寝釈迦像~後袈裟丸山   2014  5 16

前袈裟丸山 標高1,878m 後袈裟丸山 標高1,908m 標高差約1,019m  歩行距離約14.8km

行程:塔の沢登山口(7:56)⇒木橋(8:03)⇒寝釈迦(8:40~8:45)⇒避難小屋(9:23)⇒
賽の河原(9:28~9:33)⇒
小丸山(10:12~10:15)⇒小丸避難小屋(10:23)⇒前袈裟丸山(10:58~11:01)⇒
後袈裟丸山(11:21~11:40)⇒前袈裟丸山(12:12~12:30)⇒小丸避難小屋(12:54)⇒小丸山
13:06)⇒
賽の河原
12:43~12:46)⇒寝釈迦(14:20)⇒塔の沢登山口(14:50

(歩行時間5時間58分:全所要時間6時間54分) am7:56~pm14:50   yahoo地図  mapへ
歩行時間は単行動なので調子や気分によって違いますので参考にはなりません。
袈裟丸山(けさまるやま)は栃木県日光市・群馬県沼田市と群馬県みどり市にまたがる火山(活火山以外の火山)であり、複数ある前袈裟丸山・後袈裟丸山・中袈裟丸山・奥袈裟丸山・法師岳の袈裟丸連峰の総称。一般には前袈裟丸山が山頂となっている。標高は1,878 m(前袈裟丸山)。最高点は奥袈裟丸山の標高点1,961 m。名所としては寝釈迦像が有名。袈裟丸山のヤシオツツジは、関東エリアの中でも咲き誇る穴場で、開花時の5月には沢山の登山者が訪れる。Wikipedia参考
袈裟丸山にアカヤシオ観賞に出かけます。前回(2012.10.26)は折場登山口より、紅葉の袈裟丸山を楽しみました。今回は由緒ある塔ノ沢コースから、寝釈迦像を見学方々の訪問です。

R122より、寝釈迦&袈裟丸山の案内表示を目印に左に折れ、道なりに進んで行くとYの字になります。左は折場登山口方面で、右が寝釈迦コースの塔ノ沢登山口です。登山口は数台駐車出来、トイレと登山届BOXが設けられていますが、水場はありません。登山口手前に20台位駐車可の駐車スペースがあります。登山口より最初のポイントの寝釈迦まで1.8kmです。先行者は2台のみ

登山口から沢沿いの林道を少し登って行くと、寝釈迦入口と書かれた標識があり、沢を危なげな木橋が架かっています。穴が開いて腐食している箇所があるので、踏み抜きに注意が必要です。ここから登山道に入り、岩場の狭い左岸を進んで行きます。
石垣のように規則正しい裂け目ができている大石群や、柱状の岩が目を引きます。支流を渡渉したり、木橋を渡ったりしながら登って行きますが、岩ゴロで不明瞭な箇所があるので、赤テープ、ミニケルンや踏み跡を目安に登って行きます。やがて「ねじゃか」の標識が見えて来ます。
しばらくして木段を登って行くと、「寝釈迦」に到着です。寝釈迦像は崖の上にありますので、順路通り登って行きます。赤いマフラー?の似合う、新しい感じのお地蔵さんがお出向かいです。
不動岩と呼ばれる巨岩には、釈迦涅槃像(しゃかねはんぞう)が彫られています。いつの時代に作られたのか巨大な像は、釈迦の最後の悟り、究極の悟りを示すと言われています。頭部を西に長さ368センチ、幅130センチの大きさだそうです。
像の造立は、弘法大師説や、足尾銅山でなくなった人々の魂をしずめるためともいわれていますが、江戸時代後期の思想家高山彦九郎の天明2年の旅行記「沢入道能記(そうりみちのき)」に「近の作なり」記されていることから、それ以前の制作が考えられます。

寝釈迦像 解説板

寝釈迦より、賽ノ河原まで1.5kmで、沢を渡渉することが多くなります。コースがハッキリしない箇所があるので、ミニケルンや向こう岸の踏み跡、目印テープを見ながら歩いて行きます。※悪天候で無ければ、迷う事はないと思います。


