白砂山 八間山


白砂山 標高2,139.7m 八間山 標高1,934.5m 標高差約610m   歩行距離約20.8km(湖畔歩き含め)

行程:白砂山登山口(6:33)⇒地蔵峠(7:08)⇒水場・堂岩の天場(8:01)⇒堂岩山(8:30~8:38)⇒
八間山分岐点(8:40)金沢レリーフ(9:09)⇒(白砂山(9:36~10:10)⇒金沢レリーフ(10:34)⇒

八間山分岐点(11:05)⇒漁師の頭(中尾根の頭(11:20)⇒黒渋の頭(11:54)⇒八間山(12:20~12:35)⇒
イカ岩の頭(13:03)シラネアオイ群生地(13:13~13:28)⇒富士見峠(13:33)⇒(湖畔東コース)
池の峠P登山口(14:25)⇒
池の峠ピーク(14:35)⇒白砂山登山口(14:48)

(歩行時間7時間03分:全所要時間8時間15分) am6:33~pm14:48  yahoo地図  map
歩行時間は単行動なので調子や気分によって違いますので参考にはなりません
白砂山は、長野県・新潟県・群馬県の3県の境にそびえる山で、「日本二百名山」「ぐんま百名山」に選定されている深山です。かつては秘境の名峰として知られていましたが、野反湖周辺が開発され、登山道が整備されてからは訪れる人も多くなりました。比較的緩やかで歩きやすい登山道ですが、山頂までは片道4時間を要します。(中之条町観光協会より)
上信越高原の奥地に位置する白砂山は、野反湖が起点になっています。また、八間山登山口から少し登った場所にコマクサ園があり、更に進むとシラネアオイ群生地があります。本日のコースは白砂山登山口を起点に八間山、シラネアオイ観賞と下山後は、湖畔コースを楽しみました。暖か陽気の予報ですので、飲料にポカリ2ℓをハイドレーションタンクに補充し、予備でポカリ500mlを1本持参しましたが、最後の池ノ峠ピークで完飲になりました。
白砂山登山口の駐車場は広く、100台位駐車出来ると思います。道路を挟んで売店(食堂)や、無料休憩場所とトイレ(24H)があります。前日の22時に白砂山登山口Pに到着して、ハイボール×2缶を頂き車中泊です。朝6時半過ぎにスタートしますが、駐車場は昨晩より貸切でした。振り返ると眼下に駐車場と野反湖、湖越しに不思議な山名のエビ山が見えます。
ハンノ木沢支流に架かる、少し斜めった木橋を渡ればやっと登山道らしくなります。壊れた作業小屋を過ぎると秋山郷の切明温泉、和山との分岐の地蔵峠に到着です。右に少し入るとお地蔵さんが祀られていました。
標柱に「シラビソ尾根」と書かれています。しかしながらシラビソ林より、他の樹林が多く感じました。日差しを浴びた朝露が一斉に水蒸気化され蒸して来ます。無風状態ですので、本日の陽気ではサウナ状態になってしまいます。
樹林帯の中の残雪を登り終えると「水場分岐」です。左に下がると水場があり、道標には5分と書かれています。
右側の眺望が開け、眼下に野反湖と草津白根山方面が見えますが・・・。残念ながら霞んでいます。標高を上げて行くと殆ど残雪歩きになり、コースは少し不明瞭ですが、目印テープと僅かな足あとを辿って登って行きます。残雪歩きは天然クーラー状態ですので、温まった体を冷やしながら歩けます。
赤テープとトレースを辿って行くと、何故か笹の藪に突入してしまいました。少し藪漕ぎして、本コースと合流します。積雪時コースの目印テープに導かれて間違いましたが、夏コースは右側にしっかりありました。振り返ると岩菅山が見えます。
堂岩山(標高2,051m)に到着です。山頂の残雪の上から景色を眺め小休憩です。白砂山への登山道は?、残雪の先を見渡すと直ぐに分かりました。堂岩山からアッ!と言う間に八間山との分岐になります。
白砂山へ続く美しい稜線は、谷川馬蹄形縦走歩きを連想するような広大な景色が広がり、感動の一言です。白砂山まで、漁師の頭のピークや他のピークをアップダウンしながら歩きます。白砂山はまだまだ遠くに見えます。
アズマシャクナゲと峰桜がひと際、艶やかに咲いています。この辺は風通しが良く、涼みながら快適に歩けます。
「漁師の頭」ピークからの眺めは素晴らしく、鳥甲山も見えます。本日はまずまずの天候ですが、ず~と貸切道中です。明日から天候が崩れるため、しばらく白砂山へ訪れる方は無さそうな感じです。
気持ちの良い稜線歩きは爽快で、不思議と疲労感は感じられません。向かう白砂山の左には佐武流山の山容が見えて来ました。苗場山と白砂山を結ぶ稜線上にあり、標高はそのどちらよりも高いですが難路の為、訪れる方は極端に少ないみたいです。
「金沢レリーフ」の標識がありますが、レリーフは見落としてしまいました。白砂山への最後の登りです。ニセピークがあり、山頂はまだ見えません。
予想通り、貸切の白砂山山頂へ9時36分に到着です。少し霞んでいるものの、見事な大パノラマが広がります。周辺の景色をしばらく楽しみます。
保冷バックから、冷え冷えの角ハイボールを真っ先に取り出します。食事をそっち抜けで、白砂山にカンパ~イ
左の写真は堂岩山~八間山方面。 右の写真は上ノ間~忠次郎山方面~上ノ倉山です。
左の写真は苗場山。右の写真は平標山~仙ノ倉山方面です。眺めていると、再来したくなる名峰です。
左の写真は岩菅山。右の写真は佐武流山です。 ゆっくり貸切山頂を楽しんだので、10時10分、名残惜しいですが、下山開始です。
