子持山

逢ノ峰 標高2,110m  芳ヶ平  標高1,830m   歩行距離約14.2km、標高差約600m

芳ヶ平遊歩道コース(富貴原の池コースより)帰路はRW

行程:白根火山RW山麓駅(9:52)⇒富貴原の池(10:53)⇒白根火山RW山頂駅(12:05)⇒
逢ノ峰(12:21〜13:23)⇒白根レフトハウス(13:33)⇒芳ヶ平ヒュッテ14:28)⇒芳ヶ平(14:30〜14:47)⇒
芳ヶ平ヒュッテ(14:48)⇒白根レフトハウス(15::55)⇒白根火山RW山麓駅(16:10)RW⇒RW山麓駅(16:22)
(歩行時間5時間11分:全所要時間6時間30分) am9:52〜pm16:22  yahoo地図  コースmap
芳ヶ平は草津白根山(湯釜)の裏側に広がる湿原です。荒々しく荒涼とした白根山とは対照的で、静かで美しい高原です。白根山駐車場から平坦な道を約1時間。知れれざる白根山の裏側、そして秋のナナカマド紅葉が魅力です。
湯釜2010年10月11日撮影)
以前より気になっていた芳ヶ平へ、ワンコを引き連れ向かいます。白根火山ロープウェーイ山麓駅より、武具脱(ものぬく)の池を見学してからのスタートです。車道を少し歩き、左の殺生自然歩道へと入って行きます。
火山ガス(硫化水素ガス)発生区域の殺生河原を注意案内に従って、速やかに通り過ぎます。武具脱の池で一緒になったおじさん達は、分岐を草津方面へと下がって行きました。「富貴原の池方面はキツイ坂があるので、ワンちゃん共々頑張って下さい」と、アドバイスを頂きました。
殺生河原を過ぎると、徐々に道が険しくなります。そして、ムラサキヤシオとイワカガミの群生に突入です。延々と咲いていますので、圧巻の一言です。
振り返って国道292号線と火山ガス(硫化水素ガス)発生区域です。いつも車で通過している、強烈な硫黄臭漂う場所です。
ムラサキヤシオは標高を上げて行くと、鮮やかな色になって来ました。ワンコは余裕で急登もなんのその!
富貴原の池付近は、斜度が少し緩んで歩きやすくなります。富貴原の池はひっそりしている静かな池でした。シーズン前であまり人が踏み入れていませんので、自然を沢山感じました。今の時期はイワカガミとムラサキヤシオの開花のピークです。
   ツマトリソウとイワカガミの赤ちゃん           キバナシャクナゲ
       アカモノ                   ゴゼンタチバナ
        ミツバオウレン                 ムシカリ
       エンレイソウ                   ミネザクラ
道中、沢山の花が咲いていますので、ゆっくり観察しながら歩きます。
ワンコも興味深々で、お花鑑賞です。後方から凄い勢いでランナーがやって来て、風のように樹林帯の中へと消えて行きました。
眼下に国道292号線と、スタート地点の白根火山ロープウェーイ山麓駅です。後方には草津温泉街が見えます。
本白根展望台&鏡池との分岐ですが、本白根山へは行かず、真っ直ぐ山頂駅方面へと進みます。
山頂駅周辺はロ-プウェーイ利用の観光客が沢山いて、ひと際、活気がありました。ワンコはタンポポに興味深々です。
逢ノ峰へと単調な木段を登って行きます。木板道も終わりに近づき、振り返ると景色が広がります。
逢ノ峰展望台に到着です。生憎ガスが上がって来て、視界が利かなくなって来ました。本日は美味しいカレーを頂き、ゆっくり寛ぎます。
1時間以上ゆっくりするとガスが上がって来ましたので、芳ヶ平へ目掛け出発です。ワンコは眼下の景色を大変と楽しんでいます。
白根レフトハウスを通り過ぎ、立入禁止の旧湯釜入口を右の芳ヶ平方面へと進んで行きます。以前はこのコースの展望台より、ダイナミックな湯釜を眼下に眺められたのですが・・・。
