錫ヶ岳は健脚向けのぐんま&とちぎ百名山 2016  7  23


錫ヶ岳 標高2,388m  白檜岳 標高2,399m  白根隠山 標高2,410m 累計標高差、約1,500m  歩行距離、約18.5km

菅沼登山口(6:33)⇒弥陀ヶ池(7:43~7:49)⇒五色沼(8:26~30)⇒五色避難小屋(8:05~21)白檜岳(9:17~9:18)⇒
2296mピーク(9:53)⇒錫ノ水場(10:11)⇒錫ヶ岳(10:49~11:11)⇒錫ノ水場(11:42)⇒2296mピーク(12:06)⇒
白檜岳(12:44~12:49)⇒白根隠山(13:11~13:14)⇒2385mP(13:28)⇒地震観測小屋(13:36~13;40)⇒
避難小屋分岐(13:40~13:44)⇒避難小屋(13:51)⇒五色沼(14:02~14:04)弥陀ヶ池(14:27)⇒ 菅沼登山口(15;17)

 (歩行時間7時間54分:全所要時間8時間44分)   am6:33~pm15:17  yahoo地図  ヤマレコへ!
錫ヶ岳は群馬・栃木県境上に位置し、北には関東以北最高峰の日光白根山(2578m)がそびえ、南に続く稜線は宿堂坊山(1968m)を経て、皇海山(2144m)へ延びている。前白根山から錫ヶ岳へ続く尾根は白錫尾根と呼ばれ、錫ヶ岳までに白根隠北峰(2385m)白根隠本峰(2410m)白檜岳(白根隠西峰2394m)と2296m峰の、四つの峰がある。錫ヶ岳へ直接登る道は無く、県境縦走のひとつのピークとして登られる事が多い。菅沼登山口から五色沼避難小屋に1泊して、縦走するのが最も良い。それでもかなりの歩行時間になる。日帰りで往復するのは、相当な健脚者向きとなる。 ※ぐんま百名山ガイドブックより
ようやく天気と休みが折り合い錫ヶ岳へ訪問する事が出来ました。菅沼口か?金精峠?と悩みましたが、コマクサの群生地、火口跡の窪地へ訪問すべく、菅沼登山口からの訪問にしました。

菅沼登山口駐車場は既に10台位の車が停まっていました。入口の管理小屋で駐車料金=1000円を支払います。少し歩いて奥にも駐車場がありますが、早いもの勝ち(約15台)ここから弥陀ケ池まで2.7km! 名物?つっかえ棒岩! 弥陀ケ池まで約500m一気に標高を上げて行きます。

 1時間少々で、今年の冬2回訪問した白根山が見える弥陀ケ池に到着!    マルバダケブキが沢山咲いています!
      ハクサンフウロ!             ヤマオダマキ!             ハナニガナ!

 弥陀ケ池より少し標高を下げるとエメラルドグリーンの五色沼!         五色沼より白根山を望む!!
 本日は3.4リットル水分を持参しましたが、意外と涼しいのであまり減りません!     時々、クルマユリ!      
       避難小屋!トイレはありません。               中はこんな感じで2段になってます。
避難小屋を過ぎて分岐を右へ曲がると、馴染みの日光白根山!今回は真っ直ぐ進んで、私的にメインでもある火口原の窪地へ秘境のコマクサ鑑賞へ向かいます。やがて右上には日光白根山!

火口原の底は2段になっているのがわかります。先行者の湯元から来たおじさんはコマクサ鑑賞をしてから戻って、白根へ向かうそうです。

 
       イワオトギリ!            手前の火口原に咲き誇るコマクサに間に合いました(^^)
  淡い色のコマクサ! ピンクのコマクサの群生が綺麗に咲き誇っていますが、足跡から察して訪れる人は余りいないみたい!

