鳴神山

蓼科山 標高2,530m   標高差約804m  歩行距離約6.0km (女乃神茶屋より)

行程:女神茶屋登山口8:20)⇒標高2,110m地点(9:18~9:28)⇒森林限界(10:23)⇒蓼科山山頂
(10:35~11:10)⇒
森林限界(11:20)⇒標高2,110m地点(11:48)⇒女神茶屋登山口(12:20
(歩行時間3時間15分:全所要時間4時間00分) am8:20~pm12:20   yahoo地図  mapへ
歩行時間は単行動につき、調子や気分によって違いますので参考にはなりません
蓼科山は、円錐形の美しい山容から諏訪富士(すわふじ)とも呼ばれる。山体は八ヶ岳中信高原国定公園に含まれる。日本百名山のひとつ。頂上部は大きな溶岩で覆われているため、樹林が育たず360度の展望がある。また、頂上には蓼科神社の奥社があり、登山口にあたる七合目にその鳥居が立つ。この山域では針葉樹林帯が帯状に枯れる縞枯れ現象があり、この山でも南西斜面のみ、この現象が見られる。(Wikipediaより)
冬山は初めての蓼科山です。今回は女乃神茶屋登山口から登りました。標高を上げて行くと、深夜に降った雪の恩恵で、見事な樹氷になっていました。山頂は冷たい強風が吹いていて水分補給と思いきや、ザックのサイドに挟んでいたペットボトルのドリンクは、カチンコチンに凍っていましたので、仕方なく新雪で喉を潤しました。
遅刻ハイカーにならない様、「マルメロの駅ながと」で、3ケ月振りの車中泊です。日帰り温泉「やすらぎの湯」と和食レストラン「かりん亭」が併設されています。嬉しいことに、敷地内にコンビニ「ローソン」もありますので、道の駅での車中泊を快適に過ごすことが出来ました。※温泉内にも食堂はありますが、道の駅に併設された和風レストランの方がお勧めです。
温泉に入った後、居酒屋風の和食レストランで生ビールを美味しく頂きながら夕食です。車内は頗る寒いですが、エコ対策の為車のエンジンを切り、厚着をしてダウンの寝袋に入ります。早朝寒くて目を覚ますと、車の内側のガラスが一面、霜で凍り付いていました。エンジンをかけて暖房で車内を暖めます。ローソンで食糧とホット珈琲を調達し、美味しく頂きます。

R152号線から白樺湖に回り込んで、ビーナスラインに入ります。ビーナスナインは凍結していますので、注意を払いながら車を走らせます。女乃神茶屋手前左の駐車場に到着すると、既に7台駐車してありました。登山口は車道を一旦左方向へ少し下がっていきます。
右側に女乃神茶屋があり、反対側にバス停と登山口があります。年の離れたカップル?親子?みたいなお二人さんの跡を追う形で歩き始めます。最初は樹林帯の中の緩やかな山道をアイゼンを袋ごとぶら下げ、進んでいきます。やがて急登手前でアイゼンを装着し、さきほどの親子みたいなお二人さんを追い越します。
直線で急な斜面から標高を上げて行くと積雪も多くなります。新雪の下の急斜面は凍っている箇所が多くありますので、ザックのサイドからピッケルを取り出し、右手も時々使って登って行きます。振り返ると、南・中央アルプスの山並みが見えます。
やがて平坦な場所の標高2,110m地点に到着です。ザックを下ろし水分補給ですが、気温低下の為、ペットボトルのスポーツドリンクはシャーベット状態になっていました。付近に4等三角点が設置されているみたいですが、積雪で確認出来ませんでした。しばらく平坦な樹林帯の中を進んで行くと、木々の隙間から蓼科山の山頂部が見えて来ました。
積雪も多くなり、いよいよ急な直登の始まりです。早朝に降った雪の恩恵で、真っ白な樹氷の素晴らしい景色が広がっています。途中で、本日の先発隊だったらしき2組3名とすれ違いました。
前方から賑やかしい声が聞こえてきました。13人位のパーティーが急登地点で立止っていますので、新しいトレースを付けながら脇から追い越して行きます。重装備のガイドらしき男性や、ザイルをしている女性が多くいましたので、何処かのツアーの方々みたいでした。
沢山あったトレースは、小団体を追い越してから数人分と変わりました。縞枯れ地帯まで標高を上げてると、時折、突風と共にガスが巻いたりと、忙しい空模様になって来ました。
森林限界を越えたゴロ石地点は風当たりが強く、トレースが消されている場所がありますが、赤いポールが目印になりますので安心です。
ほぼ直線で標高を上げてきました。振り返ると赤岳~阿弥陀岳を始め、南八ヶ岳や南・中央アルプスや山並みが見えます。眼下には白樺湖と霧ヶ峰の景色が広がります。
冬季閉鎖中の蓼科山頂ヒュッテは、強風で吹き付けられた雪で真っ白に染まり、ホワイトチョコに包まれたように美味しそうに見えます。小屋の後方には、真っ白に染まった浅間山が聳え立っていました。蓼科山は独立峰なので、山頂部は強風が吹きつける為、突起物には雪が積もらず、吹き付けられる感じです。※ちなみに将軍平方面からのトレースは、見当りませんでした。山頂手前でペットボトルを出して水分補給と思いきや、カチンコチンに凍っていて飲めません。仕方なく新雪部分の雪をすくい、喉を潤します。

