尾瀬に佇む神秘的な存在の景鶴山  2015 5 3


景鶴山 標高: 2,004 m  与作岳 標高: 1,933 m   標高差約608m   歩行距離約25.05㎞   

鳩待峠(05:08)⇒山ノ鼻(05:50~05:55)⇒上ノ大堀橋(06:19)⇒牛首分岐(06:27)⇒下ノ大堀橋(06:44)⇒
ヨッピ橋(07:09)⇒ヨシッ掘田代(12:31)⇒与作岳(09:19~09:21)⇒景鶴山(09:55~10:06)⇒景鶴山鞍部(10:18~10:53)
⇒与作岳(11:25~11:28)⇒ヨッピ橋(12:31)⇒牛首分岐(13:19~13:21))⇒山ノ鼻(14:00~14:15)⇒鳩待峠(15:35)
 (歩行時:9時間14分 全所要時間10間時間27分)  am5:08~pm:15:35   yahoo地図
景鶴山は日本三百名山とぐんま百名山の一座で、GWを中心とする残雪期のみしか訪問出来ない頂。景鶴山が佇む尾瀬は、尾瀬ヶ原、尾瀬沼とそれらを取り囲む山々の全域が、尾瀬国立公園の特別保護地区に指定されており、貴重な高山植物や湿原の保護のため、登山道から外れた場所に立ち入ることは自然公園法により規制されている。したがって、登山道のない景鶴山は、植生が厚い雪の下に覆われた時期にのみに登ることが出来るが、厳密には登山は禁止されている。実際は残雪期のみ、黙認されているようだ。
前々から訪問しようと思っていた尾瀬に佇む景鶴山は、秘峰的としての存在も拒めない?積雪時限定の日本三百名山or、ぐんま百名山の一座です。ようやく日程的に訪問チャンスが訪れましたので、尾瀬交通機関の情報収集をすると、夜間通行止め制限がありました。
朝一でゲートに並んで仮眠と思いましたが、台数制限がある為、安全を取って固い作戦で!

  
  デジブックでダイナミックなスライドショーをご覧頂けます。
戸倉から鳩待峠Pまでは18:00~朝6:00まで雪崩危険のため通行止めですので、前日に乗り入れ車中泊!登山口前のPは既に満車でこちらも6割程駐車済! 晩酌の角のハイボールを天然クーラーで冷やして美味しく頂きました。 駐車料金2500円は係りの人が不在だったので、下山時に支払!

登山届を提出して、鳩待峠より5時過ぎに出発しますが、念のため、アイゼンを装着してからスタート! 左頭上には一足先に朝陽を浴びて至仏山が輝いている!
緩やかに標高を下げながら山ノ鼻へ! 歩道左を流れる川上川は清々しい!遅ればせながら沢沿いにも日の出!橋を渡れば賑やかな、山ノ鼻銀座です。

  山の鼻のテン場はキャンプ場化していて早朝から賑やかです。    先行者が数名いるようですが、散策目的みたい?
        大雪原に堂々と佇む燧ヶ岳                  振り返って優しい山容の至仏山
         雪融けが始まったは木道                    雪解け水が綺麗に澄んだ小川!   
上ノ大堀川橋より、神秘的な風景と雪原散策の方々!
牛首分岐を東電小屋方面へ! 水没した木道、どうする?そのまま直進です! 今度は!勇気を出しても渡れません!取りあえず遠回りして迂回
雪融け雪原と至仏山
  気が付くと尾瀬周辺には、私達だけしか見当たりません!           雪がてんこ盛りの木橋!
冷たい池塘と景鶴山!
  吊橋は板が外されていて鉄骨のみのヨッピ橋!中央をちゃっちゃか歩きます。  アトラクション的で意外と面白い!

 景鶴山のアップ! 先行者の姿が!直登コースの景鶴尾根へ消えて行く!   Nさんは 木道へ気合いを入れて下がります。
  東電小屋手前を強制的に左へ進んで行く! そして適当に標高を上げて行くと、目印テープとトレース跡! 振り返って!  
 
尾根に上がるとザックがデポ?されていますが、帰りも置いてあった! 明太子たっぷりのおにぎりを美味しく頂き、ひと息です! 山道には目印テープが随所にあるので安心歩行!
         貫禄ある枯木と青空!                    会津駒ケ岳-大杉岳-燧ヶ岳
       日光白根山と雪原の尾瀬ヶ原                         至仏山と尖がり峰の景鶴山
ちょうど良い角度から、景鶴山のアップ!
与作岳手前より振り返って!
      ピークの雰囲気を感じない与作岳!                          会津駒ケ岳      
      上州武尊山~至仏山~景鶴山                        景鶴山手前周辺には沢山のザックがデポ!
 
