塩見岳 (西峰標高3,047m:東峰標高3,052m) 山伏山 標高2,615m 本間山 標高2,6581m
標高差約1,422m 累計標高差約2,440m 歩行距離約24.7km yahoo地図 map
鳥倉林道ゲート(駐車場)(5:00)~鳥倉林道登山口(5:38~4:45)~水場(7:05~7:10)~三伏峠小屋(7:50~8:05)~三伏山(8:13)~
本谷山(8:53~9:00)~塩見小屋(10:14~9:23)~塩見岳(11:25~11:36)~塩見小屋(12:21~12:43)~本谷山(13:56)
三伏山(14:40)~三伏峠小屋(14:48~15:01)~鳥倉林道登山口(16:22)~鳥倉林道ゲート(駐車場)(16:52)
(歩行時間10時間23分:全所要時間11時間52分) am5:00~pm16:52 (同行者のペースに合わせて比較的のんびり歩き) |
この山はきれいな三角形をしているので、山頂に雪がある時期には、駿河湾岸からでもはっきり分かる。南アルプスの中央に位置しているが、近くには高い山がないので、独立した山のようにも見える。標高3000mを超える南アルプスの山の中では、山頂へ立つまでのアプローチが長いため、どうしても登れずに後まで残る山のようだ。塩見岳は2つのコブからなっていて、低い方の西峰(3047m)に二等三角点がある。大展望が広がる中で、特に大井川東俣の谷を挟んで農鳥岳から南下する尾根上に、広河内岳、白河内岳、黒河内岳という山々が美しい稜線を見せている。(ヤマケイより) |
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先日白峰三山縦走時、間ノ岳より望む塩見岳が、真近で凛々しく見えました。日本アルプスの地図とにらめっこをしていると、塩見岳へテントを担いで登りたい気分満々状態になりました。しかしながら、山頂に近い塩見岳山荘にはテン場(今さら把握)が無い!三伏峠のテン場では位置的にどうか・・・迷う!どうしよう・・・?私は日帰りでも問題ないのですが、同行者に頑張ってもらって「日帰りでどう?」と尋ねると、「仕事の都合上、日帰りの方が効率的なのでOK!」と簡単に許可を得られました。
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深夜に鳥倉林道駐車場到着すると、既に9割程埋まっているので驚きです!多分山小屋泊の登山者と思われる。車中泊5台程? 登山届けを提出して、ゲートを5:00にスタート!
ダラダラ林道歩きが続きます。
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白いホタルブクロ シモツケソウ キバナノヤマオダマキ コオニユリ
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ウォーミングアップ方々、38分ほどで鳥倉登山口に到着です。鳥倉林道駐車場のゲートを開いてバスはここまで来てくれます。(仮設トイレ、登山ポスト、バス停アリ)
日本で最も高い峠「三伏峠」まで4km、徒歩3時間の案内です。 三伏峠までこの看板が目安になります。
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樹林帯の中は陽が射さないので、晴れているのか曇っているのか把握出来ない状態でした。壊れそうな木の梯子を何回か通ります。滑りやすいので注意が必要!
冷たく美味しい水をたっぷり補給です。チョチョロ気味ですが美味かった! 単独のおねえさんが何やら写真を撮っていますの覗いてみると、可愛いイチョウランを撮っていました。
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ずらり並んだ中央アルプスの山並みです。この場所から意外と近くに見えるので驚き!
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塩川小屋方面は全面通行止め!廃道? の標識を過ぎて標高を上げて行くと突然視界が開けます。千丈ヶ岳~甲斐駒ヶ岳~、右側には塩見岳が大きく見えて来ました。
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千丈ヶ岳~甲斐駒ヶ岳のアップ!
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物好きな同行者は、歩数を数えてちょうど「200歩だ!」と感心していました。日本一高いと言われている峠(標高2,560メートル)に佇む綺麗な三伏峠小屋に到着です。ベンチに座り、おにぎり休憩に入ります。
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つくばハイキングクラブに所属するベテランさんは、塩見小屋泊最後の30人目の予約だったそうで、早朝の山頂景色を楽しんで来られたの事です。中央アルプスが近くに見えるので、明日は空木岳へ行かれると言っていました。日本各地の名峰を巡るのが生き甲斐だとか・・・、そんな素敵なベテランさんにこれから「塩見岳を日帰り」と伝えると話が盛り上がり、記念に一枚撮らせて頂きました。※写真掲載許可済み
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三伏峠小屋の広いテン場(40張可@600円)。分岐を左の塩見小屋方面へ!右に行くと荒川三山~赤石岳にもつながっています。 三伏山手前より振り返って三伏峠小屋です。
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三伏山(標高2,615メートル)より塩見岳
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振り返って小河内岳、後方は荒川三山方面
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千丈ヶ岳 穂高連峰~槍ヶ岳の遠望
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キバナシャクナゲ ナナカマドの赤! タカネグンナイフウロ オトギリソウ
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樹林帯を抜け、しばしの草原 枯木が青空を仰ぐ 本間山(標高2,6581m)
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甲斐駒ケ岳~北岳~間ノ岳(北岳は間ノ岳に隠れ気味) 塩見岳に大分近づいてきました。
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シャクナゲの幼少期? シナノキンバイ ハクサンフウロ タカネシオガマ
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本間山から樹林帯の中をもったいない位下り、とうとう塩見岳を見上げる位置まで標高が下がりました。再び標高を上げながら「幼木密生帯」~「美しい森」を通り抜け、やがて塩見新道との分岐です。
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隠れ気味の北岳~間ノ岳~西農鳥岳~農鳥岳~広河内岳 キバナシャクナゲ~ハイマツ~塩見の頭
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塩見小屋後方には、ひと際大きく聳え立つ塩見岳
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塩見小屋の販促メニュー 小じんまりした山小屋 ポカポカ陽気で、屋根の上の布団もポッカポカ!
