鳴神山

桐生アルプス  吾妻山 標高481m 鳴神山 標高980m  標高差約776m  歩行距離約20.2km

水道山公園P(7:58)⇒吾妻山481m8:30~8:40)女山460m(08:46)⇒大形山681.5m9:50)⇒
三峰山697m10:20)⇒肩の広場(11:21)⇒鳴神山980m11:26~12:10)三峰山697m(13:03)
大形山681.5m(13:38)⇒吾妻山481m(14:48~15:12)⇒水道山公園P(15:40)

(歩行時間6時間24分:全所要時間7時間42分) am7:58~pm15:40   yahoo地図  map

歩行時間は単行動なので調子や気分によって違いますので参考にはなりません
吾妻山は桐生市の代表的なお山で、ハイキング等、一年を通して沢山の人々で賑やかな山です。女性の常連さんも多く、山頂では憩いの場所としての風景が目に映ります。山麓には公園や遊園地・動物園・大川美術館などもあって、地元の方々にこよなく愛されている散策&トレーニングコースです。鳴神山は桐生市北部の梅田町と川内町にまたがる、桐生岳、仁田山岳から構成されています。古くから山岳信仰の対象とされ、山頂付近には雷神岳神社が鎮座しています。標高1,000mも満たない山ですが、山頂からの景色は360°のパノラマが広がり、富士山や関東平野も一望出来ます。※群馬百名山の二峰(吾妻山~鳴神山:片道10km)を結ぶ縦走コースは、歩きやすく整備されており、巷では桐生アルプスと呼ばれています。
今月の4日に鳴神山へ再来した時、馴染みの吾妻山へ続く山並みが目の前に見えたので興味を引かれ、吾妻山~鳴神山の縦走ピストンの予定を組み決行しました。上記の写真は鳴神山から眺めた吾妻山へと続く各ピークと、富士山です。
水道山公園駐車場は一団体さんの集合場所になっていたみたいで、早くも満車状態でした。仕方なく、ガードレール脇の端っこへ駐車です。駐車場から吾妻山方面を眺めると、鳴神山へと続くピークが見え、気分が高まります。団体さんに挨拶をしながら、車道で追い越して行きます。すぐに、踏み跡で硬くなった平坦なハイキング道に入ります。

一旦、車道の上の橋を渡り、少し進むと登山口です。男坂と女坂を選べますので、毎度の如く男坂へと進み、トンビ岩の手前まで登って行きます。足場が固くて歩きやすいので、大半の人はこちらを選ぶ方が多いみたいです。
「トンビ岩」から桐生市方面と、周辺の里山を望みます。地元の方だと思われる年配さんが、サクサクと軽快に往来しています。しばらくすると、第二男坂と女坂分岐になりますが、ここも男坂へと登って行きます。※超!健脚レディーの「まなさん」は、吾妻山で定期的にトレーニングをしているそうです。2ヶ月前、私を簡単に追い越していきました。
吾妻山からは、桐生市の街並みを始め、関東平野、秩父の山々や富士山が見えます。少し登っただけでこれだけの眺望が得られるのも、人気の秘訣ですね。

