山や川!災害と向き合う 防災航空隊&レスキュー救助隊!  

 空から私達の安全を守る、災害・救急・救助活動・・・etc!    平成27年1月22日 (作成者:ゆうやけ)
 

    目次 (目次No.をクリックでジャンプ出来ます) 戻る時はブラウザーのでお戻り下さい!

  No.1 まずはじめに!  No.2 子持山で滑落事故(埼玉県救助ヘリ)  No.3赤城山で救助ヘリ要請に遭遇!
  No.4 埼玉県防災航空隊  No.5 群馬or栃木防災航空隊 No.6 群馬県警ヘリ&輸送ヘリCH-47JA
  No.7 防災ヘリと民間ヘリ!救助費・ためになる!安全登山リンク集 No.8 最後に伝えたい事!
 
  No.1まずはじめに!
初めて近距離で、ヘリでの救助活動に遭遇した時!  
 
 山歩きをしている時に、
防災ヘリが実際に救助活動をしているところを
見かけた方もいるのではないでしょうか。

 私も5年前、2010年の夏、
これから向かおうとしていた独漂~ピラミッドピーク~西穂高で、
先行者が次々と救助される光景を目の当たりにしました。
 
 最初の救助は、独標&ピラミッドピーク上空でした。
西穂高ピラミッドピーク山頂辺りでヘリが慌ただしく旋回し、
ホバリング飛行を始めると救助隊員がワイヤーで降りてきて、
間もなく滑落した方を抱え、釣り上げて行きました。
そして間もなく、西穂高岳山頂付近に再びヘリがやってきて
たて続けに救助されて行きました。
 下山してくる登山者によりますと、
ピラミッドピークでは男性が数メートルの滑落で、
西穂高では女性が滑落による腕の損傷で、
いずれも身動きできなくなり救助されたみたいです。
西穂高の周辺は、30分位の間異様な雰囲気でした。

その時、同行者はしきりに、
「こんなに救助があるほど、危険なところなの?
 滑落するのも嫌だけど、

 助かって3000m上空で釣りあげられるのはもっと怖い」と
次々と起こる滑落事故に緊張し、独標ピークで帰ろうと囁いていました。
2010年8月31日の西穂高岳の記録へ
当時、救助に当たっていたのは長野県消防防災航空隊です。

救助に使用されていた機体は「ベル412EP」双発中型ヘリの傑作機!
ベル212の後継モデルで同じ系統の機体ですが、
エンジンが強力になりローターブレードも4枚になっています。
「ベル212」のローターを2枚ブレードから4枚ブレードへと変更し、
騒音・振動が減少しました。
更に、エンジンもパワーアップした機体で、より高性能になりました。

※EPというのは「Enhanced Performance」の略で
  強化された+パフォーマンス=性能の向上の意

日本には大変数が多い機体で、
各県でも防災ヘリコプターや警察ヘリコプターとして
数多くの機体が活躍しています。



私が救助活動を目撃する1年前(2009年9月11日)

岐阜県高山市の北アルプス・奥穂高岳付近の山中で、
遭難した登山者の救助に当たっていた
岐阜県の防災ヘリコプター「若鮎2」が墜落、炎上。
県防災航空隊の操縦士ら3人が死亡する
痛ましい二次災害事故が発生してしまいました。

※ 亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りいたします。
関連HPリンク1  関連HPリンク2   関連HPリンク3
 


 ピラミッドピークより救助 2010年8月30日10時50分撮影





 長野県消防防災航空隊のベル412EP「アルプス」10時51分撮影
※群馬防災ヘリ「はるな」&栃木防災ヘリ「おおるり」も同機種




  ロバの耳~ジャンダルム(2011年9月12日5時52分撮影
   
  
No.2 2014年11月23日 子持山獅子岩付近滑落事故!
そして最近続けざまに、群馬県の子持山の獅子岩付近と、黒檜山(赤城山)猫岩付近で、防災航空隊の活動に遭遇しました。  
     
  埼玉県防災航空隊アグスタ式 JA31AR(あらかわ3)出動!

