雄山 3,003 m 大汝山 3,015 m 富士ノ折立 2,999m 真砂岳 2,861m 別山 ,874m 剱岳 2,999m
(扇沢ターミナル(7:30)〜黒部ダム(7:43〜8:05⇒黒部平(8:15〜8:35)⇒大観峰(8:48〜9:10⇒室堂(9:23)
室堂ターミナル(9:47)⇒一ノ越(10:40)⇒雄山(11:31〜11:56)⇒大汝山(休憩所)(12:18〜12:38)⇒
富士ノ折立(13:04)⇒別山(13:40)⇒剣沢キャンプ場(15:15:泊)
2013年9月10日 (歩行時間:6時間33分 全所要時間7間時間28分 歩行距離約6.8km) am7:47〜pm:15:15
剱沢キャンプ場(5:50)⇒一服剱(6:45)⇒前剱(7:22〜7:30)⇒剱岳(8:41〜9:26)⇒10:58一服剱
剱沢キャンプ場(11:45〜12:55)⇒剱御前小舎(13;45)⇒雷鳥沢キャンプ場(15:10:泊)
2013年9月11日 (歩行時間7時間17分:全所要時間9時間20分 歩行距離約8.6km) am5:50〜pm15:10
雷鳥沢キャンプ場(8:00)⇒みくりが池温泉(8:43)⇒室堂ターミナル(8:56)
2013年9月12日 (全所要時間56分 全所要時間、左記同 歩行距離約1.8km) am8:00〜am8:56
(室堂(9:10)⇒大観峰(9:23〜9:48⇒黒部平(8:15〜8:35)⇒黒部ダム(9:54〜9:35⇒扇沢ターミナル(10:50)
全行程詳細と備考 全歩行時間14時間46分 歩行距離約17.2km yahoo地図 コースmap
扇沢〜黒部ダム(トロリーバス)⇒黒部ダム〜黒部平(ケーブルカー)⇒黒部平〜大観峰(ロープウェイ)⇒大観峰〜室堂(トロリーバス)
※往復運賃8,800円(10K以上の手荷物別途1,000円)
テントを担いで、同行者と一緒に比較的のんびり歩きました。剱岳は上級コースですので注意が必要です。 |
立山という独立峰はなく、狭義では雄山[おやま](3003m)、大汝山[おおなんじやま](3015m)、富士ノ折立[ふじのおりたて](2999m)の3峰を指すことが多い。中部山岳国立公園の北部にあり、多数の野生動物が生息し、豊富な高山植物群や池塘群、原生林など原生的な自然環境が魅力だ。また、氷見や能登半島から海越しに3000m級の立山連峰を望む景観は世界的にも珍しい。
剱岳は北アルプス北西に位置し、そのアルペン的な山容は国内でも随一である。厳しく天空を切り裂く姿そのままに、数多くある日本の名山の中でもとりわけ厳しい登山を強いられる。同時に日本の近代アルピニズム発祥の地であり、日本中のクライマーに愛される岩と雪の殿堂でもある。平成16年、国土地理院により三角点が設置され、GPS測量により標高が2998mから2999mに変更された。
剱岳の初登頂は1907年陸地測量部が長大な残雪の谷、長次郎谷が始めての登頂ルートとなった。しかしそれ以前にも多くの修験者達が登った形跡が山頂などにも残されていた様子で、昔の人はどのように登ったのかは不明である。
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立山は以前より訪問したかった念願の地でした。7年前、黒部ダム見学で大観峰まで来ましたが、天候不良により室堂観光は断念しました。アプローチも容易ではない為、毎年引き延ばしになったままでした。今年はテント泊がマイブームですので、剱岳と合わせて絶好のテント泊歩きとなりました。昨年の8月、早月尾根より精神力を高める為剱岳へ日帰りで登り満喫ましたが、今回は3日掛けて天空の魅峰をゆっくりと味わいました。
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1日目 扇沢〜室堂 室堂⇒雄山⇒大汝山⇒富士ノ折立⇒真砂岳⇒別山⇒剣沢キャンプ場
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扇沢の第二(無料P)に7時に到着して、すぐに支度を整え出発です。昨年の9月に爺ヶ岳〜唐松岳の縦走時、基点に使った馴染のPです。始発の(7時30分)のトロリーバスに乗車です。トンネル内の青い箇所は、難所工事になった破砕帯区間です。
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黒部ダムは2回目の訪問になります。今年で50周年です。観光放水を見学しながら移動します。立山方面の景色はGood!支柱が一本もない立山ロープウエイは標高1,828mの黒部平から2,316mの大観峰まで、標高差500mを7分で結んでいます。(RWより大観峰)
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トロリーバスの出発時間まで時間があります。大観峰の展望台より、素晴らしいパノラマを楽しみます。室堂行のトロリーバスはスピーディーな速度で快適でした。室堂ターミナルでは駅そばの匂いに誘われ、美味しい朝そばを頂きます。
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室堂ターミナルには気象情報や最近の事故、注意箇所などを記載した山岳情報のボードがあります。8月7日「カニのタテバイ」より、滑落事故(重症)が発生したそうです。係りの方に「当日は雨で悪天候だったんですよ」、「天気も良さそうなので、気を付けて剱を楽しんで来て下さい!」と、温かい言葉を頂きました。ターミナルを出ると立山連山の景色が広がっています。