ヤマブキ、ヤマエンゴサク、ツルキンバイ 、イチリンソウ、スミレの群生
賽の河原まで0.8kmの道標です。やがて沢を右に離れ、木階段を登って程なくすると避難小屋です。寝釈迦コースは行程的に一番長いコースですので登山者は少なく、すれ違う方は誰~もいない貸切道中でした。


新旧、二棟の避難小屋があり、手前の新しい棟を開けると休憩所みたいでした。奥の古い棟を開けると・・・。布団や鍋などがありますが、利用するなら持参した方が良いでしょう。WCアリ
避難小屋付近より、アカヤシオが現れます。
弓の手コースとの合流点の賽の河原に到着です。賽の河原から先はアカヤシオの群生地で、折場登山口から来られた沢山のハイカーがいるので活気があります。まだ遠くに見える袈裟丸山を望みます。左から前袈裟丸山-後袈裟丸山-中袈裟丸山-奥袈裟丸山(最高地点)です。少し重めのザックを降して、ひと息です、
木によって微妙に違った色のアカヤシオの花です。
沢山の方々がカメラを向け、アカヤシオ撮影で賑やかっています。風が強くなって来ましたので花びらが揺れ、思うように撮れませんでした。

二子山分岐を過ぎて左側に雨量観測所があります。小ケルンのピークを過ぎ、しばらく緩やかな山道を進んで行くと広いケルン広場があります。この辺りよりつぼみが多くなって来ましたが、若い方が綺麗です。
直射日光を浴びて、風に吹かれ、揺れるアカヤシオが輝いているように見えます。ニホンシカ以外捕獲禁止地域の表示が目を引きます。近年、温暖化の影響で繁殖が容易になったのか、ニホンオオカミが絶滅して異常に数が増えたのか定かでは有りませんが・・・。ニホンジカの食害対策の一環なのでしょうか・・・。

前方は賑やかになって来ましたので、遠慮しながらお先に失礼させて頂きました。程なく登り上げると小丸山ピークに到着です。賑やかな小丸展望台より、日光方面の景色を望みます。


左上)袈裟連山。 右上)日光男体山。 左下)皇海山~鋸山~日光白根山~庚申山。 右下)景色を眺めるハイカー! 小丸山付近のアカヤシオは来週、見頃だと思います。アカヤシオ観賞のみのハイカーは、ここでUターンです。
小丸山から、鞍部にある避難小屋広場まで、標高を下げて行きます。白樺林に設置された丸山避難小屋です。覗くと、見た目より綺麗でした。近くに簡易トイレアリ
標高を上げ、トラバース気味で下がって行きます。ダケカンバ林を過ぎると山頂直下は急勾配です。
左には赤城山が見えて来ました。登山口より3時間で、前袈裟丸山(一般的な山頂)に到着です。この頂きには一等三角点が設置されています。ここから先の後袈裟丸山・中袈裟丸山・奥袈裟丸山と続いています。まだ11時前ですので、後袈裟丸山まで行ってみる事にします。※後袈裟丸山へのルートは、八反張風化の通行止めの立て札がありますが、情報では危険性はさほどないとの事でした。

