朝日連峰(大朝日岳)


大朝日岳 標高: 1,870m   標高差約1,210m   歩行距離約15.2q   

行程:古寺鉱泉登山道口(6:05)⇒アナヌキ峰分岐(7:15)⇒古寺山(8:03〜8:13)⇒小朝日岳(8:45)⇒
銀玉水(9:41)⇒大朝日小屋(10:06)⇒ 大朝日岳山頂(10:18〜10:51)大朝日小屋(11:04)⇒銀玉水(11:20〜11:23)⇒
小朝日岳巻道分岐(11:53)⇒古寺山(12:33)⇒アナヌキ峰分岐(13:12〜13:15)⇒古寺鉱泉登山口(14:03)

 (歩行時:7時間09分 全所要時間7間時間58分)  am6:05〜pm:14:03  yahoo地図  コースmap
歩行時間は単行動なので調子や気分によって違いますので参考にはなりません
大朝日岳をその主峰とする朝日連峰は、東北南部の日本海側に連なる山々で、越後山脈の最北部にあたる。山形・新潟の県境をなし、磐梯朝日国立公園の一角を担っている。標高は2000mに満たないが、山容の重厚さ、奥深さ、そして変化に富んだ美しい高山環境を有する東北屈指の山塊である。隣接する飯豊連峰同様、花崗岩の隆起山脈であり、渓谷は激しい浸食のため峻険そのものであるが、稜線一帯は大らかな広がりを持ち、明るい花崗岩砂と高山植物に埋められ、雪渓とあいまって明るく開放的な印象である。
※山と高原地図HP参照
連休を活用した東北遠征山行きプラン第一弾として、朝日連峰の主峰「大朝日岳」を、快晴の日に歩く事が出来ました。高緯度地方の為既に紅葉が始まっていて、素晴らしい色彩の景色を堪能する事が出来ました。古寺鉱泉からのコースは水場が3箇所もあり、何れも冷たくて美味しい水でしたので嬉しい限りです。
深夜の東北高速自動車道〜山形自動車道を乗り継ぎ、コンビニに寄る為月山IC手前の西川ICで下ります。買い出しをしてR112号線で再び月山IC方面へと向かいます。R27号を進み途中で林道に入り、古寺鉱泉へと向かいます。※他のルートは以前の土砂災害の影響で通行止め区間があります。
古寺鉱泉手前駐車場には綺麗な仮設WCが2基設置されています。3時間少々仮眠して、支度を整え6時5分に出発です。沢沿いを進んで行くとすぐに古寺鉱泉が見え、鳥原山経由と古寺山経由との分岐になります。古寺山経由ですので木橋を渡り、古寺鉱泉前を左に進んで行きます。
ブナ林の急登を少し頑張って登って行きます。やがて樹林帯の尾根道になり、清々しい朝陽が飛び込んで来ます。山道には巷で有名なブナとヒメコマツの「合体の樹」が、もれなく構えています。良く見ると根っ子が仲良く合体しています。
最初の水場、「一服清水」の冷たい水を美味しく頂きます。水場より6分位歩くと、ハナヌキ峰分岐に到着します。日暮沢小屋方面はロープで閉ざされていました。山道を進んで行くと豪雨の為か、抉られた登山道は通行止めになっていて、クマ笹を刈った滑りやすい迂回道を数ヶ所進んで行きます。2ヶ所目の水場「三沢湧水」は、ちょろちょろモードでした。
しばらく急登が続きます。ミズキの実や、リンドウが目を引くようになりました。大朝日小屋泊の皆さんが続々と下山して来ます。早朝、山頂からの景色は素晴らしく、未だ余韻が残っているそうです。
8:03分、古寺山に到着です。隅っこに寄り、最近ハマリの「すじこのおにぎり」を美味しく頂き、ひと休みです。古寺山より見える次のピークは小朝日岳、綺麗な空気を吸いながら心地良く標高を上げて行きます。
ピークを巻かないで小朝日岳に8:45分に到着です。山頂には年配の夫婦が寛いでいました。この場所からは朝日連峰の雄大な景色が飛びこんで来ます。まるでミニアルプスみたいな?壮大な雰囲気の景色です。
小朝日岳の少し先より、大朝日岳を望みます。次のピークに山小屋泊帰りの男性小グループがいましたので、周辺に見える山名を教わったりしながら、少々会話を楽しみました。とっても優しく親切な東北の方達でした。
      飯豊連峰                鳥海山                磐梯山
