塔ノ岳(とうのだけ)
標高1,491m 標高差約770m 歩行距離約14.6q
菩提峠駐車場(7:55)⇒二ノ塔(8:50)⇒三ノ塔(9:05)⇒烏尾山(9:32〜9:47)⇒
行者ヶ岳(10:00)⇒新大日(10:43)⇒木ノ又小屋(10:55)⇒塔ノ岳山頂(11:20〜12:10) 新大日(12:38)⇒烏尾山(13:28)⇒三ノ塔(13:54)⇒菩提峠駐車場(14:53)
(歩行時間4時間53分:全所要時間5時間58分) am7:55〜pm14:53 yahoo地図 コースmap
塔ノ岳 表尾根コースはアップダウンがありますのでスッペック以上です。 |
関東山地を構成する丹沢山地の一角をなし、丹沢大山国定公園に属す。山頂周辺はシカの食害が問題となっている。丹沢修験道の要であり、塔ヶ岳・御塔・尊(孫)仏山(そんぶつさん)など多くの呼称を持つ。中近世には近郊農村の雨乞いの場として、或いは露天賭博の場としても賑わった。かつて山頂には別称の尊仏山の由来となった尊仏岩があり、お塔と呼ばれ信仰されていた。塔ノ岳の山名はその塔に由来する。この岩は関東大震災の余震である丹沢地震(M
7.3)で大金谷へ転落し現存しない。なお、山頂の尊仏山荘の名もこの岩に由来している。(Wikipediaより)
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コースmap |
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早朝の5時に家を出発して、鶴ヶ島ICより関越に乗り、圏央道高速経由で中央高速の相模東で下ります。懐かしの虹の大橋を渡り狭いR70号で、ヤビツ峠のPでトイレを済ませてから富士見山荘前まで一旦戻り、林道を左折します。登山口まで最短の菩提峠駐車場に7時50分に到着です。天気予報では晴れのはずが、残念ながらガスが掛かって、全くの視界不良の1日でした。※富士見山荘前にもトイレがあります。
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菩提峠駐車場には先行車が8台ありました。湘南ナンバーのプレマシーにお乗りの爽やかなレディーハイカーと挨拶を交わし、少し遅れてスタートです。巧みな大阪弁で仲良くしゃべるご年配夫婦が、登山口が分からず迷っていました。先行者の可愛い女性に登山口を聞いていましたので、お節介なようですが、あと200m先の左側に登山口はありますよ〜!と、声を掛けて先に進みます。
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登山口を登って行くと林道に出ますので、標識通り15m先を右折します。やがて、ブロックで作られた丸い影跡がトレードマークの小屋か?倉庫跡か?全く分からない不思議な建造物廃墟をしばし見学です。
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30分位登って行くと、ベンチの置かれた狭い二ノ塔を通過します。道標に三ノ塔まで0.5kmと書かれていました。登山道は隋所に木段が設置されています。標高を上げて行くと、残念ながらガスの中へと入って行く感じです。
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立派な階段を登り終わると三ノ塔(1205.2m)に到着ですが、やはりガスで視界不良です。山頂はスペースも広く、方向盤やベンチが設置してあり、数人が休憩をしていました。避難小屋が建っていますので中を覗いてみると、1名休んでいました。天気が良ければ、富士山や塔ノ岳まで伸びる稜線等の景色が飛び込んで来るのでしょうね。
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緩やかに標高を下げて行くと、可愛いお地蔵さんが鎮座していました。ガスで谷の深さは分かりませんが、もったいない位、標高を下げて行きます。
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ようやく、痩せ尾根に掛かった木橋の鞍部を過ぎ、樹林で出来たトンネルのような登山道を登り返した所が烏尾小屋です。三角屋根の烏尾小屋は休業でしたので、裏の烏尾山の山頂広場で一息です。先行者はガスで視界不良の為塔ノ岳山頂を諦めたのか、三ノ塔方面へと帰って行きました。烏尾山という名前の由来は、この山で修行をしていた修験者が、修行の最中に飛来したカラスに修行成就への加護を祈念したためと言われています。
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緩やかなアップダウンを繰り返すと、行者岳山頂 (1209m)に到着です。行者岳山頂には休憩スペースが無く、狭い山頂でした。ここからは岩場が続きますが、急な岩場には鎖が設置されています。岩場は濡れていますので、スリップに気をつけながら慎重に下がります。
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不安定そうな木の橋を渡って少し登って行くと、政次郎尾根からの合流地点の政次郎ノ頭(1209m)に到着です。書策小屋跡地に置かれたベンチを横目に進んで行きます。
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シカの食害保護柵が張られた山道を登って行くと、新大日茶屋が見えてきます。印象では、数年営業をしていない感じでした。新大日山頂 (1340m)は広く、ベンチもあり、ブルーシートに赤い大きな文字で6と書かれていました。新大日という名前は、昔、ここに大日如来像が安置されたことに由来します。最初に、ここより少し塔ノ岳よりの木ノ又大日の山頂のブナの木に、修験者が大日如来像を安置しました。その後、今の新大日の山頂にも同じように大日如来像を安置したことから、その名がついたと言われています。