山頂部はゴロ岩の堆積した平坦な地形の上に雪が覆って、いつもより優しく見えます。中央の蓼科神社奥社を通り抜け、方向盤方面へ新しいトレースを付けながら歩いて行きます。方向盤に吹き付けた雪で、風の強さが実感出来、体温が著しく下がって行くのを感じます。北アルプス方面は、雲が掛かり始め霞んで来ましたが、真っ平らに広がる美ヶ原高原牧場と、最高峰の王ヶ頭アンテナ群は、肉眼でハッキリと確認出来ました。昨年の夏に行った場所を眺めることが出来て、再び感動です。
北横岳から東西の天狗岳。南八ヶ岳の硫黄岳~横岳~赤岳~阿弥陀岳~権現岳~編笠山~西岳が一望です。
小団体さんが山頂に到着しましたので、先ほどまで静寂していた頂きに活気が出て来ました。寒い山頂ですので昼食を取らずに早々と撤収する事にします。登山口で一緒だった、親子みたいなお二人さんも無事に登って来られました。
急な斜面の積雪は適度に締まっていますので、アイゼンの爪が程良く刺さり、軽快に下がって行けます。一挙に標高を下げて行くと、気温が上昇して行くのが良くわかりました。下山途中、2組3名とすれ違いましたので、普段は遅刻ハイカーの私も、本日は先頭帰着組の範囲内だったみたいです。
ビーナスライン手前でアイゼンを外します。車道のアイスバーンは少し融けていました。駐車場に帰着し、ドリンク補給と思いましたが、未だ凍っていましたので、Pの隅でお湯を沸かし、ほっと珈琲を美味しく頂き温まります。
スズラン峠付近から蓼科山を振り返ると、山頂部は森林限界を越えている為、真っ白になって見えます。白樺湖へ進路を取り、すずらんの湯へと向かいます。まだ午後1時を過ぎたばかりでしたので、スキーやレジャー帰りの入浴者が居なかった為、贅沢にも露天風呂を貸切で堪能できました。(入浴料@700)
 おまけ 


 蓼科山は比較的に晴天率も良く、冬山歩きでも標高2,500m超えで
 山麗から日帰りで容易に登れるので、魅力に感じました。
 女乃神茶屋からほぼ直線登りの急登部分のゴロ岩は積雪で埋まり、
 なんとな~く歩き易かった感じがしました。
 予報以上に天気も良く、比較的多くの登山者が往来していましたので、安心且つ、
 健全な雪山歩きとなりました。
 ※南八ヶ岳の予報が雪だったので、赤岳の日帰りを計画を断念しましたが、
 蓼科山から晴天の赤岳を望んだ瞬間、少し惜しく感じたのが本音でした。

 今回の車中泊した「道の駅・マルメロの駅ながと」は、絶好の車中泊の環境が整っています。
 入浴後、一杯飲みながら食事出来き、コンビニまであるので大助かりです。
 携帯カイロを貼りダウンの寝袋に包まったので、
 氷点下7度でもエンジンを掛けずに安眠できました。
 数台のトラックの排気音が気になったけど、今回も耳栓が活躍しました。 
 ※伊勢崎のパワフルな女性teacher (kk)sanの車中泊コースを参考にしました。
 
 天候 : 晴れのち突風、時々晴れ
 出会った人 :20人位
 全く当てにならない疲労度:★★☆☆☆


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