子持山から周回コースでの下山中、
ヘリのエンジン音が鳴り響いて来ました。
まさかこの山域で事故?と思い、様子を伺います。
ヘリは獅子岩上空を旋回していますので、
もしかしたら滑落かなと思いました。
下山コースは獅子岩と離れるばかりですが、
要所で救助の様子をカメラに収めます。
浅間山(せんげんやま)付近でお会いした登山者が、
「埼玉の防災ヘリだ!」と言った言葉が気になりました。
 
下山を終えると登山口付近は小型消防車両数台、
緊急車両等でいっぱいになっていて、現場指導本部が設置されていました。
レスキューの方に話を伺うと、獅子岩手前の展望岩付近で
男性が滑落して怪我をしたとの事です。
 
今回救助に使用されたのは、埼玉県防災航空隊の「あらかわ3」で、
前夜の長野地震のため群馬防災のヘリは長野へ救助に出動されていたため、
埼玉県に支援要請があり、JA31ARという機体が出動したそうです。
詳細リンク 渋川指揮支援119さんのブログへ
   獅子岩手前尾根より救助 2014年11月23日13時38分撮影
 
2名パーティのうち1名が10m滑落して頭部負傷と言う事故でした。
 
★この情報を後日メールで頂いたのは、埼玉県防災 航空隊の担当整備士(本田航空株式会社)のIさんでした。
数年前より、山情報のやり取りをしていた方で、このメールで初めて埼玉県防災航空隊の方と知り、驚きの一言です!
 

Iさんによりますと
埼玉県防災航空隊は、関東近辺の防災ヘリと相互応援協定を結んでいて
点検や不具合でドックインすると、
他県のヘリで救助活動をするのだそうです。
関連リンク 埼玉防災ヘリ相互応援(pdf)


今回救助に向かったヘリは、機体イタリア製、エンジンカナダ製の
アグスタ式AW139型と言うハイパワーなヘリです。

また防災ヘリが最初に始まったのは、埼玉県だそうです。
ヘリや装備は県が購入、隊員は全県の消防署から派遣、
パイロット&整備士派遣、機体整備は民間、という方式で、
「埼玉方式」とか「三位一体方式」とか呼ばれています。
埼玉県防災航空隊には、他県航空隊からも大勢研修に来られるそうです。

隊員さんはみんな素晴らしい方々ばかりで、頭が下がるそうです。
2014年11月30日の子持山の記録へ
    獅子岩と救助ヘリ 2014年11月23日13時37分撮影
       
  No.3 2014年12月19日 黒檜山(赤城山)でヘリ救助要請!
2014年12月19日新雪の赤城山の黒檜山で 防災レスキュー隊の救助要請活動中に遭遇しました。
初めて防災レスキュー隊の手伝いをし、 防災航空隊の活躍を目の前にする事となりました。

       
   
群馬県防災ヘリ「はるな」ベル式412EP型(JA200G)

黒檜山登山口で心配そうに黒檜山を見つめる方と話をすると消防署の方でした。
猫岩付近で男性が怪我をして動けなくなり、ヘリの救助要請があったのだそうです。
レスキュー隊の到着は20分位かかるそうなので、
私が「何か出来る事はありますか?」と尋ねると
「協力お願い出来ますか・・・、」
消防のMさんと携帯番号を教えあい、私が状況を確認して連絡する事にします。
 
猫岩を過ぎた尾根に出る少し手前で、座り込んだ男女2名の姿を確認!
男性が誤って転倒し左脚を怪我をして、全くの歩行不能状態でした。
ヘリが上空付近に到着して、旋回をしています。
速やかに登山口で待機している消防のMさんに状況と現場位置を連絡します。
 
事故現場周辺は樹林帯の真下で、吊上げ救助をするのは難儀な場所です。
ザックを無雑作に置き、尾根に駆けあがり、ヘリに両手を振って合図!
やがて上空より防災ヘリのレスキュー隊員2名が、
樹林帯の隙間を通り抜けて、近くに下がって来ました。
隊員は状況判断を見極め、適切な判断と行動を即座に開始です。
私も一緒に吊り上げポイントまで男性を担いで移動します。
そしてプロフェッショナルな防災ヘリでの吊り上げ作業が開始されました。
隊員1名と男性の引き上げ作業開始です!

