巻機山

磐梯山 標高1,819m   標高差約625m 歩行距離約6.8q 

八方台駐車場(8:50)⇒中ノ湯跡(9:13)⇒お花畑分岐点(10:06)⇒弘法清水小屋分岐点(10:14)⇒
磐梯山山頂(10:37〜11:18)⇒弘法清水小屋(11:37〜11:50)⇒お花畑周遊(12:10))⇒
裏磐梯登山口分岐(12:50)⇒中ノ湯跡(12:55)⇒ 八方台駐車場着(13:13)

 (歩行時3時間29分:全所要時間4時間23分)  am8:50〜pm13:13   コースmapへリンク  yahoo地図
福島県を代表する山・磐梯山は明治21年に大爆発を起こし、桧原湖をはじめとする300におよぶ湖沼群が形成され、風光明媚な裏磐梯高原ができて、大観光地となった。磐梯山は秀麗な山容、大きく口を開けた爆裂火口、そしてすばらしい展望の山頂など魅力いっぱいの山である。磐梯山には登山シーズンの週末は一般登山者はもちろん、小、中学生の団体登山者などで大変な賑わいをみせ、すれ違うのに一苦労するところがある。登山ルートは6本あるが、比較的登りやすい八方台登山口から登る人が圧倒的に多い。
磐梯山ゴールドラインは通常は有料(730円)ですが、11月15日(火)まで(冬期閉鎖前まで)福島県観光促進の為、無料開放になっています。「磐梯山ゴールドライン」、「磐梯吾妻レークライン」さらに、磐梯吾妻スカイライン及び「浄土平駐車場」も無料開放!と言うことで、磐梯山帰着後は「浄土平」にある、吾妻小富士へ行ってきました。※上記の写真はグランデコ山頂駅ゲレンデより眺めた磐梯山です。
八方台登山口は磐梯山ゴールドラインの途中にあります。道向かいには約50台が止められる大駐車場があり、WC&東屋付きの立派な駐車場です。駐車場から直接、猫魔八方台方面への雄国沼探勝コースも伸びています。駐車場で支度をしながら、隣で準備をしている千葉からお越しの3人組(うち女性1名)と会話を交わすと、先月、新穂高から双六岳〜鷲羽岳〜水晶岳〜黒部五郎岳を2泊3日で登った話をしていました。山慣れした健脚組でした。10分遅れで追う形になります。
登山口から緩やかなブナ林をしばらく進んで行きます。左側に祠が見ながら通り過ぎていきます。やがてメタポ体型のご婦人とスマートなご主人を追い越します。正面に視界が広がり、磐梯山方面が見えて来ました。
硫黄の匂いがしてきます。正面に「中ノ湯旅館」跡があり、すっかり廃墟化が進んでいます。目の前に乳白色の露天風呂があり、全体は沢の水や泥が流れ込んでいる為、汚い感じです。随所にブクブクと気泡が湧いています。
温度の低い汚れた露天風呂がありますが、足湯は今でも健在みたいです。15年前までは営業をしていたそうです。建物側は立入り禁止になっていました。
中ノ湯から綺麗な木道を一瞬歩くと直ぐに普通の山道に変わります。登山口から1.2km過ぎ、弘法清水まで1.7kmと書かれていますが、ここまでは殆んど標高を上げてませんのでようやく急登の始まりです。相変わらずどんよりしたスッキリしない天気です。駐車場から先にスタートした千葉からお越しの3人組に追いつきましたので、お先に失礼させて頂きます。
途中、少し視界が広がるところがあり、火口壁の頂部となっているところです。ようやく磐梯山の山頂が見えて来ました。ロープの掛かったトラバース道や、木の根っこを跨いだりするブナやダケカンバの樹林帯歩きが続きます。標高を上げて行くとガスの中に突入です。雨も降り出し、下山してくる登山者はレインを着ている人が多くなって来ました。
とにかく湿った樹林体の中は風が遮断され蒸し暑く、多少濡れてもレインを着る気が起きないので、狭い樹林帯の中を巧みに傘をさして登って行きます。対向登山者に「雨具は無いんですか?」と余計な心配を頂きました。お花畑との分岐になりますが雨の為直接、「弘法清水」へと向かいます。※帰りに経由の予定です。
目の前が「弘法清水」ですが、分岐の鐘を慣らし直接山頂へ向かいます。急登が続きます。ガスの中から山頂が見えて来ました。爽やかなご夫妻が下がって来ます。「山頂は見渡す限り、360度のガスガスの景色でした」と残念そうに言ってました。嬉しい事に雨が上がり始めました。
磐梯山頂上到着です。噂通り、ガスガスの山頂でした。山頂標識を後にして頂上のガレ場へ登って行きます。最上部に祠がポツンと建っていました。先行グループがビールを飲みながら食事を楽しんでいました。
三等三角点に記念のタッチ!です。パンとクッキーを頂き、熱々のカフェオレを飲みながらガスが開けるのを根気よく待ちます。しばらくすると千葉からお越しの3人組も到着しました。私達を含め10名、独占の山頂になりました。
徐々に明るくなり、猪苗代湖を眼下に望む事が出来ました。私を始め、山頂にいる全員が一斉にカメラを出して大はしゃぎで写真を撮ります。山に興味が無かった頃、猪苗代湖側から3回ほど磐梯山を見上げた記憶があります。近年では9年ぐらい前、猪苗代湖の遊覧船に乗り、眺めた記憶がありますが、まさか磐梯山に登るとは夢にも思ってなかったですね。
周辺の景色をガスの合間から眺め、其れなりに満足しましたので下山開始です。ワンコを抱っこして登って来る夫婦と遭遇です。可愛いワンちゃんは殆んど抱っこされて登って来たらしいです。
「弘法清水」美味しい湧水を頂きます。ちなみに弘法清水は4合目で、頂上は5合目になっています。噴火前の磐梯山によるものか定かではありませんが・・・。水場にいたおじさん二人は、今から山頂へ登るそうです。「山頂からの景色は“運に天を任せ”なくっちゃーね」と、良く分からない事を言ってました・・・。奥にある「弘法清水山小屋」でブルーベリーザクロジュースを頂き、記念に特製カラビナを買いました。小屋のねえさん(おばさん)は毎日通ってるのか、はたまた泊まってるのか、何故か疑問に感じました。
「弘法清水山小屋」と後方には磐梯山山頂です。やがて登山口を過ぎて直ぐに追い越したメタポ体型のご婦人とスマートなご主人が、弘法清水山小屋へ爽やかな表情で到着して休んでいました。お花畑へ向け、歩いて行きます。赤茶けたピークがありますので進んで行くと道は無くなりますので素直に戻って来ます。
初夏には綺麗な花々が咲いていたのでしょね。時期的遅かった感じです。標高を下げて行くと桧原湖方面と眼下に裏磐梯側の火口原の荒涼とした風景が見えて来ました。下山と共に天候が回復して来ました。
「中ノ湯」の脇に人懐っこい「ニホンカモシカ」がいます。近寄っても動揺した様子もなく、しばらく一緒に登山道を歩く事になります。人気者の器量良しの「カモシカ」さんなのでしょうね。
時々振り返って愛嬌を振るってます。やがて山道を離れて樹林帯の中へ行ってしまいました。程なくして、八方台駐車場に午後1時13分に到着です。 浄土平へ向け、磐梯吾妻スカイライン経由で車を走らせます。※途中で食べた喜多方ラーメンは大変美味かったです。


