焼岳 北峰:標高2,393m (南峰:2,444.3 m) 標高差約818m 歩行距離約6.8q yahoo地図
新中の湯ルート登山口(8:25)⇒りんどう平(9:56〜10:08)⇒噴火口(10:53〜11:13)⇒北峰山頂(11:30〜12:38)⇒
噴火口(12:50〜12:58)⇒りんどう平(13:20)⇒新中の湯ルート登山口(14:12)
(歩行時間:4時間01分 全所要時間5間時間47分) am8:25〜pm:14:12 コースmap |
焼岳山頂付近にはいくつかの火山火口が残り、火口湖の正賀池を挟んで北峰と南峰に区別される。南峰は正賀池の真南に位置する岩峰で、山頂に三角点がおかれており(2,455.4m)、これが焼岳の最高点(ただし登攀禁止)である。北峰は正賀池の北東に位置し、山腹に硫黄の噴出を伴う噴気口が現在も活動中である。北峰には標高点は置かれていないが、北峰の西側に爆裂火口があり、その北縁に2,393mの標高点が置かれている。ほとんどの山岳ガイド地図や文献、焼岳北峰頂上に立つ指導標においても2,393mが記されているが、実はこの標高点の標高であり、北峰山頂からは北西に約200m離れている。国土地理院が刊行している火山基本図では、北峰の標高は2,444.3
mとされており、これが焼岳北峰の実際の標高で指導標よりも50mほど高い。北峰山頂に立つと南峰との標高差がそれほどではないことが実感できる。(Wikipediaより) |
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焼岳は北アルプスの中で唯一硫黄煙を吹き出す活火山で、地熱も手伝い北峰山頂付近は雪融けが進んでいました。山頂からの景色も抜群で、笠ヶ岳〜槍ヶ岳〜穂高連峰・南ア・中ア、白山・御嶽山・乗鞍岳等の大パノラマが広がり、眼下には上高地の景色も楽しめました。快晴の穏やかな陽気でしたので、ジャケット等の冬装備は、ずーっとザックの中でした。
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デジブックで編集しました。(注!再生するとBGMが流れます) |
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腰の具合が今一なので、久し振りに平湯温泉の「深山桜庵」に前泊をして、ゆっくりしてからの楽々行程としました。早朝は雲が掛かっていましたが日差しと一緒に雲は上がり、宿から笠ヶ岳を眺めます。中の湯温泉を過ぎると、ちょっぴりナイーブなお猿さんが2匹お出迎えをしてくれました。
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平湯温泉から安房トンネルを抜け、すぐ左折して中の湯方面へと向かいます。10番カーブの標識を過ぎ少し走ると、左側に10台位の駐車スペースがあります。登山口は反対側にあり、元気のない標識があるだけです。愛媛ナンバーの先行者の車が1台止めてあるだけでした。
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登山口より残雪を乗り越え左に進路をとって歩きます。最初だけ夏ルートで大きい倒木を跨いだり、スリップ止めを刻んだ丸太を歩いたりしながら難なく歩きます。15分位歩くと殆ど残雪歩きになります。
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樹林帯の中の残雪歩きは、落とし穴状態になっていますので、注意を払って登って行きます。僅かな足跡だけではコースアウトになってしまいそうですが、目印の赤&少しだけ青テープが随所に縛り付けてありますので、迷う心配はありません。やがて焼岳が進行方向に見えて来ます。
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積雪の為、旧中の湯コースからの合流地点はわかりませんでした。りんどう平付近より焼岳の南峰と北峰が見えます。焼岳の山頂付近は硫黄を含んだ水蒸気が活発に吹き上げていますので、地熱の為岩肌は露出しています。新中の湯駐車スペースで見えていた穂高岳は、ひと際でっかく見えます。積雪が多くなってきましたので12本アイゼンを装着します。
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積雪時限定での、すり鉢状カールになっていますので気分は高まります。やがて硫黄臭漂う、落石ポイントへと入って行きます。先行者の愛媛からお越しの単独男性は、愛嬌を振りまきながら尻セードで早くも下がってきました。小さい石が尻セードさんの後を追って転がっていますので、思わず「ラクッ!」と大声て叫んだら、何事かと?、驚いていました。「お尻が冷た〜い!」と言いながら陽気に滑って行きました。
本日も念の為ピッケルを背負って来ましたが、やはり荷物になっただけです。噴火口まで続く雪渓歩きは結構な急登でした。
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南峰と北峰の鞍部に到着です。飛騨の名峰 笠ヶ岳が岸壁の間から見えて来ました。鞍部からは火口湖が深く落ち込んでいて、火口壁がそびえ立ち荒々しく見えます。噴気孔のある北峰直下を廻り込んで進んで行きます。
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山頂直下の火口湖は雪融けが進んでいましたので、正賀池を確認する事が出来ました。 最高峰の南峰(2,455m)が間近に聳えていますが、崩落の危険がある為、残念ながら立ち入り禁止になっています。南峰左後方は乗鞍岳です。
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北峰直下の噴火口の脇を登って行きます。噴気孔は硫黄が付着して黄色くなっています。勢いよくシューシューと音を立て、硫黄臭と一緒に蒸気を吹き上げている岩峰の噴気孔を、少々見学をしてから登って行きます。硫黄臭漂う不思議な噴気孔付近は、すっごくインパクトを感じました。
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雪渓と岩との間の割目に出来たラントクルフトの上をトレースに釣られ、何故か歩いて来ました。最後はジャンプ!で飛び渡ります。よく見ると脇から普通に回り込めました(^^;)。 岩場を登って行くと火山特有のザラザラした砂礫混じりの斜面になります。
