乾徳山  西沢渓谷  2011 10 29

乾徳(けんとくさん) 標高2,031m  標高差約1,098m  歩行距離約10.3㎞ 

神社先駐車場(7:07)⇒乾徳山登山口(7:19)⇒錦晶水(8:15)⇒国師ヶ原(8:22~8:28)
扇平(8:50)⇒乾徳山(9:24~9:41)⇒水ノタル(9:49))⇒高原ヒュッテ(10:32)
国師ヶ原(10:34)⇒錦晶水(10:40)⇒登山口(11:17)⇒神社先駐車場(11:26)
 (歩行時間3時間56分:全所要時間4時間19分)   am7:07~pm11:26  yahoo地図  コースmap

歩行時間は単行動なので調子や気分によって違いますので参考にはなりません
山梨市北部の旧三富村域の中部からやや西方に位置。南麓には笛吹川支流の徳和川が南東流し、徳和渓谷を形成しつつ笛吹川と合流する。西面には岩壁がそびえる岩山で、南アルプスや奥秩父の山々、富士山が遠望できる。『甲斐国志』に拠れば、1330年に現在の甲州市(旧塩山市小屋敷)に恵林寺を開いた夢窓疎石が修行したということで知られ、乾徳は恵林寺の山号になっている。山には国師が座禅をしたといわれる座禅石や髪剃岩、天狗岩などの奇石があり、中腹には同じく国師との関わりを伝える銀晶水、錦晶水などの水飲場があり、山岳信仰にも関係していると考えられている。(Wikipediaより)
深夜、長い雁坂トンネルを抜け、西沢渓谷入口を通り過ぎたすぐ右側の「道の駅みとみ」に午前0時に到着して今回も車中泊です。一昨年、甲武信岳へ登った時に「道の駅みとみ」で車中泊していますので懐かしい感じがします。他に車中泊らしき車が10台位停まっていました。ハイボールを頂き、深夜の1時に寝袋に入りお休みです。午前6時30分に起きて菓子パンをかじり、支度を整え出発です。
「道の駅みとみ」からR140号を甲府方面に10分少々走ると、右側に乾徳山入口があります。信号を右折し、更に進むと乾徳公園の駐車場があります。やがて集落のはずれで道は狭くなり、左に乾徳神社があります。すぐ上の左側の駐車スペースに到着です。

午前7時に到着しましたが既に6台駐車してありました。若者2名が先行して行きますので、後を追うように歩き始めます。S字にカーブした林道沿いに看板があり、少し歩いていくと登山口です。ここで林道と分かれ、右の登山道に入って行くと、先ほどの若者に追いつきますが、私に気を使ってか少し無理気味に飛ばし始めました。100mも登らないうちに早くもバテていましたので、お先に失礼させて頂きます。

最初は展望の無い、杉林の中を登っていきます。何回か林道を横切り登って行くと、銀晶水の水場があります。まろやか銀晶水を早速頂きペットボトルに補充してから、ミズナラ林のゴロ岩の急登を進んで行きます。

小さい小屋(廃墟のWC)を過ぎ、錦晶水の水場に到着です。直接湧いていなく、流れの先のエンビ管から勢い良く流れ落ちてました。思い切り顔を洗い、ご賞味しますが、先ほどの銀晶水よりも冷たく美味かったです。広くなっていますので休憩場所に最適です。少し登ると勾配が緩やかになり、陽が射しこんで来ます。

高原みたいな 国師ヶ原分岐です。左は高原ヒュッテ・水ノタル方面、右は大平高原・道満尾根方面です。真っすぐの扇原&山頂方面へ進んで行くと、正面に乾徳山が姿を現わします。乾徳山の右に白っぽく枯れた広い野原が扇平です。