左上のピークは八間山で、白砂山から5.7kmの道程になります。一旦、金沢のレリーフまで急降下を開始します。。
アップダウンを繰り返しながら、地蔵峠と八間山との分岐まで戻って来ました。八間山まで3.7kmです。左側の展望を楽しみながら心地よい稜線歩きです。やがて中尾根の頭(1,944m)を通過します。
進行方向に八間山が見えて来ました。笹道の急登に付けられた目印の赤テープは距離入り(親切設計)で、八間山(分岐)まで1500mの距離です。
100mほど登り返すと黒渋の頭(1,895m)です。道標が無ければ、普通の稜線上の緩やかなピークでした。さらに小ピークを越えて行きます。
八間山まで20分少々の尾根沿いで、天然のシラネアオイが綺麗に咲いています。嬉しい、満開状態でしたのでしばらく眺め、ひと息つきます。さらに進んで行くと天然のシラネアオイが数株咲いていました。
ガスの掛かった、八間山シンボルの避難出来ない「避難小屋」が見えて来ます。やがて山頂手前のキャンプ場との分岐です。白砂山~八間山の周回コースの方は利便上、キャンプ場方面の池ノ峠登山口へと下がって行きます。
眼下に野反湖と岩菅山。帰路は富士見峠から湖畔脇の遊歩道をテクテク歩いて、白砂山登山口へ帰る予定です。
振り返って白砂山方面の景色です。歩いて来た実感ですが、白砂山~八間山までの歩きは、健康コースでした。
八間山(1,935m)に12時20分に到着し、本日の貸切道中は解除されます。太田市からお越しの夫婦が仲良く寛いでいて、「シラネアオイの群生地」は満開ですよ!」と笑顔で言いながら、富士見峠へ下がって行きました。
避難出来ない「避難小屋」は、5年前&3年前と変わらない姿で、健在でしたので驚きです。ガスが掛かって来ましたので小休憩をして、シラネアオイ群生地へと下がって行きます。
標高を下げて行くと、アズマシャクナゲやイワカガミが目を引くようになりました。途中で4名のグループが急ぎ足で、真剣な顔をして登って行きます。
変な名前の「イカイワの頭」をチャッチャカ通過して、登山口手前のシラネアオイ群生地へと向かいます。
予想を遥かに越えた規模の、シラネアオイ群生地は感動です。全コース鑑賞して周回するには、沢山時間がかかりそうですので程々にします。六合中学校の生徒たちが平成8年から植生復元に取り組み、現在は8万株近くになっている、広大な群生地です。野反峠休憩舎から歩いて10分程度の場所です。
富士見峠に13時33分、下山完了です。お空はどんよりして来ましたが、本日の予報では雨の降る心配はありません。野反湖湖畔へと標高を下げて行きます。湖畔では、6月下旬~7月上旬にニッコウキスゲが咲き誇ります。
「イカ岩ワンド」と書かれた道標を過ぎたベンチで、関西方面からお越しの、気さくで元気の良い夫婦とお会いします。八間山を周回して来た帰りだそうです。シラネアオイ群生地は朝の訪問でしたので、花はまだ開いていなかったそうです。趣味でブログを作られているそうです。旦那さんが(Poniesのページ)で、奥さんが(たかちゃんのページ)を作られています。旅をするのが趣味で日程に拘らず、気ままにアウトドアと観光を楽しんでいるそうです。※お洒落なご夫婦には写真掲載の許可を頂いています。
遊歩道はR405号線に出ます。車道を歩いて帰るのは気が進まないので、池ノ峠登山口Pを通過して池ノ峠ピークへと登って行きます。標高を少し上げると、アズマシャクナゲの群生地がありましたので、得した気分です。
池ノ峠ピークより白砂山登山口駐車場へ向け、標高を下げて行きます。眼下に野反ダムが見えて来ました。
ムラサキヤシオツツジが健気に咲いています。思わず可愛い~と、独り言です。
眼下に白砂山駐車場と売店、無料休憩場が見えて来ます。車道S字カーブ脇の旧登山口には、皇太子陛下が、白砂山に登った時の記念碑が設置されています。『皇太子徳仁殿下、白砂山行啓登山、平成四年八月十二日・・・。六合村長』と記されていました。出発時と同じく、私の車がポツン~と1台ある、大駐車場に帰着しました。休憩場の手洗い場で頭から水をかぶり、リフレッシュです。
以前より気になっていた、京塚温泉へ訪問しました。別名(しゃくなげ露天風呂)です。利用方法は少し変わっています。野反湖富士見峠より、車で20分程R405号線を下がって行くと、右側にコスモのスタンドがあります。隣のとうふ屋さんで、京塚温泉入浴チケット(@500)と、入浴手形と書かれたカギを預かります。京塚温泉まで、とうふ屋から車で1分位で到着します。思わず、ナニコレ!と思いたくなる佇まいです。
人の気配はしないのでどうやら貸切の雰囲気ですが・・・。鍵を差しドアを開けると、白砂川を見下ろすロケーションで、貸切でこんなに大きく、開放感がある露天風呂は贅沢そのものです。脱衣スペースがあり、シャンプーもありました。
温泉は僅かに緑色がかかって湯出量はふんだんです。わずかな硫黄臭もして、泉質的には素晴らしいと思います。熱すぎずぬるすぎず、ちょうど良い湯温でした。風流な洗い場蛇口のお湯は、硫黄臭漂う熱々の源泉です。黄色の洗面器に隣にある蛇口の冷たい水で埋めて体を洗います。因みにシャワーはありません。女性の露天風呂も隣に併設されています。穴場の露天風呂に貸切で入れた嬉しさに、京塚温泉レポが長くなってしまいました。
 おまけ 