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大パノラマが広がる豪華貸切、北峰山頂に到着です。ダイナミックな山容の槍ヶ岳〜穂高連峰が絶景で、吊り尾根の曲線は素晴らしく感じました。眼下に梓川と上高地が見え、新穂高ロープウェーが動いているのも確認出来、素晴らしい景色だと再度実感しました。
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上高地右上に見える峰は、六百山〜霞沢岳。右上の写真は穂高岳から槍ヶ岳へ続く素晴らしい稜線で、景色を眺めていると早急に歩いて見たくなりました。
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絶景を楽しみながら何時もの昼食と、ご当地評判の飛騨牛乳を美味しく頂きます。食後はトリップ珈琲を頂き、ゆっくり寛ぎます。南峰右方向には、岐阜の名峰白山がそびえ立っています。
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飛騨の名峰笠ヶ岳〜抜戸岳〜双六岳〜鷲羽岳〜水晶岳〜野口五郎岳〜西鎌尾根を経て、槍ヶ岳、西穂高から始まる穂高連峰が絶景です。
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思い出深い、双六岳と鷲羽岳&水晶岳がスッキリ見えます。右上の写真は、野口五郎岳のアップです。
やがて貸切山頂は解除されます。高崎市からお越しの単独おじさんが上高地側から到着します。写真をワンショット頼まれ少々会話をすると、「正月に西穂山荘で吹雪に遭遇して悪天候の為、西穂高ロープウェーイは2日間動かず、RW山頂駅で究極の2泊を余儀なくされました」と、言っていました。さらに、「上高地から焼岳小屋付近からトレースは全くなく、難儀な歩きだったですよ・・・etc」。帰路は中の湯バス停より、バスと電車を乗り継いで帰るそうです。私は3年前まで群馬県民でしたので、馴染みを感じた次第です。
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南アルプスの山並みで、甲斐駒と仙丈ヶ岳の間に富士の頭が見えます。マウスを合わせると富士山が確認出来ます。右上の写真は木曽の御嶽山です。
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北峰より眼下に噴火口と立入り禁止の南峰。南峰は北峰より51m高く、三角点が設置されています。乗鞍岳(標高3,026m)が、間近に見えます。
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1時間以上ゆっくり眺望を楽しみながら寛ぎました。しかしながら未だ名残惜しいですが、下山を開始します。小噴火口は随所にあり、硫黄臭を嗅ぎ収めをしながら南峰のコルへと下がり、アイゼンを再び装着します。
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積雪時限定の見事な雪渓カールを、チャッチャカ下がって行きます。先に下がった群馬のおじさんが、カールを下がっているのを確認出来ます。
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松本市からお越しの二人組が息を切らして登って来ます。話をすると、「アイゼン等の滑り止めは持って来なかったので、急な雪渓歩きは中々前へ進めない・・・。焼岳をなめていました!」と、笑って言ってました。期間限定の雪渓カールにはビックな落石もあり、残雪が無くなると普通の大石の存在に戻るのでしょうね。
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雪渓カールの途中で群馬のおじさんを追い越して標高を下げて行きます。振り返ると蝶槍が良く見えます。りんどう平では伊豆からお越しの若いカップルハイカーが登って来ます。昨日は西穂高岳へ登ったそうで、山ガール仕様のおねーさんは、タンクトップ姿で颯爽と歩いていました。
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時折赤テープがほどけて落ちていますので、結び直しながら樹林帯の中を下がって行きます。本日は暖か陽気でしたのでザラメ状の残雪は緩くなり、更に落とし穴歩きを余儀なくされます。雪融けからはふきのとうが美味しそうに、あちらこちらで顔を出していました。
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眼下に新中の湯コース登山口が見えます。好天候に恵まれ、沢山汗をかきましたので温泉に入るのが楽しみです。綺麗な佇まいの、「中の湯温泉」(日帰り入浴@700)へ、迷わず向かいます。時間的に嬉しい豪華貸切でした。
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源泉掛け流しの露天風呂から穂高岳を眺め、満足感に浸りゆっくり寛ぎます。機会があったら泊まってみたい良い宿でした。帰路は何時もの如く、松本より三才トンネルを抜けて帰ります。佐久市より望む夕暮れ時が迫った、穂高連峰〜槍ヶ岳の北アルプス方面です。
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おまけ
積雪のある時期に登りたかった焼岳へ、見事な快晴日に訪問する事が出来ました。
樹林帯を抜け、りんどう平を過ぎると雪渓はお見事で、白馬雪渓や大樺沢の雪渓(北岳)を連想しそうな
カール状に伸びた、積雪時限定の雪渓歩きは気分爽快でした。
山頂からの景色は360度のスーパービューで、正しく飛騨山脈(笠ヶ岳〜穂高連峰)の展望台でした。
本日は暖か陽気でしたので樹林帯の中の残雪は緩いので、注意を払っての歩きでした。
樹林帯の残雪は木の粕や飛土で汚れていますので、トレースはわかりづらく不明瞭でしたが、
目印テープが随所にありますので、コースアウトになる心配は全くありませんでした。
天候 : 快晴
出会った人:6名
全く当てにならない疲労度:★★☆☆☆ |