石割山~平尾山 2013 5 2


 天城山万三郎岳:標高1,404m 万二郎岳:標高1,290m) 高低差約366m  累計高低差約745m 歩行距離 約8km 

行程:天城山登山口(9:00)⇒四辻(9:16)⇒万二郎岳(9:55~10:02)⇒馬の背(10:16)⇒石楠立(10:33)⇒
万三郎岳(11:00~11:26)⇒分岐(11:31)⇒涸沢分岐(12:00)⇒四辻(12:53)⇒天城山登山口(13:06)

(歩行時間3時間33分:全所要時間4時間06分 ※ワンコと am9:00~pm13:06 yahoo地図 コースmap
天城といえば、川端康成の小説「伊豆の踊り子」や、石川さゆりのヒット曲「天城越へ」でも、その名をよく知られています。天城山は総称で、最高峰は万三郎岳、第二位が万二朗岳です。伊豆半島の中央東側に位置しており、山全体が原生林の美しい山です。ヒメシャラ・ブナの木が多く、シャクナゲの群生地としても知られていますが、アセビのトンネルも見応えがあります。
昨日の石割山に続いて、ゴールデンウィークの天城山歩きになります。情報収集では両山共、ワンコ入山規制がありませんので、マナーに従って楽しみました。天城山は予想通り賑やかで、活気がありました。以前、静岡県の大仁町に住んでいた事もあり、伊豆半島には馴染みがあります。
城ヶ崎温泉のワンコと泊まれる宿「風の音」で朝食を頂き、8時18分に宿をスタートです。天城高原GCへナビをセットして向かいます。15年前にリフト(歩いての登山は禁止)で登った、大室山が見えて来ました。※標高581mの噴火山で、年に1度山焼きをする為、丸くてクリクリの可愛いお山です。
天城高原GC入り口手前を左折すると、100台位止められるオール舗装の立派な登山者専用駐車場があります。ゴールデンウィーク中ですので、既に満車状態でした。男女別水洗トイレ脇には、靴洗い場があるので嬉しい限りです。支度を整え9時に出発です。入口を少し戻ると道向こう側に登山口があります。「天城山縦走路」の案内板と「天城縦走路入口」と書かれた標柱が立っています。

登山口の木段を下って砂防堰堤手前の丸太橋で、興味深くワンコは下を覗いています。樹林帯へと入るとヒノキやアセビなどの常緑樹や、木肌がスベスベした「ヒメシャラ」の大木が目を引きます。
予想外の少し荒れた山道を進んで行くと、ミツバツツジが華やかに咲いていました。程なくして「ひとり一石運動」ポッカのお願い?!という、少し古ぼけた案内板がありました。腐食土の流出を防ぐ為、登山道の脇に石を積んで補修しようという運動が行われ、登山者が山に登るときに石を持って立札の下に置いていたみたいです。私の知る限りでは、詳細は定かではありません・・・。 ※以前は登山口に補修用の石が積まれていたようです。