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正面に見えるのは今から向かう、雄山〜大汝山〜富士ノ折立方面です。立山玉殿の湧水(全国名水百選)はとっても美味しいので、駆け付け2杯頂きます。ペットボトルとハイドレーションシステムタンクに補充して、イザ!出発です。
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室堂から一ノ越までは石畳の歩きやすいハイキング道です。観光ハイカーと一緒に花々を眺めながらお気軽トレッキングです。(ヤマハハコ-ヤマガラシ-アザミ-ヨツバシオガマ-ミヤマキンポウゲ-チングルマ)
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唯一の雪渓を少しだけ歩きます。雪道より(滑り止めは全く必要ありません)上部を眺めました。新潟大付属小学校の三泊四日の林間学校の皆さんが、元気に一ノ越へと向かって行きます。
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一ノ越山荘前では多くの方々が休憩をしていました。すぐに雄山へと左に進路を取ります。龍王岳と眼下に一ノ越山荘。新潟大付属小学校の皆さんは休憩に入ります。一ノ越の向かいの室堂山、浄土山、竜王岳は最終日に予定していますが・・・。
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ガレ場の急登にはペンキが付けられていますが、適当に登って行きます。でっかいザックを背負っているので、外人のカップルに英語で何やら話しかけられます。連れはそつなく交わしていました。高度を稼いで行くと建物が近くに見えて来ます。やがて雄山(標高2991.6m)に到着です。一等三角点が置かれ、さらに三角点の解説が書かれていまた。
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山頂には休憩小屋があり、周辺には沢山の方々で賑やかっていました。日本の三大霊山に数えられる立山の雄山です。 最高地点に建てられている雄山神社峰本社(3,003m)で、10人位一緒に登山安全祈願(500円)をして頂きました。最後は神主さんが御神酒を振る舞ってくれ、余りに丁寧で500円では申し訳ない気分です。
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雄山山頂標識は立山雄山神社の横にあります。神主さんの説明によりますと、最高点と云われる場所は手前の平たい石だそうです。休憩小屋を振り返るとガスが徐々に上がって来ました。
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祈願で頂いた鈴付きのお札をザックに付けます。雄山を過ぎると少し静かな山道になり、コースも登山道らしくなります。雄山より大汝山まで20分少々で行ける、すぐ隣のピークです。
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視界不良の中、ガレ場を小さなアップダウンを繰り返しながら歩くと、立山最高峰の大汝山頂上(3,015m)です。大汝山休憩所は多くの方々で賑やかっていました。
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来年6月公開の映画「春を背負って」のロケに大汝山休憩所が使われました。ビールを買いついでに中を見学すると、「春を背負って」出演俳優さんたちのサインやメッセージ入りポスター等がありました。そんな賑やかな大汝山休憩所前でカレーヌードルを頂き、ひと息です。ガスが巻いて来てたちまち景色が無くなりました。
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大部分の方は室堂から大汝山の往復でしたので、極端に閑散とした山道になります。視界10m位の視界不良の中を進行します。富士ノ折立手前では2羽の雷鳥に遭遇します。視界がない時の楽しみの一つです。岩イワを登って行くと、剱岳と同じ標高の富士ノ折立(2,999m)です。真砂岳へはガレ場を急降下して行きます。
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先程から全くの視界不良!時たま出現する親切標識で現在地を確認します。 稜線上の真砂岳は通り過ぎそうです。別山の祠に到着ですが、ガスガスで何にも見えません。すぐ近くの北峰ピストンは止めにします。
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標高を下げて行くとガスの下に出て視界が利き始めます。眼下に剣沢キャンプ場が見えて来ました。剱沢カールでまたまた雷鳥とお会いします。
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私の前を2羽で仲良く歩いています。頗る人間慣れした良い子でした。ガスガス歩きでテンションが下がり気味でしたが、一挙に上昇です。剣沢キャンプ場の管理棟でテント受付を済まし設営です。
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下に見える剱沢小屋までビールの買い出しです。テン場を眺めるとガスは抜け、素晴らしい景色が広がっています。剱沢キャンプ場は、剱岳を目の前に望むビューポイントでした。 ・設営料500円・トイレ(バイオ式)・水場(管理棟前の水場は消毒済みで飲料OKで水量豊富)他の水場は雪融け水の為、要沸騰 ※売店は下の剱沢小屋まで往復15分(帰りは登りなので息が切れます)
