(9:53~10:08)⇒
大源太山(12:05~12:48)12:1⇒七ツ小屋山(13:50~13:55)⇒シシコヤの頭(15:08~15:15)⇒
水場(16:05~16:10)⇒謙信ゆかりの道分岐16:27)⇒旭原林道終点登山口(16:45

(歩行時間6時間12分:全所要時間7時間27分) am9:18~pm16:45   mapへ  yahoo地図  
ワンコ(nanaco)と一緒なので、歩行時間は参考にはなりません
大源太山「げんた」は方言で、四角い木材のことを言い、山容が角張っていることから名づけられました。「東洋のマッターホルン」とも呼ばれ、下から見上げる山容は美しく、登頂意欲がそそがれる山です。渡渉、急登、やせ尾根、岩場と変化に富み、登山技術のレベルアップに最適なコースです。マップエリアのコースでは旭原からの往復ですが、本日コースは、七ツ小屋山~シシコヤの頭~上杉謙信が嘗て行軍で関東に攻め上る際に山越えした道である、『謙信ゆかりの道』を抜けて周回します。※マウスを合わせると、写真が変わる箇所があります。
大源太山はペット連れの規制は無いか調べてみると特に規制はありませんので、増水している渡渉点や、トラロープの掛ったな急登、更には大源太山から七ツ小屋山へ向かう直下の急峻な鎖場等、課題はありますが、ミニチュアダックスのnanacoを引き連れ(実際には引きつられ)周回コースを楽しみます。※他の登山者に迷惑が掛らないよう、注意を払いながら歩きます。
埼玉県から群馬県に入り、みなかみ周辺は小雨でした。関越トンネルを抜けると予報通り、陽が射しています。湯沢に入ると正面に岩原スキー場と以前に登った飯士山がくっきりと見えます。R457を大源太キャニオンに向けて車を走らせると大源太山登山口の大きな立て看板がありますので右折します。※直進すると大源太キャニオンキャンプ場です。
林道の終点が10台位止められる駐車場兼、登山口です。トイレはありませんので、事前に大源太キャニオンキャンプ場入口まで回り込み、トイレ(チップ制)をお借りすることをお勧めします。9時少し過ぎに登山口駐車場に到着すると先行車1台のみでした。仕度を整え9時18分に連れとワンコを引き連れスタートです。
10分程山道を進んで行くと、第1渡渉地点があります。丸太橋や仮設の橋は、残念ながらありません。豪雪で毎年架け直すみたいですが、ロープが掛っているだけです。結構な流れですので、渡り場所を目視し、ワンコを担いで一気に通過します。程なくして謙信ゆかりの道入口分岐点(帰路はこの場所に出ます)が右側にありますが、直進します。ゆかりの道は戦国の武将、上杉謙信が嘗て行軍で関東に攻め上る際に山越えした道であり、登山道にして整備を終えたのが平成12年とのことです。
必殺マクロ撮影で、白い花に舞う蝶のワンショットです。荒れ気味の箇所をアルミ製の梯子を登って行きます。
第二渡渉点は雪解け水で増水していますので、膝下まで入らないと渡れそうもありません。思案の結果、裾を上げ、裸足になり、nanacoを担いで冷たい川を横断します。たった数秒ですが、予想外の冷たさが痛みと変わって、頭のてっぺんまで刺激が伝わって来ます。!!w(゚o゚)w!! 
第2渡渉点から尾根上までの間にあるまっすぐな急勾配は、随所にトラロープが下がっています。少しワイルドな支尾根はひと息付ける場所もなく、黙々と樹林帯の中の急登を汗を吹き出しながら登って行きます。太いブナの木々に、ナイフで付けられた痛々しい落書きがしてあり、残念です。21年前に付けられたみたいですが、現在は中年層の年になり、少しは改心しているのでしょうか・・・。
標高を上げて行くと、徐々に岩場が多くなり、七ッ小屋山方面等の眺望が開け始めます。心地良い風も吹き抜け、ベニサラサドウダンやツツジ、イワハゼ等が咲いていて、心地良い歩きに変わります。
眺望の良い尾根に出ると、緩やかな尾根になります。ここで本日、最初で最後の単独おじさんとすれ違います。旭原林道Pからの往復だそうです。第二渡渉点は登山靴のまま川を横断したので、膝下までビショビショになって渡ったそうです。帰りも強行で横断するそうです。弥助尾根からは大源太山や七ツ小屋山、後方には湯沢の町や飯士山が見渡せ、谷川連峰に近づいたのが分かります。
森林限界を越えると岩場主体歩きと変わり、時々nanacoを片手で抱っこしながら登って行きます。最後のひと登りをすると呆気なく山頂が見え、予想以上に頑張ってくれたnanacoが最初に山頂に到着しました。
貸切の山頂からは残念ながら群馬県側はガスに覆われ視界不良です。沢山汗を掻いたので、温かいカップラーメンは食べる気になりませんので、持参した冷たいソーメンを美味しく頂きます。
シシゴヤの頭へ続く稜線の後方には、万太郎山と黒エビスの頭とガスの掛った仙ノ倉岳~平標山。マウスを合わせると今から急降下する、七ツ小屋山へと続く稜線です。
nanacoを左手で抱え、急な鎖場×2本とトラロープの下がった岩場を下がって行きます。※個人的に岩場は得意な方なので、片手でも余裕で下がれました。
七ツ小屋山へ向かう稜線がはっきり見えます。最後の登りに入る手前から振り返ると「東洋?⇒上越のマッターホルン」と言われる 大源太山の山容が手前のピークと重なり、良い感じで見えます。
大源太山から清水峠との分岐を、七ツ小屋山方面へ向かいます。昨年、馬蹄形で通過した稜線の一部を、少しだけ歩いて行きます。残念ながら朝日岳~谷川方面がガスで視界不良でした。程なくすると稜線上にあるピークの七ツ小屋山山頂です。
七ツ小屋山から「謙信ゆかりの道」分岐手前にある木道の沿いに小さい地塘があり、沢山のカエルの卵が産みつけられていました。周辺にはハクサンチドリやミヤマリンドウ等の花が咲いています。
蓬峠との分岐をシシゴヤノ頭(1.7㎞)右の「謙信ゆかりの道」へ入ります。nanacoにおやつを与えたりして、分岐でひと息つきます。
シシゴヤノ頭に向かう稜線に入り、縦走してきた大源太山~七ツ小屋山と稜線を振り返ります。随所に咲いている花を見ながら心地良く歩いて行きます。
左眼下遠くに、関越高速土樽パーキングエリアが見えます。なだらかな稜線には、今年初めて目にする若いニッコウキスゲが咲いていました。
シラネアオイも辛うじて一輪枯れずに残っていました。ムラサキヤシオツツジが遠目に見え、大源太山の山容も大分、アングルが変わって来ました。
七ツ小屋山から1時間少々でシシゴヤノ頭に到着です。新潟側に入ってますので天気が良くなり、暑くなって来ます。旭原駐車場まで4.3㎞の表示があります。ここからは樹林の中の下りに入りますので、最後の景色を楽しみます。
先日の台風4号の影響か定かではありませんが、山道は荒れて抉れています。滑りやすい樹林の中のジグザグ道を下がって行きます。
ようやく、水場まで下がって来ました。冷たくて美味しい水なので、ペットボトル×2本に詰め、晩酌の割り水用として持ち帰りにします。やがて謙信ゆかりの道分岐に戻って来ました。旭原Pまで0.8㎞の表示です。
そして第1渡渉地点まで戻り、水量の多い沢をnanacoを抱えて一揆に渡ります。ワンコは心配そうな顔をしていました。そしてだ~れも居ない駐車場に戻って来ました。結局、おじさん1名とすれ違っただけの大変静かな山歩きとなりました。林道を車で走らせると、猿の親子が橋のランカンの脇にいました。
帰路は気になっていた大源太キャニオンキャンプ場に入って、見学方々トイレをお借りします。スマートフォンのプレイスを起動させ、最寄りの日帰り温泉を検索すると、岩原の「岩の湯」が最短距離でした。露天風呂は無く、こじんまりした施設でした。内風呂は隣組の憩の場化されて来ましたので、ゆっくりとはしてられませんでした。入浴料400円でしたので贅沢は言えませんが・・・。と言う事で、本日も充実した山歩きが出来ました。






