鍋割山 荒山

鍋割山標高1332.9m 荒山標高1571.9m 地蔵岳標高1673.9m
駒ケ岳標高1,685m  黒檜山:標高1827.6m 陣笠山:標高1,490m
薬師岳:標高1,528m 出張山:標高1,475m 見晴山:標高1,458m

単純標高差約1,028m  累計標高差約2,076m  歩行距離約18.8+3.4 22.2km ※カシミール測定

鍋割山南登山口(7:00)⇒鍋割山(8:02~8:16)⇒荒山高原(8:42)⇒荒山(9:25)⇒ひさし岩(9:33~9:39)⇒
あずま屋(9:44)⇒軽井沢峠(10:05)⇒血の池(10:26)⇒小沼手前ベンチ(10:43~10:48)⇒地蔵岳
(11:16~11:41)⇒八丁峠(11:56)⇒大洞P(12:23~12:33)⇒駒ケ岳登山口(12:35)⇒駒ケ岳(15:16)⇒
黒檜山(13:56)⇒登山口(14:45)⇒五輪峠(15:00)⇒陣笠山(15:10)⇒薬師岳(15:22)⇒出張山(15:38)⇒
沼尻(15:58)見晴山⇒(16:19)⇒見晴バス停(16:22)
 ※見晴バス停⇒北新地バス停までバスで帰着予定でしたが・(^_^)
 (歩行時間8時間22分:全所要時間9時間22分)
 am7:00~pm16:22  yahoo地図 コースmap
※歩行時間は単行動なので調子や気分によって違いますので参考にはなりません
榛名山、妙義山と合わせて「上毛三山」の一つに数えられ、裾野に向かって充分に延びた稜線は美しく、群馬県を代表する名山である。「赤城山」という名のピークはなく、主峰の黒檜山をはじめとした幾つかの峰を総称して赤城山と呼ぶ。群馬県のほぼ中央に位置し、足尾山地が関東平野に向かって押し出そうとする所に噴出した火山である。中央火口丘の地蔵岳を外輪山が取り囲むという形の二重式成層火山であり、火口原湖の大沼(おの)と火口湖の小沼(この)がある。車で簡単にアプローチでき、登山のみならず種々の楽しみ方が可能な親しみ深い山でもある。  ※日本の名山の登山・ハイキング情報サイトより
黒檜山登頂20回目記念として、赤城山縦走コースを歩いて来ました。当初はレンゲツツジやヤシオツツジ等の開花時に歩く予定でしたが、思い立ったように足腰の回復状態を確認すべく、歩き慣れたコースを繋げました。春かすみで眺望はありませんでしたけれど、静かな赤城山を思いの外、堪能できました。

鍋割山南登山口は、赤城青年の家を過ぎてゴルフ場コース脇をどんどん登っていくと、突き当りを左に進み、すぐ右側です。駐車スペースは路肩が広くなっている場所で、数台駐車可能です。先客はいませんので、ゆっくり支度を整え7時に出発です。すぐに鍋破コースと鍋割高原コースがあり、何方も急な箇所がありますが、ふくらはぎに優しい高原コースから登って行きます。ゴロイワをひと登りすると、緩やかな傾斜の鍋割高原より霞んだ山頂方面が見えます。

やがてメインのゴロイワ登りになります。今回はザック重量が重い為、何時もと違って息が切れます。平坦地の樹林帯を進むと鍋破コースとの合流点があり、山頂までは木段主体の単調登りになります。

予想通り、静かな貸切山頂に到着です。浅間山方面から関東平野へ広がる景色は霞んでいて、全くの視界不良で榛名山すら見えませんでした。毎度の如く、優しいお顔で鎮座しているお地蔵さんに手を合わせ祈ります。小腹が空いたのでバナナとゼリーで栄養補給です。

竈山(かまどやま)小ピークを過ぎて、隣の火起山小ピークより望む荒山と地蔵岳方面です。緩やかな稜線を進んで行き、少し標高を下げた場所に荒山高原があります。 だ~れもいない閑散とした高原を後にして、直登りコースで荒山へと向かいます。
箕輪駐車場からの合流地点の展望の広場に到着です。6月に入るとつつじが咲き誇り、素晴らしい色彩に変わるのでしょうね。山頂直下はゴロイワの急勾配になり、やがて荒山山頂です。本日初めて登山者にお会いし、祠の前で一服していました。山頂の気温計は24度を指しています。

地蔵岳方面を写して、そのまま直下のひさし岩へ向かいます。ひさし岩より少し霞んだ景色を楽しみながら焼たらこのおにぎりを美味しく頂きます。※マウスを合わせると、前回の写真に変わります