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山ごはんが出来るまで、先ほど買ったビールと持参した濃い目の角ハイを管理棟前の水場(飲料水)で冷やします。ひと段落すると剱岳に掛かっていたガスが抜け始め、改めて豚すき鍋でカンパ〜イ!ご飯を炊いて美味しいカレーを頂きます。明日の山ごはん用に、おにぎりも作ります。
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雲海に包まれた剱の素晴らしい剱の雄姿を眺めながら頂く旨い酒は、贅沢そのものでした。
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2日目 剣沢キャンプ場⇒剱岳⇒剣沢キャンプ場⇒剱御前小舎⇒雷鳥沢キャンプ場
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本日は晴天なり!管理棟より眼下に剱沢小屋、左に剱山荘、そして剱岳を望みます。
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早朝5時50分、剱岳へ向け出発です。大半の皆さんは既に出発済みです。剱小屋を過ぎた辺りより、八ツ峰方面を眺めます。雲海越しに不帰ノ嶮キレットと唐松岳。
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チングルマ等、晩夏の高山植物を横目に剣山荘へと向かいます。山荘の前では剱を目指す人、帰る人の姿が著しい動きに見えました。少し標高を上げ、振り返ると剱の登山基点が良く見えます。
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1番と書かれた標識(往復1番〜13番まで)より、鎖場&岩場が始まります。徐々に険しくなりますが、鎖場渋滞の方が遥かに気になります。途中で若い単独男性が勢いよく下がって来ます。声を掛け話をすると、早朝3時より早月尾根から登って来て、そのまま薬師岳方面へ縦走だそうです。一服剣より前剱を眺めます。
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前剱大岩が見えて来ました。コースは前剱大岩の左の鎖場(3番)を通過します。前剱手前で上りと下りとコースは分かれています。少し登ると前剱です。多くの登山者が勢いよく登ってますが、大部分の方は途中でへばっているように見えました。
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前剱からの景色は素晴らしく、ザックを下ろして皆さんと一緒にしばらく景色を楽しみます。この時点で北アルプスの絶景は広がっています。先ずは、少し下がりスチール製の網目の細い橋を渡ると、右への
トラバース道になります。この場所でも通過待ちになりました。
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しばらく普通の岩場を通過して行きます。所々上りと下りでコースが分かれています。 7番の平蔵の頭より前方に見えるカニのたてばい(9番)を眺めると、先行の団体が健闘する姿が見えます。そして8番の平蔵のコルを見下げます。
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核心部には番号の書かれたプレートが設置されて、登り下りが明確に標示されています。今まで8つのプレート(岩場)を進んで来ました。ようやく難所のカニのたてばいです。渋滞が温和してから一気に登ります。ボルトも埋め込まれ、しっかりした鎖場で登りやすく、怖さは感じませんでした。
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振り返り、11番の鎖「平蔵のコル」と12番の「平蔵の頭」が見えます。この角度から眺めると急斜面に見えますが、実際はさほどではない斜面で緊張感は感じませんでした。帰りは平蔵の頭を真っ直ぐに越えて行きます。やがて早月尾根コースと合流し、早月小屋方面を眼下に望みます。
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8:41分、昨年に引き続き2度目の剱岳山頂に到着です。どのコースを選んでも、危険な箇所を越えなければ劔には到達出来ません。噂通り祠はありませんでした。風が冷たいのでダウンを着て、標高3,000メートル地点でワンショット!ホット珈琲を頂きしばらく景色を眺めます。、特製おにぎリを頬張り、空腹を満たします。気になるバリエーションコースの源次郎尾根を眼下に眺めます。
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2004年8月に新しく設置された三等三角点に記念のタッチ!です。そして三等三角点の設置により、剱岳の標高2999mであることが確定しました。柴崎測量官の四等三角点設置から実に100年以上の歳月が経っていますが、当時は急峻な為、三角点の標石を埋設できず測標だけの四等三角点の扱いになってしまいました。このような経緯を知れば感慨も大きいです。※マウスを合わせると昨年写した祠の写真に変わります。
