立岩 標高:1,265m 標高差約525m 歩行距離約4.7㎞
行程:線ヶ滝駐車場(11:30)⇒威怒牟幾不動分岐(11:37)⇒ベンチ(12:05)⇒バンド状鎖場(12:17)⇒
西立岩手前のピーク(12:31~12:39)⇒西立岩南峰ピーク(12:53~12:55)⇒西立岩山頂(13:00~13:04)⇒
展望台(12:06~13:29)⇒威怒牟幾不動((14:10~14:22)⇒水場(14:32)⇒線ヶ滝駐車場(14:48)
(歩行時間:2時間31分 全所要時間3間時間18分) am11:30~pm:14:48 yahoo地図 コース(南牧村HPへ)
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立岩は、大上の集落だんだん畑の上に、屏風のように急峻な岩壁を連ねている。日本離れした風景から西上州のドロミテなどとも言われている。かつては近づきがたい岩山であったが、最近、南牧村で登山道を整備し、岩場にはクサリをつけたので、周回して歩けるようになった。南登山道入り口から頂上まで1.8㎞(中級向き)。不動尊経由は3㎞である。立岩の周辺は地形が複雑で崖が多いため、登山道からはずれると非常に危険になる。威怒牟幾(いぬむき)不動は1750年の創建で、大正初期頃までは近郊の参詣者が多かった。現在は、山麓下星尾の吉祥寺に本尊が安置され、4月28日が縁日。※群馬の山歩き130選より |
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ぐんま百名山や群馬の山歩き130選で紹介されている立岩は、「西上州のドロミテ」としても紹介されています。本家本元、「イタリアのドロミーテ」は世界遺産(自然遺産)で登録されている、世界屈指の名峰です。今回訪問した立岩は、南牧村に位置する岩峰が集まった岩山で、規模的には日本ではなく、関東でもなく、群馬でもなく、「西上州のドロミテ」と言われる庶民的で素晴らしい岩山です。
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向かう道中にある「蝉の渓谷」の休憩所兼WCで、ひと休みして行きます。「蝉の渓谷」の蝉の渕は、南牧川の浸食作用によって造り上げられた立派な渓谷です。渓谷の麓には金沢の俳人闌更が安永2年に建立した芭蕉句碑があり「閑さや岩にしみいる蝉の声」と刻まれています。蝉の渓谷は平成20年に群馬県指定天然記念物及び名勝に指定されました。
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対向車すれ違い難易度MAX道の集落から異様な形の岩山「西上州のドロミテ」が見えて来ます。線ヶ滝(map)の東屋を過ぎた駐車場に着くと、2台の車が停まっていました。ここが林道の行き止まりで登山口になっています。11:30分から出発の、遅刻ハイカーとなりました。
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丸太橋を渡ると「登山者守り地蔵」があります。マツダランプ看板がトレードマークの「荒船山」3.6㎞との分岐になってますので、「荒船山」4.2㎞、「威怒牟幾不動」1.5㎞方面の右へ進んで行きます。
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すぐに2度目の丸太の橋を渡ります。少し進むと分岐があり、中級者向(直登)と書かれた看板が置いて?落ちていました。真っすぐは威怒牟幾不動経由で立岩です。もちろん中級者向(直登)立岩1.8㎞への右に進路を取ります。
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脹脛を引っ張りながら登って行くと落葉ゾーンに突入です。足元は茶色の分厚い絨毯になっています。木々の間から岩峰が見えて来ました。ここからは何処の峰の頭に登るのか全く見当がつきません。
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杖棒が沢山置かれています。やがて東立岩と西立岩が屏風のように立ちはだかったVの字に取り付きます。良く見ると長いクサリが1本下がっています。ガレ場は浮石だらけで歩きにくいので、折角ですので補助的に掴んで登って行きます。
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やがて岩壁に斜めのクサリがあり、最初の難所でしょうか?吹き上げる冷たい強風に吹かれながら登りますが、足元はしっかりしていますので、バンド状の岩場は高度を感じないままトラバース気味に登って行きます。尾根に出て左に進路を取るとベンチが置かれ立岩0.5㎞の標識です。
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途中、踏み跡を辿って「名もないピーク」に登り、「西立岩手前の南峰」の絶壁を眺めます。素晴らしい眺望が広がりますが、浅間山方面は残念ながら雪雲で景色は遮断されていました。稜線に戻り、西立岩南峰の絶壁基部方面へのびる足跡に誘われ左の南峰直下の岩壁に進んで行きますが、すぐコースアウトになりました。鎖が補助的に下がった普通のコースで向かいます。
