ワンコと『真田丸』ゆかりのイワ岩の岩櫃山へ!


岩櫃山 (ぐんま百名山) 標高802m  ・累計標高差:約546m  歩行距離4.8km   2015年3月13日
一本松登山口(11:52)⇒岩櫃城本丸跡分岐(11:58)⇒天狗の蹴上げ岩(12:16)⇒八合目(12:25)⇒ 見晴台(12:30)⇒
岩櫃山(12:39〜13:26)⇒鷹の巣遺跡(13:32)⇒天狗のかけ橋(13:38)⇒ 密岩通り登山口(14:00)⇒潜竜院跡(14:12〜14:16)⇒
郷原城址(14:21〜14:39)⇒尾根通り分岐(15:05)⇒ 岩櫃城本丸跡(15:23〜15:26)⇒一本松登山口(15:33)⇒ 
(歩行時間2時間31分:全所要時間3時間43分) am11:52〜pm15:33      yahoo地図
岩櫃山(いわびつやま)は、標高802メートルの岩山で、吾妻八景を代表する景勝地として知られています。南面は約200メートルの絶壁。奇岩、怪石からなる切り立った山容は、中国の南画のような趣があります。山頂からの眺望はすばらしく、眼下には東吾妻町や中之条町の市街地、眼前には上州の山々が広がり、晴れた日には遠く富士山も望めます。新緑と紅葉のシーズンには多くのハイカーでにぎわいます。 東吾妻町HPより
今回で3回目の訪問となる岩櫃山は絶壁がそびえる岩峰で、切り立った山容は妙義山と同じく奇岩、怪岩からなる切り立った山です。妙義山ほど華やかさはありませんが、県外より訪れる登山者も少なくはありません。岩場の難易度は慎重に登れば然程難しくはありませんが、ぐんま百名山のガイドブックには上級向きと記されています。数日前より花粉症の症状が悪化して、マスクをして、目薬を注しながらの道中となりました。

R145号線で原町を過ぎると、コニファーいわびつの大きな看板と岩櫃山登山口の標識がありますので左折!あとは標識伝いに行くと岩櫃山一本松駐車場です。一本松の登山口駐車場には2台の車があり、足立ナンバーと熊谷ナンバーで、私も含めて地元の群馬ナンバーの方はいませんでした。 登山口にはコース標識と岩櫃山登山口休憩所があります。 こちらの一本松登山口から岩櫃山へ訪問するのは6年振りになり、ワンコは初の岩櫃山!

振り返って一本松登山口駐車場(WC:水道アリ)!下には舗装された大駐車場もあります。歩き始めてすぐに岩櫃城址との分岐点があり、往路は真っ直ぐ進んで沢通りコースで!(帰りは左の城址から戻って来ます)。二重竪堀に囲まれた志摩小屋と曲輪群は当時、岩櫃城の北側を本格的に防御する最前線であったと考えられます。
      分岐を左に少し行けば岩櫃城本丸跡ですが、周回コースなので復路で寄る事にします。 誰もいない貸切の山道!
 勢いを付けて天狗の跳上げ岩手前の梯子にトライ!  6合目付近は全般的に少し荒れ気味?の山道!次の梯子はワンコを担いで!
氷柱が一旦岩にぶつかり、岩からまた氷柱が! 七合目付近で本日最初で最後の夫婦とスライド!「山頂までわんちゃんも行くんですか?」「ハイ!」と答えると、少し驚いていました。 ちょっとした鎖場を上がると8合目で、イワ岩の尾根になります。
ワンコのnanacoは岩場にチャレンジしますが、予想通り無理でした。 イワ岩を左からトラバース気味に行くと、山頂が見える広い岩峰の見晴台です。
     岩櫃山の山頂を望む!予想通り誰もいません!             見晴台で少し緊張気味のワンコ!
 
