雲取山 (ワンコも奮闘した!三峰コース)  2014.11.13

雲取山 標高2,017m   標高差約920m  累計標高差約1,600m   歩行距離約21.4km 

行程:三峯神社駐車場(6:52)⇒鳥居(7:16〜7:19)⇒霧藻ヶ峰(8:12〜8:14)⇒お清平(8:30)⇒白岩山(10:14〜10:25)⇒
大ダワ(10:50)⇒雲取山荘(11:04〜11:12)⇒雲取山頂(11:43〜12:38)⇒雲取山荘(12:52〜12:58)⇒大ダワ(13:08)⇒
白岩山(13:58)⇒霧藻ヶ峰(15:21)⇒駐車場(16:10)  ・・・パワースポットの三峯神社へ参拝!・・・

(歩行時間7時間58分:全所要時間9時間18分) am6:52〜pm16:10    map   yahoo地図   
雲取山は秩父多摩甲斐国立公園のほぼ中央にあり、東京都の最高峰で日本百名山です。山頂は東京都と埼玉県境の上にまたがっていて、少し南側に下った所は山梨県に接しているため、雲取山は1都2県にまたがった山です。主だったコースは奥多摩湖側からの「鴨沢コース」と、秩父の三峯神社からの「三峰コース」二つがありますが、歩行距離は両コース共20kmあります。
雲取山は4回目の登頂です。鴨沢コースは2回で、一昨年は飛竜山へ周回しました。三峰コースは4年振りの2度目になりますが、今回はNさんと(ワンコのnanaco)を引き連れて楽しみます。

三峯神社駐車場より雲取山を望む!中央の形の整った山が雲取山です。 三峰ビジターセンター手前から右の山道に入ると、左側に三峰神領民家があります(江戸時代にはここは三峯神社の神領とされ、住民は神社に年貢を納め、神社の賦役に従事していたそうです)

鳥居をくぐった場所に、登山ポストと行き先別のカウンターがあります。 用紙に記入して登山届を提出です。余計なひと言!登山届投入箱は登山届がいっぱいでした。しばらく歩くと奥宮のある妙法ヶ岳の分岐がありますが、真っすぐ進みます!

落葉の山道をワンコ目線で! 山影ですので太陽が高く昇るまで陽が射しません! やがて炭焼平があり、当時の面影が伺えます。徐々に高度を上げながらジグザグ道を登って行きます。

ワンコがNさん速く来い!と思っているかは 定かではありません? 随所に距離入り道標が設置されています。わかっちゃいるけど本当に長い道程!

坂を登り上がった右手には、お地蔵さんが祀られている「地蔵峠」です。真っすぐ行くと太陽寺、大日向方面の道標がありました。
地蔵峠を過ぎるとすぐ霧藻ヶ峰三角点(1523m)です。 三角点設置場所からの眺めは良く、両神山方面は抜群!

三角点から少し下がると、大きな岩の崖上に秩父宮両殿下のレリーフ!昭和38年夏に両殿下お揃いで奥秩父登山の折り、地元では燕岩と呼んでいたこの地に霧藻ヶ峰と命名されたのだそうです。この先より両神方面の眺望が開けます。
レリーフの隣には霧藻ヶ峰の休憩所がありますが、今回も閉まっていました。景色も良いのでひと休みです! 霧藻ヶ峰から一旦大下りして、鞍部のお清平へ! シラビソなどの樹林の中に陽が射して来ました。

急坂を下がって行くと鞍部のお清平! お清平の三峰雲取自然研究路案内図をしばし眺めます。ここからが前白岩山への急登が始まります。
ワンコはコースを選びながら、上手に登って行きます! 補助用の鎖がある岩場ですがワンコは鎖を使わなくても(使えない!)無事クリア! そしてしばし歩きやすい山道です。

         大杉を見上げて                     眼下にスタート地点の三峯神社!

  急坂を登りきると前白岩の肩で、前白岩山へはさらに10分ほどの急登!  熊の爪跡!?   前白岩山(1776m)

 前白岩山を過ぎて下がって行くと、白岩小屋に到着! 先ずは展望場所に直行!和名倉山を始めとするダイナミックな景色です。
廃墟化が一層進んだ白岩小屋!ここからまたまた急登が始まります。白岩小屋から急登を20分ほどで、白岩山(1921m)に到着!樹林に囲まれて展望は全く無し!

白岩山の陽の当らない三角点です。稜線上にある白岩山休憩ベンチで遅い朝食休憩!ワンコはおにぎりには興味がありません! やっぱりワンコは大好物のビーフ棒!