ボバリング状態の吊り上げ作業直下は、辺り一帯はヘリの巻きこむ激風で
新雪が舞い上がり、猛吹雪状態で何も見えなく、
身動きでもしたら飛んでしまいそうです!
体感温度は経験した事が無い位の寒さになりました。
(氷点下30度位?経験した事はありませんけど!)
厳冬期吹雪で遭難したらこんな状態になるのかと思いました。

そんな過酷な状況に激変した現場からの救助作業
は、
流石プロの仕事だなぁ~と関心を通り越して、ただただ凄いの一言!
やがて消防レスキュー隊が数名現場に到着したので、ほっとした次第です。

怪我をされた男性は膝蓋骨脱臼&骨折、
内側靭帯断裂で入院を余儀なくされ、
12月27日無事退院され、現在リバビリ中の事です。

救助時、大沼湖畔の大洞付近状況は、
救急車2台、大型消防車5台、小型1台、パトカー5台ほど!
上空ではヘリが猫岩上空をホバリング中で、救助中だったの事です。
2014年12月19日の黒檜山の記録へ
   



  群馬県防災ヘリ JA200G 「はるな」11時45分撮影
(西穂高岳で救助活動をしていたヘリ「アルプス」と同型機種)








   同時刻、大洞(おのこP)付近より、他者撮影写真

       
       
  No.4防災航空隊(埼玉)
下記の写真は 埼玉県防災航空隊、担当整備士のIさん提供写真が数枚あります。
 
ヘリコプターの機動力を生かし、
上空からの消火・救助・救急活動等を行なうため、
道府県では初めて平成3年に防災航空隊を組織しました。
いつ起こるかわからない大規模災害に対し、
県民の生命・身体・財産を守るため、
24時間365日出動できる態勢を整えています。
 
3機の防災ヘリコプターを有し、
常時2機体制で県内の災害の対応にあたっているほか、
広域航空応援や緊急消防援助隊航空部隊として
県外の災害にも出場しています。
 
 防災航空ヘリコプターの沿革
平成3年4月防災ヘリコプター1号機「あらかわ」運航開始
(アエロスパシアル AS365N2 JA6644)
平成8年8月防災ヘリコプター2号機「あらかわ」運航開始
(アエロスパシアル SA365N JA9577)
機体&エンジンともフランス製のユーロコプター式AS365N3型
平成13年4月防災ヘリコプター2号機更新運航開始
(ユーロコプター AS365N3 JA31KN)
平成18年5月防災ヘリコプター1号機更新「あらかわ1」運航開始
(ユーロコプター AS365N3 JA31TM)

平成24年6月、防災ヘリコプター3号機「あらかわ3」運航開始
(アグスタウエストランド AW139 JA31AR)
同じく防災ヘリコプター4号機「あらかわ4」運航開始
(アグスタウエストランド AW139 JA03FD)
最新の「あらかわ3とあらかわ4」
機体イタリア製、エンジンカナダ製のアグスタ式AW139型


平成22年7月「あらかわ1」の墜落と、
5名死亡という二次災害は記憶に新しい痛ましい事故でした。
命を掛けて、救助活動をされている防災航空隊の実態です。
大変過酷な仕事(任務)だと痛感しました。
※ 殉職なされた方々のご冥福を心よりお祈りいたします。
関係HPリンク1 関係HPへリンク2   
日テレ記者ら2人死亡(秩父ヘリ墜落取材で遭難)関係HPリンク3
 






ユーロコプター式 AS365N3型/JA31TM(あらかわ1)




ユーロコプター式 AS365N3型/JA31KN(あらかわ2)
 
  また埼玉県は
平野部の急激な都市化と、
西部山間地域のリゾート化などにより、
その姿を大きく変えつつあります。
それに伴い、今後懸念される大規模、
複雑化する災害に、
迅速かつ的確に対応するため、
平成2年度、防災ヘリコプターを導入し、
平成3年1月に防災航空隊を発足させました。
平成8年8月15日には、
阪神・淡路大震災を教訓に大規模災害の発生に備え、
更なる航空消防防災体制の充実化を図り、
第2防災ヘリコプター「あらかわ2」を配備しました。
 
この間、県内の災害はもとより、
関東全域、長野県及び富山県、
山梨県などへ広域航空応援出場し、
平成16年には、新潟中越地震へ緊急消防援助隊航空部隊として出場し、
第1先着隊として活動、その有効性を発揮しました。
 
また、平成17年4月1日には、
「埼玉県防災航空センター(防災航空隊)」として、
県行政組織規則で航空消防隊と位置づけ、
危機管理体制の充実強化を図りました。
 
平成24年3月には、「あらかわ2」(ユーロコプター社AS365N3)に加え
新型機種アグスタ・ウエストランド社AW139が2機加わり、
3機体制となりました。
これで、常時2機が運航可能となりました。