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「西立岩南峰ピーク」には標識はありませんでした。眼下には先ほど登った「名も無いピーク」が見えます。西上州から両神山方面の景色が広がります。
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ヤセ尾根を進むと再びベンチがあります。木彫りのお地蔵さんは小振りですので下から撮ってみました。そして西立岩山頂に12:53分到着です。
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兜岩山のローソク岩から始まり、経塚山、そして毛無岩~トヤ山~黒滝山も見えました。右写真は榛名山。
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見晴台は西立岩山頂より景色が良く、眺望が広がります。風当たりも弱く落ち着ける場所ですのでランチタイムに入ります。本日は、ずっ~と貸切道中です。
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この寒い季節、熱々のカレーヌードルは本当に温まります。遠くには筑波山や両神山も見えます。奥秩父の山々や、雲取山も見渡せます。
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見晴台直下は急斜面ですので、注意を払って下がって行きます。日陰には雪が残っていて、枯葉の下は凍っている個所もありました。正面に岩峰が見えますが、左に巻いてのコースです。
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切れ落ちた岩場が前方に立ちはだかります。しかしながら鎖を使わなくても登れる岩場でしたので調子抜けです。痩せ尾根を過ぎ、しばらく稜線を進んで行くとベンチがあります。振り返って立岩を望み、ひと息です。立岩の登山道は親切設計で、あちこちにたくさんベンチが設置されています。
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ベンチの横には三角点?標高点らしきものがありました。分岐を左に折れ落葉に埋もれた斜面を下がって行くと「威怒牟幾(いぬむき)不動」が見えて来ました。岩でかこまれた空間がとても神秘的です。
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「威怒牟幾不動」が祀られた30mくらいの崖上からオーバーハング状になっているので、雨のように降っています。滝の裏の「威怒牟幾不動」が祀られている岩棚より眺めます。水量が少ないせいか、僅かな風でも滝水が右左に揺れて霧を撒き散らしています。大雨の日には「ジュース並みの雨」が流れ落ちるのでしょうか!?
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威怒牟幾不動滝壺周辺はシャワー状に降り注ぐ滝で樹氷を形成しています。厳冬期に入ると氷柱になるのでしょうか。下には立派な案内板や東屋が建てられていました。不動から下は急ながらも歩きやすいのでチャッチャカ下がって行きます。
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水場の標識に誘われ、水場を見学です。付近には一昔位前に宴を楽しんだ跡がありました。一言!「ゴミは持ち帰りましょう~」やがて閑散とした駐車場に14:48分帰着です。
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線ヶ滝駐車場に止めましたので、もれなく40mある落差の「線ヶ滝」に見学に向かいます。螺旋階段を下がって滝の下まで降りられますが、滝壺までは降りられませんでした。「線ヶ滝」は南牧三名瀑の一つで、他に「三段の滝」「象ケ滝」があります。
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ビューポイントより、西上州のドロミテとも言われる立岩を望みます。狭い路地の集落を走っていると正面に大屋山が見えて来ます。先ほどまでは眼下に見えましたが、見上げる位置になりました。帰路の温泉は迷った挙句、本庄IC近くの「本庄こだまの湯」で温まりました。
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おまけ
先日の高岩と同く、特異な山容の岩峰は以前より、大変興味がありました。
鎖場や痩せ尾根がありますが、比較的歩きやすく感じました。
各頂から望む切り立った岩壁は、垂直で迫力があります。
立岩山頂からは、荒船山や兜岩山の絶景が眺められましたが、
浅間山~谷川岳方面は雪雲に覆われて見えませんでした。
アプローチは悪いですが、短時間で周回を楽しめる「群馬百名山」の一座です。
山歩きの他に、威怒牟幾不動の滝や線ヶ滝、アクセス道中の蝉の渓谷を観賞したりして、
南牧村の自然を楽しむことができました。
天候:晴れ時々曇り
出会った人:貸切道中!
全く当てにならない疲労度:★★☆☆☆
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