①谷川岳:標高1,977m
(とまのみみ) |
②オジカ沢ノ頭:標高1,890m
(おじかざわのかしら) |
③小障子ノ頭:標高1,730m
(こしょうじのかしら) |
④大障子ノ頭:標高1,800m
(おおしょうじのかしら) |
⑤万太郎山:標高1,954.1m
(まんたろうさん) |
⑥エビス大黒ノ頭:標高1,888m
(えびすだいこくのかしら) |
⑦仙ノ倉山:標高2,026.2m
(せんのくらやま) |
⑧平標山:標高1,983.7m
(たいらっぴょうやま) |
2014年10月26日(日) |
標高差約1,311m 累計標高差約2,520m 歩行距離約27km 主稜線コースmap yahoo地図
土合橋駐車場(4:20)⇒西黒尾根登山口(4:40)⇒鉄塔(4:51)⇒ラクダの背(6:02)⇒厳剛新道分岐(6:06)⇒
氷河の跡(6:42~6:52)⇒谷川岳(7:13~7:20)⇒谷川岳肩の小屋(7:24)⇒オジカ沢ノ頭(8:11~8:22)⇒
小障子ノ頭(8:47~8:58)⇒大障子ノ頭(9:17~9:19)⇒万太郎山(10:04~10:22)⇒エビス大黒ノ頭(10:44~10:18)⇒
仙ノ倉山(12:36~12:40)⇒平標山(13:16~13:36)⇒仙ノ倉谷渡渉点(15:26)⇒林道ゲート(16:22)⇒土樽駅 (17:07)
※写真を撮ったり景色を眺めて満喫している時間は、すべて歩行時間内です。 (歩行時間11時間17分:全所要時間12時間47分) am4:20~pm17:07
1回目:主脈縦走(2012.6.18) 2回目:主脈縦走(2014.6.16) 4回目:主脈縦走茂倉岳新道へ(2015.5.22)
歩行時間は単行動なので調子や気分によって違いますので参考にはなりません。
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谷川岳の標高は2,000mにも満たないが、急峻な岩壁と複雑な地形に加えて、中央分水嶺のために天候の変化も激しい。気象の厳しさから標高1,500m付近が森林限界となるために、比較的低い標高でも高山植物が観察できます。谷川山頂からは、平標山にかけて東西にのびる県境稜線の山々、湯檜曽川を囲む馬蹄形稜線の山々など、すばらしい展望が楽しめる。谷川連峰を余すことなく満喫出来る主だった健脚縦走コースは、谷川連峰馬蹄形縦走コースや、万太郎山を経由しての谷川岳主脈縦走コースなどがあります。
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谷川主脈縦走コースは交通のアプローチに難があり、車だとバス&電車を乗り継いでの(平標登山口バス停⇔湯沢駅⇔土合駅)車回収になります。今回はバスを省いた平標新道から土樽駅への下山です。帰路の電車は13:21分と18:11分に限られます。5時頃スタートしても、余裕を持って土樽駅18:11分に乗車出来そうなので、最終便の18:11分、水上行でスケジュールを決めます。(Tomoさんの記録を参考にさせて頂きました)
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3時間弱仮眠をして深夜の高速で水上ICに向かいます。深夜4時少し過ぎですが、土合橋Pには既に多くの車が止めてあり、テントも設営されていました。一昨日飲みすぎたせいか、何となく胃がもたれている感じですので、バナナとゼリーだけ詰めこみます。先週に引き続き、土合橋駐車場よりヘッテンを点け、MAX土合ベースを横目に車道に出て西黒登山口に向かいます。左にある谷川RW大駐車場は無料開放されています。
有料Pは紅葉シーズンなので、7時より利用可です。谷川岳登山指導センターで用意した登山届を提出して、冷たく美味しい水を駆け付け1杯頂きリフレッシュ!少し歩くと左側に西黒尾根登山口があります。
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歩き始めて直ぐに水場があり、コップは見当たりません!急登を少し頑張るとシンボルの鉄塔が見え、下を通過して行きます。見覚えのある大きい倒木を跨いだり、オブジェ化された曲がりベンチ木?を眺めながら、樹林帯の中を黙々と標高を上げて行きます。
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樹林帯から武尊山を望みま。途中でヘッテンを片付け、程なくすると森林限界に出ます。なにやら前方より話し声がします。ラクダの背で先行者のカップルハイカーに追いつきます。茂倉岳経由の重倉新道で土樽駅へ向かいそうです。
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先程のカップルハイカーはラクダのコブでご来光を待っています。 武尊山付近より、真っ赤に燃える太陽が昇って来ました。
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素晴らしいご来光と共に谷川は一斉に明るくなって行きます。 RW営業前の静かな天神平!
