両神山  標高1,723m  標高差、約490m  歩行距離、約6.5km  ※岩場のアップダウン走行  
八丁隧道登山口(9:00)⇒八丁峠(9:35〜9:42)⇒行蔵峠(10:20〜10:25)⇒西岳(10:32)⇒
東岳(11:25〜11:35)⇒両神山(12:03〜13:00)⇒東岳(13:30〜13:45)⇒西岳(14:38)⇒
行蔵峠(14:48〜14:53)⇒八丁峠(15:26)⇒八丁隧道登山口⇒(15:55)
(歩行時間5時間16分:全所要時間6時間55分) am9:00〜pm15:55  yahoo地図  map  H20、前回のレポ
日本百名山の両神山は、秩父多摩国立公園の一角にある標高1,724mの山です。独特のギザギザが際立つ、特異な山容として知られている山で、イザナギ、イザナミの二つの神を祭っていることから両神山とつけられたという言い伝えや、日本武尊がこの山を見ながら8日間歩いたということから、八日見山と名付けられたという伝説などを含めて、山名については多くの説があるみたいです。主要コースは3つあります。@日向大谷コース(一般的な両神山コースで、七滝沢コース経由あり)A八丁峠コース(八丁トンネル登山口及び、上落合登山口。八丁峠で合流)B白井差コース(最短コース、私有地の為@1000必要)
アカヤシオの開花時期に合わせて、急遽両神山へと向かいます。八丁峠からのコースは今回で2回目となり、前回は丁度2年前の5/18日でした。両神山山頂への訪問は、一般的な日向大谷コースで3年前と昨年に登り、今回で合計4回目の訪問になりました。本日は同行者がいますので、帰りは作業道のエスケープ道で上落合橋と思いましたが、余計なお世話だったみたいで、今回も張り切って八丁峠からのピストンです。
R299を小鹿野〜上野村方面へ向けて走ります。志賀坂トンネル手前を左折し、志賀坂林道に入ります。しばらく走ると八丁トンネル手前右に、大きな駐車場があります。
2年前には無かった男女別の綺麗なバイオトイレが設置されていました。本日は風が強く、朝方まで雨が降ったせいか、駐車場は貸切でした。携帯版登山届の案内が新設されていますので、指示に従います。登り始めから急登で、足元の悪い濡れた急坂を八丁峠に向けて、脹脛を引っぱりながら標高を上げていきます。
弱点の脹脛が痛くなった頃、上落合橋からの合流地点になる八丁峠に到着します。展望台のベンチでドリンク休憩です。八丁峠コースの注意書き看板が設置されていて、「このコースは・・・急峻な岩場が多く、くさり場の続く難コースで、初心者向きではありません・・・。」と書かれています。峠から一旦下がって進んで行きます。
最初の岩場は補助的な鎖から始まります。徐々に、長く急な鎖場の連続へと変わって行きます。展望台付近では見頃を過ぎた元気の無いアカヤシオでしたが、標高を上げて行くと、若い元気な花へと変わっていきます。アカヤシオ観賞しながらゆっくりペースで、登ったり下ったりしながら進んで行きます。
本日の予報では曇りのち晴れですが、所により、雷雨及び強風注意報となっています・・・。先程から雲に覆われ薄暗くなって来ました。強風と一緒に雨が降ってきて、寒くなって来たではありませんか・・・。直ぐ様、ゴアのレインを着て、悪天候走行仕様に変わります。行蔵峠手前の岩場から、細い鎖がぶら下がっています。同行者は少し緊張して登ります。以降は鎖に慣れて大丈夫です。※太い鎖が欲しい岩場ですけど・・・。

腕力も使い、急な鎖場をいくつか登って行くと、岩のピークの行蔵峠に到着です。峠と言うより岩場のピークに感じる行蔵峠からは、景色も良いけど風通しも良く、突風をもろに受けますので、フードを被ってひと息です。すぐ隣のピークの西岳へ向かいます。先程から微かに話し声が聞こえて来ますので、先行者がいそうです。

鎖を無理に使わないで、補助的に鎖を使った方が楽に登れます。程なくして西岳へ到着です。東岳に行くには、一旦、標高を下げてからの登り返しになりますので、濡れた鎖場に注意を払いながら進んで行きます。アカヤシオも風で激しく揺れ、しばらく手ブレ失敗写真が続きます。

