横川駅 標高約387m めがね橋 標高約580m 熊ノ平駅跡 標高約680m 歩行距離約13.8km 標高差約300m
鉄道文化むら(10:35)⇒関所跡(10:45)⇒丸山変電所跡(11:03)⇒峠の湯駅(11:18)⇒碓氷湖一周
(11:35〜12:53)⇒めがね橋(13:16)⇒熊ノ平駅跡(13:41〜13:51)⇒7号トンネルから碓氷峠(14:00)⇒
めがね橋(14:23)⇒峠の湯駅(14:58〜13:06)⇒丸山変電所(15:20)⇒鉄道文化むら(15:45)
(歩行時間4時間 全所要時間5時間10分) am10:35〜pm15:45 yahoo地図 H24年度のハイキングマップへ |
めがね橋をはじめとする碓氷峠の鉄道施設は、国指定重要文化財です。平成24年、遊歩道アプトの道は、めがね橋から熊ノ平駅跡まで1.2km延長され、横川駅より6.3kmの道程になりました。横川駅西側及び鉄道文化村北側から始まる遊歩道アプトの道は、旧丸山変電所、峠ノ湯、赤レンガの4連アーチ橋、碓氷第3橋梁(めがね橋)から熊ノ平まで歩く道です。途中、碓氷湖一周も出来ます。歴史と自然溢れる山中の遊歩道は、多くの観光客で賑やかです。紅葉期の碓氷湖や、めがね橋周辺は紅葉ポイントになっています。 |
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五年前に碓氷峠のアプトの道を歩いた時は、めがね橋で終点でした。今回は紅葉を堪能しながらの気軽なハイキング歩きを楽しみます。以前に増し整備された歩道は、平日にもかかわらず、多くの方々で賑やかっていました。
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デジブックで編集しました。(注!再生するとBGMが流れます) ※要所の風景が見られます。 |
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横川駅第2駐車場に車を置きます。3年前、「旧中山道の碓氷峠」を歩いた時と同じスタート地点です。先ずは碓氷峠の関所跡へ向かいます。碓氷峠は江戸時代に中仙道で関東と信越・北陸の間を結ぶ重要な位置づけで、今でも関所の跡が残っています。当時は常峰番所が置かれていて、関所破りを見張っていました。
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上信越高速道路の横川パーキングを過ぎるとすぐある、高度感溢れるミニレインボーブリッジ風のカッコイイ橋を見上げながら進んで行きます。右手にレンガ造りの旧丸山変電所が見えて来ます。丸山変電所は、碓氷峠を行き来する列車に電力を提供するため、明治44年に建てられました。現在では、機械室棟と蓄電地室棟が国の重要文化財になっています。
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旧信越線サイドに併設された遊歩道を進んで行くと、峠ノ湯に到着します。以前は「とうげの湯駅」までトロッコ列車が運行していました。現在は期間限定でまるやま駅までの運行になっています。詳細は「トロッコ列車ライン」へ
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1号、2号トンネルを抜けて碓氷湖へ向かいます。廃線跡は長い年月が経っており、新たに遊歩道として整備されていますので、トンネルや橋梁部以外では、廃線跡を歩いている感覚は少なく感じました。初めての方でしたら尚更だと思います。
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2号トンネルを抜けるとすぐ左眼下に、碓氷湖(WC完備)が見えます。碓氷川の最も奥にある坂本ダムによって形成される湖です。ダムは当初、砂防ダムとして昭和32年に作られ、後に約3mの嵩上げが行われ、更に昭和60年に現在のダムに改良されました。
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碓氷湖は中尾川と碓氷川の合流点を堰止めて造った人工湖で、四方を国有林の大木に覆われています。特に秋の湖面にうつる紅葉は素晴らしいです。湖畔には約1.2kmの散策道があり、約20分で一周できます。
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坂本ダムは平成3年、建設省から「シビックデザインダム」に指定されました。地元と協力して碓氷峠の歴史的な鉄道施設をモチーフにした周辺設備を行い、環境と調和のとれた美しい碓氷湖としてよみがえりました。湖畔周回用の橋は、めがね橋をイメージして造られたそうです。
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メインの橋を渡ると紅葉ポイントに入ります。赤や黄色に染まった紅葉は、湖畔を囲むように輝いていました。駐車場付近のベンチに座り、カレーヌードルの昼食です。
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再びアプトの道に戻ります。第3、第4、第5トンネルを抜けてめがね橋を目指します。道中トンネン内は、天然冷蔵庫に入ったかのような冷たさを感じ、凍えながら速足で通過しました。
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観光名所「めがね橋」へ到着です。通称「めがね橋」として親しまれている煉瓦アーチ橋で径間数4、長さ91m、高さ31mで国内最大の煉瓦づくりアーチ橋です。明治25年に完成し、アプト式鉄道を支えてきましたが、昭和38年新線開通に伴い廃線となりました。平成5年に国の重要文化財に指定され、平成13年廃線敷を利用した遊歩道「アプトの道」として整備されました。
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橋上からの展望です。長野新幹線が開通に伴い廃線となった、平成9年まで活躍していた信越本線の橋が見えます。25年以上前、何度ともなくお邪魔した場所です。マグライトを片手にトンネル探検をした記憶が甦って来ました。多分、時効だと思います(^^;)!
