会津駒ヶ岳 標高2,133m 中門岳 標高2,060m 標高差約1,200m 歩行距離約19.2km
民宿こまどり(7:20)⇒(渓流へ道間違いで85分のロス)⇒駒ヶ岳登山口(9:15)⇒水場休憩場(10:18~10:25)
⇒駒の小屋前ベンチ(11:25~11:35)⇒駒ケ岳山頂(11:45)⇒中門岳奥の池塘折り返し地点(12:07)⇒
駒の小屋前ベンチ(12:43~13:18)⇒水場の休憩場(14:00)⇒登山口(14:40)⇒民宿こまどり(15:02)
(歩行時間4時間33分:全所要時間5時間25分) am9:15~pm14:40 (駒ケ岳登山口より) yahoo地図 map
駒の小屋~中門岳の間の歩行時間は、単行動なので参考にはなりません。 |
会津駒ヶ岳の名前の由来は、雪の残る山全体の景観が疾駆する天馬の姿に見えることから来ているみたいです。会津駒ヶ岳の魅力は何と言っても稜線上に咲く高山植物と高層湿原、そして条件がよければ富士山も見通せる展望の素晴らしさです。山頂から中門岳まではなだらかな稜線をゆっくり下る約1時間のコースです。中門大池を見ながら進むと中門岳の湿原をめぐる最終地点です。時間に余裕のある方はぜひ足を伸ばしてみてください。ゆっくり会津駒ヶ岳を堪能したい方には、山頂直下にある駒ノ小屋(事前予約制)に宿泊すれば、会津駒ケ岳の魅力をじっくり味わうことが出来ます。南会津に位置し、福島県では燧ケ岳に次ぐ標高を誇り、四季を通じて人気の高い山です。 |
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会津駒ヶ岳は前々から登りたかった山で、高山植物が咲きほこる初夏か紅葉時期にお邪魔したいと思っていました。運よく時間が取れましたので車中泊では無く、巷で評判の檜枝岐温泉の民宿に泊まる事にしました。森林限界を越えた駒の小屋直下から中門岳までは、草紅葉の中の木道を多くの池塘を眺めながら緩やかな高所ハイキングで、爽快気分を味わえました。
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Netで調べてみると檜枝岐温泉の“民宿こまどり”が登山口バス停に近く、下山まで車を駐車出来ますので迷わず予約を入れ、イザ出発!夕方“民宿こまどり”に到着すると、まっ先にワン子のお出向かえでした。可愛い“花子”は10歳で♀です。夕食は宿の美味しい手料理を頂き、特に山椒魚の天ぷらはビールとベストマッチです。施設はとっても綺麗で風呂も源泉なのでゆっくり出来ました。朝7時20分に出発しますが・・・。
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会津駒ヶ岳登山口までは落石防護網設置工事の為、通行止めになっています。バス停近くの滝沢登山口(水洗WC完備)から階段がある駒ヶ岳登山口までは30分位で到着するはずでしたが・・・。近道の近道をしようと踏み跡に誘われ辿って行くと、最後は道が無くなり渓流登りになってしまいました。登山が始まっていないのに早くも85分のロスタイムです。
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正規の近道から駒ヶ岳登山口に到着です。早くも息が上がり疲労感を漂わせ、汗を放出していました。登山口に観光案内のおばさんらしき人と、若いトレイルランナーレディー(可愛い)と、後ろ姿が山下達郎似の(お兄さん?おやじ?)がいました。登山届を書いても箱が一杯ですので押し込んでも入りません!ヤケになって無理やり親指で押し込んで、無事完了です。梯子を登りすぐ急登が始まりますが、既に体は温まっていますので連れと順調に登って行きます。
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森はブナなどの黄色の紅葉で明るい雰囲気です。随所に距離入りの道標がありますので歩く目安になります。トレイルランナーレディーはハイペースでのですぐに見えなくなり、達郎兄さんの熊よけ鈴の音色は、遥か下の方へと離れて行きます。
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立て看板のある小広場を通り越し標高を上げて行くと、やがて紅葉のトンネルのような感じの場所です。黄色や赤に色ずいた葉が、秋の薄陽に輝いています。紅葉にみとれ上を向きながら登っていくと、木の根っ子につまずきよろけます。
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南会津地方はブナ原生林が多く。標高を上げるにつれ紅葉はどんどん艶やかになり、黄色主体の鮮やかなコラボレーションになります。
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登りはじめて1時間少々で休憩広場に到着します。左に下がって行くと水場(往復5分位)がありますのでご賞味させて頂きました。冷たくて甘く、まるで憧れの○○さんみたいな湧水でした。山頂まで2.7kmの表示です。
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水場から先は少し緩やかになり、整備された詰石の木段です。木々の間から、なだらかな山頂部分が見え隠れする様になって来ました。大変静かな山道ですが、途中で2組5名に道を譲って頂きました。
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湿原に伸びる木道になり、程なくすると一気に視界が開け、前方に駒の小屋と駒ヶ岳が見え始めます。連れが登って来るまで休憩ベンチに座り、周辺の景色をしばらく眺めます。
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森林限界を越へ、駒ノ小屋までもうすぐです。緑と黄色と真赤に染まった可憐な景色が実に素晴らしい!