新型機種の1機目は、埼玉県が購入した「あらかわ3」、
2機目は総務省消防庁から無償貸与を受けた「あらかわ4」です。
平成23年度から段階的に訓練を重ね、
平成24年4月以降は実機による各種訓練を実施。
同年6月1日に就航を開始しました。

この機種(あらかわ3と4)は、出力3,358馬力、ホバリング性能に優れ、
最新の電子機器、安全性などの特徴を有しています。
AW139詳細

ャビンスペースも従来の機体と比べ3立方メートルほど広く、
搬送能力が向上するほか、
あらゆるミッションで余裕を持った活動が可能となります。
さらに、運航支援用赤外線カメラ、対地接近警報装置、
より安全なホバリングも可能とする
4軸制御自動操縦装置などを装備しています。

自治体の消防防災部門にアグスタAW139が配備されるのは、
埼玉県が初めてです。今後は、県内の防災活動のみならず、
北関東全体の防災航空活動を支援することや緊急消防援助隊のヘリとして
全国レベルで活躍していくことが期待されます。

航空隊員一丸となって、その役割をしっかり果たしてまいります。
今後、アグスタAW139を活用した埼玉県の取り組みや365日、
24時間体制、さらにドクターヘリ的運航についても
全国的に情報発信していきたいと考えています。

 埼玉県防災航空センターHPより
 



  アグスタ式 AW139型/JA31AR(あらかわ3)






 アグスタ式 AW139型/JA03FD(あらかわ4)






埼玉県を中心に空から活動を行う埼玉県防災航空隊の方々!
 
AW139(あらかわ3と4)の物凄いスペック!

機体全長16.66m ・機体全幅4.22m ・機体全高5.07m ・エンジンP&WC PT6C-67C(FADEC装備 ) 
最大馬力1,679馬力×2基=3,358馬力 ・最大全備重量14,110LBS/6,400kg :空虚重量8,124LBS/3,685kg
有効搭載量5,986LBS/2,715kg ・座席数17席 ・最大速度: 310 km/h (193 mph)
航続距離: 1061 km (573 mi) ・実用上昇限度: 6098 m (20,000 ft) ・上昇率: 54 m/min (2140 ft/min)

これだけのスペックですので、メンテナンス&修理も大変な事と思います。
    
 
    No.5 防災航空隊(群馬or栃木) ※のちに補足記事を書きたく思います。
 
群馬防災航空隊は


総務部消防保安課防災航空隊係内に置かれ、
群馬ヘリポート内の防災航空隊基地で勤務しています。 
防災航空隊は県内11消防本部から派遣された9名の隊員、
運航を委託している東邦航空(株)職員6名の計15名で構成され、
火災、救急、救助活動に努めています。

群馬のヘリ「はるな」は
、上記で述べたように
長野県消防防災航空隊の「アルプス」と同機種の

ベル式412EP型
というアメリカ製のヘリです。

お腹に書かれているJA200Gの意味は
JA=日本国籍の航空機 200=200万県民 G=群馬県(Gunma)

航続距離:約663km/h   ・最高巡航速度:約226km
限界高度:約4,962m   ・ホバリング限界:約3,109m

各県の防災航空隊、警察航空隊及び海上保安庁に使用され、
各地で多く使用されている人気のヘリだそうです。
栃木防災航空隊のヘリ「おおるり」と兄弟機種です。
 
両県ともミッション時はパイロット1名、整備士1名が前席に乗り、
キャビンに隊員が乗ります。

ちなみに埼玉防災航空隊は早くから2機体制でしたので
メンバーが他県より多く、パイロット2名でのフライトが基本だそうです。
群馬の機体も、Iさんが前に勤めていた会社(既に解散)で 面倒をみていて、
整備士やパイロットの方は当時の先輩だそうです。

群馬県防災航空隊関連リンク
防災航空隊係 - 群馬県  
渋川指揮支援119さんのブログへ


栃木県消防防災航空隊の組織体制


航空隊の統括管理者に県民生活部長を、
運航管理責任者に県民生活部危機管理監兼消防防災課長を置き
航空隊の基地(栃木ヘリポート)には課長補佐を筆頭に隊長1名、
副隊長2名、隊員6名、操縦士2名、整備士3名、運航管理2名、
事務職員1名、総勢18名にて広域的かつ機動性に富んだ
航空消防防災活動を展開しています。
栃木県防災航空HPへリンク
 
群馬県防災航空「はるな」(BELL412EP)USA製


群馬県防災航空隊活動
 

群馬「はるな」と兄弟機種の栃木「おおるり」(BELL412EP)
       