 野反湖は人造湖とは思えないような風景を醸し出しています。八間山や白砂山等の登山口の
 起点になっていて、首都圏からのアプローチは高速を使っても、72km離れた渋川インターです。
 冬季には主要道(R405号線)は閉鎖され、
 まだまだ秘境的な観光地ですので、自然の宝庫地と言っても、過言ではありません。

 白砂山は以前から訪問したかった名峰で、皇太子殿下も登頂された、素晴らしい健康コースです。
 リンクしている大先輩の「ひまじんsan」の最新レポを拝見し、
 無性に、素晴らしい景色の中を歩きたくなりました。

 堂岩山を過ぎ稜線に出ると、谷川連峰を思わすような壮大な景色が飛び込んで来ますので、
 疲労感を感じ始めた体が、軽くなった感じになりました。
 是非再来したくなる、素晴らしい白砂山周回歩きでした。

 腰の具合がイマイチなので、腰ベルトを装着して
の歩きでしたが、
 雄大な景色を目にしながら、シャクナゲやシラネアオイも鑑賞出来ました。
 極めつけは、貸切大露天風呂でゆっくり温まり、疲れを癒す事が出来ました。
 お陰さまで、精神的に腰の具合が良くなった感じです。

 天候 : 曇り時々晴れ、以降は曇り
 出会った人 八間山まで豪華貸切、以降、観光客を除き20人位
 当てにならない疲労度 :★★★☆☆
 


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