唐松岳(雪山)

唐松岳  標高2,695m 標高差約862m 歩行距離約9.0q   yahoo地図

八方第三P(9:05)⇒ゴンドラ駅(9:15)⇒八方池山荘(9:40)⇒八方池付近(10:25)⇒丸山ケルン(11:40〜11:45)⇒唐松岳(12:50〜13:12)⇒
唐松岳頂上山荘(13:26〜13:52)⇒丸山ケルン(14:20)⇒八方池(14:58)⇒八方池山荘(15:38)⇒ゴンドラ駅(15:56)⇒八方第三P(16:15)

 (歩行時5間時間2分:全所要時間5時間58分)  am9:40〜pm15:38 ※八方池山荘より  コースmap

歩行時間は単行動なので調子や気分によって違いますので参考にはなりません。
山頂から東に八方尾根が延びており、これがもっとも容易な登山コースである。また八方尾根の麓には国内でも最大規模を誇る八方尾根スキー場がある。ほかに、山頂を経由して南の五竜岳方面、白馬鑓ヶ岳方面の縦走路もあるが、いずれも岩場や鎖場が多く八方尾根よりは難易度が高い。特に白馬鑓ヶ岳に至る縦走路は不帰嶮と呼ばれるキレットを通過する難コースである。他に、唐松岳頂上山荘より西に向かって、祖母谷温泉を経て黒部峡谷鉄道の欅平駅まで標高差2000m以上の長大な登山道がある。登頂にあたってはリフト利用によりアプローチ時間も短く、途中に難所もないため初級者に人気がある。 なお、7月中旬から8月上旬までは長野県内の中学生が授業の一環として行う「集団登山」で利用され、大変な賑わいを見せる。 また、途中の八方池付近などからは白馬岳、杓子岳、鑓ヶ岳の白馬三山が望めるなど眺めも良い。(Wikipediaより)
腰痛も大分良くなって来ましたので、慣らし歩きに何処の山に登ろうと思い、無性に雪山へ行きたくなりました。3月下旬を過ぎると近場の山には残雪位しか無さそうですので、北アルプスでは馴染みの唐松岳へ思い立ったように向かいました。今回で5回目になりますが、夏コースとは違いお花畑や扇雪渓をショートカットしての直登りになりました。スノーボーダーは途中の斜面から消えていき、丸山ケルン手前では、冷たい突風の為、多くの登山者が撤収して行く姿を目にしますが、先を進んでいきます。丸山ケルン先でトレースは無くなり、完全な貸切歩きとなりました。
     
  デジブックで編集しました。(注!再生するとBGMが流れます) 
本庄ICを6時20分にスタートして途中、SAやコンビニに寄ったりして白馬へと向かいます。昨日降った雪で、真っ白に染まっている山容に気分が高まります。八方第3無料駐車場に車を置いて、9時15分のゴンドラに乗り込みます。リフト2基を乗り継ぎ八方池山荘へ9時40分に到着です。乗車しているのは殆どがスキーヤー&スノーボーダーでした。リフト駅後方には、早くも五竜岳〜鹿島槍ヶ岳が聳え立っているのが見えます。

八方池山荘(1,850m)まで標高を上げると、早朝に降った雪で神秘的な光景が映しだされています。八方尾根の右側には白馬三山がでっかく輝いているのが見えます。一般のスキーヤー達は八方池山荘前リフトを下り、そのまま下界へ滑って颯爽と消えて行きました。
五竜岳の左には後立山連峰の盟主とされる、双耳峰の鹿島槍ヶ岳が姿を現します。さらに鹿島槍ヶ岳の左奥の南東側斜面には、種蒔き爺さんの雪形が見られると云われる爺ヶ岳が見えます。
八方尾根から振り返り、八方池山荘です。スノーボーダーとスノーハイカーが疎らに登って来ます。ケルンの後方には不帰ノ嶮が見えて来ました。

八方尾根から眺める不帰ノ嶮は??、何処かで見覚えがありますが・・・。八方池を気にしながら登って行きますが、残念ながら積雪で埋まり標識以外は確認出来ません・・・。帰路に寄ってみようと思います。遠くの先行者を見ると、通常ルート(無積雪ルート)とは違うコースで直登りしている様子です。

夏コースでは樹林帯の中を通過してお花畑や扇雪渓経由になりますが、直登りで丸山ケルンへ直接向かいます。急登りになるので遅ればせながら12本アイゼンを装着します。1ヶ月振りにザックを背負ったのでトレーニング歩きを兼ね、ザック重量を15キロ位重くしたのが・・・。この急勾配は暫く使っていなかった脹脛が必要以上に引っ張られるので、カニさん走行で登って行きます。
昨年9月に縦走した(爺ヶ岳〜唐松岳)区間の、爺ヶ岳〜鹿島槍〜五竜岳の素晴らしい景色を暫く眺めます。途中で追い越した年配ハイカーに「何処まで登るんですか?」と聞かれ、「唐松山頂です」と答えると「私も登りたいのですが、この強風では・・・。」と、言っていました。写真は帰路で同じ場所から撮影。 
最標高まで来た外人スノーボーダーさん達は、途中のコルから、下界を目指し滑って行きます。数人のハイカーが疎らに下りて来ます。すれ違う単独男性と話をすると、「丸山ケルン付近で突風が吹き荒れ、殆んどの方が撤収を余儀なくされたので、私も諦めました」と言っていました。丸山ケルン手前で最後のハイカーとすれ違い、話をすると、唐松山荘まであと30分位の辺りで、強風の為、惜しくも撤収され、「私の後ろには、もう誰もいませんよ」とのことです。
丸山ケルンへは、冬季限定の直登りですので、弱点の脹脛を引っ張りながら登って行きます。丸山ケルンでは横なぐりの突風に震えながら、絶景を味わいます。
丸山ケルン先から少し登るとトレースは無くなり、私一人だけ(単独貸切り)を実感しました。突風の為、時々立ち止まり、下半身を低くしながら踏ん張って登って行きます。ザック重量の約15キロが重しになって難を逃れている感じです。標高を上げるに連れて風が穏やかになり、運の良さを感じました。