       
   No.6 群馬県警 レンジャー部隊   おまけ?自衛隊の大型輸送ヘリ(CH-47JA)  
       
  私が谷川岳方面で良く見かける救助ヘリは群馬県警ヘリの「あかぎ」です。

レンジャー部隊は、各警察署等からの要請に応じて、山岳・河川・高層ビル等、
通常の警察活動では対応できない各種事案・災害に対応しています。
また、県警のヘリコプター「あかぎ」と連携することで、県内各地、
特に山間部などでの事案に対し迅速な対応が可能です。
「レンジャー部隊」は専門的な知識と特殊な装備、
技術を兼ね備えた救助のスペシャリスト集団です。

群馬県警察航空隊ヘリコプター「あかぎ」
アグスタウエストランド AW109(アグスタ A109)はイタリア製
しっぽみたいなアンテナ?が目印!


パイロット/乗客 1/7 ・超過禁止速度 311km/h ・最大巡航速度 285km/h
ホバリング限度高度 地面効果内 5,059m  
ホバリング限度高度 地面効果外 3,596m  
最大航続距離 948km  ・最大航続時間4 h 51 min

おまけ 
私は1度だけ相馬原駐屯地より、
前後2ローターで飛行する自衛隊の大型輸送ヘリ(CH-47JA)
の貨物室?に搭乗して、高崎方面へ30分ぐらいの優待飛行を
経験した事があります。
 
凄い振動と響き渡るエンジン音が強烈な印象でした 。
馴染みの場所を上空から初めて目にして感動と興奮!

アメリカのボーイング・バートル社で開発された、
ターボシャフト双発のタンデムロータ大型輸送ヘリで西側最大級の機体。
基となった機体はCH-47Jで、CH-47JAは胴体両側の
スポンソンタンクを大型化し、機首に気象レーダーとFLIRを搭載して、
航続距離と夜間運用能力を高めた性能向上型。

性能・諸元
全長 30.18m(胴体部 15.88m)  ・全幅 16.26m(胴体部 4.80m)
全高 5.69m  ・ローター直径 18.29m  ・全備重量 22,680kg
巡航速度 267km/h  ・航続距離 約 1,000km  ・実用上昇限度 2,713m
乗員 3+55名  ・エンジン T55-K-712×2(10分定格 4,336馬力)
製作 川崎重工
   
群馬県警ヘリあかぎ」2014年6月16日10時1分撮影 谷川主脈路







自衛隊輸送ヘリコプター(CH-47JA )搭乗日、多分10年前?)
       
  No.7 防災ヘリと民間ヘリの違いと救助費用 
       
     
  防災ヘリ(行政)と民間ヘリ!これだけ違う救助費用

山岳地域で万が一遭難して、救助要請を受けた警察や消防は、
事故の規模に応じて、山岳警備隊や行政ヘリコプターを出動させます。
 
ただし必要な人員やヘリコプターがいつも確保できるとは限りません。
警察や消防などの公的機関で人員が確保できない場合は、
山岳遭難対策協議会や山小屋の人など、
山の知識・経験が豊富な民間の人に協力を仰ぎ、合同で救助に当たります。
 
また行政のヘリコプターが点検や別件での出動によって使えない場合は、
民間のヘリコプターをチャーターすることになります。
ちなみに、民間に救助を要請する時には、家族等の了解を取りますが、
緊急を要する場合は例外の場合もあるようです。
 
行政か民間で救助費用が100万円異なる場合も!?
一つの遭難事故が起きると、最低7~8人の人員が必要と言われています。
警察や消防の人ですべて構成されていれば費用はかかりませんが、
民間の救助隊に協力を要請した場合は費用が発生します。
「地域や団体によって異なりますが、一人1日約1万円。それに時間外手当、
危険手当、搬送手当などが加わると一人1日約3万円~4万円程度に
なることもあります(岐阜県北アルプス山岳遭難対策協議会)」
 
またこれに、行政用でなく、民間ヘリコプターがチャーターされると
1時間フライトで約50万円。それに付随するもろもろの費用や救助隊の
日当を含めると100万円を超えるケースもあると言われています。
 
もっとも、行政サイドのヘリコプターや救助隊が出動したときでも
実際は人件費や燃料代などがかかっているわけで、諸々の費用を含めた経費は、
民間の救助隊が出動した際の額とほぼ同じぐらいだと考えられています。
それを遭難者側が負担するのではなく、
県と国の税金でまかなわれているだけの話です。
 