      徐々に狭くなる!              這い上がる感じ!             残雪&樹林歩き!  
 
  狭い山頂は混んでいるのでしばらく手前より景色を眺めて待ちます。  待ちに待った!山頂標識をワンショット!
           振り返って与作岳-燧ヶ岳!                     上州武尊山~至仏山
 
四阿山~草津白根山、手前右には谷川連峰!
 
     日光白根山のアップ!           黒檜山(赤城山)             ぼんやり富士山
 
                 上州武尊山                         平ヶ岳が目の前に!
 
 日光連山~白根山方面と眼下に尾瀬ヶ原
             しばらく景色を堪能!                      慎重に急降下開始!
   景鶴山の平坦な基部に戻り、振り返って尖がりピーク!     至仏山を眺めながらカレーヌードルを頂きます。
 
  景鶴尾根をショートカットしないで、与作岳経由のピストン!        先ほどより賑やかになった与作岳
 
与作岳でフラフラしながら絶景を楽しみます!後方は会津駒ケ岳! ノーマル靴で歩き通した安中市のおね~さんとまたお会いします。そして尾瀬ヶ原へ向けて急降下開始!
 
ヨッシ掘田代より、見上げて景鶴山のアップ!
 
 皆さんヨッピ橋を緊張しながら渡ってる!    落とし穴に落ちないように?       水没で歩行困難!バックして迂回!
 
           雪融け池塘と燧ヶ岳!                     雪融け池塘と至仏山!
 
 雪融け池塘と景鶴山~与作岳!
                 下ノ大堀川橋                     山ノ鼻は賑やかで活気があります。
 
 水芭蕉の咲き始め! 朝には無かった、牛首三又路は一部浸水の為通行注意の看板! 皆さんベンチで美味しそうに生ビールで喉を潤しています! 誘われるように美味しく一気に飲みほします(^-^)!
 
  賑やかな山ノ鼻キャンプ場を通過!     歩道右を流れる川上川は清々しい!   10時間半ぶりに鳩待峠へ帰って来ました。
 
沢山歩いた後の冷たいアイスクリームは格別! 帰路の道路沿いにある「わたすげのゆ 水芭蕉 @650」へ向かいます。お土産に晩酌用の岩魚を買いました!

おまけ

 戸倉から鳩待峠Pまでは18:00~朝6:00まで雪崩危険のため通行止めです。
 早朝に出発して鳩待峠P待ちの列に並ぼうかと思いましたが・・・。
 実質的にゴールデンウィーク初日に当たり、鳩待峠Pは早朝乗り入れ台数制限があるため、
 安全を取って前日乗り入れ車中泊にしました。(鳩待峠Pは6割以上駐車済でした!)
 係りの人が不在だったので、下山時に駐車料金2500円を支払です。 

 積雪時に訪問する尾瀬は初めてで、何時もと違って静かな神秘的な雪原が広がっていました。
 鉄骨ヨッピ橋を渡るとケイズル沢直登りと、与作岳経由の通常コースと別れますが、
 ピークハント目的ではないので、予定通りのコースで向かいます。
 尾瀬より望む景鶴山は近くに見えましたが、尾根筋に登って行くとそれ程簡単には着きませんでした。

 山頂直下はザックがデポだらけで、やせ尾根は難易度が高いのかな?
 と思いましたが、私的にはそれ程では無かった感じです。

 狭い山頂からは平ヶ岳が隣の山に感じる位の距離で、
 この頂でしか見られない、素晴らしい景色を拝む事が出来ました。
 帰路はケイズル沢のショートカットで下がる予定でしたが、ケイズル沢を登って来た方が、
 今日のコンディションでは積雪が緩んでいるので、下山はしない方が良いとアドバイスを頂きました。

 交通機関も含めて、アプローチに難がありましたが、
 それを上回る充実感と達成感を得られた景鶴山は、思いで深い名峰となりました。

 尾瀬林業では、GW前後の僅かな積雪期間でも、入山お断りの趣旨があるようですが、
 入山禁止の立札や注意書き等は見当たりませんでした。


天候:晴れ
出会った人:鳩待峠~尾瀬ヶ原(未知数)  景鶴山区間35人位(予想以上に多かった!) 
全く当てにならない疲労度:★★★☆☆ 

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