沢山咲いているので、足の置き場に注意を払って進行! 白桧岳へ直登するのは無理なので、レコやネットで書かれている通り、少し緩やかな右へ進路を取って段上まで出て、左から白桧岳へ登って行きます。
ザレ場に出たら少し進んで左の笹藪へ入って行き、笹や枝を掴みながら急な斜面をジグザクしながら登って行きます。※以降は写真を撮る余裕が無かった為、ひと息ついた状態の写真のみ! やがて急斜面の枯木帯へ突入!木を掴むとボキボキ割れて調子抜け! やがて緩やかになってシャクナゲ混じりの藪漕ぎになります。
火口原より藪漕ぎを30分程頑張ると、目印テープが見えてひと安心! ぴったり白桧岳山頂に到着!標識を探しますが見当たらず?火口原より短い区間でしたが登ると言う感覚では無く、這い上がったので意外と体力を消耗しました。
   白錫尾根に入り左に皇海山!右にはまだまだ遠くに見える錫ヶ岳!白桧岳からは笹道を足で探りながらの難儀な歩き!
      左にはガスの掛かった男体山と中禅寺湖!            稜線上で繋がっている皇海山のアップ!
露に濡れた熊笹を掻き分けての歩行だったので、知らぬ間にズボンはびっしょり!遅ればせながらゴアとスパッツを装着です。 ワイルドな樹林帯へ入ると少し歩き易きなりスピードアップ!火口原より貸切歩行でしたが、本日初めての方とスライド!避難小屋泊で早朝からの出発だったそうです。ちなみに水場は枯れていたそうです。
2張程出来そうな寂しそうなテン場!水場まで1分と書かれていますが、本日は枯れているそうです。 錫ヶ岳が近くに見えて来ました。 時折、倒木には阻まれ!
またまた笹漕ぎ!水不足の池塘を過ぎると脹脛を引っ張りながら急な登りに入ります。やがて緩やかになり、途中で左の細い山道に進路を取ります。
  振り返って日光白根山と白桧山!右にチョコンと白根隠山!
予定より早く貸切の錫ヶ岳へ到着!何気に錫ヶ岳でぐんま百名山は80座目の登頂となり、難しそうな頂きは大方終了!残念ながら唯一見える眺望の男体山方面は終始ガスに覆われていました。
ガスの掛かり始めた白根隠山方面をアップ! 最近嵌りの半熟玉子入りカップヌードルと明太子おにぎりを美味しく頂きます。 国土地理院の三角点の方をポチン!
 
山頂より急な熊笹道の急降下!途中2名とスライド!最初の方は菅沼発で、二人目の方はロングコースの湯元から登られたそうです。丸沼ロープウェイ山頂駅とレフトハウスのアップ!
 
 幻想的な四朗山-燧ヶ岳-燕巣山!
     歩き辛いシラビソの林!    動物の足跡が四方八方に伸びている笹で塞がれている山道!目印テープを頼りに進行!
     2296mピークより振り返って錫ヶ岳!                  谷川方面には雲海が!
 白桧岳へ続く笹道の急登は弱点の脹脛を引っ張りながら!
白桧岳(標高2394m)の標識を発見!高い木の上に付いていたので分かり辛いかも?帰路は白根隠山へ向けて!(本音!藪漕ぎ下がりは遠慮したい)
白根隠山へ続く凛々しい稜線!
     しゃくなげの咲き残り!        左眼下は行きで歩いた火口原!         ウスユキソウの群生!
 本日の行程で一番標高の高い白根隠山!後方は親分の白根山!
振り返って白桧岳!赤い線が藪漕ぎ登りをしたおよその場所で、実際はジグザク登りをしています。※錫ヶ岳登頂時間は短縮できますが、余りお勧めは出来ません?  白根隠山より進行方向のガスが掛かって来た2385ⅿピーク!
       イワオトギリ!             キオンの咲き始め!           ミヤマシャジン!
     振り返ると白桧岳の遥か後方に錫ヶ岳!                 眼下に五色沼と五色山!
      マルバダケブキと雨量観測所廃墟!               まだ時間が早いので前白根山経由で!
しかしながら前白根~五色山方面はガスガスで眺望は期待できないので、あっさり戻ります。 避難小屋まで標高を下げて行くと錫ヶ岳直下以来久し振りに登山者とスライド!以降は大変賑やかな山道に変わります。
            賑やかな五色沼!                   五色沼回りを囲む山はガスガス!
       阿弥陀ヶ池分岐では大半の方が丸沼方面へ!            マルバダケブキと阿弥陀ヶ池!
チャッチャカ下がって予定より早く帰着した菅沼登山口駐車場は賑やかだった! 無性にかき揚げうどんを食べたくなり、登山口隣の菅沼茶屋へ!接客上手なおばちゃん達?で活気があります。
 
