伊豆ヶ岳

伊豆ヶ岳 標高851m  古御岳(こみたけ) 標高830m 高畑山 標高695m 子の権現(ねのごんげん) 標高640m

(正丸駅から西吾野駅コース)  歩行距離約13㎞  奥武蔵で初詣

正丸駅(10:28)⇒馬頭観音(10:50)⇒五輪山(11:35)⇒伊豆ヶ岳(11:55~12:03)⇒
高畑山(12:18~13:03))⇒天目指峠(14:00)⇒子の権現(14:40~15:08)⇒西吾野駅(15:47)
(歩行時間3時間58分:全所要時間5時間19分) am10:28~pm3:47 mapion地図  map
今回で8回目の登頂になる伊豆ヶ岳ですが、子の権現までの縦走は、6回目になります。昨年の4月20日には、少し距離を延ばして、芦ヶ久保駅~二子山~武川岳~伊豆ヶ岳~子の権現まで歩きました。正丸駅から伊豆ヶ岳の標高差は546m位ですが、以降は随処にアップダウンがあります。特に天目指峠から子の権現へかけて小刻みな7つの小登りが、とても印象的です。今年の初登りになりますので、何時もの如く敬意を払い訪問させて頂きました。
正月早々、困った事に持病の腰痛が発生してしまいました。予定をしていた雪山歩きを断念し、大人しく家で箱根マラソンを観て興奮していた次第です。左脚の痺れも治まったので、歩き慣れたコースの「足腰の守り神の子の権現」へ、今後とも山歩きを健全に楽しめるよう、初詣参拝に訪れました。 子ノ権現(ねのごんげん)は足腰の病に悩める者、誠の心で我を念ずれば、必ず霊験を授けんという遺言を子ノ聖が残したことから、昔から「足腰の神様」として世に広く知られ、信仰されています。境内にある日本一の鉄製の大ワラジと大下駄が目を引きます。足腰祈願に訪れる登山者等で、賑わっていました。

正丸駅の右側、10台分の有料駐車場があり、売店で500円を直接支払います。食堂内メニューのカレーうどんが、魅力的でした。(送迎用の駐車場も駅正面にありますが、長時間は無理みたいです。)駅の左側の階段を降りて線路をくぐっていきます。

集落沿いの村道を登っていくと、左側の清流が微かな雪化粧になっていました。村道沿いの右手に見える安産地蔵尊は、金の胎内仏を持っているとして、古くから霊験あらたかな仏として信仰を集めてきたそうです。昔の人は、懐妊すると仏前の旗をいただき、腹巻にして出産の日を待ったそうです。
馬頭観音の正丸峠との分岐を今回は、左の伊豆ヶ岳直登ルートへ進んで行きます。川沿いの山道をしばらく歩くと、名栗元気プラザとの分岐があります。「ここは実谷のふたまた」と書かれていました。

「胸突き八丁、休んでけ岩」の小さな標示看板を過ぎると、根っこが突っ張り出しているジグザクの急登になります。凍って硬くなった登山道を、時折小枝を掴んで登って行きます。
ショートカットしないで五輪山ピークへ進んで行きます。五輪山の休憩広場からは、木々の間から高山不動尊が見えます。目の前のコルに下がり、男坂(鎖場経由)と女坂に分かれます。女坂を登った事が一度も無いので、私なりに安心して登れる男坂を、自己責任で登って行きます。
今回で5回目になりますので、三点支持で鎖に頼らず挑戦してみました。この男坂は、男岩の方がネーミング的に合うのではないでしょうか?

男坂を登り終えた絶好の展望場所からは、横瀬方面の山並みが一望です。右側の岩場から登って行くと、簡単に女坂との合流地点に出ます。

伊豆ヶ岳(851m)山頂付近は細長い広場で、今回も貸切です。食事と思いましたが、次のピークの古御岳にベンチと小さい東屋がありますので、そちらで食べる事にします。
山頂からは秩父の山越しに、浅間山、御荷鉾山等が見えます。東京スカイツリー~副都心のビル群等も良く見えます。伊豆ヶ岳からは、子の権現まで続く尾根道主体の山道を、アップダウンを繰り返しながら進んで行きます。

古御岳へと向かいます。しりもち坂を滑らないように一気に下り、登り上がると、古御岳の東屋が見えて来ます。人影も無く、貸切状態みたいです。

小さい東屋がトレードマークの古御岳(830m)は、風通しが良いので寒くなってきます。力味噌らーめんでスタミナを付け、美味しく頂き温まります。ガスがガス欠寸前でしたが、シェイクをして再点火をしたら、出来あがりと一緒に、なんと、ガスがタイミング良く無くなりました。

誰ともすれ違わない山道を進んでいくと、やがてナローノ?高畑山(695m)ですが、やはり通過です。・・・未だかつて、ナローノ?・・・樽生??の意味がわからない!

