白毛門 標高1,720m 笠ヶ岳 標高1,852m 標高差約1,112m 歩行距離約8.6km
行程:土合駅手前駐車スペース(8:11)⇒東黒沢(8:18)⇒松ノ木沢ノ頭(9:55~10:03)⇒白毛門(10:52~10:54)⇒
笠ヶ岳(12:00~12:07)⇒白毛門(13:00~13:26)松ノ木沢ノ頭(14:09)⇒東黒沢(15:20)⇒土合駅手前(15:31)
(歩行時間6時間32分:全所要時間7時間20分) am8:11~pm15:31 yahoo地図 ヤマレコへ |
湯檜曽川をはさんで谷川岳の向かいにある白毛門は、谷川岳の東壁を一望できる絶好の展望台です。白毛門の名前の由来は積雪期の山容からきています。ジジ岩、ババ岩が雪で氷門のようになり、山頂付近が白髪頭のようにみえるためにその名がついたといわれています。谷川岳の西黒尾根に引けを取らない急登が続く人気のコースで、馬蹄形縦走コースの基点となる健脚向けです。更に積雪時は直登りコースになる為、体力を要します。
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先週はあまり期待できない天候の中、プラス思考で白毛門へ向かいました。土合橋駐車場に到着すると、霙混じりの雨が降っているので断念しました。再び高速に乗り、留守番のワンコをピックアップして南面からの鍋割山へ訪問する事にしました。今回は西黒尾根か白毛門と迷いましたが、先週の断念した気持ちを優先して白毛門にしました。
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水上ICより真っ白な雲に覆われた谷川岳を望む!この時点では西黒尾根にするか?白毛門にするか?検討中!天候不良のため先週断念した静かな白毛門へ登る事にしました。土合橋駐車場より積雪の少ない武能岳を望む!
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昨日の大雨の影響か?残念ながら登山口付近は全く雪がありません!そして「親しみ」の『谷川連峰馬蹄形概念図』を眺めます。白毛門へは今回で10回目の訪問になり、修羅場門的試練が過去3回ほどありました。通年でしたら積雪で隠れている東黒沢に架かる小さな鉄橋を渡ります。
冬山重量装備で来ましたが、まったくの夏道!それにしてもザックが重たい! ワイルドな急登を毎度の如く、黙々と登って行きます。
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「ヒノキのウロ手前では桐生市よりお越しのtororowoさん達と平行スライドになります。標高を上げて行くと雪混じりの山道になり、岩イワを越えて行きます。
トレースは複数付いているので多くの先行者がいると思われます。
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程なくして視界良好の松ノ木沢の頭! 標高を上げた位置の松ノ木沢の頭から望む谷川岳は雄大で美しい!
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至仏岳~笠ヶ岳 上州武尊山
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ノーマルでも歩き易い山道 天神平のアップ!南面の眺望は霞んでイマイチ!
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谷川へ続く西黒尾根の稜線!
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複数の先行者を確認! ノーマルでは歩き辛い雪質ですが、そのまま進行!
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陽当たり良好の霧氷からは綺麗な滴が! 融け気味霧氷と谷川岳!
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笠ヶ岳~烏帽子岳がようやく見えて来た! 霧氷に囲まれた急な尾根道!
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圧巻の谷川連峰!
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綺麗な霧氷群と賑やかな山頂! 谷川岳の展望台と言われる頂からはダイナミックな景色が広がる!
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お江戸よりお越しの「若くて爽やかな皆さん」をワンショット!
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活気がある山頂から素晴らしい絶景!先ほど拾ったピッケルの石突カバーの持主がいました。 白毛門山頂と谷川岳!
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無積雪期と違って、積雪歩行に時間が掛かり、笠が何時もより遠く感じる!
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燧ヶ岳 至仏山 小笠-笠ヶ岳
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日光白根山 独立王国の上州武尊山 平ヶ岳
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先行者のラッセル気味トレース! ワカンを装着しますが、緩雪ゾーンではラッセル歩きを余儀なくされます。太陽に輝く霧氷!