しばらく歩くと国道からの道と合流します。誰〜もいない遊歩道を、のんびり歩きます。残雪ゾーンに入ると、ヒンヤリして心地良く歩けます。
オブジェ化された枯れ大木が、天を向け凛々しく聳え立っています。他にも沢山、オブジェ化された枯れ木があり、この場所の風物詩になっています。
随所に雪融け水が川になって流れています。車も通れそうな程広く整備された歩道で、背景は白&赤茶けた山肌をもつ草津白根山です。火星を歩いているかのような異様な雰囲気にひたりながら、緩やかな歩道を進みます。
遊歩道は白根山を半周している感じで、辺一体は火山ガスが発生して硫黄臭が漂います。バギーに乗った気さくな芳ヶ原ヒュッテのオーナー夫妻に、ワンコ共々エールを頂きました。バギーに乗っている姿は、カッコ良かったです(^o^)
森の中のメルヘンチックな赤い屋根の、芳ヶ原ヒュッテが見えて来ました。標高を下げながら芳ヶ原へ向って行きます。やがて草津からの自然遊歩道コースとの分岐になります。(次回訪問時は、草津から歩く予定です!)
ご主人不在の芳ヶ原ヒュッテは予想通り、臨時休業になっていました。しかしながらヒュッテの庭には、緑のパトロールさんが留守番をしていました。奥に入り、芳ヶ原湿原へと入って行きます。
『芳ヶ平は、上信越高原国立公園の特別地域に指定され、上信越自然歩道の珠玉とも言える素晴らしいハイキングが楽しめる。白根山北麓の大沢川源流の標高1800mあまりの平坦地に広がる湿原で、ヤチスゲやレンゲツツジ、ニッコウキスゲなど300種に及ぶ植物が自生しているという。芳ヶ平の風景は、白根火山の荒涼とした風景とは対照的で、柔らかくやさしい雰囲気が漂っている。秋には白根山にかけてナナカマドの紅葉が見事である。芳ヶ平の中心には芳ヶ平ヒュッテがあり、付近の台地は国設野営場に指定されている』※群馬の山歩き130選より
芳ヶ原湿原は木道を歩いて一周できます。木道の脇には小さな池塘(ちとう)がいたるところにあり、「小さな尾瀬」という感じです。
ムラサキヤシオ群生は見頃を迎え、綺麗に咲いています。こんなに綺麗な湿原を私たちだけで貸切り、贅沢な感じです。
ワタスゲが咲き始めています。振り返って、「さようなら芳ヶ原湿原さん、紅葉時に再来するからね!」と、ワンコが思ったかどうかは定かではありません。
帰路は少し標高を上げながら遊歩道を進んで行きます。ワンコは残雪ゾーンに停めてある、ヒュッテオーナーのバギー車が大変気に入ったようです。
遊歩道高台の御巣鷹山(白根隠し)の白根神社元宮(パワースポット)より、白根山火口の外輪山を望む。
2013年5月9日撮影)
白根レフトハウスに戻って、ひと息です。白根火山ロープウェーイ最終下りは16:20分ですので、急ぎ足で山頂駅へと向かって行きます。RW利用に当たり、ワンコの規制は特にありませんでした。
帰路は私的に定番の「草津大滝乃湯」で、ゆっくり温まり、疲れを癒します。

おまけ 

 以前より、日本国道最高地点2172mの記念碑が建っている、R292の渋峠展望台より、
 眼下に見える湿原と、赤い屋根のヒュッテが気になっていました。

 当初は、草津から伸びている、芳ヶ平自然遊歩道からのピストンと思いました。
 しかしながら、ムラサキヤシオとイワカガミの開花時期とあって、
 殺生河原を起点に富貴原の池コースと繋げた芳ヶ原遊歩道コースを楽しんで来ました。
 思いの外、お花鑑賞や池&湿原を楽しめたので、違った風情で白根山を楽しめました。

天候 : 曇り
出会った人:富貴原の池コース=1名 芳ヶ原遊歩道コース=バギーに乗ったヒュッテ夫妻
全く当てにならない疲労度:★
☆☆☆

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