伊豆ヶ岳

伊豆ヶ岳 標高851.4m (正丸駅から吾野駅コース)  歩行距離約14㎞  奥武蔵

正丸駅(11:05)⇒正丸峠(11:55)⇒小高山(12:20)⇒伊豆ヶ岳(13:00~13:40)⇒
高畑山(14:22)⇒天目指峠(14:58)⇒子の権現(15:40~15:50)⇒吾野駅(17:05)
(歩行時間5時間10分:全所要時間6時間00分) am11:05~pm5:05 mapion地図
今回で2回目になる伊豆ヶ岳~子の権現ですが、今回は正丸峠も含めて歩いてみました。正丸駅から伊豆ヶ岳の標高差は546m位ですが、以降、子の権現まで随処にアップダウンがあり、山道はカラカラに乾燥し、砂埃を上げながらの下り坂は滑りやすいので、弱点の腰に負担がかかりました。全行程約15キロ以上の満足感を、里山歩きで感じられました。
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今回も足腰の守り神へ、山歩きを健全に楽しめるよう、参拝に訪れます。 子ノ権現(ねのごんげん)は足腰の病に悩める者、誠の心で我を念ずれば、必ず霊験を授けんという遺言を子ノ聖が残したことから、昔から「足腰の神様」として世に広く知られ信仰され、境内にある日本一の鉄製の大ワラジと大下駄が目を引きます。足腰祈願に訪れる登山者等が参拝に賑わっています。

正丸駅の右側、10台分の有料駐車場があり、売店で500円を直接支払います。(送迎用の駐車場もありますが、長時間は無理みたいです。)以前のワゴンRは15万kmオーバーでしたので、エブリーワゴン4WDにセカンドカーを買い替えて初乗りになります。駅の左側の階段を降りて線路をくぐっていきます。

集落沿いの村道を登っていき、流れ落ちる清流が凍り、風流な川を眺めながら登ります。右に見える安産地蔵尊は、金の胎内仏を持っているとして、古くから霊験あらたかな仏として信仰を集めてきたそうです。昔の人は、懐妊すると仏前の旗をいただき、腹巻にして出産の日を待ったそうです。
馬頭観音の伊豆ヶ岳直登ルートと、正丸峠との分岐ですが、前回は左の伊豆ヶ岳方面でしたので、真っすぐの正丸峠へと向かいます。カサカサと目の前を大きい鳥が音をたて歩いています。私に気づくと重そうに飛んで行きますが、少し歩くと前にいて又、飛んで行きます。※なんて言う鳥?

お甲講の説明板がある鳥居の前を通過すると分岐があり、正丸峠、奥村茶屋へ向かう左側の山道を行きます。沢沿いのうす暗い樹林帯を抜けると急な木段があり、所々壊れているので端を歩きます。奥村茶屋が堂々と待ちかまえています。眼下にスカイツリー、副都心のビル群が見えてきます。

その昔、足の弱った母を背負って、足腰の病に霊験があるといわれる子ノ権現まで峠を越えて行き、その治癒を祈願したという孝行息子「正丸」にちなんで名付けられたと言われている正丸峠(630m)です。奥村茶屋では二組のお客さんが寛いでいますが、甘酒でもと思いきや、時間がないので寄らずに出発です。
正丸峠からは尾根伝いの登山道で、木々の間からは時折、眺望が開けます。登山道がパッと広がり最初のピークは小高山(720m)です。我が子をザックの中に入れた、若者パパハイカーさんがベンチで寛ぎ、70歳近い仲良しのオールドハイカートリオさんが、景色を楽しんでいます。水分補給&チョコレートを食べ、通過します。
五輪山の頂からは、木々の間から高山不動尊が見えます。高山不動尊は推定樹齢800年の大銀杏は、県指定の天然記念物。別名「子育て銀杏」とも呼ばれています。五輪山を少し下ると大蔵山方面からの道と合流し、すぐに男坂(鎖場経由)と女坂に分かれます。
自己責任で登れるのでこのコース、唯一難所男坂を進みます。男・女坂分岐で迷っていた若者ハイカーに、「自己責任でOKですよ!」と声を掛けたら、笑顔で登って行きました。今回で2回目ですので、緊張感を楽しみながら難なく登れましたが、連れは見上げた鎖の長さにペースダウンしてしまいました。岩石を過ぎると踏み跡はたくさんありましたので、通過頻度は高いみたいです。