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エビの尻尾と蓬峠 気分が高まる素晴らしい稜線!
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振り返って凄い霧氷の白毛門には思わず息を飲みます!
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豪華貸切の素晴らしい尾根道! 圧巻の特大のエビの尻尾!
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冷たい風が吹き付ける笠ヶ岳山頂から絶景を望む!
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七ッ小屋山と真っ黒な大源太山 巻機山!
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エビの尻尾と谷川岳!
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眼下の笠ヶ岳避難小屋と烏帽子岳~朝日岳! 先行者のワカントレースは朝日岳方面へ伸びていました。
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ドカ雪が降ったら訪問予定の上州武尊山! コルへ目掛けて急降下!
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意外と馬力が必要な緩くなったラッセル山道 もうすぐ白毛門!
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辺り一帯誰もいない静かな頂を後にして! いなり寿司とおにぎりと、温かいカレーヌードルは格別!
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振り返って霧氷と笠の見納め! ジジ&ババ岩を横目に!
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雪融けヌカヌカ道は著しく歩き辛い! シャーベット状になっていた! 眼下に谷川ベースプラザ
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大岩を下がって行くと落葉に隠れたヌカヌカの悪路になり、落葉ごとスリップして悲しいスッテンコロリン!で、テンションが下がります。眼下には雪融け水でビックになった見応えある滝! 東黒沢で泥で汚れた登山靴を綺麗に濯ぎます。
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何度見ても力が入る谷川連峰馬蹄形概念図! 土合橋駐車場より夕暮れ時の武能岳を望む! 帰路は鈴森の湯へ迷わず向かい、露天でゆっくり疲れた体を癒し温まりました。スキー場も雪不足の為か何時もより空いていた。
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おまけ
駐車場では雪山を想像させる雰囲気は一切なく、
アイゼン&ワカンは使えるのだろうか?と余計な心配をするほどでした。
例の如く樹林帯の急登りを黙々と登って行きますが、
冬山ミニ重装備の為ザックが重く、
何時もより腿上げ作業がスローになりました。
松の木沢の頭付近より積雪がありましたが、
最後まで先行者のトレースはノーマルでしたので前に習えで山頂へ!
白毛門山頂では東京からお越しの計9名の
男女のワンパーティーの若い方がいて大変活気がありました。
山頂でひと息ついて笠ヶ岳へ向かいます。
笠ヶ岳へ向かう深雪の稜線では
素晴らしい霧氷とエビの尻尾が目を引いて得した気分です。
稜線には単独先行者のトレースがありましたが、大分前に通過した感じです。
白毛門からはノーマルではラッセルして歩行困難なのでワカンを装着しました。
しかしながら緩雪深雪ゾーンでは、
ワカンでもラッセルになり著しく体力を使いました。
笠ヶ岳山頂でランチと思いきや、
冷たい風に吹かれて早々と撤収する事にします。
稜線の素晴らしい霧氷見学をしながら白毛門へ向かうと
予想通りの静かな貸切の頂です。
山頂で再び素晴らしい景色を眺めながら、
まったりとランチタイムを楽しみました。
帰路はアイゼンを少しの区間ですが装着して慎重に下がります。
気温上昇のため雪融けでミニ川のようになっている
歩き辛い岩場の個所が多くありました。
松の木沢の頭では再びtororowoさん達と平行スライドになります。
鎖が掛かっている大岩を過ぎると大量の落葉で隠れたヌカヌカ道になり、
スリップしないよう探り歩きを余儀なくされます。
途中、2回ほどスリップして最後は落葉ごと滑って、
まさかのスッテンコロリンで悲しい事に少し服を汚してしまいました。
10回目になる白毛門ですが、今回の山道は歩き辛く感じました。
帰路は鈴森の湯へ毎度の如く訪問して、
温めの露天風呂でゆっくりと温まり疲れを癒しました。
先週(12月6日)鍋割山~荒山高原のレコへ!
天候:嬉しい晴れ
出会った人:2組11名
全く当てにならない疲労度:★★★☆☆(歩きづらい緩んだ山道)
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