国師ヶ原分岐から紅葉を眺めながら急坂を登って行くと、辺りは白樺林に変わり視界が開け始めます。気温も上昇して穏やかな秋の風と景色を満喫しながら歩きます。

ススキ野原から振り返れば富士山や南アルプスの雄大な姿を見ることが出来ます。やがて目の前に大きな岩が現れ、これが月見岩で数人の方が眺望を楽しみながら休憩をしていました。その月見岩の標識を左に登って行きます。ここまで多くの先行者を遠慮しながらお先に失礼させて頂き、登って来ました。
冨士山の姿を眺めながら乾徳山をめざして登っていくと、道満尾根からとの合流の扇平到着します。開けた稜線で展望も良く、休憩に丁度良い場所です。この先から樹林帯の道や鎖場が待ち受けていて、変化に富んだコースに変わって行きます。

髭剃岩と書かれている長方形の穴の空いている大岩です。見た目でなんでひげそり岩なのか理解に苦しみましたが、その昔、恵林寺の国師がこの岩の上で髭を剃った場所みたいでした。やがて岩場になり、休憩中の先行者を追い越してガンガン登って行きますが・・・。
アレッ!最初から難易度は上級者向けか?と思いきや、登らなくてもよい岩を無理矢理よじ登ってきてしまったみたいです。後続の若者が私の後を付いてきてしまいました。大岩から下りた右に梯子があったので、こちらから来るのが正解だったようです。※私の場合はスリルを味わえて得した気分です♪
いよいよ本格的な岩場になってきました。最初のクサリはあまり難しくはないですが、次の岩場には鎖が2本下がっていて難易度が高そうな左の鎖を刺激を求めて迷わず登って行きます。以降、山頂直下までは普通の岩場コースに変わります。

山頂直下に待ち受けている「天狗岩」は長さ10m強の一枚岩と更に上部から鎖が下がっていて圧巻です。下段がすべすべの一枚岩ですが、左に岩の割れ目がありますので足をかけるきっかけになりました。想像していたより、堂々たる立派な岩場と鎖場に感動しました。
下段を登ってから一枚岩の下を覗き込むと良い感じの角度です。上段は足を掛けるきっかけがより多くあるので、下段より腕力控え目の脚力主体で登れました。久しぶりの鎖場でしたので爽快気分です。右に回り込めば迂回路もありますので、スルー出来ます。※この鎖場で昨年の8月、滑落死亡事故が発生しています。

「天狗岩」を登り終えると乾徳山山頂が目の前に見えます。ゴツゴツした岩だらけの山頂には2名先行者がいました。頂き付近は休憩スペースは少ないので、段下で数名が食事をしていました。山頂標示のある祠でザックを降ろし、晴天に恵まれた360度に広がる大パノラマを眺めます。

富士山から丹沢、南アルプスの山々と北岳~甲斐駒、鳳凰三山もみえます。鳳凰三山を確認出来ると日帰りで登ってみたいと思いますが、もうすぐ冬山に変わりそうですので、来年頃挑戦しようと考えていますが・・・。

奥秩父の山並みはよく見えます。後方には金峰山の五丈岩から朝日岳、三宝山から甲武信ヶ岳、木賊山。更には雲取山から大菩薩嶺も見えます。ラーメンでも頂こうと思いましたが、何時の間にやら山頂は賑やかになってきましたし、一歩先は断崖絶壁でお湯を沸かすスペースも無いので、菓子パンとバナナを頂き我慢です。先ほどから乾徳山の常連さんに、見渡す限りの山名を教えて頂いたり、水ノタル~迂回新道は荒れ気味だとの情報を頂きました。

帰りは梯子を下がり、水ノタル方面を廻り込んでいくルートで下山します。先ほど間違えて難易度の高い岩場に付いて来た若い3人組の後を追うように、岩場を登って行きます。若者は静かなベストポジションの岩場で食事を食べに来たそうです。

水ノタルより周回コースの分岐に出ます。黒金山方面へ縦走も良いかな、と思いましたが、午後一番に西沢渓谷周回を予定していますので、素直に左の迂回新道から徳和に向けて下山です。
急なガレた岩場を慎重に下がって行きます。やがて樹林帯へと突入していきますが、目印テープが無ければ迷いそうなコースです。途中ケルンがあったので正規のコースなんだと安心します。