時折、日差しが差し込む変化に富んだ尾根道を進んで行きます。途中、送電線の鉄塔脇を進み、やがてイモグナ頭?中ノ沢ノ頭(622.7m)も通過です。
天目指峠(476m)に到着!案内板には天目指峠の伝説が書かれていました。一読みしながら水分補給です。登山道は一旦、車道を横切り、少し急な坂をしばらく登り込みます。※後ほど、車で天目指峠を通過予定です。

天目指峠から2回目の登り返しで、飯能からお越しの元気の良いおばちゃんグループを遠慮しながら追い越します。リーダー格のおばちゃんは兵で、本日で73回目の伊豆ヶ岳だそうです。日陰は雪がありますが、歩行には一切影響はありません。

祠と関東ふれあいの道コース案内板が設置された、子の権現手前ピークの祠(愛宕山)までは、小刻みに7回の登りになります。
子の権現手前の展望場所から眺める古御岳と中央の伊豆ヶ岳です。何時もと同じく右側に大きな両手を見ながら進むと、すぐに子の権現(640m)に到着です。

足腰の神様が祀られている子の権現本堂です。午後3時前の遅い時間ですが、正月ですので、参拝者はランダムに6組いました。飯能からお越しの、元気な7人組のおばちゃん達が到着すると、さぞかし賑やかになるのでしょうね。

本坊は江戸時代末期に建てられたもので、茅と杉の皮で何層にも葺かれた屋根は子の権現のシンボルになっています。足腰守護の神仏ですので、本堂で足腰の守護と登山の安全を想いを込め、祈願します。


巨大なわらじや鉄下駄が展示してありますが、鉄下駄は鉄無垢では無く、鉄板で作られたようです。鐘撞堂は本堂裏のピークにあります。鐘を撞くと、予想外の大音響がいつまでも鳴り響いていました。本堂に下りると参拝者が遅い時間にもかかわらず、増えていました。参道にある、昭和11年に造像された真赤な仁王像さま二体は、何時もながら大変と迫力があります。

売店を過ぎると樹齢800年の巨大な二本杉があり、正面のピークを登って行くと東屋があります。ご年配夫婦のハイカーとすれ違い、ザック仲間が増えた事に、お互い親しみを感じました。
東屋の上には小石像さんが鎮座しています。展望台からは高山不動~顔振峠~日和田山等の山並みや、東京スカイツリー方面の景色が開けます。

今回は初めて、西吾野駅経由で帰路の時間を短縮します。赤い鳥居が見えてくると、山道が車道に変わります。やがてR299に突き当り左折し、しばらくすると西吾野駅に到着です。二人でチャッチャカ歩いたので子の権現から40分掛かりませんでした。予定通り、16:02分に乗車です。
西武秩父線で正丸駅まで帰ります。駅前の食堂でカレーうどんを食べようとしたら、閉店になったばかりで残念でした。帰る方向とは全く違いますが、大晦日のリベンジとして、さわらびの湯へと迷わず向かいます。数時間前に通過した「天目指峠」を今度は車で通過します。
16:40分にさわらびの湯に到着です。閉館の18時までゆっくり温まり、疲れを癒します。泉質は月並みですが、施設の作りが風流且つ、曰く付きの想いがありますので、入浴出来て大変満足致しました。
 おまけ 
 本日は子の権現での初詣を趣旨に、歩き慣れた「関東ふれあい道、伊豆ヶ岳を越えるみち」を心地良く歩き
 ました。心配していた腰の具合も、子の権現さまの御利益を頂いて、順調に回復しています。
 
 本日の気温は予報通り低く、日陰には残雪があり、凍っている箇所も少しありました。帰りの電車の僅かな
 乗車時間は、ほんの少しの暖房でもポカポカして、心地良い眠気がさしました。予定していた正丸駅の食堂で、
 熱々カレーうどんを食べるのを楽しみにしていましたが、4時過ぎで残念ながら店じまいでした。
 それでもカレーうどんを無性に食べたくなりましたが、帰着後の生ビールの想いで打ち消します。
 
 天候 : 晴れ、少し風あり
 出会った人=伊豆ヶ岳~子の権現5組13名  子の権現12人
 全く当てにならない疲労度:★★☆☆☆

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