大きいザックを背負っているので、行き交う常連さんに「鳴神山へ行くんかい~?」とか、久々の上州弁で声を掛けられ、嬉しくなった次第です。山頂では伊勢崎市からお越しのおばちゃんが、幸せそうに景色を眺めていました。私もザックを降ろして、バナナ&ウイダーの朝食を頂き、栄養補給です。
木段を下がり少し登り込むと、反射板のある隣のピーク「女山」に到着です。設置されている温度計は氷点下一度でしたが、朝陽が射し風も無いので、寒くはありません。西側の樹木の隙間からは、赤城山方面の景色が望めます。
女山からは、歩数の合わない木段の急降下になります。おじさんが息を切らせながら登って来ます。「鳴神までは時間が掛かるみたいなので、大形山手前で戻って来たんだよ!」と言ってました。鞍部まで下がると村松峠に出ます。左に分岐すると川内町と書かれていました。
温度計と時計が設置してある無名ピーク(標高481m)の広場に出ます。鳴神山へはこのピークを左に下がって行き、10分位進んで行くと、自然観察の森への分岐に出ます。西方寺沢の頭の標識を過ぎると東側の景色が開け、桐生市郊外の街並みや、東側の景色が広がります。
岡平と書かれた道標を数分進んで行くと、桐生の山をこよなく愛した「極楽とんぼ」さま、と書かれた慰霊碑がありました。手を合わせてご冥福をお祈りしました。木々の葉は殆ど落ち葉に変わっていますので、大げさに言えば、森林限界を越えたような視界が、少し利きます。前方には大形山が見えて来ました。
「大形山」に到着です。先ほどから、落ち葉の下は凍っている箇所が多くありますので、注意を払いながら標高を下げて行きます。※もったいないくらい下がるので、帰り道中の、頑張り所になりそうです。
三峰山らしきピークの後方に、鳴神山が見えて来ました。再び標高を上げて行くと、三峰山手前に小さな祠があり、更に進むと「三峰山」山頂があります。
三峰山の頂には、大きい祠とこけし似?のお地蔵さんが鎮座していました。少し広いスペースですので、ザックの中のチョコレートをひっぱりだして美味しく頂きます。三十六童子を経て名久木登山口へと小さい道標がありました。見上げると風の音がビュービューとして、尾根道に出ると寒そうです。
20分位歩くとピークがあります。山頂標識はありませんが、四等三角点が設置されているので、多分、「花台沢ノ頭」だと思います。このピークから赤城山や榛名山、浅間山の景色が広がります。
愈々、鳴神山が近くに見えるようになって来ました。枯葉で隠れた凹凸の落し穴にハマらない様、気をつけて踏み場所を選びます。しばらくして吾妻山以降、二人目のハイカーとすれ違います。話をすると私と全く同じ行程ですので、必然的に仲間意識を感じました。
しばらく進んで行くと、目の前に大きな岩場が現われます。左から回り込むと、見慣れた風景の「肩の広場」に到着です。先ほどから野鳥の鳴き声位しか聞こえなかったのが嘘のように、賑やかしい声が周辺から聞こえてきます。
ご年配のご夫婦が、鳥居をくぐった急坂をゆっくり登ってますので、狛犬や道標を見ながら時間調整です。急坂を少し登り、右が鳴神山山頂です。すぐ左が、仁田山岳山頂です。
12月に入って2回目の鳴神山になります。なんと、山頂は満員御礼状態で活気があり、登って来る人達は鳴神山からの素晴らしい景色を堪能していました。
後方には皇海山~日光連山の山並みですが、今回も男体山には雪がありませんでした。真っ白になった日光連山はを見たかったのですが・・・。凄い汗を掻いて二人のトレイルランナーが登って来ます。吾妻公園からの縦走コースを2時間半で到着したと言ってましたので、驚きです。
お決まりのカレーヌードルとコンビニおにぎりを美味しく頂きます。前回の鳴神山頂では、山ガール仲良し姉妹が、私と同じくカップラーメンを美味しそうに食べていた姿を思い出しながら、味わって頂きます。健脚ランナーは早くも吾妻山へ向かって帰って行きます。※右端に写っている黄色いジャンバーの方と、吾妻山で何故か再開する事になります。
今回も山頂からは素晴らしい景色が広がります。先週登った筑波山を始め、富士山と秩父の名峰~八ヶ岳~西上州の山々、浅間山の景色が見えます。メインは桐生アルプスの山並みで、帰路は多少の登り返しはありますが、標高を下げるのが主体ですので、意外に楽な感じに見えます。お昼を過ぎると、山頂は下山する人、登って来る人で入替が始まります。ベストポジションのベンチでゆっくりしましたので、吾妻山へ下山気分で帰路縦走を始めます。
同じコースのピストンですので、各ピークと、アップダウンの高低差も学習しており、頗る余裕な気分で歩きます。滅多に訪問出来ない「花台沢ノ頭」の頂きの三角点を調べたり、前後左右の僅かな眺望を無理やり楽しんだりしました。

紅葉も終わり、冬山独特の葉の無い樹木になりますので、多少の眺望が得られます。出発地点の吾妻山はまだ遠くに見えます。三峰山に鎮座しているお地蔵様は、やっぱりこけし風の馴染んだお顔をしていますので、愛着を感じた次第です。