 岩櫃山の山頂の鎖場が見えますが、ワンコは片手で担いで登る予定!
見晴台から山頂までは、一度下ってから登り返します。岩峰から下るところは少々急な鎖場ですので、ワンコを抱えて下がります。
岩場を下がって左には前回と同じく焚火の跡? 鞍部を過ぎて次は山頂に向けての岩登りで、意外と傾斜があります。ワンコは鎖場を登る気一切なし(登れない!)
足場を確保しながら、左手でワンコを抱えて右手で鎖を掴んで登って行きます。途中でワンショット!少し緊張気味?
ぐんま百名山の一座、岩櫃山の山頂で緊張しながらも、気持ち良さそうなワンコ!
 岩櫃山の頂きはず〜っと貸切ですので、ワンコとのんびり過ごします。          榛 名 山
           吾嬬山と薬師岳                     ミニミニ岩場の霊山 嵩山!
       八ッ場ダム工事で新設されたJRの橋                眼下を覗くと高度感たっぷり!
            先程通過した、対面の見晴台                片手でワンコを抱えて岩場の急降下!
      登りは楽でしたが、下りはワンコ共々少し緊張!             帰路は密岩通りの周回コースへ!
          山頂直下の岩峰を鎖場で跨いで通過!          短いが直角の梯子を下がってから、岩穴をくぐって!
  鎖がある岩場ですが、ワンコは鎖を使わなくても?(使えない!)   日陰は凍っている個所や、太い氷柱が目を引きます。
鷹の巣遺跡に回り込み見学です! 弥生時代の墓があり、壺や甕などの土器が出土した所みたいです。天狗のかけ橋手前の急な岩場のやせ尾根!
天狗のかけ橋ですが、真っすぐ行けば迂回も出来ますが、 もちろん天狗のかけ橋を渡ります。
カサカサと音がして目線を感じます!ニホンカモシカがこちらを覗いています。ワンコはカモシカに気付いていないのか?興味が無いのか?無反応!分岐標識より、落葉で埋もれて良く滑る九十九折りの急降下です。
最初は整備されていますが、道が切れているところもあるので注意!階段で使っている素材は意外と滑ります。時々落葉に埋もれて、もがくワンコ! 密岩通り登山口まで下がって来ました。
古谷T字路と呼ばれている分岐に到着!潜竜院跡経由で赤岩ルートの登山口へ向かいます。2016年1月より放送予定の大河ドラマ『真田丸』の主人公が真田幸村です。 脚本は三谷幸喜で、主演は堺雅人。舞台の真田幸村由来のお山「岩櫃山」ですが、どの程度出てくるのでしょうか? 標識伝いに古谷の集落を抜けて!
岩櫃山自然探勝路の標識が立っています。以前は閉鎖されてた赤岩通り登山口でした。登山口の横にあるのが潜龍院です。潜龍院は天正十年三月、武田氏が滅亡せんとしたとき勝頼を迎え家運を挽回せんとしたところです。
    潜龍院跡周辺には可愛いオオイヌノフグリの群生!            梅の花も咲き始めました。
郷原城址見学の為、潜龍院を左に見ながら旧赤岩通りを進んで行きます。左には岩櫃山の絶壁!
       再び山道に入り標高を上げて行きます。          少し広くなった郷原城址でワンコとおやつタイム!
郷原城は、かつては岩櫃城や潜龍院の物見の役目と考えられてきましたが「馬出し」「土橋」「主郭」など、規模は小さいものの手の込んだ構造をしていたみたいです。 尾根通りに向かく案内標識は山頂へ!
踏み跡の極端に少ない山道より標高を上げて行くと、再び岩櫃山が近くに見えて来ます。 赤岩通りと合流して、更に進んで行くと分岐があり、ようやく岩櫃城本丸跡の尾根通りに出ます。
       岩櫃山を眺めて名残惜しそうなワンコ!              もちろん右の岩場コースで!
              岩尾根?巻いて通過!                    ひと際目立つ天狗岩
 
        しめ縄が巻かれたてんぐみたいな天狗岩                 天狗岩で珈琲タイム!
真田幸隆が上州侵攻を目論む武田信玄の命を受け攻略した岩櫃城址です。数々の由来があった由緒ある城址です。 岩櫃城本丸址の下には東屋があり、ちゃっかりワンコは東屋で休んでいました。
二の丸跡、中城跡を横目に進んで行くと、沢通りコースと交わり登山口です。岩櫃山登山口休憩所の中には、岩櫃山コース看板や観光案内パンフレット等があり、良く整理されていました。
岩櫃山登山口にも、大河ドラマ『真田丸』歓迎!の沢山の幟が目を引きます。新緑シーズンに入ったら大賑わいになるのでしょうね! 水場で冷たく美味しい水をワンコ共々頂きました。岩櫃山の紅葉は見事なので、秋に再来しようと思います。
岩櫃山のコースマップ! 実際とはコースイメージが全然違う感じがしました。今回は小野上温泉さちの湯に入りましたので、前回訪問時撮影した、お城みたいな岩櫃城温泉くつろぎの館です。
 
おまけ

 3月中旬の新緑前の閑散期の岩櫃山は静かで、山道は落葉に埋もれ、踏み跡も少なかった感じです。
 帰路で歩いた赤岩コースは標識等に貧しく、
 尾根通りに出るまでは山頂方面へ標高を上げて行く事になります。
 今回は郷原城址見学の為、旧赤岩通りを使いましたが、
 閉鎖されていた赤岩通りが通行可能になったので
 次回はそちらを歩いてみたいと思います。

 また岩櫃城は甲斐の岩殿城、駿河の久能城とともに武田の三大城と言われた。
 鎌倉時代初期の築城で吾妻氏がこれに拠った。
 大規模な城郭は斉藤氏によるもので、その後幾多の変還を経て、
 江戸時代の慶長20年(1615年)に破却されるまで、400年以上も栄えた。

 岩櫃山はその山容もさることながら、真田氏の岩櫃城跡があることで、
 歴史探訪に訪れる人も多く、来年のNHK大河ドラマが『真田丸』
 に決まったことで、更なる知名度が上がり、
 新緑や紅葉のシーズンには今以上、登山者で賑わうと思います。

 ※2016年1月より放送予定の大河ドラマ『真田丸』の主人公が真田幸村です。
 脚本は三谷幸喜で、主演は堺雅人。
 舞台の真田幸村由来のお山「岩櫃山」ですが、どの程度出てくるのでしょうか?

 誰も近くにいないのを確認して、ノンリード撮影の写真もございますがご容赦ください。


天候:晴れのち曇り  出会った人:最初にスライドした夫婦のみ、以降は豪華貸切
小野上温泉 さちのゆ(2H:@410)
http://www.spa-sachinoyu.jp/

岩櫃城温泉・くつろぎの館(@400)

http://www1.town.higashiagatsuma.gunma.jp/www/contents/1204146416237/index.html

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