第二休憩場より、小沼方面へ進路をとります。緩いアップダウンの山道から地蔵岳、長七郎山が時々見えて来ます。

軽井沢峠との分岐で、ひと際垢抜けた、爽やかな青年グループとお会いします。大沼周辺より、赤城青年の家へ向かって行く所でした。前橋よりお越しのナイスな若者の素晴らしい笑顔が印象的で、沢山の元気を頂きました。※写真掲載は、許可を頂いています。

分岐を真っ直ぐ進み小沼方面へ歩いて行くとすぐ車道に出ます。地蔵岳に大分、近付いて来ました。周辺の案内板等が設置されています。
路肩広場より、湿原は直ぐですので見学します。湿原の規模は小振りでした。

となりには「三途の川」の表示が・・・。期待外れの普通の小川でした。折角ですので、「三途の川」を一足先に渡ってみました(^^)!

コースは、一旦車道を少し歩き、横切る形になります。「血の池?」を目指して小沼方面へ向かって行きます。左側に「血の池」の案内板が設置されています。  なんと池は、渇水しているではありませんか・・・。
伝説:『昔、赤城の原に老夫婦と一人娘が住んでいました。娘は、たいそう美人だったので、言い寄る男が沢山ありました。娘はそれをいやがり、「この空き地に井戸を掘り、もし水が出たら嫁になりましょう。」と言ったのです。ある男が毎日休まずに掘って、ついに水が出るとわかったとき、娘は急死し、血がその井戸に入りました。そこを血の池と呼ぶようになったのです。
由来:『血の池は、赤色のヤマヒゲナガケンミジンコが沼中に大発生することによって、水の色が赤く染まるそうです・・・』 案内板を読んで・・・、なるほど!


渇水池より、地蔵岳を望みます。血の池より、くたびれた木段の端を歩いて標高を上げて行きます。

小沼が眼下に見えて来ます。小沼を左周りで長七郎山コース周回をする予定でしたが・・・。最終バスが見晴バス停より、17時29分ですので、残りの行程を優先すべく、安全をとって取りやめにする事にしました。
湖畔手前ベンチでザックを下して、弱点のふくらはぎを揉みほぐします。八丁峠より、地蔵岳へ登って行きます。本日は久し振りにハイドレーションタンクへポカリ2ℓ注入し、ミネラル2ℓをザックに入れ、総重量12K背負っての行程です。
時折、心地よい風が吹いて来ますので、熱くなった体を心地良く冷やしてくれます。振り向くと、周回予定だった小沼と長七郎山が眼下に見えて来ます。
予想に反して、ひと組の夫婦だけの静かな山頂です。今から向かう駒ケ岳~黒檜山~五輪尾根方面を、カレーヌードルを頂きながら望みます。
山頂からは大沼登山口方面へ下がって行きますが・・・。途中、残雪がゴロ岩を覆って滑るので山頂へ引き返す事にし、八丁峠に戻ります。
第一スキー場方面(800m)へ下がって行きます。途中、ヌカヌカ道で最後は残雪でした。
車道を横切って大沼湖畔へと向かって行きます。大沼湖畔も閑散としている様子でした。おのこ駐車場でひと息です。
こちらから黒檜山へ登るのは、今回で2回目で5年ぶりになります。単調な木段と二箇所ある鉄階段は、やはり帰路で使った方が良いと思いました。
余りに単調な登りはリズムが悪く思い外、だるくなってしまいましたので、登り上がったベンチでゼリー補給です。続々と正規の周回コースの登山者とすれ違い、団体さんに「東京から日帰りで来たんですか?」と、良くわからない事を聞かれたので「ハイ!鍋割からやって来ました」と、よくわかんない返答をしてしまいました。駒ケ岳は毎度の如く通過します。
前回、黒檜山訪問時、大タルミの標識は雪で埋まってましたので、随分背が高く感じます。正面に黒檜山がでっかく見えます。
駒ケ岳を振り返ります。大タルミからは、左周りで標高を220m上げる木段混じりの急登です。本日すれ違う登山者は女性が多く、単独女性も多かったです。※仕事帰り・・・? ペットボトル片手に、ワイシャツ姿のサラリーマンハイカーsanとも、お会いしました(@_@)
振り返ると霞んで、駒ケ岳、小沼、地蔵岳、大沼が見え、花見ヶ原との分岐を横目に進みます。鳥居のある御黒檜大神で本日最後のハイカーとお会いします。単独の若者は美味しそうに珈琲タイムをしていました。 ※マウスを合わせると、前回写した写真に変わります。
少しヌカヌカ道を過ぎると今回で20回目になる、豪華貸切の黒檜山山頂に到着です。北側展望場所へ向かいましたが、こちらも霞んで視界不良ですので山頂へ速攻で戻り、久し振りに三角点にタッチです。
積雪時の直下りは楽しかったのですが、本日のコンディションでは辛いものがあります。標高を下げると残雪は無くなりましたが、岩混じりの急坂はやたらと長く感じました。
大沼との距離が近くなって来ました。どの岩が猫岩なのか毎度の如くわかりませんが、猫岩より、大沼方面の景色を眼下に望みます。
黒檜山登山口が見えて来ました。登山口より、沼田方面の北面道路を標高を上げながらチャッチャカ歩いて行きます。
2回目の大きい右カーブで、左ガードレールの切れ間が登山口の「五輪峠」です。この場所が前橋市と沼田市の境になっています。
稜線を進んで行くと厚生団地&県営キャンプ場への分岐があり、真っ直ぐ進み抉れた急坂を少し上ると、小広場の陣笠山山頂です。次のピークの手前には、少しだけイワイワ坂があります。
少しだけイワイワ坂を登り終わると、五輪尾根最高峰の薬師岳山頂です。左手に大沼、地蔵岳方面を見ながら進むと、野坂峠の分岐表示があり、沼田20kmと書かれています。トレースは微かに付いていますので歩く方がいるみたいです。
緩やかな稜線を15分少々進むと、陣笠山同様、片側の眺望が良い出張山山頂に到着です。このピークでザックを下ろしてひと息つきます。赤城山の一角として、五輪尾根コースはあまり紹介されていませんが、私の好きなハイキングコースです。
時折、鈴ヶ岳や鍬柄山、荒山を進行方向に見ながら、深山との分岐の出張峠へと向かいます。分岐を左に進んで行くと、やがて正面にさいたま市立少年自然の家が正面に見えてきます。五輪尾根の各ピークは、今までのピークに比べると遠足気分で歩けます。
沼尻が見えて来ました。出張山より体力をあまり使わず歩いて来ましたので、冷たい風が吹き付け、汗をかいたシャツ等がひんやりして寒くなってきました。青木旅館の左方向に展望台入口があります。
なだらかな山道から振り返えると、大沼と青木旅館が眼下に見えます。白樺牧場との分岐を左に進み、本日最後の小ピーク見晴山に到着です。6月初旬に入ると、真っ赤に染まったつつじの群生が辺り一帯華やかに咲き誇ります。
 
