静かな浅間山  2014 4 16


 浅間山 標高2,568m  小浅間山 標高1,655m  標高差、約1,163m  全歩行距離、約12.5km    

行峰の茶屋(8:37)⇒小浅間山分岐(9:06)⇒東前掛分岐(10:45)⇒浅間山(11:58〜13:02)⇒
トラバース道分岐(13:15〜13:38)⇒トラバース分岐合流地点(13:58〜14:05)⇒
小浅間山分岐(15:10)⇒小浅間山(15:21〜15:51)⇒峰の茶屋(16:15)

   (歩行時間5時間56分:全所要時間7時間38分)  am8:37〜pm16:15 yahoo地図 map

自己責任ですので、全く参考にはなりません。
浅間山は活火山のため「噴火警戒レベル」が設定されています。火口付近は火山噴火に伴い、1972年より立ち入りが禁止されています。その後、沈静期には規制が解除されたこともありますが、2009年2月1日には火山活動が活発になり、警戒レベルが「3」に上がり、その後もごく小規模な噴火が起きました。翌年に緩和され、2010年4月15日に警戒レベル「1」に引き下げられました。警戒レベル「1」では、火口まで約500メートルの前掛山まで、小諸側からの入山が認められています。ただし、浅間山は活火山であるため、基本的に登山者の自己責任での登山となっています。
 
 下山時の小浅間山(東峰)より、春霞の浅間山
登山口には注意看板が設置されていて、「現在はレベル1」ですが、小浅間山〜浅間山は登山禁止になっています。小諸口からのコースは前掛山までです。以上の理由から、前掛山が浅間山登頂の代変えになっています。火山活動の変化によっては、小浅間登山も禁止される可能性があります。
白い建物の東大観測所の脇から回り込みます。歩き始めは、よく踏まれた幅の広い快適なハイキングコースです。樹林の中には火山警報の塔があり、警報塔を過ぎると直ぐに馬返し(小浅間分岐)で、小浅間山頂が目の前に見えます。小浅間は帰路にお邪魔する予定です。沢山付いている古いトレースに勇気をもらい、今回も自己責任で通過です!
鞍部から樹林帯の少し急な残雪歩きになり、すぐに森林限界を越えます。踏み跡から察して、本日は貸切みたいです。やがて雄大な山容が現れます。
右前方にソーラーが設置されている観測器を覗き込みます。小浅間山を振り返るとソロの後続者の姿が見え、貸切道中は解除されます。
 
彼方まで道筋がず〜とず〜と伸びています。大き目の砂礫になり、大変と歩きにくく、端っこから踏み跡の無い歩きやすい場所を選んでひたすら登っていきます。東前掛山との分岐をショートカットのトラバース道で進みます。分岐付近は残雪歩きになりますが、ノーマルで楽々通過出来ます。
火山砂礫は歩きずらく難儀です。ステッキでもあればいくらか楽になったかもしれませんが、何時もの如く持っていません。斜めに付けられた踏み跡はだんだん勾配が増し、不安定な火山砂礫は大変と歩きにくく、油断をすると勝手にムーンウォーク歩きになります。東前掛山との合流地点でケルンに石を積みます。山頂が射程距離に入って来ました。

山頂直下は残雪歩きになりますが、アイゼン無しで楽々登れました。登り上がると、いきなり突風と釜!って感じです。先ずは標高2,568mの最高地点に立ちます。残念ながら四阿山方面の景色は霞んでいて、ハッキリしません!一旦、強風を避け、避難シェルター手前で昼食と思いましたが・・・、雪で埋まっていました。
※本峰登頂には、巷で顰蹙されがちな「自己責任」と云う手段しかありません。

時計回りでお鉢巡りを開始です。二酸化硫黄の放出で、強烈な硫黄臭が漂います。垂直に切れ落ちた底の爆裂火口は静寂していました。
前掛山にはソロハイカーの姿が見えました。右に黒斑山です。

やがて前掛山との分岐で、眼下には前掛山手前の親子シェルターですが、雪で埋まっています。ソーラー式観測器地点でしばし強風を避けます。
ソロ後続者も少し遅れてお鉢を回っています。前回は大岩を乗り越えてから爆裂火口との境を歩きましたが、本日は強風の為、後ろに回り込みました。
 