途中で勢い良く3頭の鹿が、横切って行きました。苔むした原生林をなだらかに下ると、芋ノ木ドッケの標識のある鞍部です。ここから右側に下がって行くと木段になり、左側に石灰岩の大岩が現れ、雲取山も見えて来ます。残り1.7km!
やがて山稜の左を緩く巻く道になると大ダワの鞍部に到着です。日原方面からの登山道との合流地点で、道は二つに分かれます。真っすぐ斜面を登っていくのが男坂で、左へ巻いた道が女坂です。迷わず男坂! 廃墟になった雲取ヒュッテの横を通ります。4年前に比べると大分崩壊が進んでいます。更に進むと雲取ヒュッテを過ぎてすぐに雲取山荘の幕営地が右にあります。

雲取山荘は平成11年10月に建て替えられた、ログハウス風の立派な山小屋です。 雲取山荘から山頂まで最後の急登りになります。
小屋から一段上がったところには田部重治氏のレリーフが、さらに登った所には鎌仙人こと富田治三郎氏のレリーフがあります。冷たい風が吹いて寒〜い!水溜りは凍っています。雲取山の頂には、鴨沢コースよりお越しの爽やかな若者がいるだけです。

山頂標識が二つあり、一等三角点と山頂方位盤、現在の三角点になる以前の明治に埋設された原三角点など色々とありますので、全部まとめて写してみました。一番手前は明治15年12月に埋設された測量標識で測量の歴史上貴重な原三角点! 定番の山頂標識と富士山!

      山座同定盤の後方は、一昨年周回した飛竜山           山頂から少し先は鴨沢へと続く石尾根への山道

  賑やかになっていた雲取山避難小屋      黒金山〜北奥千丈岳〜国師ヶ岳       木賊山〜甲武信岳〜三宝山
  富士山のアップ! 山頂に戻り東京都側に新しく設置された山頂標識と頑張ったワンコ! 鍋焼きうどんにワンコも興味深々!
山頂の北東側に少し下がり、風を避けて最近ハマリの本格鍋焼きうどんを作ります。今回はかき揚げ温玉等その他いろいろの具沢山にしました!極めつけはセブンで買った国産豚の肉焼売(1コ@80)入り! デザートはモンブランとほっと珈琲!

雲取山荘へ下がって来ましたのでひと息いれます。山荘後方のピークは芋ノ木ドッケです! 少し下がった場所より西上州の御荷鉾山!
   鞍部の大ダワより登り返して行きます。    あと(まだ?)8.5km!         木段を登って登り返す!

 
      振り返って!小屋?が見えますが?                 潰れかけの白岩小屋
  アップダウンを数回しながら、ようやく霧藻ヶ峰に到着です。         しっかり戸締まりされてる休憩所!     
 
             秩父宮両殿下のレリーフ!                  霧藻ヶ峰の三角点の展望場所より、スパイシーな二子山
 
                 霧藻ヶ峰の三角点の展望場所より、妙法ヶ岳-両神山-西上州方面のダイナミックな眺望!
 
地蔵峠に戻って来ました。早く三峯神社に行こうよ〜と!ワンコはアイサインを送ってます(^^)ゞ  ここからは緩やかに標高を下げるだけ! 紅葉標高へ下がって来ました。
 
陽は山影に入って行きますが、標高を下げるに連れ、艶やかな紅葉が目を引くようになります。
 
             鳥居が見えて来ました。             三峯神社への歩道より、左の白岩山と中央の雲取山を望む!

 パワースポットで有名な『三峯神社』へ

 
 ワンコはまだまだ元気で、やる気満々? レトロな作りの交番跡がありますが、以前はしっかり活用されていたのでしょうか?

 
1691年に建立、1792年に再建された随身門より、拝殿へ向かいます。 三峯神社は、自然の“気”が満ち溢れる関東最強のパワースポットです。拝殿の前には大きなご神木があり、注連縄がはられている木は鎌倉時代の武将畠山重忠公が奉献されたものだそうです。推定樹齢は800年!

深呼吸をしてこの大木に手をつけば、パワーを頂いて活力ある毎日を送れるそうです。前の人の真似をして手をついてみますが?! うっかり、手袋を外すのを忘れてしまいました! 三峯の名は、雲取山、白岩山、妙法ケ岳からなり、本殿は1661年建立の春日造の格調高い建物で、イザナギ、イザナミの二神を祀っています。 三峯神社の狛犬は犬でなく、狼なんだそうです !
筋肉質のワンコは、狛犬に名残を感じている次第です! 陽は落ちましたが、紅葉と雲取山! 帰路は大滝温泉の遊湯館で温まり、疲れを癒します。
 
 おまけ
 三峰神社から雲取山に登る歴史あるコースは、スタート地点の標高が1100mと高いので楽なコースかと感じますが、
 道中のアップダウンが大きく、累計高低差は1600m位になる健脚コースです

 現在紅葉標高は1,000m位に下がって来てるので、雲取山の紅葉は終わっていますが、
 静かで眺望の良い三峰コースを予測して向かいます。

 山頂で美味しい鍋焼きうどんを食べるのを楽しみに、重いザックを背負って歩きます。
 長距離なのでワンコは抱っこしての歩行になるかと備えていましたが、
 それこそ余計な心配で、最後まで一番元気でした。
 難易度は別として、コース的に以前歩いた伊豆ヶ岳〜子の権現に似ている感じがしたのでしょうかね〜?
※誰も近くにいないのを確認してから、ノンリードでの撮影もありますが、どうぞご了承ください。
 
 ヤマレコへ!

 天候:晴れ(冷たい風が吹いていた)
 出会った人・三峰コース約23人 山頂周辺約17人
(距離が長い為、スライド密度は極端に低かった!)
 全く当てにならない疲労度 ★★★☆☆
(鴨沢コースと疲労感は別物!)

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