前方に、本日初めて遭遇するグループを捉えました。岩場が連続する道中ですが、全身真っ青のレインを着込んだおじさんは驚く事に、ステッキを巧み使いながら岩場も攻略しています!大岩の抉られた場所があり、緊急の時には避難出来そうです。東松山からお越しの年配パーティーさんに山道を譲って頂きました。
龍頭神社奥宮ピークに向かう痩せ尾根道には、強風をもろともしない元気なアカヤシオが咲いています。満開の花が風に吹かれ窄まっています。
振り返ると、先ほど追い越してきた年配パーティーさんが、慎重に岩場を下がってくるのが見えます。急な鎖を登りきると、祠が祭られている龍頭神社奥宮に到着です。
アップダウンも半端じゃなく、これでもどうだ!と言うほどの鎖場を、プラス思考で楽しんで登っていきます。お空はどんよりしていますが、嬉しい事に晴れて来たではありませんか。
やがてキレットみたいな登り降りが東岳まで続き、崖登りになります。多くの鎖場を、腕力主体で登っていきます。SF的なミステリーサークル咲きのアカヤシオには圧巻です。
東岳に到着です。ここから剣ケ峰までは歩き易くなります。今回もとっても見やすい、スペシャルな八丁尾根地図を持参です。(ポレポレ隊両神山HPより、今回もプリントアウトして、八丁尾根ガイドに使ってます。ありがとうございます(=^0^=))東岳は眺望も良く、ベンチとテーブルが設置されていますので“ひと息”つきます。
東岳から、人が踏み入れるのを拒みそうな急峻な超トンガリピークが見えます。反対側からなら登った強者はいるんでしょうね?そんな肌けた岩峰からも、アカヤシオの花が咲いているのが見えます。
東岳からは歩き易い尾根道が続きますので、しばらく若いアカヤシオを見ながら上半身運動は一時停止です。剣の峰手前で2〜3の鎖場が残っているだけですから、歩きながら体力蓄積です。
剣の峰手前、最後の緩い鎖場を登り終えると、沢山のアカヤシオがお出向かえしてくれました。相変わらず強風ですのでアカヤシオが揺れて上手に写せません。
両神山(剣ケ峰)の山頂に到着です。山頂はなんと豪華貸切です。岩の頂上の脇には三角点が置かれ、角の方には展望方向盤もあります。武甲山〜雲取山〜甲武信岳方面等は見渡せますが、富士山は残念ながら雲に隠れていました。
ザックを岩の端へ置き、ゆっくり展望を楽しみます。今回で4回目の登頂になりますが、初登頂は日向大谷コースからでした。走馬灯のように以前登った記憶が鮮明に甦ってきます。両神山荘のワンちゃんが、七滝沢コースの分岐の会所まで、何故か私を案内する形で一緒に来てくれました。現在は元気なポチ君の母になっていて、おとなしくなったとか?
最高地点の岩場が風よけになりますので、難なくお湯を沸かせます。何時ものカレーヌードルと鮭の切り身入りのおにぎりで昼食です。食後は温かいカフェオレを頂き、しばしの寛ぎタイムです。豪華な貸切山頂周辺を思いのまま散策してみました。帰りは作業道から上落合橋と思ったけど、 同行者は全然平気みたいですので、八丁尾根を2度楽しむ事にします。


山頂を過ぎた石碑が祀られている岩稜ピーク付近は、見頃のアカヤシオが沢山咲いています。蜂がアカヤシオの蜜を美味しそうに吸っています。
両神山のアカヤシオ天国的なピーク周辺です。風が強く花びらがなびいていますけど、見頃の可憐なアカヤシオに感動です。
隣のピーク(剣ヶ峰)に続々登山者が登って来ます。日向大谷方面から来られた団体さんで、登頂記念撮影をしています。私の存在に気づいたかは定かではありません。
八丁尾根から赤岩尾根が見えます。天気も良くなり、歩きやすくなった八丁尾根を再び楽しむべく、今から向かいます。
若くて可憐なアカヤシオにうっとり…。そういえば東松山からお越しの年配ハイカーさん達が、未だ登頂した気配はありませんが・・・?

程なくして前方から年配ハイカーさん達がやって来ました。雨が上がって2時間以上も経っていますが、雨具を着用しています。寒さ対策か?それとも脱ぐのが面倒なのか?は定かではありません・・・。元気な皆さんは来月、八海山の鎖場を制覇するそうです。
東岳山頂に戻ってきました。しばらく休憩をしながら眺望を楽しみます。二子山の後方には御荷鉾三山等の山並みが見えます。
帰路の岩場&鎖場は行きと違い、乾いていますのでスピーディーに通過出来ます。龍頭神社奥宮の祠まで戻って来ました。

何故か今回も行きより、帰りの鎖の本数が多くあるように感じます。改めて八丁尾根は急峻な岩場伝いのコースだと思いました。(右:振り返って東岳と剣の峰)

行蔵峠・西岳を通過して両神山を振り返って見ると、ギザギザのピークが幾つも並んでいます。八丁峠分岐手前に滑車や櫓の跡がありますので、一昔前には材木の切り出し作業をしていたのでしょうか?
ようやく八丁峠に到着です。峠から少し荒れ気味の急斜面を下がり、八丁隧道Pまで一気に標高を下げて行きます。
八丁トンネル駐車場が眼下に見えてきました。駐車場から二子山の独特な全容が、西陽に浴びながらはっきり見えます。
上落合橋登山口を見に行ったりしながら、本日の日帰り温泉“星音の湯”に向かいます。なんと17:00時以降は@200円引きになっていて、お得な気分になりました。
おまけ
 日向大谷から登った両神山と、八丁尾根側から登った両神山は別物の険しい山に感じます。
 ギザギザ部分の往復コースは、歩くと言うよりトレーニングといった感じの鎖場の連続で、
 帰路では、多くの鎖場にうんざり気分になってしまったのが本音です。

 鎖を使わなくても登れる岩場は、クライミングもどきで岩を掴みながら登って行きます
 偶然にも2年前と同じ5月18日の登頂で、両神山のアカヤシオも楽しむ事が出来ました。
 

天候 : 曇りのち雨と強風のち、時々晴れ(風が強かったので、気温よりも寒く感じました)
出会った人 : 東松山からお越しの年配ハイカー 1組5人(女性2人)
下山後隣のピークより、日向大谷から方面から登って来た団体さん(15人位)が遠目に見えました。

全く当てにならない疲労度 ★★★☆☆ ※往復の鎖場の連続は、上半身も沢山使います。

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