黒檜山

黒檜山 標高1,828m  標高差約470m  歩行距離約4.0km

行程:黒檜山登山者用駐車場付近10:50)⇒大タルミ(11:45)⇒御黒檜大神(11:23~12:30)⇒黒檜山
(12:32)⇒
展望台(11:36)⇒黒檜山山頂(11:40~12:15)⇒猫岩(13:37)⇒黒檜山登山口(13:45
(歩行時間2時間13分:全所要時間2時間55分) am10:50~pm13:45   yahoo地図  mapへ
今回のコースは一般登山道ではありませんので、参考にはなりません
赤城山は、榛名山・妙義山と合わせて「上毛三山」の一つに数えられています。赤城山の最高峰は黒檜山で、日本百名山と、日本百景の一つにも選ばれています。中央のカルデラの周囲を、円頂を持つ1,200mから1,800mの峰々が取り囲み、その外側は標高にして約800mまで広く緩やかな裾野の高原台地をなしています。裾野の長さは富士山に次ぐ面積を誇ります。
今回は、何時もと違った場所の黒檜山登山者駐車場付近から大タルミに向け、強行直登りで標高を上げます。帰りは珍しく駒ヶ岳を周回しないで、7年振りに黒檜山登山口へ直接下がって来ました。※昨年の積雪時、大タルミからショートカットで下がった、地図に載っていない強行コースです。余りにも急勾配なので、当時は絶対に登りたくないと思っていましたが・・・。
新坂平エネルギー資料館を過ぎ、見晴台手前の気温計を見上げると、氷点下7度を指しています。一旦融けた雪は凍ってアイスバーンになっていますので、注意を払って車を走らせます。黒檜山登山者用駐車場は積雪の為、入れませんので、登山口付近の駐車スペースに車を止めます、既に5台の車が止まっていました。アイゼンとスパッツを装着して歩き始めます。

黒檜山登山口から戻る形でスタートします。登山者用駐車場手前から、土手の上へ登り込んで行きます。数日前に下山で付いたと思われる2、3人分のトレースがありますので、最初から楽な展開になりました。
歩き始めはコンクリートの堰堤を、大洞方面へ横切る感じで歩いて行きます。やがてほぼ真直ぐに大タルミへ向け、進路を取ります。トレースはありますが、勾配がきつくなると足元は不安定になり、時には後ろに滑りながら登って行きます。  
折角ですのでトレースを外して登って行きますが、見事なラッセル歩きになってしまいますので、おとなしくトレースへ戻ります。※写真では分かりずらいですが、凄い傾斜です。
拳位の足跡がありますが、私には何の動物の足跡かサッパリ分かりません。木々を掴みながら休みやすみ、踏ん張って登って行きます。眼下の大沼手前から、直線で標高を上げて来ました。
樹林帯を抜けて傾斜が緩くなると、見慣れた景色の大タルミが見えて来ました。駒ヶ岳まで0.4kmで、黒檜山へは僅か0.8kmの距離です。
桐生の山越に筑波山が見えます。いつもは、振り返って眺める黒檜山を正面に見ながら登って行きます。眼下に動物らしき気配がしましたが、良く確認出来ませんでした。
木段は積雪で埋もれ、足の接地角度が多くなります。弱点の脹脛がパンパンに張って痛くなってきましたので、しばしのカニ歩きで登って行きます。御黒檜大神に到着する頃、雲が掛かって陽が遮断され、急に寒くなってきました。
先ほどまで見えていた浅間山等の山並みは、既に雲の中へと入って見えなくなっていました。分岐から花見ヶ原キャンプ場方面を覗くと、トレースはありませんでした。黒檜山山頂を通り過ぎ、直接北側展望場所へと向かいます。
鈴ヶ岳の後方の子持山や小野子山、榛名山は見えますが、メインの景色の谷川方面は雪雲が掛かり、残念ながら視界不良です。黒檜山山頂へ戻り、私的に大好物の昼食を頂きますが、なんとこの時点まで静かな貸切です。※恐らく先行者は、早い時間に駒ヶ岳へと周回したんでしょうね。
カップヌードルを食べていると、再び陽がさし始め、暖かくなってきました。続々と登山者が山頂に到着し、一瞬の間に活気が溢れます。桐生市からお越しの単独おじさんと、山ボーイ1名&山ガール2名の若者と、東京からお越しで、どうも夫婦ではなさそうな感じのお二人さんと私、計7名の賑やかな山頂になりました。熱々のカフェオレを食後に美味しく頂き、しばしの憩いの場となりました。
帰りは駒ヶ岳を周回しないで、7年振りに黒檜山登山口へと下がって行きます。気温が低いので雪は硬く、アイゼンの爪が良く絡みますので、急勾配をチャッチャカ下がって行きます。
木々の隙間から、谷川方面の景色が広がります。北側展望場所から全体を眺めたかったのですが・・・。猫岩から眼下に閑散とした大沼を望みます。1月初旬より、冬の風物詩の大沼氷上ワカサギ釣りが行われるはずでしたが、わかさぎから基準超のセシウム検出され、残念ながらまだ解禁されないそうです。
30分で下山完了です。積雪は良く締まっていますので、無積雪よりも歩き易かった感じです。本日は程良く、12本アイゼンが大活躍しました。駐車スペースを見ると、3台の車が入れ替わっていました。
青木旅館方面へと、静寂した大沼を回り込んで車を走らせます。帰りは久し振りに、前橋荻窪温泉”あいのやまの湯”(@500)で温まり、疲れを癒します。直売所と併用され、なかなか工夫された綺麗な施設です。
 おまけ 


 今回で16回目の黒檜山になります。殆どが黒檜山~駒ヶ岳周回へのコースでしたが、本日は思い立った
 ように、昨年大タルミより強行下山したショートカットを、急に登ってみたくなりました。下山跡のトレースが
 2、3人分ありましたので楽な展開でしたが、積雪の急勾配はアイゼンを装着しても、容易に標高を上げる
 事ができませんでした。距離的に短かったので疲労感はさほど無く、今回も赤城山を楽しめました。

 このショートカットを知ったのは、鉄人的な山歩きをなされる「気ままな男の山歩きさん」のレポを一昨年
 見て知った次第です。気ままな男の山歩きさんのH21年のレポの最後に、大タルミからのショートカットは
 「残念ながらお薦めできません、あしからず。」と書かれていました。このショートカット道はくれぐれも、
 地図には載っていませんので、私も同感に思います。

 天候 : 晴れのち曇りで時々晴れ
 出会った人 道中=貸切  山頂=6人
 全く当てにならない疲労度:★★☆☆☆


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