筑波山

筑波山  男体山860m・女体山877m 高低差、約625m 歩行距離、約6.8km つくば市

行程  登り:白雲橋コース   下り:御幸ヶ原コース

筑波山神社手前P(10:05)⇒女体山登山口(白雲橋コース)(10:10)⇒弁慶茶屋跡(11:07)⇒
女体山(11::40~12:00)⇒カタクリの里(12:11~12:51)⇒男体山(13:05~13:15)⇒
ケーブルカー山頂駅(13:25)⇒ケーブルカー山麓駅(14:10~14:18)⇒筑波山神社手前P(14:30)
(歩行時間3時間7分:全所要時間4時間25分)   am10:05~pm2:30  yahoo地図  map

関東平野の中で一際目立つ山で、山頂は男体山と女体山の二峰に分かれています。筑波山神社とつつじヶ丘を起点に山頂へ向かう、ハイキングコースがあります。周回コースは、奇岩・怪岩を巡るコースがあり、要所に解説板があります。 観光地としても、男体山へはケーブルカーで、女体山へはロープウェイで山頂へ上れ、手軽に関東平野の大パノラマを楽しめます。低山ですが、堂々たる日本百名山です。

2年振りの再来となる筑波山です。前回は夏の猛暑日で、しかも湿度が異常に高かった為、根性の熱中登山となりました。今回は、北関東自動車道の太田IC以降を初めて利用し、桜川筑西ICで下りて向かいます。天気も上々で、嬉しい陽だまり歩きになりました。機械点検の為、ケーブルカーは動いて無かったので、観光客が少なく大変静かな筑波山でした。山麓駅付近では、素晴らしい紅葉観賞を楽しみました。
駐車場は市営のPが4ヶ所ありますが、土産屋さんのPも止められます。市営Pも土産屋Pも相場は500円ですので、神社手前の「展望お座敷神田家」Pに今回も駐車します。駐車場はガラガラで、神社周辺も活気がありません。受付へ行くと今日から五日間、定期点検の為ケーブルカーは運休だそうです。※静かな筑波山を期待出来そうです。
筑波山神社へ向かう階段を上ってから神社入口付近にある神橋手前の右側の路地に入り、杉本屋という茶屋の脇を進みます。分り易い案内板に導かれながら歩いていきます。

筑波山神社前を大杉を眺めながら右側の歩道を歩いて行くと、小さな鳥居がトレードマークの白雲橋コースの登山道が始まります。やがて酒迎場分岐に出て、左の白雲橋コースを進みます。展望の利かない樹林帯道は風が遮られ、少し登り出すと汗が出ますので、ジャケットを脱ぎます。

白雲橋コースには白蛇弁天の小さな社があります。前には二組の登山者がいますが、私と同じくタオルで汗を拭いながら登っています。距離入りの標識が要所にあるので、安心・安全気分のハイキング感覚で歩きます。
標高を上げると大石混じりの山道になり、視界が開け始めます。賑やかしい声が聞こえ始め、弁慶茶屋跡(分岐点)に到着します。
3組9名が休憩をしています。陽だまりの弁慶茶屋跡から、眼下に長閑な筑波山麓の風景が映り、ロープウェイが観光客を乗せて上がって行きます。ここから先の女体山頂までは、奇岩の名所の連続です。

弁慶茶屋を過ぎると一変して岩山となり、早速、奇岩が出現です!さすがの弁慶も恐怖の余り、7回後戻りしたという伝説が残る「弁慶七戻り」。「高天ヶ原」は木段を登ると、大岩の上に天照大神を祀る稲村神社があります。行場の一つの「母の胎内くぐり」は、岩を抜ける事で生まれた姿に立ち返る事を意味しています。「陰陽石」は夫婦岩と呼ばれる2つの奇石で、生産の神、または子宝の神として信仰されているそうです。

「国割り石」を過ぎると、出船と入船が並んでいるように見える「出船入船」。その後、大黒様の後ろ姿に見えるらしい、「裏面大黒」。奇岩の連続で、不思議な気分です。

岩イワ道を登り上がると、残雪の残った歩道になります。弘法大師が北斗の秘法の修行をした場所と伝えられる「北斗岩」。坂をひと登りして左に回り込むと、素戔嗚尊(すさのおのみこと)を祀っている「屏風岩」。さらに高さ15メートルもある大岩の「大仏岩」。それぞれ個性が違う奇岩を見物しながら歩くと、徐々に展望も開けてきます。
残雪の残った岩場は凍っていますので、注意を払って登ります。女体山頂への通路は一方通行ですので、一旦下がって左から登って行きます。筑波山神社女体本殿がある山頂に到着すると風が冷たく、先程掻いた汗がヒンヤリしますので、ジャケットを着直します。