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ハイマツを通り抜けて 右には荒川三山方面
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少しザレ場に! イワギキョウと荒川三山 綺麗なユスユキゾウ(^_^)v
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ハクサンイチゲ オレンジ色に染まるイワベンケイ タカネシオガマ ミヤマキンポウゲ
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タカネツメクサ タカネスミレ ツガザクラ イワカガミ
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本峰手前の西峰(3047m)には二等三角点設置 西峰の後方には本峰の東峰
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標高3,052mの塩見岳山頂に到着です。 塩見看板と富士山のワンショット!陽気なソロダンディーは熊ノ平小屋のテン泊だそうです。遅れてオールドハイカーも到着して、優雅な頂のひとときを共有します。北岳と間ノ岳のアップ!
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西峰を振り返って! 白峰三山をバックに! 陽気なソロダンディー
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間ノ岳方面へ伸びる美しい稜線! また訪問したい荒川三山、赤石岳方面
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やがて雲が湧いて来ました。 ガレ場を慎重に! カラフルなチャート層
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速やかに塩見小屋に戻ります。山小屋より望む山頂は早くもガスガスです! ヤミツキになっているカレーヌードルを毎度の如く美味しく頂きま~す♪
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塩見新道との分岐点 美しい森~幼木密生帯 鞍部よりガスの掛かった塩見岳
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大きく凛々しいホシガラス(三伏山付近の主かも?) 三伏峠小屋でティータイム~♪
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壊れかけの木橋 10/1で思わず、ほっ~と♡ 鳥倉登山口に着陸態勢!
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林道はダラダラ歩きです。旅の途中のアサギマダラに出会います。16:52分、鳥倉林道駐車場に帰着すると、満車率は55%です。一刻も早く温泉に入りたい・・・が、しかし、近くの鹿塩温泉(海水と同じ塩分4%のお湯が湧くそうです)は、日帰り入浴14時までとの案内をHPで見ていたので諦めていました。丁度、R152沿いの鹿塩温泉の入口で信号待ちをしていると、脇にお店が・・・!一旦、通り過ぎましが、思い直して引き返し、お店屋のおかみさんに近くの日帰り温泉の情報を聞きに行くと・・・、すぐさま携帯でどこかの温泉に確認をしてくれました。「ほな、すぐ行くからな~」とまるで身内を頼むかのようにお願いし、道案内も丁寧に分かりやすくしてくれました。人情味深い対応に心が和みます。おかげさまで塩分が利いた鹿塩温泉でサッパリ!し、身も心もまったり気分で帰路につきました。
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おまけ
南アルプスは森林限界が高い為、三伏峠まで樹林帯の中を黙々と歩きます。
樹林帯の中は陽が射さないので、晴れているのか曇っているのか把握出来ない状態でした。
三伏山付近では素晴らしい景色が広がり、南アルプスのダイナミックな山波を望みます。
しかしながら本間山を過ぎると、鞍部まで樹林帯の中の下りに入ります。
塩見小屋手間で景色は一変し、素晴らしいパノラマが広がり、仕切り直し的な感じでした。
塩見小屋から山頂まではハイマツ地帯を抜け、周辺の景色を望みながらの岩場歩きになり、
気分が一気にハイテンションになりました。
南アルプスのほぼ中央に位置する塩見岳山頂からの景色は雄大で、間ノ岳へ延びる稜線と二軒小屋方面との稜線とが交差し、
天空のジャンクションピーク的な存在感がありました。
塩見小屋は小振りですが、立地条件は素晴らしいと思いますので、
小屋泊をすれば、素晴らしいサンセットとサンシャインを拝める事でしょう。
距離は長くアップダウンも大きいコースでしたが、山頂直下を覗けば比較的歩きやすい印象でした。
塩見岳への高低差は1400m位ですが、累計高低差は約2500m程あるので、
日帰りでの行程では、パンチある歩きになりました。
天候 1日目:晴れ時々曇り
出会った人 35人位
全く当てにならない疲労度:★★★☆☆(同行者のペースで歩いたので) |