山に入る時は、登山届はもちろん、緊急時リスク回避の為、
「山岳保険」や「レスキュー費用保険」の加入を推進します。
※登山届等が提出していない場合、保険対象外になる事もあります。
 
またヘリ1機を維持するためには、人件費を除いても、
少なくとも1年に1億円以上がかかるようです。
 
少しでも山岳事故の減少と快適な山歩きを促進すべく、
相互関係(救助される人/救助する人)の立場を
より理解できればと思います。
 
  ★ためになる!安全登山リンク集★

参考になる動画へリンク!政府インターネットテレビ
山岳遭難救助隊長にきく~安全登山最低限の心がけ!

健康志向が高まる中、中高年層に加え、
若者たちにも登山ブームが広がっています。
しかし、過去10年の山岳遭難発生状況を見ると、
遭難者数は年々増加傾向にあります。
山岳遭難を防ぎ四季の山登りを楽しむために、
今回は、遭難者の救助に数多く携わってきた
山岳遭難救助隊長と実際に登山をしながら、
知っておきたい登山者の最低限の心がけについて紹介します。
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg9728.html



初めての登山(YAMAKEI HPより)
ホームページで分かりやすく解説しています

山で遭難しないために知っておくべきこと
山で困った時の対処法
山での遭難事故は増え続けています。
計画不足、体力不足、経験不足が主な原因です。
大きな遭難事故になるまえに、
対処できることもたくさんあります。
ここでは最低限知っておきたいことと、その対処法を紹介します。
http://www.yamakei-online.com/beginners/step01.php


どうやって救助要請するか?(jRO日本山岳救助機構)


かつて救助要請にはもっぱらアマチュア無線が使われていたが、
今では圧倒的に携帯電話による要請が多くなっている。
アマチュア無線のように免許を取る必要がなく、
日常使っているものがそのまま山でも使えるのだから、
緊急時の連絡にはたしかに便利である.....
http://www.sangakujro.com/rescue/rescue/003.html
       
   No.8 最後に私が思った事、みなさんへ伝えたい事! 
  埼玉県防災航空隊のIさんより、
前回の子持山と黒檜山で撮ったヘリ救助の写真の
提供依頼があり、送らせて頂きました。

なんと、群馬、埼玉、栃木防災隊の方々や

県庁ご担当者方々も目通しくださったそうで、
協力してくださる登山家の方はありがたい!
と言って頂いたとか!
また、私のHPも閲覧くださったそうで、恐縮です。

おかげさまで、防災航空隊及び、
レスキューチームの存在を少し身近に感じた次第です。

命がけで救助活動をなされている隊員の職務と
目に見えない裏側の綿密な組織から成り立っている現状が把握でき、
より安全登山を意識する事が出来ました。

  空と陸の連携!埼玉防災航空隊と川越市地区消防局の合同訓練
 

レスキュー隊員の方々が過酷な状況の中、救助している姿に遭遇して、
登山者の安易な行動や判断が、多くの方々に迷惑をかける事を知り、
改めて考えさせられました。

単行動が多い私は、
決して褒められるような山歩きをしているわけではありませんが、
今後は安全登山を心掛け、まさかの場合でもリスクを最小限に抑える
段取りを強化して、好きな山に入りたいと思います。

少しでも多くの方がこの記事を読んで、
安全な山歩きの強化を心がけて頂ければ幸いです。

今回このページを作成するにあたり、私が実践して来た事をはじめ、
埼玉県防災航空隊の担当整備士Iさんより頂いた情報や、
多くのHP記事を参考にさせて頂きました。
また、ブルーさんの空さん渋川指揮支援119さんはじめ、
多くの皆さまに写真提供やリンクでの協力をして頂きました。
 


そして、警察の方々をはじめとした、
市民や登山者の安全をサポートする
防災航空隊、消防レスキュー隊、山岳救助隊の方々の
活躍と職務を知ることが出来ました。

今後は、より安全な山歩きの強化を心がけ
多くの方々と共に、楽しい山歩きが出来るよう、
この記事を作成した次第です。

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作成にあたっては私個人の主観ですべて作成しました。
誤った情報等がございましたら、遠慮なくご意見頂ければ、
随時
訂正修正を致しますので宜しくお願い致します。
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メール:yuyakemail@yahoo.co.jp (ゆうやけ)
 
   
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