まだ開花していない「しゃくなげ群生地帯」を過ぎると、後袈裟丸山が見えます。対面より、数名のハイカーが後袈裟から戻って来て、「道は悪いが、走行可能!気~付けて!」」と言ってくれました。
上州武尊山等の山並みは白く染まってみえます。しゃくなげトンネルや笹やぶを掻きわけて下がっていくと鞍部の八反張です。鎖が手摺りのように設置されていますが、支柱がグラグラなので力はかけないように!
鞍部より急登を開始します。残雪には先程のグループらしき踏み跡があり安心です。笹に覆われた急登は、今日一番の急勾配でした。
後袈裟丸山に到着です。山頂はさほど広くなく、どちらかと言うと視界不良の頂きでした。群界尾根コースとの合流地点で、奥袈裟丸山を経由して、庚申山方面にも繋がっています。
奥袈裟丸山まで1.8kmの道標です。一瞬!行ってみようかな?と思いましたが、帰りもアカヤシオ観賞をしますので、踏み跡が多くなった時期に群界尾根より歩こうと思います。そして前袈裟丸へ戻ります。
前袈裟丸の取っつきの展望場所では、避難小屋付近でお会いしたご夫人が食事をしていました。少々会話をすると単独行動が殆どだそうです。北アルプスの難所の岩場(三大キレット&剱)も一人で歩いたとか!そんなパワフルなご婦人は、私と同じ市内の方でしたので驚きです!煉瓦工場の近くの方でした。(後姿の撮影許可済み) 前袈裟丸まで戻ってきましたので、毎度の如くカレーヌードルを美味しく頂きます。対面の方も同じく、カップラーメンを頂いていました。
賑やかな山頂を後にして、アカヤシオポイントの小丸山まで速やかに戻って行きます。小丸山より、袈裟丸連山
風が先程より強くなって来ました。晴れたり曇ったりですが、晴れ!を狙っての撮影です。

「床水起」の石柱の立つ石積みのピークでは、雨量観測所付近でお会いした宇都宮からお越しの方と再会します。真ん中のブルーの服を着た、愛そうの良いおねえさんにチョコレートを頂きましたので、お礼に記念撮影をさせて頂きました。とっても感じの良い方達でした。※もちろん写真掲載許可済みです。

見ていても全然飽きない、見頃のアカヤシオは華やかです。花観賞をしながらでしたので、アッと言う間にケルン広場です。
賽の河原でザックを降ろしてひと息です。新旧の避難小屋を過ぎ、帰路での沢の渡渉箇所は、上から眺めると道筋が良く見え、意外と明瞭でした

賽の河原からは帰路も貸切です。寝釈迦で小休憩をしたあと、速やかに登山口へ向かいます。帰路で見かけたのは、ニホンジカとお猿さんだけ!危なげな橋を渡って林道を下がって行くと、桐生市からお越しのご婦人が前を歩いています。寝釈迦のみの見学ハイキングだったそうです。
14時50分、塔の沢登山口に帰着です。先行者の二台は撤収済みで、Pには桐生のおねえさん達と私の車だけでした。帰路にお気に入りの日帰り温泉は余りありませんので、最近温泉になった地元の「浪漫館」へと向かいます。少し前、回数券を買ったので600円⇒530円で入れます。
 
 おまけ 

 以前より訪問したかった寝釈迦像を、アカヤシオ見学と一緒に訪問出来、充実した歩きとなりました。
 袈裟丸山は以前、紅葉時に訪問しましたが、比較的賑やかな折場登山口からでした。
 
 今回はアプローチの長い「塔の沢コース」で、登山口~賽の河原まで、往復とも貸切道中でした。
 寝釈迦は少し危なげな不動岩と呼ばれる巨岩に、釈迦涅槃像が彫られていました。
 像は頭部を西に長さ368センチ、幅130センチの大きさだそうです。

 袈裟丸山はアカヤシオ開花時期ですので、ひと際、静かな山域が賑やかになる期間です。
 沢山の方々が一眼レフを向け、アカヤシオを撮っていますので、
 一眼レフを持って来なかった事に少し後悔!

 賽の河原付近はアカヤシオの見頃で、小丸山へ方向を上げて行くとつぼみが多くなります。
 来週頃、この辺りが見頃を迎えると思います。
 すれ違った単独女性は、小丸山で引き返し、ピンクに染まった二子山へ目指して行きました。

 後袈裟丸山は、群界尾根からと奥袈裟丸山&庚申山方面との分岐で、
 ちょっとしたジャンクションピークです。
 奥袈裟丸山方面へ一瞬行ってみようと思いましたが、本日の予定には入って無かったので、
 次回、群界尾根から歩いてみようと思います。

 天候 晴れ時々曇
 出会った人 賽の河原まで貸切  以降は40人以上
 全く当てにならない疲労度:★★☆☆

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