一昨年縦走した(白馬三山〜唐松岳)区間の不帰ノ嶮〜唐松岳の景色を眺めます。雪山に変わると近づき難い「不帰ノ嶮」は、名前の如くの怖い峰に感じました。
夏ルートでは、落石防止用のネットが架けられていたガレ場や木橋を通り、尾根を巻きますが、冬季限定コースでは稜線の急登を、ピッケルを刺しながら慎重に登ります。
急斜面を登り上がると眼下に唐松山荘が見え、安堵感を味わいます。左奥ピークは牛首で、後方は五竜岳です。因みに五竜へ向かうトレースは全くありません。右側に今から向う唐松岳山頂と、左には名峰、剱岳です。
今回は、直登りで向かって行きますので病み上がりの足腰に負荷がかかるので、山荘から唐松岳山頂がやけに遠く感じました。山頂から見る五竜岳はでっかく聳え立って見えます。暫く絶景を楽しんでんから、デジカメで思う存分、写しました。
誰〜もいない厳しい寒さの貸切山頂からは、素晴らしい景色が飛び込んで来て、久々の感動の鼻血ブーです。名峰、劔〜毛勝三山方面を眺めます。
黒部渓谷越しに剱岳と立山連峰の眺めです。
昨年の8月、早月尾根から登った劔岳のアップです。 右の写真は一作年に登った穂高岳と槍ヶ岳アップです。
白馬三山(白馬鎗ヶ岳・杓子岳・白馬岳)と天狗の大下り。右の写真は五竜岳方面で、八ヶ岳〜富士山〜南ア〜穂高岳〜槍ヶ岳方面の眺望です。
白馬村方面には頸城山塊(火打山、妙高山、焼山等)が見えます。豪華貸切山頂でゆっくり景色を楽しみましたので、雪庇に落ちないよう誰〜もいない唐松頂上山頂へと向かいます。
唐松山荘は冬季閉鎖中です。手前のベンチをお借りし、コンロでお湯を沸かします。ガスに腰に貼った使い捨てカイロを2枚貼り付けると(ハイトスsanの記事を参考)、氷点下でも火力は衰えません。劔岳等の絶景を拝みながらカレーヌードルを美味しく頂き温まります。
帰路は山荘の裏側を登って行き、尾根沿いに歩いて行きます。素晴らしい景色をここで見納めする事にします。
風は弱まり、尾根沿いの下山コースは視界良好で、頸城山塊を眺めながら下がって行きます。アップで見ると牛首〜五竜岳への稜線がハッキリ見えます。
ザックを降ろし、丸山ケルンから白馬三山をゆっくり見渡します。丸山からは雪遊びをしながら適当に下がって行きます。
スノーボーダー達が滑っていたピークまで下がって来ました。積雪で埋もれた八方池まで来ても、人っ子ひとりいませんでした。
八方池とは随分相性が悪いらしく、不帰ノ嶮〜白馬三山は今回はバッチリ見えていますが、池に映った試しがありません。果たして6回目のリベンジはあるのでしょうか?と、何気に今回も思いました。
白馬連峰展望図と眺望を照らし合わせ、最後の景色を楽しみます。やがて眼下に八方池山荘が見えて来ました。リフト経由でスキーを楽しんでいる方が遠目に見え、貸切歩きは解除されました。
リフトで下がって行くと、陽は遮断されて気温が低下し寒くなって来ました。こうなると下山後の温泉が楽しみになって来ます。今回で4度目の訪問になるお気に入りの八方温泉「みみずくの湯」の良泉で、白馬三山を露天から眺めながら、ゆっくり温まります。
おまけ 

 腰の具合も大分良くなりましたので10日前、鍋割山(赤城山)へ、ワンコと足慣らしハイキングを楽しみました。
 嬉しい事に足腰の痛みは然程感じませんでしたので、次回の山歩きはもう少し標高を上げようと考えていました。

 花粉症の私は、空気の綺麗な雪山に無性に登りたくなり、積雪の多そうな馴染みの唐松岳へ、急遽向かう事にしました。
 自宅を6時少し前に出発です。東部湯の丸SAで天ぷらうどんを食べたり、
 コンビニで買い出しして、9時15分のゴンドラに乗車しました。
 出発が遅かったのが天候的に幸いし、丸山ケルンより山頂に近づくに連れ突風が弱まり、登頂する事が出来ました。
 早く出発された方は、天候が回復する前でしたので、撤退を余儀なくされたみたいです。
 昨年の暮れ、究極の突風を浅間山で体験していましたので、何故か諦めなかったのが良かったみたいです。

 冬季限定コースは第3ケルン先の丸山まで直登りになっていて、扇雪渓等、ショートカットしての尾根沿いのコースでした。
 新雪が降った5度目となる貸切山頂からの景色は、今まで以上の絶景が飛び込んで、運の良さに感謝、感謝の一言です。
 北アルプス入門編と言われる唐松岳ですが、本日のコンディションでは難易度が高く感じました。

 前回の爺ヶ岳から唐松岳(24.09.13-14):第3回雪の唐松岳(23.10.03):第2回白馬岳から唐松岳(23.08.28-29)
      第1回唐松岳(22.08.23)

天候  :殆んど晴れ(強風→突風→弱風)
出会った人  :登山者は20名位  丸山ケルン手前から帰路の八方池山荘まで貸切 
全く当てにならない疲労度  :★★
☆☆

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