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三峰山の後方に赤城山 吾妻耶山の後方に榛名山、更に富士山!
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富士山のアップ! 子持山と小野子三山! 八ヶ岳!
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真っ青な空と鎖場! 谷川岳の双耳峰(左の南峰がトマの耳、右の北峰がオキの耳) 「氷河の跡」の一枚岩で朝食休憩!
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真っ赤に染まった岩肌と巻機山と朝日岳! 「氷河の跡」の一枚岩より眼下に望む西黒尾根!
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左)越後駒ヶ岳-中岳! 中)浅間連峰! 本日初めての登山者とすれ違い・・・・!アレ(@_@)!まなちゃん?? そうですmanaさんと今年2回目のバッタリ!嬉しさのあまり軽くハグしちゃしました!それでは平標山へ行って来ます~(^-^)!
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振り返って肩の小屋と爼嵓(まないたぐら)の豪快な山容! 7:14分トマの耳に到着!しばしランナーのお兄さんと景色を眺めます。そしてお兄さんは山頂へは行かず、西黒尾根を駆けて下がって行きました。
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今から向かう、オジカ沢-小障子ノ頭-大障子ノ頭-万太郎山-エビス大黒ノ頭-仙ノ倉山-平標山へと続く、谷川連峰主脈縦走路
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奥の平たい山は苗場山 苗場山左には、先週より雪が少なくなった白馬岳 四阿山~本白根~白根山
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朝日岳~笠ヶ岳 燧ヶ岳 越後駒-中岳のアップ!
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肩の小屋泊の方が4名ほど登って来ます。 肩の小屋の鐘を景気付けに小さく鳴らします。
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肩の小屋では7名ほど寛いでいます。 今年2回目の主脈は快晴の中、暖か陽気で心地よい!
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中ゴー尾根との分岐 振り返って!肩の小屋!
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マツダランプの道標によりますと、肩の小屋から1000メートル歩いて来ました。 小ピークを右に巻いて行くと、唯一の鎖場があります。 オジカ沢の頭から万太郎山まで3.1㎞です。
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オジカ沢の頭に到着! 稲荷ずしを頂きながら景色を楽しみます。 振り返ると、逆光だった武尊山が綺麗に見えて来ました。
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小障子ノ頭向けて移動です。 オジカ沢ノ頭の小さい避難小屋 と爼嵓(まないたぐら)
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オジカ沢ノ頭の小さい避難小屋です。ドアを開けると熱気が!谷川岳を横断する、日本一の長さを誇る関越トンネル(11,065m)の空気孔(万太郎立坑・谷川立坑)が、眼下に見えます。
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オジカ沢の頭からの素晴らしい眺め!小障子ノ頭~大障子ノ頭のピークと、大きく立ちはだかる万太郎山が見えます。見た目よりも大きなアップダウンを繰り返しながらの歩きになります。
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眼下の土樽駅のアップ! 優しい山容の小障子ノ頭ピーク
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稜線上に利用頻度の高い大障子避難小屋!ドアの板が無く、風通しが良くなっていた! 振り返って大障子避難小屋と小障子ノ頭とオジカ沢の頭
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飯士山 上越のマッターホルンとも呼ばれている「大源太山」と上には巻機山! 大源太山のアップ!
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急斜面の下りの岩場より、草紅葉越しに万太郎山! 谷川主脈路初めてのハイカーとすれ違い、挨拶を交わすと・・・!「ブロクやられいてますか?…ゆうやけsan…!」何と!なんと!papaさんみたいなjijiさんではありませんか!思いがけないサプライズですので、興奮状態でしばしの会話です。そしてお互い興奮状態が冷めない状況で、タッチを忘れた「天空のランデブ~タッチ!」(笑)行ってらっしゃいjijiさん~♪
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吾作新道との分岐で、谷川岳を一番良く見渡せるビューポイント! 吾作新道の先は土樽&湯沢方面
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茂倉岳-一ノ倉岳-オキの耳、そして歩いて来たトマの耳~オジカ沢の頭~大障子ノ頭と小障子ノ頭のダイナミックな山容
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土樽駅は土樽パーキンの先にありますが、見えません! 吾作新道との分岐は谷川方面のビューポイントだと言うことが良く分かります。
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誰もいない万太郎山でしばし寛ぎます。写真の何処かを歩いているjijiさんと、下山を終えたmanaさんに乾~杯! ・・・何故か!無性に永井食堂のもつ煮が食べたくなった!