沢山の綺麗な花々が、山道に咲いていました。
 おまけ 

 
 谷川岳主稜線縦走中に、個性的な山容の大源太山が遠目に見え、次回の山行き候補にしていました。
 山仲間のひらさんの大源太山を拝見すると、大源太馬蹄形ルートと書かれていましたので興味が湧き、
 ワンコと一緒でしたが周回コースを歩きました。

 犬嫌いの登山者が多分にいらっしゃると思いますので、他の登山者に迷惑を掛けないよう、
 心がけて歩きました。犬好きのおじさん1名とすれ違っただけでしたので、気兼ねなく歩けました。

 第1渡渉、第2渡渉は水量が多く、すんなりとは渡らしてはくれませんでした。特に第2渡渉は膝下まで
 浸かってしまうので、登山靴のまま浸水しながら強行するか、裸足になって渡るかの選択になりましたが、
 後者を選びました。※唯一お会いしたおじさんが登山靴のまま、強行渡りとおっしゃっていました。

 山頂直下の鎖場は足場がしっかりしていますので、難易度は私的に低い感じがしました。
 お陰様でワンコを抱っこしても、まだ余裕がありました。

 唯一残念だったのは、今回の目玉として楽しみだった大源太山から望む、朝日岳~谷川岳方面がガスで
 視界不良でした。
 
 天候 曇りのち少しガス、時々晴れ
 出会った人 やさしいおじさん1名
 全く当てにならない疲労度:★★☆☆


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