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しばらく木道になり、やがて小奇麗な木ノ又小屋に到着します。平日の本日は休業でした。週末と年末年始に営業しているみたいで、料金設定はリーズナブルでした。(コーヒーが評判みたいです)
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小雨が降り出しましたので折りたたみ傘を開きますが、5分位の活躍で終了します。ガレ場を登り込んで行くと、オンボロ小屋の日ノ出山荘(廃墟)が見えてきます。
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賑やかな塔ノ岳山頂(1490.9m)に到着しますが、残念ながら視界は30m〜50m位です。凄く整備のされた広い山頂には驚きです。冷たい風が吹き上がってきますので、インナーを重ね着して凌ぎます。山頂の温度計は、4℃を指しています。すぐにお湯を沸かして、フライドチキンを入れたカレーヌードルを美味しく頂き、温まります。
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塔ノ岳は表丹沢1番の人気の山で、尊仏山(孫仏山)とも言われます。山名は、かつて山頂にあった巨石「尊仏岩」が「お塔」言われ、雨乞いの神として地元の人々に親しまれたことによります。その尊仏岩ですが、残念ながら関東大震災の折に崩れ落ちてしまいました。現在、山頂には拘留孫仏(狗留尊仏)の石祠があります。
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出発時の行程では、次のピークの丹沢山までのピストン予定でしたが、見事に天気予報が外れ悪天候ですので、塔ノ岳山頂で珈琲を飲んだりしてゆっくりします。立派な「尊仏山荘」は通年営業の小屋で、二食付きで6,000円です。ちなみに夕食は私の好きなカレーライスだそうです。
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山頂には方向盤と日時計付き方向盤?などが設置されていますので、晴天の日に是非、リベンジしようと思います。帰りは廃墟化が進んだ日ノ出山荘の内部を覗いてみましたが、倉庫みたいでした。
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帰りは思いの外、濡れた登山道が滑るので、転ばないように下がって行きます。眺望は全くありませんが、随所に小屋等のポイントがありますので、位置を把握出来ます。
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行者ヶ岳直下の鎖場で、スタート時、登山口を探していた大阪からお越しの年配夫婦とすれ違います。緊張した様子で鎖場を見下げていました。「あんた達、早いね!今日は尊仏山荘に泊まるから、この難所はゆっくり下がるんだよ〜」と頻りに大阪弁で言っていました。とっても愛想が良くて、可愛い・・・!と言う表現は失礼かもしれませんが、頗る可愛いご年配夫婦でした。
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なんとな〜く、イヤらしい登り返しを呼吸を整え登って行きます。やがて可愛い帽子がトレードマークの小地蔵さんが迎えてくれます。手を合わせてから小地蔵さんを後にします。
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三ノ塔からは再び標高を下げて行きます。濡れた赤土混じりの登山道は大変滑りますので、踏み場を選びながら下がって行きます。菩提峠駐車場に午後2時50分過ぎに帰着しました。
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駐車場で支度を整えていると、スタート時一緒で、先ほど林道手前で追い越した爽やかなレディーが帰ってきました。悪天候の為、行者ヶ岳で引き返してきたそうです。なんと登山は本日2回目で、初登山は八ヶ岳のニュウだそうです。来年は富士登山が目標だと言ってました。本日はスタート時から素晴らしい笑顔を頂いたので、視界不良の道中でありましたが、気持ち良く、山歩きを出来ました。私にアドバイス出来ることがございましたら、どうぞ気軽に聞いて下さい。 ※上記の写真は掲載許可済みですので、大きく載せました。
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帰りは護摩屋敷の水が近くで湧く、富士見山荘の突き当りを左折して、来た道の狭いR70号で帰ります。5年振りに再来した虹の大橋へ寄って、高速通勤割引までの時間調整をします。
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虹の大橋に最初に訪れたのは18年前でした。当時、東京に住んでいましたので、仕事で厚木に行ったついでに宮ヶ瀬湖に架かる噂の“虹の大橋”へ行きました。着いたのは午前零時を回っていたのと疲れていたので車の中で缶ビールを飲んですぐ寝ました。朝、目を覚まし、急に怖くなった記憶があります。5年前に宮ヶ瀬ダム巡りで寄りましたが、印象に残るのはやはり初訪問でした・・・。 ※心霊スポットになっています。
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おまけ
前日の天気予報では神奈川方面は晴れマークですので、ガイドブックを参考に丹沢方面を調べる
と、一番人気は塔ノ岳の表尾根コースでした。当初、丹沢山までの日帰りで予定を組みましたが、
予想外の悪天候でしたので、塔ノ岳までに変更しました。景色は無くとも、要所に山小屋等の
ポイントがあるので、それなりに楽しめました。
コース地図では一般コースかと思いましたが、実際、歩いてみるとアップダウンがあり、コース
スッペック以上の脚応えがありました。晴天の日に是非、リベンジしようと思います。
天候・曇り-小雨-曇り(1日中、ガス) 出会った人:40名位
全く当てにならない疲労度:★★☆☆☆
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