男坂を登り終えた絶好の展望場所から、横瀬方面の山並みが一望です。

山頂手前に「伊豆ヶ岳おばーさんの碑」というのがありました。この山頂で山小屋(売店?)をやっていた人気のおばーさんだったようです。山頂付近は細長い広場で、おじーさんが一人いるだけです。
伊豆ヶ岳(851m)山頂からは秩父の山越しに浅間山、御荷鉾山等が見え、武甲山~副都心のビル群も見えます。先ほどのおじーさんを良く見ると、缶ビールを飲みながら、バーナーを使い、湯煎で熱燗をしています。実に幸せそうでした。声を掛けると、山頂で頂くお酒が楽しみで山に登っているとか・・・。

風通しが良い山頂は寒くなってきます。カレーうどんでスタミナを付け、美味しく頂き温まります。遅い昼食を終え、古御岳へと向かいます。乾いた山道を砂煙を上げながら、滑らないように一挙に降り込みます。

子の権現まで続く尾根道主体の山道を、結構なアップダウンを繰り返しながら進みます。小さい東屋がトレードマークの古御岳(830m)は展望が利かないので通過します。

誰ともすれ違わない山道を進んでいくと、やがてナローノ?高畑山(695m)ですが、やはり通過です。・・・2年経ってもナローノ?の意味がわからない!

時折、日差しが差し込む変化に富んだ尾根道を進んで行きます。途中、送電線の鉄塔脇を進み、やがてイモグナ頭?中ノ沢ノ頭(622.7m)も通過です。
アップダウンを繰り返し天目指峠(476m)に到着!案内板には天目指峠の伝説が書かれていました。一読みしながら水分補給です。登山道は一旦、車道を横切り、少し急な坂をしばらく登り込みます。

子の権現への最終登りは、ニセピークみたいな登りがあるので、少し長く感じさせられました。祠と関東ふれあいの道コース案内板が設置された場所を過ぎると子の権現が見えてきます。

『山は甘くない!』の看板を過ぎ、子の権現手前の展望場所から眺める古御岳と中央の伊豆ヶ岳です。前回と同じく、右手に大きな両手を見ながら進むと、すぐに子の権現に到着です。

午後3時40分に子の権現(640m)到着ですので、今回も静かな貸切参拝となりました。本坊は江戸時代末期に建てられたもので、茅と杉の皮で何層にも葺かれた屋根は子の権現のシンボルになっています。

足腰守護の神仏ですので、前回のお礼も兼ねて登山の安全と足腰守護をお祈りします。巨大なわらじや鉄下駄が展示してありますが、鉄下駄は鉄無垢では無く、鉄板で作られたようです。

昭和11年に造像された仁王像と同じポーズをしてみました。屋根付き駐車場付近からは高山不動~顔振峠~日和田山等の山並みが開けます。
 
山道を下り終え、集落沿いの舗装の林道を進んでいくと、冬季休業中(土・日・祝は除く)の浅見茶屋があります。親子三代続く、手打ちうどんは巷で有名みたいです。滝不動を過ぎると凍りかけた小振りの不動の滝がありました。

今回は迷わず吾野駅に到着します。正丸駅まで学生諸君と一緒に電車に乗り、戻って来ます。本日の日帰り温泉は、久しぶりに横瀬の丸山鉱泉旅館の花悦の湯へと向かいます。運よく貸切で薬草風呂&露天風呂を堪能出来ました。※日帰り入浴700円
 おまけ 
 2年振りの再来ですが、今回も大変と満喫させて頂きました。正丸峠経由でしたので少し気分は
 新たになりました。山道は良く整備されていて、踏み跡もしっかり付いています。
 異常乾燥注意報が続く最中でしたので、吾野駅付近でふと気づくと、膝下から登山靴まで砂埃
 で真っ白になってしまいました。
 再度、実感です。意外と足腰が満足出来る、健康コースです。

 天候 : 晴れ、少し風あり

 出会った人=伊豆ヶ岳まで4組6名(男性) 後は貸切でした。
 全く当てにならない疲労度:★★☆☆☆

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