黒斑山 蛇骨岳
黒斑山
黒斑山 標高2,404m 蛇骨岳 標高2,366m 仙人岳 標高2,319m  標高差約434m  歩行距離約8.8km

行程:車坂峠登山口(10:58)⇒シェルター(11:48)⇒トーミの頭(12:00〜12:05)⇒黒斑山頂
(12:16)⇒蛇骨岳(12:33⇒)仙人岳(12:50)⇒次のピーク(13:03)⇒蛇骨岳(13:36)⇒
黒斑山(14:00〜14:22)⇒表・中コース分岐(14:40)⇒車坂峠登山口(15:10) 

(歩行時間3時間45分:全所要時間4時間12分) am10:58〜pm15:10  yahoo地図 map

歩行時間は単行動なので調子や気分によって違いますので参考にはなりません
日本を代表する活火山浅間山は、この黒斑山を始め、噴煙を上げている釜山、大きく立ちはだかる前掛山、寄生する小浅間山などを総称して呼んでいる。その中で黒斑山は浅間山の展望と登り易さから四季を通して登山者が多い。春の残雪期はカラマツの芽吹きと浅間の山肌にいくつもの雪筋の縞模様が美しく、初夏から夏にかけては登山道を埋め尽くすシャクナゲや高山植物、そして草黄葉の秋から雪山へと姿を変え登山者を魅了する。また黒斑山は浅間山第一外輪山なので噴火の危険がある場合は登山規制がされるので、確認しから登るようにしよう。※信州山学ガイドHPより
関越高速道から眺める浅間山は、白い山容に見えましたが、上信越高速道の佐久から見上げる浅間山は、黒色主体の山容になっていました。遅い時間の午前10時50分に車坂峠のビジターセンター駐車場に到着です。夕方から天候が崩れる予報と、腰の具合と相談し、蛇骨岳を目標とします。
高峰高原ビジターセンターPでアイゼンを装着しようと思いきや、積雪が少なそうですので、久し振りに物置から引っ張り出した「スパイク付き長靴」を迷わず履きます。天気は晴れですが、駐車場は閑散としています。静寂した山歩きの予感が・・・。

車坂峠登山口からは毎度の如く、眺望の利く表コースからのスタートです。体が温まった頃、下り坂になってから登りになります。正面には積雪の少なそうな黒斑山が、優しげな山容に見えます。

樹林帯を抜け、標高を上げて行くと見晴らしの良い場所に出ます。陽あたりが良い場所なので雪は融け、ゴロ岩が剥きだしになっています。振り返ると、篭の登山〜湯の丸山〜烏帽子岳。富士山も、視界良好です。
北アルプスの真っ白な山並みが、白馬岳を始め、穂高連峰まで豪華に見渡せます。※烏帽子岳の後方は鹿島槍〜五竜岳です。
やがて浅間山(前掛山)が見えて来ます。残念ながら今回は積雪が少ないのでいつものゼブラ模様ではなく、白髪模様に見えてしまいました。例によってシェルターの中を潜って通過します。赤ゾレの頭からの景色は、前掛山と重なった浅間山とトーミの頭が目の前に迫ります。
トーミの頭へ続く急登の積雪は、直射日光を受けて泥んこ状態ですが・・・。(ノ^∇^)ノ゚
急登を終え、トーミの頭に到着です。赤ゾレの頭を振り返えると、後方には八ヶ岳が見えます。それにしても静かすぎる、貸切山歩きになっています。

前掛山と重なった浅間山が目の前に迫って来ます。積雪の少なそうな湯ノ平〜賽の河原が眼下に見え、蛇骨岳〜Jバンド方面も一望できます。

草すべりとの分岐を過ぎ、樹林帯の中を登り上がると、浅間山火山活動の監視カメラと大きなスピーカーがあります。

黒斑山に到着すると、本日、最初で最後のハイカーがいました。松本からお越しの単独男性で、1年振りの黒斑山だそうです。「雪、少ないですね。」とか・・・、の会話を交わしてから、蛇骨岳へと向かいます。釜山のアップですが、真っ白な噴煙が確認出来ます。

樹林帯の中の山道を過ぎると、場所によっては積雪が予想以上にあり、雪庇も出来ていますので、注意を払いながら歩きます。

蛇骨岳に到着です。こちらからの景色は、妙高の山々〜四阿山〜草津白根山方面。更には、上越国境の山並みや日光連山〜赤城・榛名が一望出来ます。
振り返ると黒斑山、トーミの頭の後方には八ヶ岳も見えます。仙人岳〜鋸岳〜Jバンドの外輪山と火口原の湯ノ平は強烈な印象です。予定より早く蛇骨岳到着しましたので、仙人岳へと向かいます。