ガレ地帯を過ぎ、何時ものチャッチャか歩きでトラバースするように標高を下げて行くと、紅葉ポイントに入ります。最高の紅葉にお目にかかれ、ずーっと貸切の静かな迂回新道を下がって来た甲斐がありました。やがて白い建物が見えて来ます。

無人の高原ヒュッテを横目に通り過ぎようと思いましたが、物好きな私は戻ってヒュッテの中を見学です。噂では聴いていましたが、改めてヒュッテは廃墟化が進んで窓ガラスは無く、風通しだけは抜群です。寝袋があっても泊まるにはなかなか難しい感じでした。

高原ヒュッテから分岐の国師ヶ原に出て徳和コースに合流です。凄い数のハイカーが引っ切り無しに登って行きます。恐らく迂回新道で下山しなければ、もっと沢山の方とすれ違ったと思います。比較的若い方が多く、山ガールも沢山登って行きました。改めて乾得山の人気に脱帽です。
国師ヶ原からの下山道は歩きやすく、すれ違うハイカーと言葉のキャッチボールを交わしながら軽快に下がって行きます。二つの水場で美味しい水を飲めるので、ザックからペットボトルを出す手間も省けました。

登山口から林道に出ると、軽装のおばさん達が前を歩いています。恐らく徳和渓谷方面からの帰りかと思います。駐車スペースはキッチリ満車の15台。2台は林道にはみ出ていました。11時26分に下山完了し西沢渓谷へと向かいます。
西沢渓谷 最高標高地点1,425m   歩行距離、約10km

道の駅みとみ(12:22)⇒西沢渓谷バス停(12:26)⇒合流地点の東屋:公衆トイレ(12:40)⇒西沢山荘
(12:46)⇒滝見台(12:58)⇒七ッ釜五段の滝(13:30)⇒旧不動小屋跡(13:42)⇒
合流地点の東屋:公衆トイレ(14:32)⇒西沢渓谷バス停(14:44)⇒ 道の駅みとみ(14:48)
 (全所要時間2時間26分)   pm12:22~pm14:48  yahoo地図  コースmap
 西沢渓谷は秩父多摩甲斐国立公園内に位置し国内屈指の渓谷美を誇る景勝地です。「七ツ釜五段の滝」に代表される大小さまざまな美しい滝、初夏のシャクナゲや秋の紅葉も見事です。又、「森林浴の森100選」「水源の森100選」「新日本観光地100選」「日本の滝100選」にも選定されています。
 
「道の駅みとみ」の第一駐車場は満車で入れません。未舗装の売店(蒟蒻館)手前の大駐車場に2台空きがあったので辛うじて駐車できました。お腹が空いたので「道の駅みとみ」でカレーライスを頂き、一眼レフにカメラを変えて大混雑の西沢渓谷へと向かいます。
バラエティーに富んだ、多種多様の服装の方々と往来する道中になります。雲ひとつ無い晴天の土曜日は沢山の人々で活気が溢れています。道の駅から数分で西沢渓谷のバス停に到着します。

R140号の高架橋下を進んで行くと途中に車止ゲートがあり、歩行ポールに雀とまったオブジェがあります。左側の歩行者用通路を通って進んで行きます。※クマ注意の標識があります。

渓谷の周回ルートの起点に東屋と公衆トイレがあり、少し進んでいくと懐かしの甲武信ヶ岳の近丸新道登山口があります。2年前の昨日にあたる10月28日に甲武信ヶ岳へ登り、満喫してから下山後、西沢渓谷に初めてお邪魔しました。

甲武信ヶ岳の徳ちゃん登山口脇の右側にある西沢山荘から渓谷沿いへと進んで行きます。真赤に染まった紅葉が見られますが、この辺りは来週頃が見頃かもしれません。

二俣吊り橋からは沢山の人達が写真を撮っています。笛吹川を眺めたり、振り返って東沢を眺めると険しい山容の鶏冠山がお見事です。

二俣吊り橋を振り返ります。標高は1,117m ~1,407m地点の西沢渓谷ですが、歩行距離は約10km、高低差は約290mありますので、渓谷の景色が変わって行くのが楽しめます。

