鈴ヶ岳 標高1,565m 鍬柄山 標高1,562m 標高差約158m(累計は倍以上) 歩行距離約4.6km
行程:新坂平登山口(10:58)⇒姥子峠(11:10)⇒鍬柄峠(11:21)⇒鍬柄山(11:34)⇒
大ダオ(11:53)⇒鈴ケ岳山頂(12:12~13:05)⇒鍬柄山(13:45~13:58)⇒新坂平登山口(14:22)
(歩行時間2時間28分:全所要時間3時間24分) am10:58~pm14:22 yahoo地図 mapへリンク
歩行時間は単行動なので調子や気分によって違いますので参考にはなりません |
鈴ヶ岳は赤城山の一座に数えられており、黒檜山をはじめとする八つの主だった頂のひとつです。地理的には唯一、渋川市の赤城町に位置し(他は前橋市)3等三角点が設置されている側火山です。赤城山の中で最もマイナーな山で、比較的、静かな山歩きを楽しめます。新坂平登山口から鈴ヶ岳へのアプローチは、鍬柄山を越える為、アップダウンがあます。
|
|
今年の雪山慣らし歩きとして、荒山・鍋割山を予定していましたが、箕輪駐車場は満車状態で積雪も無さそうですので、新坂平まで標高を上げ、急遽、4年振りの訪問になる鈴ヶ岳へと向かいます。久し振りに12本アイゼンを装着しましたが、露出した岩場がありますので、スパイク付き長靴の方が私的には歩き易かったと思いました。山頂には「赤城大神」「鈴嶽山神社」「愛宕山大神」を奉った、三つ石碑が並んでいます。
|
|
新坂平駐車場には車が2台駐車してありますので、貸切ではなさそうです。「鈴ヶ岳2.3kmの標識」を起点に、白樺牧場のフェンス脇から歩いて行きます。アイゼンを装着し、新しいトレースを踏みながら快適に歩いて行きます。
|
|
熊出没注意の注意看板を横目にしばらく歩くと、姥子峠に到着です。すぐ先の右側に入ると、黒檜山方面の景色を一望出来る見晴台があります。
|
|
トレースは複数あり、アイゼン跡は1人分で、他はスパイク長靴の踏み跡が複数あります。鍬柄峠で巻き道と直登りに別れますので、アイゼンを調整し、直登りで登って行きます。標高を上げて行くと、武尊山方面の景色が開けます。
|
|
鍬柄山(1,562m)に到着です。山頂の展望台からの景色は素晴らしく、浅間山~榛名方面。黒檜山~鍋割山を始め、殆どの赤城山を見渡せます。痩せ尾根に注意を払い大ダオ分岐まで、グングン標高を下げて行きます。
|
|
やがて、ぽっこりと丸い山容の鈴ヶ岳が見えて来ます。鍬柄山を下り終わると、<赤城キャンプ場、深山>へ南・北回りの標識が二つ設置してある、鞍部の大ダオに到着です。気温は低いですが、風が無くポカポカ陽気ですので、ジャケットを脱いでザックに入れます。
|
|
鈴ヶ岳への登りは補助のロープがある岩場の連続ですので、露出した岩場ではアイゼンでは登り辛く、本日の雪山歩きでは、愛用のスパイク長靴の方が良かったみたいです。
|
|
大きな岩に四角い穴が空いている重箱岩への新設標識がありますが、積雪でコースは隠れ、トレースも無いので通り過ぎます。岩場の下には大きい氷柱が沢山あり、地面にまで着いていた氷柱もありました。
|
|
賑やかな声が聞こえる鈴ヶ岳(1,565m)に到着です。貸切道中から一気に賑やかになったので、活気を感じます。新潟の小千谷市からお越しの元気なグループは、全員スパイク長靴を履いていました。ご婦人曰く、ホームセンターで買ったそうで、大変重宝しているそうです。私も長靴で来ればよかった・・・。 前橋からお越しの単独男性は、袈裟丸山へ向かう途中、路面が凍結していた為、スリップして車が登れなかったので急遽、鈴ヶ岳に変更したそうで、得意分野は山歩きでは無く、沢登りだそうです。ちなみに軽アイゼンを装着していました。
|
|
皆さん下山すると、寂しすぎるほど静かな山頂に変わります。「赤城大神」「鈴嶽山神社」「愛宕山大神」を奉った三つ石碑の横から大沼方面を眺め、おにぎりと毎度のカレーヌードルを、熱々で美味しく頂きます。
|
|
食後は“ほっと珈琲”を頂きながら、小野子~子持山、後方には上越~谷川方面の名峰を、木々の隙間から眺めます。腰の具合が良くなったら、谷川方面へお邪魔したいと思います。
|
|
帰りはアイゼンを岩場でガリガリと擦りながら、標高を下げて行きます。目の前には、荒山と鍋割山です。
|
|
前方に鍬柄山が見えてきました。大ダオの鞍部まで標高を下げ、登り返します。帰路の痩せ尾根は気温低下の為、雪は凍りだし、硬くなって歩き易くなっていました。
|
|
鍬柄山の展望台からしばらく大沼方面の景色を眺め、果汁ジュースと乾燥マンゴを頂き、しばしのおやつタイムです。姥子峠手前で、本日最後の黒檜山方面の景色を見収めします。
|
|
新坂平に帰着です。駐車場にはポツンと、私の車一台だけです。久し振りの鈴ヶ岳でしたが、私的には今回の冬山の方が楽しかった感じです。新しい赤城山案内図の後方に、地蔵岳が目の前に迫ります。
|
|
スパッツ&アイゼンを脱いで支度を整えます。登山靴は洗ったかの様に、雪で綺麗になっていました。本日で3回目になる渋川市赤城町のロマンの森倶楽部「天地の湯」(@600)へと向かいます。地下1540mから湧出している温泉で、この付近は約7000万年前は海だったところに、地殻変動によって海水が閉じ込められ、現在に至っているそうです。汲みあげる温泉は「化石水」と呼ばれています。
|
|
風流でこじんまりとした佇まいの温泉施設です。露天風呂からの景色は素晴らしく、正面には榛名連峰が聳え立ち、日の入りを拝む事が出来ます。上空には、数機のパラグライダーが飛び交っていました。
|
おまけ
雪山ハイクを期待し、急遽、鈴ヶ岳にお邪魔しました。山頂ではほんのひと時、活気のある楽しい時間を 過ごし、往復道中は静かな貸切歩きを堪能できました。次回訪れるとしたら、赤城町の深山地区から訪問 してみたいと思います。小千谷市からお越しの元気な長靴ハイカーさんにお会いし、改めてスパイク長靴 の威力を目にした次第です。
天候 : 晴れ
出会った人 道中=貸切 山頂5人
全く当てにならない疲労度:★★☆☆☆
|