鈴ヶ岳 標高1,565m 鍬柄山 標高1,562m 標高差約158m (累計は368m) 歩行距離約4.8km
行程:新坂平登山口(11:37)⇒姥子峠(11:59)⇒鍬柄峠(12:14)⇒鍬柄山(12:29~12:34)⇒
大ダオ(12:58)⇒鈴ヶ岳山頂(13:23~13:54)⇒鍬柄山(14:41~14:45)⇒新坂平登山口(15:26)
(歩行時間3時間09分:全所要時間3時間49分) am11:37~pm15:26 yahoo地図 mapへリンク
歩行時間は単行動なので調子や気分によって違いますので参考にはなりません |
鈴ヶ岳は赤城山の一座に数えられており、黒檜山をはじめとする八つの主だった頂のひとつです。地理的には唯一、渋川市の赤城町に位置し(他は前橋市)3等三角点が設置されている側火山です。赤城山の中で最もマイナーな山で、比較的、静かな山歩きを楽しめます。新坂平登山口から鈴ヶ岳へのアプローチは、鍬柄山を越える為、アップダウンがあます。
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数日前より低気圧の影響で、赤城山も榛名山も真っ白になりました。今年のワンダーフォーゲル12月号(雪山コースガイド)でも紹介されている、No.06の赤城山・鈴ヶ岳の冬山に久し振りに訪問する事にしました。『メジャーな山域の寂峰で深雪と大展望を楽しむ』のタイトルは伊達ではありません。このコースは冬にはあまり歩かれないようなので、ラッセル歩きの覚悟も必要です。幸いにも先行者の付けたトレースがありましたので、コースアウトの心配はいりません。山頂には「赤城大神」「鈴嶽山神社」「愛宕山大神」を奉った、三つ石碑が並んでいます。
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箕の輪駐車場を過ぎると路面は雪で凍結していて、見上げる山々は樹氷に覆われています。新坂平より、放牧牛の姿が全く無い積雪の白樺牧場を望みます。
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新坂平駐車場には車が5台駐車してありますので、貸切ではなさそうです。「鈴ヶ岳2.3kmの標識」を起点に、白樺牧場のフェンス脇からアイゼンを装着して新雪の上を快適に歩いて行きます。
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先行者がつけてくれたトレースを辿り、ふわふわ雪を踏みしめながら歩きます。流石に数日低気圧が続いた後だけあって、積雪はタップリです。しばらくして姥子峠を通過します。
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姥子峠先の右側に入った所に黒檜山方面の景色を一望出来る見晴台がありますが、積雪が多いので途中からの撮影です。 しばらくするとアイゼンとスノシュー跡のトレースが疎らにあります。途中の鞍部からは、四阿山方面の視界が開けてきます。
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鍬柄峠で巻き道と直登りに別れます。アイゼンを調整して鍬柄山へ直登りで進みます。本日初めてお会いする登山者とお会いします。スノーシューを背負った陽気なソロダンディーの若者でした。鈴ヶ岳方面には2名いるそうです。天気が良いので厚手ジャケットを着ているとサウナ状態ですので、薄手のジャケットに着替えます。
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標高を上げ振り返ると、馴染みの黒檜山~地蔵岳が大変良い角度から眺められます。
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樹氷のトンネルを潜って行きます。積雪が多く枝は垂れ下がり、歩き位置は高いので、枝を擦りながらこごんで歩いて行きます。
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途中でトレースを外し、新雪を楽しみながら歩いて行きます。あちらこちらに小さな踏み跡が出てきたりしますが、明らかに人以外の足跡です。
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一気に降った積雪で、樹氷ならぬ樹雪状態になっています。鍬柄山への最後の登りになります。
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鍬柄山(1,562m)に到着です。山頂からの景色は素晴らしく、浅間山~榛名方面と八ヶ岳。黒檜山~鍋割山を始め、殆どの赤城山を見渡せます。眺望は鈴ヶ岳より、こちらの鍬柄山のほうが良いです。
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地蔵岳 皇海山 上州武尊山
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樹氷トンネルの痩せ尾根に注意を払い、大ダオまでグングン標高を下げて行きます。 右の方は少し雪庇がせり出していました。
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やがて、ぽっこりと丸い山容の鈴ヶ岳が見えて来ます。先行者のトレースを外し、新雪をラッセルしてみましたが、腰までの積雪です。下りはいいけど、登りはきつそうですね。
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鍬柄山を下り終わると、「赤城キャンプ場、深山」へ南・北回りの標識が二つ設置してある、鞍部の大ダオに到着です。気温は低いですが、風が無くポカポカ陽気です。鈴ヶ岳への登りは補助のロープがある岩場の連続ですので、露出した岩場ではアイゼンでは登り辛く感じました。
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途中の展望場所より振り返り、鍬柄山~荒山~鍋割山。
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大きな岩に四角い穴が空いている「重箱岩」の標識は、全く見当たりませんでした?岩場の下には大きい氷柱が沢山あり、地面にまで着いていた氷柱もありました。緊急時ポイント14番が鈴ヶ岳山頂です。
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貸切の鈴ヶ岳(1,565m)に到着です。「赤城大神」「鈴嶽山神社」「愛宕山大神」を奉った三つ石碑の横から、黒檜山と大沼方面を眺めます。
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地蔵岳と地蔵岳のアンテナ群のアップです。
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ランチはおにぎりと毎度のカレーヌードルを熱々で美味しく頂きます。榛名山と後方には浅間山。食後は“ほっと珈琲”を頂きながら、小野子~子持山、後方には上越~谷川方面の名峰を、木々の隙間から眺めます。
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苗場山方面~谷川岳。谷川岳には雪雲がまとわり付いています。
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帰りは大ダオ目掛けて標高を下げて行きます。目の前には、荒山と鍋割山です。前方に鍬柄山が見えてきました。大ダオの鞍部まで標高を下げ、登り返します。
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帰路の痩せ尾根は、気温低下の為、雪が凍りだし、硬くなって歩き易くなっていました。 鍬柄山の展望台からしばらく、半分以上凍った大沼や樹氷の景色を眺めます。
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島のように大沼に浮いて見える赤城神社と大沼湖畔 ボート乗り場と土産屋 赤城山荘
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歪なビッグモンスターになりかけの樹雪。姥子峠手前で、本日最後の黒檜山方面の景色を見おさめします。
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新坂平に帰着です。数少ない路線バスには、乗客はいなかったみたいです。駐車場にはポツンと、私の車一台だけです。陽が傾いて陰っていて寒く、スパッツ&アイゼンの紐は凍っていて、履いてる間に体が冷えてしまいました。
本日の日帰り温泉は、赤城山方面への帰路でよく利用する「あいのやまの湯」へと迷わず向かいます。今年11回目の利用になりましたのでポイントが貯まり、サービス券で入館です。来年3月より経営者が変わるとか言ってました。
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おまけ
天候も良さそうですので新雪歩きを期待して、静かな山域の鈴ヶ岳にお邪魔しました。
アップダウンをしながらの行程で、樹氷トンネルや痩せ尾根、岩場もあります。
予想以上に雪深かったですので、達成感が得られます。
3日前に鈴ヶ岳、もしくは黒檜山でスノーハイクを予定していました。
しかしながら予想以上の積雪と荒天候で鈴ヶ岳or黒檜山は雪で駐車スペースへ入れず、
残念ながら大洞から積雪の少ない箕の輪に下がりました。
吹雪の中、トレースを付けながら、スノーシューでの荒山高原歩きに変わってしまいました。
天候 : 晴れ
出会った人 3人
全く当てにならない疲労度:★★☆☆☆
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