踏み跡は、極端に少なくなります。場所によっては積雪が多くあり、油断すると雪の中に膝下まですっぽり入ってしまうので、足の踏み場を考えながら踏ん張って歩きます。長靴の中に雪が入り、靴下が濡れてしまいました。長靴の中で冷たさと葛藤しながら歩きます。棒が立っているピークをひとつ越え、二つ目のピーク(仙人岳)が見えて来ました。

3等三角点が設置されている「仙人岳」に到着です。何故か山頂を示す標識は、一切無く、最上部に長短の棒が2本立っていました。太陽は雲に覆われ、気温が著しく低下していきますが、長靴の中の冷たくなった足を我慢して次のピークへと向かってみました。

驚く事に、携帯電話は通話可能ですので、先ほどから3回ほど着信があり、メモ帳を片手に仕事のやり取りをしながらでしたので、今度は手が冷たくなって来ました。鋸岳手前のピークから眺めた仙人岳と蛇骨岳方面です。しばらく景色を楽しんでから黒斑山へ戻り、遅い昼食をとります。

吹きだまりでは膝まですっぽり雪の中に入ってしまいますので、そっと踏み跡の上を、沈まないように歩いて行きます。帰路は積雪が硬くなり、歩き易くなっていました。仙人岳、蛇骨岳をスピーディーに通り過ぎます。
午後2時を回っています。だ〜れもいない黒斑山の頂で、おにぎりとカレーヌードルを美味しく頂き、温まります。頬っぺに冷たさを感じ、上を向くと雪が飛んできましたので、食後の“ほっと珈琲“は我慢して、下山する事にします。
トーミの頭の眼下には、火山館が見えます。年間を通じて自然保護と遭難防止対策の拠点として滞在されている館長の神田さんは、火山館の中にいるのでしょうね。表・中コースの分岐では、久し振りに積雪のありそうな中コースを下がって行きます。
程良く積もった雪が、無積雪時より歩き易いので、久し振りのチャッチャカ下がりが出来、軽快に標高を下げて行きます。相変わらず眺望の無い中コースは、単調でした。人っ子一人いない寂しい車坂峠に到着です。本日は駐車場出発から駐車場帰着まで、山頂で会った1名だけの黒斑山らしからぬ、寂しい山歩きとなりました。
浅間サンラインから見上げた浅間山は、既に雪が降っていました。本日は4回目になる東御市の日帰り温泉「湯楽里館」に向かいます。物産センターとレストランが併設されています。入館料は500円で、露天風呂からは「八ヶ岳等」を望めます。露天風呂でゆっくり温まり、疲れを癒します。館内に人気の食堂がありますが、無性に草笛の“ざる蕎麦”が食べたくなりました。佐久市の信州そば「草笛」に帰りがてら、向かいます。※ざるそば600円(並盛で他店の大盛位あります)かき揚げ190円を注文したら「ふきのとうの天ぷら」を1つ、サービスしてくれました。※今年初めて、大好物のふきのとうの天ぷらを、不思議なかたちで食べられたので驚きです。
 おまけ

 
黒斑山は今回で4回目の訪問になります。雪山は3回目ですが、何故かアイゼンを付けた事は一度も
 ありません。長靴歩きが今回で2回目になり、スノーシュー歩きが1回です。事前に黒斑山の積雪状況を
 ネット検索したところ、とっても見やすく綺麗な写真を掲載されている「象とまめだの山歩きさん」の黒斑山
 レポに、今年は雪が少なくってちょっと残念!と書かれてましたので、急遽物置から長靴を引っ張り出し、
 車に乗せたのが正解でした。
 
 積雪が少ないのか、平日だからなのか、夕方から天気が崩れる為なのか?黒斑山で予想外の静寂した
 山歩きになりましたので、少し調子抜けです。結局、車から降りて乗るまで、山頂で1名会っただけでした。
 低気圧の影響で、下山後、早くも浅間連峰は雪が降り始めました。来週には浅間山で、本格的な雪山が
 楽しめそうです。

 
黒斑山は浅間山の第一外輪山で、約5万年前には高さ2900メートル位の富士山のような円錐形でしたが、
 約3万年前の爆発で東半分が崩壊し、現在のような半円形の断崖になったと言われています。

 天候:晴れのち曇り・・・下山後は雪になりました。  
 出会った人 黒斑山の頂で1人のみ(他は貸切)
 全く当てにならない疲労度:★★☆☆☆

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