分岐の四辻に到着です。この分岐が周回コースの起点となり、右回りの万二郎岳を経由しての一般的なコースを取ります。登山道は粘土質の赤茶けた土で、深くえぐられたような箇所もありました。アセビのトンネルをくぐったり、小さな沢を渡ったりしながら歩きます。しばらくアップダウンの少ない歩き易い山道でした。
時折、日差しが樹林帯の中にも差し込んで来ました。アセビやヒメシャラが原生する山道を過ぎると右側の視界が開け、富士山がどっしりと見えて来ました。
万二郎岳に近づくに連れ傾斜がきつくなり、丸太の階段をひと頑張りで万二郎岳に到着です。山頂は多くの方々の憩いの場となっていました。
お空もどんよりして来て、山頂からの景色も宜しくありませんので山桜を眺め、歩き始めます。万二郎岳まで2.1km、70分と道標に書かれていました。ガレ場を少し下った所に展望の開けた岩場があります。
手前のピークの「馬の背」と、中央に少しだけ丸く見える「万三朗岳」がよく見えます。この辺りが一番展望のよい場所です。岩場の先に出ると右手に富士山のビューポイントです。
アセビ・ヒメシャラ・ブナの木を抜けて行きます。「万三郎岳」へ1.7kmの標識があり、この辺りから馬の背までの急登になります。随所に赤い目印の、CDの実がなっていました。
ワンコと一緒に、先行者を数組追い越しながら登って行きます。急登を登り終えると「馬の背」に到着し、久し振りに少しだけ眺望が開けます。
馬の背より、天城高原GCを眼下に眺めます。この先は下りになり、アセビのトンネルに入ります。
アセビのトンネルは抉れた苔むす道で、良い感じの山道です。
「石楠立」までの間は坂を下ります。やがて正面に天城山(万三郎岳)が見えて来ました。鞍部の石楠立周辺はブナの木が目立ちます。
ブナの原生林地帯をワンコと連れも、テンポ良く歩いて来ます。途中で休憩中の方々を、速やかに追い越しさせて頂きました。
ヒメシャラに突然左手を襲われましたが、当然の如く、全然平気でした。アマギシャクナゲの群落地は開花時期にはまだ早いので、やはり咲いていませんでした。
大賑わいの万三郎岳頂上へ、11時ジャストに到着です。山頂からの景色は予想以上に宜しくありません。一等三角点をワンコとワンショットしてから、狭い山頂付近に昼食場所を探します。
ご利益ありそうな「弥栄の神」の石碑に手を合わせます。隅っこに、ビニールシートを広げます。ワンコは好物のササミを美味しそうに食べていました。冷たい風が吹き付け寒くなって来ましたのでジャケットを重ね着して、熱々のカレーヌードルを頂きます。
山頂から石楠花群生地を経由して、涸沢分岐へ直接下るコースは閉鎖されていますので、山頂を通過する形で下がって行きます。八丁池との分岐道標があり、右の天城高原GCまで120分、3.8kmを下がって行きます。本当は天城縦走コースの方へ歩きたかったのですが、車での交通手段が難しかったので計画時に断念です。本日は嬉しい事に終始、富士山を眺められます。
長~い木段をひたすら下がって行きます。途中数組の方とすれ違いながら涸沢分岐点へと向かいます。
涸沢分岐点からは、天城山中腹の斜面をトラバース気味に歩くので、傾斜は緩くなります。涸沢分岐点と四辻の標高差は100m程ですが、小さなアップダウンをしながら進んで行きますので、少し長く感じます。
涸沢より巻き道で分岐地点の四辻に、2時間48分振りに帰って来ました。登山口付近で今から天城山を目指す若いカップルがいました。「今からですか?」と声を掛けると、「ハイ、今からですよ!そんなに難しい山じゃないですよね!」と言われましたので、「楽しんで来て下さい」と軽く返答しました。
連れもワンコも良いペースで周回しましたので、少し早めに登山者専用駐車場に帰着です。トイレ脇の靴洗い場が大活躍する、本日の天城山山道コースでした。ワンコも四足を綺麗に洗い、リフレッシュです。
ゴールデンウィーク真っ只中ですので交通渋滞を避け、観光コースの伊豆スカイライン⇒芦の湖スカイラインを経由して、同志道(R413)で圏央道へと向かいます。お陰様で渋滞には無縁で帰着出来ました。帰路は御殿場にある「富士八景の湯」の露天風呂より、富士山を眺めながら温まります。
箱根裏街道より眺めた、夕暮れ時の富士山と山中湖です。
 おまけ 


 石楠花の開花時期には早かった天城山ですが、ヒノキや常緑樹のアセビのトンネルや
 木肌がスベスベした「ヒメシャラ」の樹林帯はお見事でした。

 天城山の周回コースは高低差も歩行距離も余りありませんが、万二郎岳&万三郎岳の頂も含め、
 全体的に眺望に貧しい為か、スペック以上に歩いた感じがしました。
 私個人の感想では、昨日歩いた石割山のコースの方が好みでした。
 石割山に続き、天城山歩きも山仲間の「ひらさんのレポ」を参考にさせて頂きました。

 天候:晴れのち曇り    
 出合った人:50人位(右回りの周回コースが人気の為、駐車台数より少なかった)
 全く当てにならない疲労度:★★☆☆☆


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