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万太郎山から急降下して行きます。シャクナゲとハイマツの中の両側が切れ落ちたヤセ尾根道を過ぎて、毛渡乗越へとグングン下がって行きます。
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東京よりお越しの男性ソロに続き、女性ソロも谷川へ向け登って行きます。好天候に恵まれお姉さんは喜んでいました。 小さめの越路避難小屋とエビス大黒ノ頭~仙ノ倉山!
毛渡乗越の分岐があり、今回も標識は寝そべっていました。
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ひと際、目を引く紅葉! 眼下の沢は綺麗に紅葉! 振り返って万太郎山と右には巻機山!次第に風が強くなり、煽られます。
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強風のエビス大黒ノ頭より、万太郎方面!谷川岳も中央奥に見えます。
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エビス大黒ノ頭より次のピークの仙ノ倉山 平標山の家のアップ! Vの字に切られた谷
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本日最後の避難小屋のエビス大黒避難小屋と仙ノ倉山 振り返って!エビス大黒ノ頭と避難小屋!
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仙ノ倉山手前のビューポイントより、谷川連峰を望む!
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賑やかな仙ノ倉山に到着です。食事と思いきや、強風&賑やかなので諦めます。 元気なランナー達は皆さん愛想が良かった!
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平標山へ向け、整備されたハイキング道が続きます。 平標山手前より、振り返って仙ノ倉山
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強風と共に空の雲の動きが忙しくなって来た。 強風の平標山に到着! 眼下の平標山の家
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眼下の苗場プリンスのアップ!風は平標山の家方面より吹いているので、反対側の平標新道を少し下がった場所に移動!見事に風は遮断されて心地よい!斜めってガスを設置出来ないので、カレーヌドルは持ち帰りです。先程より、好意的に水分補給を控えていたので喉が渇きました!電車の発車時間まで5時間近くあるので、またまた乾杯~!
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平標新道の写真を納めてから下山開始! 急坂を滑りながら、草原の池塘へ
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草紅葉の綺麗な池塘(池塘と仙ノ倉山) 先にも見応えある池塘があり、得した気分!
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振り返って平標山! ここから傾斜が増し湿った熊笹は良く滑る!こんな時の必殺アイテム!
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湿った凄い激下り、何ですか!この道は? 下のピークが矢場ノ頭のようです?
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滝の音が聞こえて来るので、仙ノ倉直下を見ると西ゼンの滝が見える。細い滝だが落差はありそうだ。滝のアップ! 激下りの笹稜線を過ぎると、比較的歩きやすい根っ子のジャングル地帯!
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まだまだ渡渉点まで標高を下げます。落葉の下は霜が融けて滑々! 落葉に埋もれた激下りは歩いているのか?滑っているのか?良く分からない難儀な場所!笹や木の枝を掴みながら下がるしかありません・・・!
可愛い紅葉!
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標高を下げて行くと終盤の紅葉地帯へ! 最初の渡渉はウィーミングアップ! 続いて難所は仙ノ倉谷の渡渉点。沢の登りの方々が休憩中ですので限られたアングルで!慰霊碑ケルンには土樽まで2時間と書かれている!
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仙ノ倉谷渡渉点の紅葉!水嵩は多め、リボンを目印に進んで行きます。 トラロープが掛っている場所まで行くのが難儀なので、途中の大石に飛び乗りショートカットで渡渉点クリア!
15時30分を回っていますが、Wストックの方が平標山へと向かって行きます!?
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林道に出て、ひと息!左に進むとつり橋は無く、立派な橋でした。橋を渡ると紅葉ゾーンに突入ですが、陽がささないので残念!
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艶やかな紅葉にうっとり! 陽が射せばな~ぁと思う!