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立山の後方には燕岳〜常念岳〜鷲羽岳〜水晶岳〜笠ケ岳〜黒部五郎岳〜薬師岳〜北薬師岳方面
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富士ノ折立の後方に槍ヶ岳と穂高岳。 龍王岳の後方に乗鞍岳-木曽御嶽山-笠ヶ岳。
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白馬岳〜不帰ノ嶮〜唐松岳〜五竜岳〜鹿島槍ヶ岳の後立山連峰
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剱岳で百名山達成したHanawaさん(登頂記念Tシャツに書かれています)に、山頂にいる皆で達成の大拍手を送りました。ゆっくりしましたので下山を開始します。まだまだ多くの登山者が登って来ます。
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神秘的な雲を眺めます。しばらくガレ場を下がって行くと「カニのよこばい」が見えて来ました。くれぐれも「カニノ腹ばい」にならないよう下がって行きます(^_^;)
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下りの10番目の鎖場、ハイライトの「カニのよこばい」です。鎖に捉まり横にトラバースして回り込みます。鎖場は岩棚となっていますので、落ちついて足場を確保すれば問題はありません。
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カニのよこばいが終わったあとは、垂直の梯子が続きます。 ここで梯子を勢いよく登って来る単独男性がいますので、「この箇所は下山道なので、逆走ですよ!」と声を掛けると『?』モードでした。少しすると団子状態で下がって来る登山者に気付き、状況が分かったらしく、慌てて戻って来ました。※以前逆走してきた単独女性がコース間違いに気付き、引き返そうとして滑落したそうです。スリリングな梯子を下がり終わるとWC見たいな小屋がありました。
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20mの一枚岩の鎖場で上り下りと別ルートになっている12番の鎖場の「平蔵の頭」へ登って行きます。山頂で見た感じは急に見えますが、近くで見ると緩い角度です。平蔵の頭より、眼下を望みます。上から見たところ。鎖の途中で横にトラバースする箇所があります。
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最後の鎖場、前剱の門を登り、すぐに前剱のガレ場を下ります。ここでも滑落事故が発生したみたいですが、気が緩むのでしょうか?一服剱まで来ると剣山荘が見えるようになり、もうひと息です。
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11.45分、剱沢キャンプ場に帰着します。これからの行程は雷鳥沢キャンプ場までの移動ですので、ゆっくりテントを撤収します。写真に見える水場は雪融け水ですので飲料には適していません、しかしながら重宝に使わせて頂きました。
※最終のトロリーバス等の帰着時間に間に合いますが、予定通り、もう一泊キャンプ場で楽しみます。
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剱御前小舎に到着です。この場所は大日岳-剱岳-剱沢-別山-雷鳥沢とのジャンクションピークになっている基点です。WCベンチ前で、気持ち良さそうに仲良く寝ています。
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浮き石の大い雷鳥坂をジグザク下がって行きます。やがて眼下に真っ平らな本日のテント場、雷鳥沢キャンプ場が見えて来ました。雷鳥沢の河原に下りて、冷たい清流で頭を洗ってリフレッシュです。
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テントの疎らな、静かな雷鳥沢キャンプ場(設営料500円)に到着です。管理棟で手続きをしながら、温泉情報を頂きます。熊が出るので食べ物の管理を厳しく説明を受けます。受付のお兄さんがコミュニケーションが苦手な感じでしたので、情報収集にちょっと難儀でしたが、隣のテントの単独男性にも教えて頂いて、設営後、雷鳥沢ヒュッテの温泉に直行します。
※とても使いやすいキャンプ場です。@トイレが水洗 Aテント場に木製のテーブルが随所にある Bグランドの様に整地されている C近くの温泉(500円)に入れる D水は安心して飲める(豊富) おまけ:立山三山の景色が最高です。
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キャンプ場より往復10分の雷鳥沢温泉(@500)で、ゆっくり寛ぎます。内湯(リンスインシャンプー固形石鹸アリ)と、露天風呂(源泉掛け流し)があります。先ずは内湯で頭と体を荒い少し温まり、一旦着替えて外湯の露天(洗い場なし)に移動します。露天は源泉掛け流しで湯温が高い為、蛇口から水を出し板でかき混ぜます。硫黄臭漂う露天より、立山の山並みやキャンプ場を眺めます。運よく貸切でしたのでワンショット!テン場に戻り、雷鳥沢ヒュッテで買ったひえ冷えのビールで乾杯で〜す!