眼下に鬼押し出し園が見えます。スタート地点に戻り、お鉢回りは終了です。お鉢周辺は強風の為、休憩出来そうなスペースはありませんので、東前掛山との鞍部に下がって行きます。
鞍部の大岩で風を逃れ、毎度のおにぎりとカレーヌードルランチです。後続者のソロハイカーがやって来て挨拶を交わすと「ソロレディー」ではありませんか!しかも同行者の知り合いで、私も顔見知りのMさんでしたので尚更驚きです(*_*)!
帰路はザレない東前掛山経由で下がります。
東前掛直下の観測機器を見学します。途中でMさんに追いつき、3人での下山となります。
佐久市のMさんは○○山岳会のメンバーで、最近は単独歩きが多いとか!今度「表妙義の星穴」に招待してくれるそうです。※写真掲載許可を頂いています。小浅間山の後方には浅間隠山〜鼻曲山!
コナアカミゴケやヒカゲノカズラ?、松ぼっくりです。 小浅間山との分岐の馬返しでMさんとお別れです。
小浅間山へ登って珈琲休憩をします。ワンコ連れのお散歩家族ハイカーと単独男性が居るだけで、やがて貸切になります。
静かな小浅間より周辺の景色を楽しみます。北軽井沢方面ももうすぐ春が到来して、芽吹きが始まるのでしょうね。眼下にスタート地点の峰の茶屋。
帰りは順路を下らず、砂礫の斜面をザクザクと音を立て、滑りながら下りますが、浅間山と違って歩きやすいです。途中からショートカット道を下って行くと、すぐに賑やかな峰ノ茶屋駐車場に帰着しました。
 
 ルートラボ  ※赤い文字で書かれた浅間山の文字をクリックするとコース詳細へ!
なんとな〜く旧18号から帰ります。予想通り、旧道は猿だらけでした。めがね橋や碓氷湖を見学しながら帰ります。本日は磯部温泉(安中)の「恵みの湯」へ立ち寄ります。嬉しい事に割引券使用で、@300で入館出来ました。
 
おまけ 

 

 浅間本峰は基本的に登山は禁止地区になっています。
 本峰登頂には、巷で顰蹙されがちな「自己責任」と云う手段しかありません。

 本日は天候が安定して、比較的暖かな日でした。
 標高を上げるに連れ展望を期待しつつ登りましたが、
 湿度が著しく低いのも重なり、春の春がすみの1日でした。

 残雪は所々ありましたが、持参したアイゼンを使う必要は全くありませんでした。

 行きは東前掛山との分岐をショートカットのトラバース道で進んで正解でした。
 しかしながらトラバースは標高を上げて行くと急な火山砂礫になり、
 勝手にムーンウォーク歩きになりますので、下山には不向きです。

 昼食休憩ポイントで予定していた山頂手前のシェルター前は、
 残雪で埋まっていた為、休む事は出来ませんでした。

 毎度ながらお鉢周辺は強風が吹き荒れるので、
 体感温度が著しく下がりました。

 帰路は東前掛山経由で下山しますが、
 良い感じでザレながらスピーディーに下がれました。

 小浅間山分岐を過ぎ30分程すると、後続者1名が少し後を登って来る姿を確認しました。
 お鉢も強風の中を半周遅れ位で回って来られるので、てっきり強者の単独男性だと思っていました。
 しかしながら、nadesikoさんの知人レディーのMさんでしたので、超!驚きでした。

 半月前、夜間にワンコの散歩中、歩道の段差につまずき、
 左膝の靭帯を捻り負傷してしまいました。
 病院で検査を受けると膝内側側副靱帯損傷と診断されました。

 ワンコの散歩もしばらく控え、膝を労わる生活を心がけ、順調に回復して来ました。
 スポーツ用の締め付け強度調整の出来る「膝サポーター」を購入し強めに装着すると、
 魔法のサポーターと言っても過言でないくらい痛みが取れ、普通に歩けるようになりました。
 それ以来強いアイテムとなり、重宝しています。※個人差はあります。

 天候=晴 出会った人=1名(自己責任のMさん)  ・小浅間山4名
 全く当てにならない疲労度:★★☆☆☆


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