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発電所取水ダムを右に見ながら進む! 毛渡沢と紅葉! 林道ゲートを通過!左側のPに車が3数台あり、先程の沢の登りの方々の車みたい?
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休憩出来そうも無い避難小屋? 沢の水がコンクリート道に流れ出てるので、登山靴を濯ぎます! 車道を標識通り右に進む!
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上越線の鉄橋をくぐります。 更に関越高速もくぐります。 真っすぐ進むとR541出て標識通り右へ
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R541をしばらく歩いて行くと左に土樽駅の標識があり、右の階段を登って行くと少し藪がありますが、正面は土樽です。17:07分、明るい内に貸切の土樽駅に到着です! 電車は18:11分発なので、1時間以上の待ち時間!渡渉点を過ぎた場所ですれ違ったWストックの方が、早くも戻って来ました。平標新道を登って行くと天気が悪くなり引き返してきたそうです。電車の待ち時間は、伊勢崎のWストックの方と話をして、時間をつぶしました。なんと深夜ハイクの予定で、平標山-仙ノ倉山-万太郎、そしてオジカ沢の頭の先の中ゴー尾根より谷川温泉へ!水上から電車で帰る予定とか?車の免許がないので電車バス主体で歩いていたら、いつの間にか静かな深夜ハイクが好きになったとか!電車に乗車し切符を買います。
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土樽~土合まで240円でほとんどトンネルの中!! 土合駅の休憩場では、カップルハイカーが小宴中です。今回もお気に入りの鈴森の湯でゆっくり温まり、汗を流します。
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【おまけ】
天神尾根分岐手前より、先行者のレディーハイカーが早くも下がって来ます。
何とな~く見覚えがある感じがしますが・・・。
更に近づき挨拶を交わすと、やっぱりmanaさんなので驚きです!
「平標へ向け主脈で土樽まで!」と言うと、
「馬蹄形したばかりじゃん」とmanaさんは少し驚いていました。
2月に黒斑山でバッタリしているので、嬉しくなっちゃいました。
RW稼働時間前なので、早朝の谷川岳は静かな山頂になっていました。
肩の小屋泊の方々を横目に主脈縦走路へ入って行きます。
天候に恵まれた快晴日ですので、気分が高まり体調も良くなって来ました。
そして大障子ノ頭を過ぎ、主脈縦走では初めての登山者とすれ違います。
すれ違い様に挨拶を交わすと、
「ブロクやられてますか?」と聞かれ「ハイ、ゆうやけ…です」
やっぱりといった表情で、「jijiです!」と言うので驚き!
なんと!papaさんみたいなjijiさんではありませんか!
お互い少し興奮状態でしばし会話です。
前回に引き続いての主脈で、今回は逆回りだそうです!
お互い興奮状態が冷めない状況だったので、タッチを忘れた?
「天空のランデブ~タッチ!part2」でした(笑)
欲を言えばbabaさんともバッタリしたかったな♪
平標山より初めて歩く平標新道で土樽まで下がりました。
急坂から始まり直ぐに緩やかな池塘地帯に入ります。
しばらくご機嫌モードで歩いて行くと湿った熊笹の激下りになり、
スリップを余儀なくされます。
ホームセンターで買った、簡単滑り止めスパイクが役に立ちました。
根っこ地帯を抜け、枯葉の湿った急下がりは笹や枝を掴んで下がります。
歩いてるのか?滑ってるのか?が、良く分からない?難儀な下がりが続きました。
山道迷うこ事はありませんが、先日の台風の影響で荒れ気味?
仙ノ倉谷の渡渉点は水嵩は多めで、トラロープが張っている場所まで行くのが・・・。
途中で石の上を飛んで渡ると簡単でした。
そして、土樽駅まで林道歩きはダラダラ道で長く感じました。
平標新道は自分的に予定していたコースタイムより、
このような状況で時間が掛りました。
今回も好天候に恵まれ、
主脈路よりダイナミックな谷川連峰を眺めながら歩けた事に感謝です。
【天候】快晴のち少し雲 (午後風強し)
【出会った人】西黒尾根~谷川岳13名 ・谷川岳~谷川岳3人・仙ノ倉山15人 ・平標新道 沢登りの方6人とWストックの方
【全く当てにならない疲労度】★★★★☆ |