本日は気温が上がらず涼しかったので、温かいかき揚げうどんを美味しく頂きます。 お気に入りの南郷温泉しゃくなげの湯へ向かうべく車を走らせます。ノロノロ運転で必要以上にブレークをかけまくるマークXの後に付いてしまいました。みるみる間に後方は車の列で団子状態となります。嫌気がさして白根温泉薬師の湯へ急遽入って、何時もの如く露天でゆっくり疲れ癒しました。

コース状況! 
 菅沼登山口駐車場(料金1000円)
 隣の売店Pは営業時間以外ロープが掛かっていますが、トイレは24H利用できます。
 奥の駐車場(登山口)にも駐車可能(約15台)
 【菅沼登山口~避難小屋】
 良く整備されていて万人向け!
 【火口原~藪漕ぎ~白桧岳】
 短いですが、藪漕ぎルートファイティング技術が必要!
 【白桧岳~錫ヶ岳】
 不明瞭な熊笹道は目印テープを目安に足で探しながらのコース!
 (午前は朝露で濡れた道なので、ゴアのレインパンツ&スパッツが必要!)
 少しして樹林帯へ入ると少し楽ちん歩行に変わります。
 錫ヶ岳への登りは意外と急登です。
 山頂が左に見えたら左の細い山道へ取り付くと錫ヶ岳の頂!

 ※帰路もアップダウンの縦走歩き!

 おまけ!
 ようやく天気と休みが折り合い錫ヶ岳へ訪問する事が出来ました。
 菅沼口か?金精峠と悩みましたが、
 コマクサの群生地の窪地(火口跡)へ訪問すべく、
 菅沼登山口からの訪問にしました。

 登山口より弥陀ヶ池へ標高を約520m上げて行きます。
 避難小屋を過ぎて分岐を右へ曲がると馴染みの日光白根山!
 今回は真っ直ぐ進んで私的にメインでもある秘境のコマクサ鑑賞方々
 火口原の窪地へ向かいます。

 白檜岳への藪漕ぎ直登りはまだ7月で訪問する登山者はいないのか?
 全くトレース跡はなく、鹿の足跡が疎らに付いているだけでした。
 適当に山頂方面へ笹や枝を掴んで這い上がって行くと
 山頂付近の目印リボンを見つけて一安心!

 白檜岳より2296mピークへは目印リボンを探しながら
 熊笹歩きは踏み跡を足で辿っての歩行を余儀なくされます。
 笹は朝露で濡れていてズボンがびっしょりになるので、
 即ゴアとスパッツを装着です。

 水場手前より樹林帯歩きになり、
 白錫尾根に入ってから本日初めての登山者とスライドします。
 避難小屋泊の方で、残念ながら水場は枯れていたそうです。
 脹脛を引っ張りながら錫ヶ岳最終の登りに入ります。
 山頂は静かな頂きで山頂標識2か所!三角点も二つありましたが、
 頂にあるのが御料局三角点で、
 少し離れて設置されていたのが国土地理院の三等三角点でした。
 錫ヶ岳より熊笹の急降下をしていくと
 途中2名とスライド!最初の方は菅沼発で、
 二人目はロングコースの湯元から登られたそうです。

 不明瞭な熊笹道を過ぎて白檜岳への登り返しの熊笹道は
 足が地面に良く絡まず、またまた脹脛を引っ張りながらの急登歩きでした。
 白檜岳からは正規の白根隠山方面の稜線を爽快に歩きます。
 ポンコツの雨量観測所跡を過ぎて、分岐を前白根方面へ向かって行きますが、
 進行方向はガスで視界不良なので大人しく戻り避難小屋へ下がります。

 全般的に白錫尾根は手入れはされて無くワイルドな感じでした。
 火口原窪地より白檜岳までの藪こぎ直登はネットやレコで下調べをしましたが、
 私のコース取りが悪かったのか?難儀な歩きを余儀なくされました。
 時間短縮は出来ますが、
 決してお勧め出来るコースではありません!
 本日は意外と涼しかったので、
 持参した3.4リットルの水分は1.3リットル持ち帰りとなりました。

 ※ぐんま百名山のガイドブックで難易度の高いと紹介されている山!
 ・景鶴山・阿能川岳・平ヶ岳・錫ヶ岳となっています。

天候:晴れのち曇り
出会った人:白錫尾根4名 以降白根周回コースは賑やか!
全く当てにならない疲労度:
★★★

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