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湿原を登りきると駒ノ小屋(2,070m)の建つ駒ノ大池のほとりに出ます ベンチが設置され休憩広場になっています。登山口から2時間10分で到着しましたので、まだ午前中です。小休憩をしてから私だけ駒ヶ岳山頂経由の中門岳へと向かい、連れは昼食を終えてから駒ヶ岳山頂までの往復です。再び木道を山頂方面へと歩き始めます。
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急ぎ足で駒ノ池から会津駒ヶ岳山頂まで10分で到着しました。山頂は狭く、樹林が邪魔をして視界不良気味の頂ですが、一等三角点が設置されていて、燧ケ岳を望む事が出来ました。良く見ると、民宿こまどりでご一緒した八ヶ岳山麓からお越しの写真が趣味のおじさんと再会です。そんなおじさんを後にして中門岳へと向かいます。
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中門岳へ続く木道歩きの稜線は、池塘が点在する高層湿地帯で草紅葉が素晴らしく、爽快に歩けます。登山口で一緒だった若いトレイルランナーレディーが爽やかに通り過ぎます。挨拶を交わした瞬間!木道を踏み外してよろけてしまいました。
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中門岳の標識のある中門大池に到着です。中門岳には頂が無く、一帯がこの名称だそうです。カップルが昼食を楽しんでいますので写真は控え目にして、先を進みます。
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さらに木道は奥まで続いていていますが、池塘を一回りして自然とUターンになり、すぐに中門大池に戻って来ます。草紅葉の中に点在する池塘を見ながら、平坦な木道を戻って行きます。駒ヶ岳山頂登らないで右に巻いて進んで行くと、やがて眼下には駒ノ小屋が見えて来ます。巻き道手前で連れと合流します。
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駒ノ池は風も無く穏やかですので、逆さ駒ノ小屋が綺麗に映っています。反対側から写すと逆さ会津駒ヶ岳になります。
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駒ノ小屋休憩広場から駒ヶ岳山頂経由の中門岳往復は、少し急ぎ足の68分でした。先ほどからお腹ペコペコ状態ですのでご褒美の缶ビール(@480)で乾杯し、民宿で用意して頂いたお弁当と、温かいカレーヌードルを美味しく頂きます。他に2組の方が昼食休憩をしていましたので、少し活気がありました。
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小屋から少し下がった池塘越しに双耳峰の燧ヶ岳を近くに望みます。帰りは草紅葉の中の木道を名残惜しみながら下山です。
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静かな山道を、紅葉を楽しみながら標高を下げて行きます。登って来た距離より下山する距離の方が何故か長く感じました。多分、随所にある距離標識を気にしたからですね。
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14:20分に登山口に到着し、予定時刻より30分早めに帰って来られました。民宿までの林道歩きは会津駒ヶ岳登頂の豊富が感じられ、足取りも軽くなっていました。
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民宿に到着すると“♀の花子”がすぐさま寄ってきて、私に「すりすり」をしながら抱きついて来ました。こまどりのご主人に無料入浴券を頂き、日帰り温泉「燧の湯」へと向かい、感謝!感謝です。燧の湯の源泉は周辺の泉質と違ってGoodでした。
※それにしても“花子“は可愛いすぎます。
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会津駒ヶ岳登山口までは落石防護網設置工事の為、通行止めになっていました。近道があると言うことで、近道の近道をしようと渓流釣りの足跡を、登山者の足跡と間違へ60分近く清流を登りました。途中、ロープや電線を掴んで危険な箇所をトラバースする難所もあり、スリリングな沢歩きが続き、やがて道が無くなってしまいました。引き返す際には、少し迷い気味になりましたが、85分のロスで駒ヶ岳登山口に到着しました。疲労感を土産に余計な後悔一切無しで、中門岳を目標に気持ち良く再度スタートしました。
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おまけ
会津駒ケ岳の評判は聞いていましたが、
高層湿原と紅葉の美しさが素晴らしく尾瀬周辺を意識させる感じで飽きさせない名峰でした。
周辺の温泉地の旅館や民宿は南会津ならではの気配りとやさしいアットホーム的
なもてなしが評判で、民宿等に泊まるのが観光目的で楽しみにしている人も少なくはありません。
南会津の国道352号線は、土砂災害の爪跡が広範囲に残っていました。
随所工事の為、交互通行を余儀なくされ、中には土砂で押し潰された家もありました。
早期復旧と、周辺の方々のご健闘をお祈り申し上げます。
天候 : 曇り
全く当てにならない疲労度 ★★★☆☆
出会った人 18人位 |