女体山山頂はRW経由の観光客と合流して、少し活気がありました。景色は少し霞んでいますが、標高の高い山々は、視界は良好です。昨日登った赤城山を始め、方向盤を見ながら遠方の山々を望みます。
山頂から、今から向かう男体山と、ケーブルカー山頂駅のある御幸ヶ原が良く見えます。ロープウェイ山麓駅や、筑波神社入り口の市営駐車場の鳥居も見えます。
望遠レンズで富士山のズームですが、肉眼よりスッキリ・ハッキリ見えます。
四六のガマの伝説を生んだ、巷で噂のパワースポットの「ガマ石」です。元々は雄龍石と言い、そばに雌龍石もあります。この場所で永井兵助が「ガマ油売り口上」を考え出したことでガマ石と呼ばれています。ガマ石の口に上手に石を投げ入れると願いが叶うと云われていますので・・・。3回投げて2回成功です。通信所などの前を少し歩きます。ケーブルカー運休の為唯一、山頂周辺で営業をしている「せきれい茶屋」です。美味しいそうな香りが漂っていました。
茶屋を過ぎた休憩広場で、皆さん美味しそうに昼食を楽しんでいました。幸いな事にテーブル付きベンチが空いていますので食料を広げ、具だくさんの雑炊を作ったりして、美味しく頂きます。食後はザックに付けてある、深谷ねぎがトレードマークの、「ふっかちゃん」バッチ!を眺めんがら、ほっ~と珈琲を頂きます。(^-^)! ※先日、ビックタートルで購入しました。
ケーブルカーの山頂駅のある御幸ヶ原(標高790m)です。ケーブルカー運休の為、全ての食堂と土産屋は休業していました。御幸ヶ原の広い平坦地は閑散としていて、2年半前の賑やかさの10%も満たない感じで、少し寂しく感じます。

男体山頂へ登って行くと、イザナギノミコトの男体山御本殿が、右には測候所みたいな建物があります。樹木に遮られ、女体山に比べると眺望はいまいちです。
女体山の山頂には、数名の姿が確認出来ます。本堂裏側からは、西側方面の景色が良好です。
閑散としていた御幸ヶ原周辺ですが、下山は唯一の小団体さんの後ろからのスタートとなってしまいました。予想通り、小団体さんはのんびり歩きでしたので、声を掛けさせて頂き、先に行かせてもらいました。木段をずーと下って行くと、途中から単調な山道に変ります。男女川水源地を過ぎ、本日は交差する事も無い、ケーブルカーの交差地点広間を通過します。
以前には無かった、「筑波山野鳥図鑑」の立派な説明板が休憩ベンチ広場に新置されていました。良く見ると、言わずと知れたスズメさまも、図鑑で紹介されていました。
次の休憩ベンチ広場では、筑波山の山麓~山頂の標高別に咲く、「筑波山の植物」が紹介された説明板も新設されていました。程なくして、ケーブルカー山麓駅に到着です。従業員らしき方が、営業中には出来ない大掃除をしていました。




ケーブルカー山麓駅周辺で、今年最後の華やかな紅葉観賞のサプライズに感謝感激、雨、あられ!です。
筑波神社見学です。筑波男の神(イザナギ)と筑波女の神(イザナミ)の二神がまつられていて、全国屈指の由緒ある神社です。縁結び、夫婦和合の神として信仰を集めています。今回は流石に、神社境内で名物ガマの油売りの観光実演はやっていませんでした。
正月に備えて、早くも謹賀新年が張られていました。鳥居手前の土産屋で、「金色の無事かえる」、「銀色のお金がかえる」の小さいけど重いカエルを、「よしはら土産屋」のおばちゃんに勧められて買いました。破格の@50×2で100円でした。
筑波周辺で温泉と思いましたが、一般道で帰りがてら、以前から入りたかった東鷲宮の「百観音温泉」へと向かいます。泉出温度は57度 泉出量はなんと、毎分1,000リットルの豊富な湯量の源泉かけ流しの日帰り温泉です。広い露天風呂で、ゆっくり温まり疲れを癒し満足です。百観世音菩薩を祭った観音堂が隣接されていて、入口の左側では小スペースですけど、野菜の直売販売をしていました。

おまけ
 ケーブルカーが定期点検の為、運休でしたので、御幸ヶ原周辺は閑散としていて静かでした。
 前回(H21/7/26)の初筑波山は猛暑の熱中ハイキングでしたので、山道行程では無く、
 暑さによる疲労感だと、てっきり思っていましたが、改めて筑波山は気軽なハイキングコースでは無く、
 味のある山歩きコースだと実感しました。

 昨日の赤城山では、予想外の寒さと葛藤しましたが、本日の白雲橋コース登りは、暑さと葛藤しました。
 12月の中旬の筑波山ケーブルカー山麓駅周辺で、季節外の紅葉観賞が出来ましたので本当に驚です。

 
天候 :晴れ
 出会った人:何十人  
 全く当てにならない疲労度:★★☆☆☆

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