滝見台付近より、大久保の滝が見られます。澄んだコバルトブルー色の滝が連なる清流のマイナスイオンを浴びながら歩きます。

遊歩道といっても、岩場と急な登り坂もあるので、それなりの装備は必要です。軽装な人達は悪路になると、なかなか前に進みませんので、狭い歩道は交通渋滞になっていました。
フグ岩やうなぎの床、恋糸の滝を過ぎます。他にも名の付いた場所がありました。その後少し無理がありますがカエルに見えるらしいカエル岩もありました。※右上の写真は「母胎渕(欧穴)」とカエル岩です。
 
 「方杖橋」のすぐ上流側が七ツ釜五段の滝です。ちなみにここからしばらく登りが続き、そして遊歩道最奥に位置する、日本の滝百選の一つである、メインの七ッ釜五段の滝に到着します。
 
 七ツ釜五段の滝は長い為、一度に全容を見ることはできません。歩きながら角度を変えて下段と上段を別々に見て行くと、華麗な姿に変化していきます。
長い木段を登り終わると、西沢渓谷終点の「見晴し台」があります。沢山の人達が休憩をしていて満員状態です。ちなみにトイレもあり、大渋滞している様子でした。
 
帰りは昭和43年まで走っていたらしいトロッコの軌道を歩きます。トロッコの軌道だけあって安心、安全コースです。途中、振り返って「七ツ釜五段の滝」が見える場所があります。
森林軌道跡の遊歩道は少し広めですので、遅い人を遠慮しながら追い越して行きます。随所で紅葉を楽しみます。
 
渓谷の周回ルートの起点の東屋に到着です。ここでもトイレ渋滞(女子)で行列になっていました。頭上からガサガサと音がしましたので良く見るとお猿さんで、一際、皆さんの注目の的になっていました。
 
午後の2時半を回っていますが、西沢渓谷へ向かう沢山の人達とすれ違います。改めて紅葉シーズンの西沢渓谷の人気を実感しました。標高の差でバラつきはありますが、来週頃紅葉が見頃だと思います。
 
広瀬ダム ・堤高75m ・堤頂長255m (ロックフィルダム)
 
広瀬ダム(広瀬湖)は紅葉や森林浴で有名な西沢渓谷に近いところにあります。笛吹川の制御等をおこなっているダムです。紅葉の季節になると、ダムにある公園の木々と山々が色とりどりになります。ダム湖に映り込む山々の紅葉がきれいです。
 
公園内は綺麗なWCが設置されていて、駐車場は20台ほど停められます。紅葉は見頃を向かえていて綺麗でした。広瀬湖上流方面には甲武信ヶ岳方面の山々の景色が雄大でした。
 
帰りはみとみの笛吹の湯まで足を延ばして向かいます。観光客をあまり意識していないこじんまりした地元の人向けの施設のようでした。露天はぬる目ですので、内風呂で温まってから露天でゆっくりしました。
おまけ

 乾徳山の登山道は思ったよりしっかりしていました。R140号線沿いの大きい登山口標識には、歓迎ムード
 が漂っていました。頂上付近の岩場とクサリ場は、中途半端では無く風格のある名山に相応しい乾徳山の
 顔になっていました。山頂からは、360°の景色が広がり、爽快気分になりました。
 下山は、水ノタル方面への迂回新道は荒れ気味で眺望も無いので、下山しないで扇平へ戻るピストン歩き
 の方が良いと思います。


 今回の山行きは流離(さすらい)のリーマンハイカーsanの乾徳山を参考にさせて頂きました。

天候 : 晴れ
全く当てにならない疲労度 ★★☆☆☆
出会った人 40人位 (迂回新道=山頂⇒高原ヒュッテの間は貸切)

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