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湯上がりのさっぱり気分で、最高の満喫感を味わいながら特製生姜焼きと野菜炒めを頂きます。夕陽があたる雄岳を眺めながら飲む酒は格別です。大阪より連泊で来られた隣のテントの男性が挨拶に来てくれて、話で盛り上がっているところ、近くのテントから酔っ払いが管理棟に向かって文句を言っています。かなり泥酔しているようで、怒鳴り声で静かなキャンプ場が一時騒然となります。手続きに不満があったようで、後程、管理棟から男性2名が対応に行っておりました。突然現れた「これが噂の熊の出現?」かのようなしらけムードに気を取り直して、〆は美味しい棒ラーメンです。手作り焼豚とネギ油、ネギ等薬味持参ですから、すっごく美味しかったです。
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3日目 雷鳥沢キャンプ場⇒室堂 室堂から扇沢
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朝起きて朝食を頂いていると冷たい物が降って来ます。慌ててテントを撤収してレインに着替えます。無念のアメ、あめ、雨、本日の予定は大日岳or龍王岳〜浄土方面でしたが・・・。全くの視界不良ですので室堂ターミナルへ大人しく直帰します。テント泊装備の重量があるザックを背負ってますので、雨で濡れた斜面の石畳は滑りやすく感じました。
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周辺の皆さんと雨に打たれながら室堂へと向かいます。血の池が微かにみえますが、テンションは下がったままです。8時56分、室堂ターミナルに到着です。本日の歩行時間は予定もしていなかった56分間で終了しました。トロリーバス⇒ロープウェイ⇒ケーブルカーを乗り継ぎ黒部ダムへと向かいます。
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嬉しい事に黒部ダムでは雨が上がり、しばらく見学です。7年の歳月と延べ1.000万人の人力をつぎ込み、513億円の巨費を つぎ込んで1963年に完成した日本最大のアーチ式ドーム超流型ダム(高さ186m)です。
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展望台最上部で、破砕帯から出ている湧水を頂きます。「プロジェクトX」シリーズ黒四ダムのDVDを7年前に購入して3回ほど見ていますので、難工事を乗り越え出来た巨体建造物だと改めて実感しました。観光客にまぎれてトロリーバスに乗車して扇沢ターミナルに10:50分、帰着です。ダムカレーを食べたかったけど、黒部の太陽そばにしました。
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本日の日帰り温泉は大町の「薬師の湯」と思いましたが、昨年爺ヶ岳〜唐松岳縦走後訪問していますので、三才山トンネルを抜けた場所にある鹿教湯温泉の「河鹿荘」の露天風呂(源泉掛け流し@500)でゆっくり寛ぎ、温まります。
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おまけ
立山は、扇沢からのアプローチが長いので先延ばしになっていました。立山は噂通り素晴らしい名山でした。
また、扇沢からのアプローチもそれぞれの歴史と特徴があり、黒部ダムを通りながら観光も十分に満喫できました。
大観峰からの景色もお見事でした。室堂からの景色は大カールが広がり、とても感動的です。
雄山から大汝山は直ぐなので、気軽登山の方々も大汝山まで来られる方が多いようで、大汝山山荘までは賑やかでした。
来年6月公開の映画「春を背負って」のロケ地になった山荘ですので、目当ての登山者が多く感じました。
昼食を済ませているうちに、ガスが巻いて来てたちまち景色が無くなりました。
剱岳への岩場の往復は鎖やホールドもしっかりしていましたので、全般的に緊張を強いられる箇所はあまり無く、
スリルを味わうアトラクション的で楽しく歩きました。
妙義山や両神山(八丁尾根)より、良く整備された岩場でしたので。※あくまでも私個人の主観です。
立山〜剱岳はテント泊での行動が容易且つ、楽しめた名山でしたので思いの外、ゆっくり堪能しました。
持参した食料を調理して美味しい酒を頂き、温泉にも入れる贅沢すぎる山歩きとなりました。
一泊二日の行程でも余裕はあったのですが、キャンプ場で楽しむのも今回の目的でしたので、ゆっくり満喫しました。
天候:1日目晴れのちガスガスの曇り 2日目晴れのち曇り 3日目雨
出会った人:1日目150人位 2日目60人位 3日目20人位
全く当てにならない疲労度:★★★☆☆
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