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nanacoもたくさんお友達と交流出来て満足しています。長い6号トンネル内では、蒸気機関車時代の煙の排煙口の跡があります。当時の蒸気機関車は石炭を燃料としていましたので、トンネル内は煙りだらけだったでしょうね。
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トンネルの中にまたトンネルが見え、今までいくつもの橋梁を渡って来ました。先程、碓氷湖で見かけた姉妹が早くも戻って来ますので、熊ノ平駅まで一息です。
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第10号トンネルを抜けると、熊の平変電所跡に到着です。左側に殉難碑と母子像が祀られていました。1950(昭和25)年、熊ノ平駅構内で6月8日に土砂崩壊が発生し、その復旧作業中の6月9日に再度土砂崩壊が発生して熊ノ平駅舎、鉄道官舎等が埋没しました。懸命な救助が行われましたが、鉄道員および鉄道官舎に住んでいたご家族方々約50名の尊い命が失われました。碓氷線が復旧したのは6月23日でした。
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遊歩道終点の熊ノ平駅跡から振り返ります。左の2本は旧信越本線のトンネルで、右側のトンネルは現在歩道に変わったアプト式線のトンネルです。アプト式時代の単線だった期間に、横川〜軽井沢間の唯一この平坦地で上下線の列車を待ち合わせて、すれ違いをしていました。信越本線に移り変わり複線になると、熊の平駅は変電所の機能だけで、駅としての機能は必要とされなくなってしまいました。熊ノ平駅は遊歩道の終点です。旧国道の新設された駐車場に「仮設WCアリ」の看板がありました。殆んどの皆さんと同じくUターンします。
熊ノ平駅は、横川と軽井沢の中間、山とトンネルに挟まれた駅でした。
当時は急勾配をアプト式鉄道でゆっくり走っていて、周囲の景色を堪能していたのでしょうね。
唱歌「紅葉」もみじは、この路線の車窓と、
唯一あった駅の熊ノ平駅より望む秋の風景から、思いを寄せて作られた詩でもあります。
高野辰之が郷里と東京を往復するのに使った信越本線熊ノ平駅付近から、風景を詠んだといわれています。
また故郷(ふるさと)で有名な唱歌も高野辰之作詞です。
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旧18号を眼下に見ながら歩いて行くと、日当たりの良い場所は紅葉しています。7号トンネルを過ぎてから分岐を旧道に下がり、しばらくの車道歩きに切り替えました。
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予想通り旧国道付近は素晴らしい紅葉ですので、コースを変えた甲斐があります。めがね橋まで500mの表示案内があり、励みになります。
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めがね橋の新設駐車場を過ぎ、旧18号線から見上げためがね橋です。この橋は、ドイツのハルツ山鉄道のアプト式鉄道が採用され、わずか2年弱と言う驚くべき短期間に建設されました。その後、車両速度改良のため昭和38年新線完成と同時に使用廃止になりました。強度的にも優り、素晴らしいデザインで現在でも高い評価を得ています。
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再びめがね橋に戻り、アプトの道で横川駅へと進路を取ります。またまたワンコとコミニュケーションを取ったnanacoがご機嫌でした。
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緩やかに標高を下げて行くと、遊歩道の紅葉ポイントになります。午後2時半を回っていますが、まだまだ多くの観光客がめがね橋方面へと向かって行きます。
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碓氷湖を眼下に見ながら通りすぎます。途中コースを外れ、3年前に歩いた「旧中山道の碓氷峠」登り口に立ち寄り、懐かしく感じました。「安政遠足 侍マラソン」としても利用される碓氷峠越えコースです。機会があったら又歩きたいと思います。
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「とうげの湯駅」でひと息付きます。開口部の広い2階建の「峠の湯」は、本日の終着ポイントです。丸山発電所跡をひと回りしたりしながら帰ります。裏妙義方面を目にすると無性に行きたくなりました。果たして来年の紅葉シーズンまで、待てるのでしょうか?
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昭和の匂いを漂わせる懐かしい広告看板を目にして、しばらく立ち止まります。5年前に寄った「麻苧茶屋」はなんとな〜く、営業をしている様子はありませんでした。
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鉄道文化むらではミニSLに乗った親子に手を振ったら、お母さんと息子が元気に手を振ってくれました。坂本宿付近の日帰り温泉「峠の湯」へと向かいます。ゆっくり温まり、美味しいカツカレーを頂きました。峠の湯の造りも、めがね橋をモチーフしたデザインでお洒落な造りです。
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幾つものトンネルが重なっています。まるでタイムトンネルみたいに見える不思議な光景です。この後、ワンコを引き連れた私の姿はどのように映るのでしょうか・・・。
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おまけ
横川駅(鉄道文化むら)を起点に歩いたのは今回で3回目です。
5年前はめかね橋までの往復コースを楽しみました。
2回目は3年前の歴史を辿る「旧中山道碓氷峠」を、何故か貸切道中で堪能しました。
今年、めがね橋から熊ノ平まで遊歩道が1.2km延長されたのも手伝い、遅い紅葉を思い立ったように
ワンコを引き連れ向かいます。平日ですが予想以上に賑やかでした。
碓氷湖周辺の紅葉ピークは少し遅かった
感じがしますが、散策歩道用に作られたお洒落な橋付近の紅葉は見頃でした。
以前、「鉄道文化むら」へ2回程訪問した時があります。
鉄道歴史上に残る碓氷峠のアプト式を始め、旧鉄道で活躍した
名車両などの資料や展示を興味深く見学しました。碓氷鉄道の経緯を知り、感慨も大きくなりました。
天候 : 晴れ
出会った人 : 100人位
全く当てにならない疲労度 : ★★☆☆☆(久し振りのハイキング歩きです)
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