見晴台へ16時20分に到着です。あずま屋から眺める荒山は、尖がり山容でカッコ良く見えます。
一旦、見晴バス停に下りて時刻を確認すると、間違いなく17時29分発でした。1時間以上待ち時間があるので見晴台の東屋に戻り、ほっと珈琲とチョコレートを美味しく頂き、寛ぎます。人の良さそうな前橋からお越しのご夫婦が見晴台にやって来て、少々の会話をします。バス待ちの趣旨を説明すると、赤城青年の家付近まで乗せて頂けるとの事です。嬉しくご好意を頂きました。旧宮城村の方で山々等の景色を見るのが趣味で、ハイキングも時々楽しまれているそうです。  
赤城青年の家入口まで乗せて頂き、感謝、感激、雨、あられ状態になった私です。鍋割山南登山口までロングな林道歩きになり、どっと疲れが出ましたが、この区間は予定コースですので、地道に歩きました。疲労回復に日帰り温泉は欠かせません!赤城山方面の後は帰路にある「あいのやまの湯@500」で、毎度の如く、ゆっくり疲れを癒します。鏡に映った両肩に、ザックの跡が真っ赤に付いているので驚きでした。
おまけ
 今回で20回目になる黒檜山登頂記念として、ロングなコースを組んで楽しく歩きました。
 春霞みがかかって眺望は得られませんでしたけれど、予想以上の充実感を味わう事が出来ました。
 帰りのバスの時間を考慮して、長七郎山を周回出来なかったのは少し残念に思います。

 赤城山縦走コースを再び歩くとしたら、交通手段を工夫して、鈴ケ岳と長七郎山も含めて
 全主稜縦走を楽しく歩きたいと思います。

 帰路の交通便は悪くなりますが、スタート地点は鍋割山南登山口からと、こだわっていました。
 腰痛回復後、初めて重いザックを背負っての縦走コースでした。
 筋肉痛はあまり無かったのですが、両肩がパンパンに張ってしまったので、湿布のお世話になりました。

天候:花曇り
出会った人:地蔵岳まで少数、黒檜山まで20人位、以降貸切でした。
全く当てにならない疲労度:★★★ ※帰路の林道歩きを含め

●トップページヘ   ●前回へ  ●次回へ  ●登山のページへ