大形山が正面に見えて来ました。金沢峠からの登り返し途中、落葉でスリップを余儀なくされる急勾配箇所があります。木の枝に摑まりながら足元を確保します。

赤く塗られた三角点?の上に松ぼっくりが置いてあります。来る道中、私が何気に置いた「松ぼっくり」ですが、見落としていたら永久に置いた事すら忘れてしまっているのでしょうね。岩ゴロ場を過ぎて岡平を通過します。
東側の景色が開けたポイントに入ります。桐生市郊外の街並みや、山並みが見えます。「西方寺沢の頭」を過ぎてすぐ「自然観察の森」との分岐があります。自然観察の森は園内を散策しながら、自然の仕組みを学ぶことができ、解説員やネイチャーセンターもあり、観察会も開かれるそうです。
鳳仙寺沢の頭を過ぎた無名ピーク(標高481m)の広場の温度計は、10℃を指しています。ちなみに往道中は1℃でした。西側には榛名連峰と、雪で白く覆われた浅間山が見えてきます。
反射板のある女山までしばらく登り返します。単調な木段は歩幅が合わないので、端っこの根っこ部分を登って行くと楽でした。女山の道標には隣の吾妻山まで10分と書かれていますので、縦走コースも終わりに近付きました。※この反射板は公園付近から眺めると目立つのでシンボルになります。
予定通り、午後3時前に吾妻山に帰ってきましたので、ゆっくりとお茶にします。温かいカフェオレとサーターアンダギーを頂きながら寛ぎます。ふと隣の方とお話をすると、なんと、黄色いジャンバーに見覚えがあり、先ほどの鳴神山で一緒だった方でした!! 鳴神山から下山後、駒形登山口から車で桐生公園まで回って、吾妻山に登って来たそうです。新潟の方で、某登山クラブの会長さんでした。越後の山は積雪が多く、容易には登れなくなって来たので、積雪の無さそうな山の下見をしているそうです。本日は鳴神山と吾妻山の下見に来たそうで、これから茶臼山へも行くそうです。会員は60名~位になり、通常18人前後の参加になっているそうで、大型自動車の免許を取り、マイクロの運転もなされているそうです。とても丁寧で優しい感じの方でしたので、またお会い出来たら光栄です。常連さんと挨拶を交わしながら、水道山公園駐車場へと戻ります。
水道山公園駐車場から眺めた、主だったピークの吾妻山~女山~大形山~三峰山~鳴神山です。
駐車場は大変と静かになっていますので、ガードレールの端に駐車した私の車がヤケに目立っていました。帰りは何処の日帰り温泉にしようかな?と思いましたが、伊勢崎の湯楽の里の会員カードを持っていたのが決め手になり、向かいます。夕方の日曜なのでカランはイモ洗い的でしたが、ゆっくり温まり、疲れを癒しました。
 おまけ 

 
 今月の4日に鳴神山へ再来た時、馴染みの吾妻山と鳴神山の縦走ピストンの予定を組みました。天候も
 上々ですので、予定通り決行出来ました。吾妻山と鳴神山は賑やかでしたが、縦走道中はほぼ貸切でした。
 眺望は吾妻山と鳴神山以外はあまり宜しくありませんが、両ピークからの眺望はGoodです。

 距離的には20kmありますが、各ピークの登り返しの標高差は思ったより無かった感じがしましたので、
 さほど、疲労しませんでした。同じ20km歩行でしたら、奥武蔵の二子山(芦ヶ久保駅)~伊豆ヶ岳~子の権現
 (吾野駅)の方がアップダウンがきつく、難易度は高い感じがします。

 簡易地図を一応持参しましたが、桐生アルプス縦走道は、距離入り道標が随所に設置されていて、
 踏み跡のしっかりした分かりやすい山道でした。もちろん、地図を目にすることはありませんでした。
 エスケープ道が沢山あり、多彩なコース選びが出来ますので、大変お勧めの里山コースです。

 天候 : 晴れ
 出会った人 吾妻山周辺30人位   鳴神山周辺=20人位  縦走をしていた=3人
 全く当てにならない疲労度 :★★★☆☆ 


●トップページヘ  ●登山のページへ