唐松岳(初雪)

燕岳 標高2,763m 燕山荘 標高2,704m 標高差約1,369m 歩行距離約10.6q yahoo地図

第1無料P(7:05)⇒中房登山口(6:12)⇒第一ベンチ(7:42〜7:50)⇒第二ベンチ(8:12)⇒第三ベンチ(8:40)
⇒合戦小屋(9:42〜10:02)⇒燕山荘(11:26〜13:58)⇒合戦小屋(14:50)⇒登山口(16:13)⇒第1無料P(16:23)
 (歩行時間6時間11分:全所要時間9時間11分)  am7:05〜pm16:23 第1無料Pより ※前回の燕岳(2011/10/4)

歩行時間は単行動なので調子や気分によって違いますので参考にはなりません。
燕岳は、北アルプス)にある標高2,763mの山。山体すべてが長野県に属する。日本二百名山及び新日本百名山に選定されている。中房温泉が登山口であり、大天井岳を経て槍ヶ岳へ向かう表銀座コースの始点でもある。北アルプス三大急登の一つである合戦尾根を登り切った稜線上にある。花崗岩でできた独特の山体と、高山植物の女王と言われるコマクサの群生でよく知られている。周辺のハイマツ帯には、ライチョウが生息している。山名は、春の雪形が、ツバメに似ているためつけられた。1915年(大正4年)の長谷川如是閑の『日本アルプス縦走記』で燕岳が記され、この10年前からの期間内で命名されたとする説がある。(Wikipediaより)
北アルプスの素晴らしい景色を期待して、久し振りに一眼レフをザックに入れての道中となりました。しかしながら予報に反して、天候の回復の兆しは全くありませんでした。合戦尾根より、突風に吹かれての厳しい道中となり、結局一眼レフは荷物になっただけでした。燕山荘からは容赦無い猛吹雪で、目を開けてはいられません。しかしながらこの時期に思う存分、新雪歩きを楽しめる事が出来ました。
有明荘を右手に見ながら進んで行くと、カーブに橋があります。橋を渡って左に下ると第一駐車場です。角のハイボールを美味しく頂き、今回も車中泊です。パンをかじって7時過ぎに、小雪の降る中のスタートとなりました。
登山口には「中房温泉」と「公衆WC」と「バス停」があります。中房温泉休憩所では数組の登山者がベンチで寛いでいました。新雪を踏みしめながら急坂を登って行きます。
山道は狭いので、遅い方を追い越しするのが難儀な感じです。間もなく第一ベンチ休憩場があり、少し下がった所に水場もあります。沢山の方々が休憩をしていました。アイゼンを装着して、速やかに歩き始めます。第一ベンチを過ぎた辺りから徐々に追い越しを始めますが、やがて渋滞歩きにはまります。
予想以上の積雪に皆さん苦戦を虐げられての走行でした。第二ベンチ、第三ベンチでは沢山の方々が休憩をしていますが、水分補給のみで通り過ぎます。
ようやく本日から営業開始の合戦小屋に到着です。中に入ると数名の方が寛いでいました。小雪の中の走行で体が冷えましたので、熱々の豚汁(@600)を頂き、冷えた体を温めます。※流石にスイカは販売していませんでした。(^_^;)

合戦小屋を過ぎると樹林帯の中を抜け始めます。予報では天候が回復するはずでしたが・・・。標高を上げるに連れ吹雪に変わって行きます。

先を歩いている方のトレースは吹雪で消えて視界不良になり、一瞬、コースがわからなくなります。目印ポールが一定間隔で設置されていますので、嬉しい限りです。先行者を追い越すと時折ラッセル歩きになり、必要以上に体力を使います。
発電機らしき音が聞こえて来ますが、視界不良のため燕山荘は全く見えません。急登を登り終えると燕山荘が目の前に見えて来ました。夏コースでは直に行けますが、積雪のため左から周り込みます。物凄い猛吹雪で体は飛ばされ気味で、目を開けてまともに進行出来ません。燕山荘に入るとフロントの方が「本日の吹雪では、どんな登山家やスペシャリストでも山頂へは行けませんので、絶対に向かわないで下さい」と、言っていました。

天候が回復するまでゆっくりくつろぎ、ストーブで暖まる事にします。生ビールと思いきや、体が冷え冷えですので、熱燗(@500)×2缶で体の中から温めます。燕山荘のスタッフの方々は親切ですので、持ち込みのカレーヌードルは控えて、カレーライス(@800)を美味しく頂きました。
山荘のホールには、積雪の為の強化がなされています。最初は5人しか居なかった本館ホールは大賑わいになります。殆んどの方は山小屋泊ですので、みなさんの憩いの場になって来ました。徐々に天候が回復する見込みでしたが、一向に吹雪は止む気配はありません。一瞬、山小屋泊で早朝の山頂から素晴らしい景色を拝もうと思いましたが、明日の午前に外せない用事がありますので、速やかに諦めます。午後2時になりますが、残念ながら外は相変わらずの吹雪です。気合を入れて下山を開始します。
外に出ると目を開けているのも辛く、突風に飛ばされます。残念ながらイルカの姿を見るのも神業ですので、燕山荘前の山座同定盤と、鎮座している石だるまsanを拝んでから、慎重に下がって行きます。
山小屋泊の方々が緊張しながら続々と登って来ます。一瞬のうちにトレースはなくなり、ラッセル歩きになったり、落とし穴にはまったりしながら、合戦尾根を下がって行きます。

40人近い大団体と交差待ちになり少し避けると、新雪の中へ膝上まですっぽり入ってしまいます。団体とすれ違って少し歩き始めるとトレースは消えていますので驚きです。やがて風は弱まり、新雪のふわふわ雪を楽しみながら下がって行きます。
標高を下げると樹林帯の中へ入り、吹雪も止みます。合戦小屋付近では天候が回復し、健全な雪山歩きに変わります。すれ違う燕山荘泊の皆さんが、羨ましく思えました。
途中で数組追い越します。山小屋泊の予定でしたが、合戦尾根での吹雪で危険を感じて、撤収されてきたそうです。第一ベンチでアイゼンを外しひと息です。
中房温泉登山口へ16:13分に帰着です。登山口の中房温泉は17時までの営業ですので諦め、下の有明荘の露天風呂(@600)でゆっくり温まり、疲れを癒します。
おまけ 

 ゴールデンウィーク初日の27日より、
 燕山荘の営業が開始になり、安曇野地区の予報は曇りのち晴れでした。
 二つの条件が重なり、予想以上の登山者がいましたので驚きでした。

 目が覚めると辺り一面、真っ白に染まっているので驚きです。
 標高を上げるに連れ、天候は回復するものと勝手に思っていましたが、
 予想外の吹雪の中への突入となってしまいました。

 夕方から天候が回復する兆しがあり、
 燕山荘泊でしたら素晴らしい景色を眺める事が出来たと思います。
 次ぐ日の午前に外せない用事がありましたので、泣く泣くの日帰り行程となりました。
 次回、燕岳を訪問するとすれば、表銀座縦走コースを組んで、
 是非とも景色を楽しみながら歩いてみたいです。

天候=小雪 吹雪 雪 曇り
出会った人=100人近く
全く当てにならない疲労度:★★☆☆

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