爽やかな雰囲気の素晴らしい稜線です。 山頂まで尾根歩きが続きます。
色彩豊かな紅葉が始まり出し、しばらく景色を眺めます。すれ違う方々に、「先ほど熊が出たみたいですよ!」と声を掛けられます!私の先を歩いている2組が目撃したそうで、銀玉水手前を右方向に横切って行ったそうです。慌てて熊鈴を付けて鳴らしながら歩いて行きます。
どうやら熊の気配はしないので、3ヶ所目の水場、「銀玉水」に立ち寄ります。左に少し下がると冷たい湧水が出ていて、コップ一杯美味しくご賞味させて頂きました。
石が敷き詰められた急坂の脇は、小振りのお花畑になっていました。トリカブト、ミヤマタンポポ、ヤマハハコ
岩イワの周辺も良く色づいています。大朝日小屋が近くに見えて来ました。管理人らしき方が、「もうすぐ荷上げのヘリが来ますので、速やかに小屋付近を離れて下さい」と言ってました。私の場合、速やかに山頂へと向かいます。
      マツムシソウ              ナデシコ                小屋前の祠
山頂へ向かう前に少し下がって絶景を眺めます。大朝日避難小屋より中岳へ伸びる草原の中の稜線、西朝日岳への素晴らしい景色は壮大です。
10:06分、大朝日岳山頂に到着です。狭く細長い頂きは数名の方々の憩いの場になっていました。360°の素晴らしい景色が広がります。山小屋泊の皆さんは、早朝の澄み透った素晴らしい景色を楽しんだのでしょうね。
本日は「一服水」を沸かした、少しだけ自然派のカレーヌードルを頂きます。ようやく荷上げのヘリが大朝日小屋へ到着しました。山座同定盤に合わせて景色を楽しみます。
       吾妻連峰〜会津磐梯山                    雁戸山〜蔵王連峰
       鳥海山   月山(右手前)                    飯豊連峰
途中で追い越して方達が山頂に登って来ます。ゆっくりしましたので、のんびりと下山開始です。
小屋手前より、真赤に染まった紅葉と、大朝日岳からの最後の景色を楽しみます。
前方に小朝日岳が見えて来ました。帰路は巻き道を使いスルーします。振り返って中央に「ポツン」と見えるのは大朝日避難小屋です。
本日は晴天に恵まれ、気温がグングン上昇して来ます。各水場で湧水を沢山頂き汗を掻いたので、早くも帰りの温泉が楽しみになって来ました。古寺鉱泉の日帰り入浴時間内ですが、速やかに登山口へと戻ります。
下山した人、登って行った人(大朝日小屋泊?)とのバランスが良く、駐車場は頗る混んでいました。林道を抜け、R27号沿いの大井沢日帰り温泉「湯ったり館」@300(露天無し)で汗を流し、ゆっくり温まります。日本海東北自動車道〜鳥海ブルーラインを走り、鳥海山の登山口の鉾立大駐車場へと向かいます。車中泊の準備をしてから、コンビニディナーで乾杯!
 
おまけ

 森林限界を越えると紅葉に染まった稜線と、朝日連峰の雄大な景色が広がります。
 主峰の大朝日岳は標高1,870mとは思えない位、ダイナミックな山容で、貫禄その物です。
 流石は豪雪地帯に聳える東北の名峰だけあり、草原に伸びる稜線は、美しい曲線を描いていました。
 
 山頂直下の大朝日小屋は綺麗な佇まいで、多くの方々に重宝に利用されています。
 稜線の水場は冷たく新鮮な湧水で、夏場や今日みたいに熱い日は本当に有難く、豊富な水場は励みになります。
 お陰様で持参したミネラル等は、予想外のお持ち帰りになりました。

 古寺鉱泉へのアクセスは10月現在、月山インターよりR27号経由でしか入れませんので注意が必要です。
 他の経由地や朝日鉱泉及び日暮れ沢コースは、以前の大雨の影響で通行止めになっている為、
 古寺鉱泉登山口の駐車場は、沢山の車が駐車してありました。

天候:嬉しい晴れ!
出会った人:40名位
全く当てにならない疲労度:★★
☆☆

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