道中に咲いていた花々です。(イマイチ)
おまけ

 小さい時によく耳にした民謡の「会津磐梯山は宝の山よ〜」からのフレーズで山名は小さい時から
 知っていました。
 猪苗代湖から望む磐梯山は表磐梯ですので、普通の山に見えます。裏磐梯から見ると一変して山体
 崩壊跡の荒々しい姿になっています。まるで、武甲山のダブルフェイスみたいです。
 裏磐梯の景観は、磐梯山の噴火により川が堰き止められて桧原湖、小野川湖、秋元湖、五色沼等々、
 大小さまざまな湖沼で形成され多くの観光客で賑わう会津の観光地になっています。

 実際磐梯山を目にしたのは、表磐梯を3回で、初めてみる裏磐梯にイメージが大きく変化しました。
 山頂付近からはガスが取り巻き良い眺望は得られませんでしたけでど、福島の名峰にいる感覚は
 多く感じる事が出来ました。登山口は多くあるので違ったコースかも登って見たくなりました。

天候 : 曇りのち雨でまた曇り
全く当てにならない疲労度 ★★☆☆☆
出会った人 30人位です。

吾妻小富士 標高1707m

浄土平にある吾妻小富士は標高1707mの火山で、頂上には外周が1.5kmにも及ぶ迫力満点の巨大火口が広がっています。頂上といってもアクセスは非常に簡単です。火口下までは「日本の道100選」にも数えられる「磐梯吾妻スカイライン」が通り、駐車場に車を停めて10分も歩けば火口を目の当たりに出来ます。
レフトハウスから火口に向かう木道は比較的なだらかで、体力のない方でも噴火口までは容易に登れます。すり鉢状の火口は外周1.5kmです。ガスが巻いていて火口を周回している人の姿は見当たりませんけれど、折角来ましたので視界不良の中、一周してみました。火口から覗き込むと、すり鉢の底まで急斜面になっています。滑り止めかピッケルでもあれば、底まで行っても戻って来られる感覚に見えますが・・・。
最高部はガスガスで何も見えなくなります。火口の階段近くまで戻ると、カップルが居るだけの静かな火口になっていました。益々ガスは濃くなりますので、早々と撤収する事にしました。
楽しみにして来ましたが景色は見えず、視界不良の残念な結果でした。眺望の利く日に一切経山と東吾妻山を含めて、是非リベンジしたいと思います。  
※このコースは登山ではありません (pm14:46〜pm15:23 所要時間は37分でした) コースmap  yahoo地図

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